HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN -59

2016-02-15 21:23:40 | 日本のロック・ポップス

先日ネットで見つけた記事の中に英国のポップ・カルチャー・サイトが「あなたが知るべき
偉大な日本のミュージシャン TOP10」なるものを発表した、という内容のものがあった。
記事の解説として「きゃりーぱみゅぱみゅとBABY METALはよく知られているので
外してあるようだ。」ともあった。

なるほど、前者は欧州をツアーしているし後者はあのレディング・フェスティバルにも
出演するくらいだから、よく知られているというのは納得。では何故Perfumeが3位に
入っているのか?彼女たちは13年には欧州ツアー、14年にはロンドン公演を敢行
しているのだが、どうしたことだろう。頑張れPerfume、というところか。

いやいや、今回はそうじゃなくて、椎名林檎である。先の「TOP10」の7位が椎名林檎
であった。しかーし。6位に東京事変が入っているではないか。(笑)ま、このTOP10、
正味な話が個人的にはどうでもいいのだが、7位と6位の並びが可笑しかったので
わざわざとりあげた次第。しかも、メジャー・デビューから18年も経とうというのに
何を今更、というのもある。

掲載写真は友人が15,6年くらい前に台湾に行った時にお土産で買ってきてくれた
椎名林檎の「COMPLETE SINGLES」。おそらくは著作権ぶっちぎりの適当なCD。
これが出た当時だと6枚のシングルが出ていたのだが、コンプリートを謳いつつも
4枚目のシングル『本能』は未収録。(笑)余った時間で1STアルバムから6曲を
引っ張ってきて時間を埋めるというやっつけ仕事ぶりが、いかがわしくも清々しい。(笑)

林檎がデビューしてしばらくの間は面白いと思っていたのだが、その卓越しすぎた
自己プロデュース能力を過剰に思うようになってからは、しばらく遠ざかっていた。
02年に出たカバー集での『YER BLUES』を聴いて「ああ、このトゥー・マッチな
感じは何だ?」と思ったり・・・。つまり、彼女の熱量に私は負けてしまったのだ。

しかし、昨年の当ブログにも書いたのだが久しぶりに生演奏を見て「ロック云々の枠を
超えた「芸能」という括りで高く評価されるべきだろうと心底思った」というその思いは
今も薄れていないのだから、私は徐々に遅れを取り戻すべきなのだろう。

巷に溢れるロックから「いかがわしさ」が薄れて久しい。そんなものが求められる
時代でないとしても、彼女にはいかがわしく喜怒哀楽とエロスを表現してほしいと思う。


コメント (4)
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