HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 25

2014-05-29 00:01:22 | 日本のロック・ポップス

今だと身長164センチの女性なんてのはざらにいるだろうが、40年以上前だと
やはり「高身長」ということになるのだろう。私は昔から所謂巨乳というものに全く興味が無く
痩せ型で高身長の女性が好みであった。あともう一つあるのだが、それはさておき。(笑)
今ではオール・マイティーな守備範囲の広い男(笑)になったのだが、子供の頃の嗜好というのは
抜けきっていないもので、時折ハッと自分の嗜好に笑ってしまうことが多々ある。

小林麻美を最初に意識したのはレコードではなく、雑誌のグラビアだったはずだ。
しばらくして『雨音はショパンの調べ』がヒットするが、実のところこれは私好みではなかった。
ガゼボのカバーというのがピンとこなかったし、84年の私はまだゲンスブールに出会って
いなかったし。(笑)しかし、アイドル時代のアルバムには好きな盤がある。

掲載写真は74年にリリースされた彼女の2枚目のアルバム「ある事情」。
もうジャケットのデザインだけで100点である。(笑)白のシャツと革パンという出で立ちなのに
清潔感がワイルド感を上回るというのは、ちょっとやそっとの顔立ちでは出来ないのだ。

このアルバムは作詞を安井かずみ、ちあき哲也、橋本淳、松本隆、山上路夫といった錚々たる
面子が担当し単純に明るいだけのアイドルとは一線を画す世界観を形成することに成功している。
曲は全て筒美京平。思わずドゥービーの『LONG TRAIN RUNNIN'』は何年だっけと
思わせるところが流石の筒美先生、なんて瞬間もあるが当時のアイドルのアルバムとしては
水準以上の出来であろう。
あまり声量もなく声域も大きくない歌唱が、かえって可愛らしく思えるのは贔屓のしすぎか。(笑)

小林麻美が出演した映画は「野獣死すべし」と「真夜中の招待状」。前者の儚い美しさと
後者で披露した肢体は記憶に強く残っている。

美しいまま去った人の記憶はいつまでも美しままだ。

コメント (2)
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