HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 24

2014-05-26 00:01:12 | BRASIL

掲載写真はルイーザ・マリアが75年に発表した彼女のデビュー・アルバム「EU QUERIA
SER UM ANJO」。日本主導の今回のCDが世界初CD化で、彼女の名前もこのアルバムも
初めて知った。

ジャケットの雰囲気が良かったのと、宣伝文句に釣られて購入。最近は、ネット上のCD販売の
宣伝文句はどこも同じものが使われていて辟易するが、何のことは無い、昔は限られた
紙媒体にメーカーが用意した広告が載るのと同じなのに、媒体が違っただけで違和感を
感じるのだから身勝手なものだ。(笑)

自身で曲を手掛けて歌うSSW的な側面と、アコースティックな楽曲だけでなく、きわめて
オーソドックスな楽器編成であるものの、どこか非西洋圏であることが微熱を携える
ロック・アレンジが秀逸なロック・バンド的側面の両方が楽しめる。

ハウル・セイシャスの曲を取り上げたり、アジムスやムタンチスのメンバーに、アントニオ・
アドルフォらが参加している曲があるのも、ロック的アプローチでブラジル音楽を楽しむ向きには
ピッタリとハマるところ。
エレピの音を聴けば一発で「あっ、ホベルト・ベルトラミだ。」とわかるのは楽しいものだ。
バックの秀逸なアレンジに負けじと、主役であるルイーザ自身の声の表情やトーンが多彩なのが
この盤を何度もの再生に堪えうるように大きな貢献をしている。
もし、もっと早くこの盤に出会えれば、年始に選んだ「ブラジル音楽100選」に間違いなく
当確していただろう。

ムタンチスのメンバーが参加した異国情緒漂うフレーズが耳を惹きつける楽曲をアレンジ
したのが、元トラフィックのジム・キャパルディーというのも、ロック者には格好の
撒き餌(笑)となる。

さて、メイスン、故キャパルディーと続けたところで・・・。
そろそろウインウッドの新作が聴きたいところだ、ということで本稿はお終い。


 

コメント
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