掲載写真はエディー&ザ・ホット・ロッズの「LIVE AT RAINBOW 1977」。CDとDVDの
2枚組で、77年のまとまったライブ映像というのは貴重なのではないだろうかと
結構ワクワクしながら入手した。
正直に言って、まずジャケット写真を見て笑ってしまった。「宇宙船地球号」じゃないんだ
からさあ。(笑)まあ、それはいいか。
77年といえば、バンドは前年に今や定番といってもいい「TEENAGE DESPRESSION」を
出しているだけに、勢いがつき始めた頃で時期的には最も旬な頃であろう。
実際、「TEENAGE DESPRESSION」に収録された全11曲中、10曲を演奏しているので
あのスタジオ・アルバムを好きな方には無条件で楽しめるライブであることは間違いない。
同年リリースの「LIFE ON THE LINE」収録曲は演奏していないので、このライブが収録された
時期というのも自ずと推察できる。
パンク以前のパブ・ロックの括りで語られるバンドだけに、カバー曲も多彩で2枚目の
シングルとして録音した『WOOLY BULLY』や、『96TEARS』に加えて『GLORIA』も
演奏しているのだが、個人的に燃えたのは『HARD DRIVIN' MAN』である。
J.ガイルズ・バンドをカバーするというのは、センスが良いと思うのだが如何だろう。
CDでは燃えるような怒涛の演奏を聴かせてくれるのだが、さて映像はというと・・・。
個人的な感想なので相容れない方には申し訳ないが、これがおそろしく絵的に冴えない。
勝手に私が最初の2枚のアルバム・ジャケットの衝撃的な「絵」のイメージを過剰に
膨らませ過ぎたのかもしれないが。
どうしてもDR.フィールグッドと比べてしまうのだが、リー・ブリローが汗だくでビールで
汚れたスーツを着倒したのに比べると、バニー・マスターズが上半身裸になるのは
何だか違うような気がして・・・。おまけにドラムスのスティーヴ・ニコルスは気が付けば
パン一になっているし。(笑)出てくる音が格好いいだけに、何か違和感があって
それが最後までぬぐえずに見終わってしまった。
それでも、この映像が貴重なものであることは確かだ。
私なんかより大きな懐をお持ちの熱いロック者の諸兄には、是非ともこの音と映像で
残暑をブッ飛ばしていただきたい。
もう一回、DVDを見ようかな。(笑)おっと、ビールを用意しなきゃ。