HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

HEAVY WEIGHT CHAMPION

2015-02-19 20:38:15 | REGGAE

       

最近のプロレス界の動向には全く疎い。最早興味がないといってもいい。
それでも、10代の頃は熱心にテレビを見ていたし、雑誌もそれこそ音楽誌と同じくらい
熱心に読んでいた。

かつてプロレス界には「3大世界タイトル」というのがあった。WWFはNWA傘下の
時代は「世界」の冠が取れた時期があったが、それでも「NWA」「AWA」「WWF」が
3大タイトルであったことに異論はないだろう。
80年代末にNWAがWCWに吸収された時点でタイトルの価値は大きく変わるのだが
それは私がプロレスへの興味を失った時期と重なる。

80年代末までに世界3大タイトルを手にした日本人は3人しかいない。そのうちの
一人であるジャンボ鶴田がAWA世界ヘビー級のベルトを奪取した試合を、私は実際に
蔵前で見た。プロレス初体験であったのだが、今思えば凄い試合を見たものだ。

他の二人は猪木と馬場なのだが、3人の共通点はタイトルを日本で取ったことであり、
鶴田が他の二人と違うのは、ベルトを返上することなく、また日本での防衛選に失敗
することなく海外で防衛戦を行えたということだ。今では「ブック」なんて言葉が
広く知られてしまい何が起こっても出来レースのように捉えられてしまうが、子供心に
「夢は果てしなかった」時代の出来事は今でも思い入れたっぷりに思い出してしまうものだ。

戯言が長くなった。(笑)

掲載写真左はサイエンティストが師匠ともいえるプリンス・ジャミーと、バーリントン・
リーヴィの曲を使ってダブ対決したアルバム「BIG SHOWDOWN」。
どのよう集計したのかわからないが、レコードを買った人が本当に勝者を決める戦いで、
サイエンティストが勝利した。

勝者にはもう1枚アルバムを作る権利が与えられ、掲載写真右の「HEAVY WEIGHT
DUB CHAMPION」がリリースされた。ジャケットを見ればわかると思うのだが、
どっちが勝者だったにせよ、このリリースの流れは面白い。

プロレスでいうと、例えば開幕戦でタイガー・ジェット・シンがタッグ・マッチで猪木を
傍若無人に痛めつけ、遺恨を深めて最終戦のシングル・マッチで対決するという、大河
ドラマ的(笑)流れである。

実際に「BIG  SHOWDOWN」を聴けば、奇数番号に配されたサイエンティストの
手がけたトラックの方が、確かに冴えているように思える。

しかし・・・。

80年に勝利したサイエンティストであるが、80年代中盤以降はプリンス・ジャミーが
中心となって仕掛けられたレゲエのデジタル化が主流となってしまう。
両者の対決から35年経った今、歴史を振り返りながら火花散らした対決盤と
勝者の栄光盤を、思い入れたっぷりに聴くのも楽しいものである。
時の流れを誰が知る・・・・。

   ただ、今回の「BIG SHOWDOWN」の
再発はジャケットがいただけない。元々のジャケットはちゃんとサイエンティストと
プリンス・ジャミーの双頭盤であることが明確なのに、今回のジャケットは、まるで
サイエンティストの単独アルバムのようで、それがちょっと気にかかるところだ。

さて、話戻ってプロレスの話。
90年代以降のタイトルの動向に興味は無いのだが、唯一マサ斎藤がAWAチャンピオンに
なった時は嬉しかった。マサがAWA圏内で残した功績を思えば遅すぎた感もあったが・・・。

コメント (4)
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