たまには、ロックの話でも。(笑)
掲載写真は昨年暮れにリリースされたロックパイルの「LIVE AT ROCKPALAST」。
ロック者にはお馴染のドイツのTVプログラムから収録したDVDとCDで構成される2枚組。
昔からブートレグの定番であったが、こうしてオフィシャル盤で世に出ると感慨もひとしお。
これまで、ロックパラストの映像はMIGという会社から出ていたのだが、今回はREPERTOIR
からのリリース。よって、パッケージの装丁も今までのものとは違う。
さて肝心の中身だが、ここでの演奏に文句や不満があるなら、およそロックというジャンルの
魅力に到達するには無理があると断言したいくらいの熱演。パンクだパブ・ロックだといっても
ロックパイルは昔のロックの焼き直しだろうという声があれば、積極的に無視したい。(笑)
いつ、どのシチュエーションで見聴きしても痺れてしまう、ニックとデイヴのツイン・ボーカルが
強力な『I KNEW THE BRIDE』はもちろん、ロックパイル名義、デイブ、ニックのそれぞれの
ソロ名義でリリースされた名曲がこれでもかと繰り出されるのだからたまらない。
おっと、名ギタリストで名セッション・マンであるビリー・ブレムナーの歌う『TROUBLE BOY』の
ドライブ感を忘れてはいけない。ここでデイブとユニゾンでリードを弾くシーンが絵的に格好良く
「ロック・バンドって格好いいなあ。」とまるで中学生のような言葉が頭を駆け巡る。
後にニックがソロで取り上げる『BORN FIGHTER』も格好良く歌ってくれる。
ロックンロールに必要な「性急感」を体現するテリー・ウイリアムスのドラムスも素晴らしい。
ロックンロールの何たるかを体現できる、稀有なドラマーであったことを再確認。
CDの方は、DVDから音だけ抜き出したもので正直なところ、それほど優れた音質でのCD化
とは言えないかもしれないが、音だけを簡単に聴くことができることに何の不満があろうか。
それにしても全17曲全く飽きのこないロックンロール。全く素晴らしい。
I CALL IT ROCK .