HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

THE MUSIC THAT INSPIRED A GENERATION

2014-01-08 20:42:04 | REGGAE

レゲエ事始めはボブ・マーリー&ウェイラーズの「LIVE」であり、「THE HARDER THEY
COME」のサントラだったことは以前に書いたことがある。後者は様々なミュージシャンの
優れた楽曲を集めていることで、今風に言うなら最高級のミックスCDの様相を呈していた。
ここで、メロディアンズやスリッカーズ、デズモンド・デッカーの名前を覚えたものだ。

掲載写真はトロージャンが編集した「20 REGGAE CLASSICS」と題されたCD。
オリジナルは84年に出たLPで、私がこれを手にしたのは87年にCD化された、その少し後くらい。
愛想の無いジャケットに反して、収録された曲のどれもこれもが魅力的であった。

やはりロック者ゆえ、ロック・フィールドのミュージシャンにカバーされた曲の原曲を手軽に
聴くことが出来たというのは大きかった。スペシャルズが取り上げた『RUDY A MESSAGE
TO YOU』、セレクターが取り上げた『TIME HARD』、そして勿論ストーンズが取り上げた
『CHERRY OH BABY』。流石にもうメイタルズは知っていたが、改めて『PRESSURE
DROP』や『MONKEY MAN』を同じ盤で聴くと、メイタルズの別格ぶりと、曲をとりあげた
クラッシュやスペシャルズのセンスの良さにイヤでも気づいたものだ。

正直に書くと、これを手にした時点でトニー・トライブの『RED RED WINE』を聴いて、
「ああ、これがUB40がカバーした曲のオリジナルか。」と思っていた。(笑)間違いに気付くには
更に5年ほどかかったものだ。

メロディアンズの『RIVERS OF BABYLON』は「THE HARDER THEY COME」のサントラ
にも収録されているが、更に正直に書けばリンダ・ロンシュタットがカバーしている該当盤を
聴いていたにも関わらず、その事に暫く気が付かなかった。(笑)継続は力なり、である。

この盤で知ったミュージシャンは多いが、個々人のオリジナル・アルバムを揃えるには
ほど遠かった。単に見つからなかっただけなのだが、2011年に幾つかの盤が
廉価でCD化されたことで、一気に事は進んだ。07年に出たスリッカーズやCD黎明期に
早々にCD化されたメロディアンズやメイタルズ以外は、なかなか入手できない盤が多かったのだ。

      
     

上に掲載した4枚のアルバムは、「20 REGGAE CLASSICS」に収録されている、『LIQUIDATOR』
『LOVE OF THE COMMON PEOPLE』、『LONG SHOT KICK THE BUCKET』、『007
(SHANTY TOWN)』をそれぞれ収録したオリジナル・アルバムである。これらを手にした時、
レゲエ事始めの時期に「20 REGGAE CLASSICS」に出会ったことを思い出し、またその盤を
飽きもせずに聴き続けたことを、いや飽きさせない魅力を持ったコンピレーション盤そのものに
感謝したものだ。板落としの粗雑な盤と言うなかれ。

1枚のコンピレーション盤から、あとどれくらい世界が拡がるか・・・。
まだ楽しみは残っている。

コメント
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