HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

HIGH FLYING BIRD

2012-09-18 20:38:52 | 日本のロック・ポップス

”声を消したテレビの中では どこかの歌手がうたかたの
 頂きってヤツを目指してる
 それを見ながらいっしょに オレたちは咲うのさ”

Superflyの4枚目のアルバム「FORCE」が届いた。私が手にしたのはLPを
同梱した限定盤。LPを収納しているので、ジャケットは当然ながらLPサイズ。
ゲイトフォールド仕様で、フロント・ジャケットの「FORCE」の文字はくり抜かれ、
中には折りたたまれたポスターが入っている。

ワオ、何てこったい。昔々、小遣いを握りしめて1ヶ月に1枚のLPを買うのに
何十分もレコード屋で悩んだ、あの時代の空気がまざまざと蘇ってくるではないか。
あの頃は、ポスターが封入されていたら、いきなり拡げて壁に貼ったものだが
今はそんなことはしません。(笑)しないけれど、高価なレコードを買って歌詞カード
以外にポスターなんておまけがあったら嬉しいに決まっている。おまけが
嬉しいのは昔も今も変わらないものだ。

アルバムは一聴したところ、過去3枚のような人懐こさは薄れたように感じる。
しかし、60年代から70年代のロックへの憧れから、更に進化した音は90年代の
オルタナティブ・ロック以降のハードな音を消化しにかかっている。そして、ボーカルは
自信に満ちていて今まで以上に力強い。テレビの歌番組に出演するような
ポピュラリティーを持った歌手に、ここまでハードな音を提示されるのは痛快だ。

今年出たシングル曲を単体で抜き出して聴くと、正直な処あまりピンとこない場面も
あったのだが、LPの流れで聴くと構成の妙というか、バシっと収まるところに
収まるわけで、改めて「ああ、いい曲だな。」と思ったり。
もし仮に、Superflyの実体験が反映されているとしたら、おそろしくヘヴィーな歌詞も
あるのだけど、それもこれも若人の葛藤や現在が反映されていると思えば、明るい
未来がある人(笑)が羨ましい。
私のような爺は「ああ、俺もあんな時があったっけ。」と遠い昔を思い出そうとして
気が遠くなるだけだ。

そして、今回特筆すべきは、アルバムに収録された全曲を同じ曲順でライブ収録した
CDを同時に添付してきたことだ。スタジオで完成された曲と、一期一会のライブを
同時に提示するというのは、楽曲、演奏全てに自身があるということなのだろう。
LP大のジャケットに大写しになった越智志帆にドキドキしながら、今年のSuperflyを
味わい尽くしたい。

CDを聴き終えて、今LPを聞いているのだけど、やっぱりLPはいいなぁ。(笑)


”だからテレビまでも切っちまった。”

コメント (2)
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