HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

DAVID BOWIE / LIVE NASSAU COLISEUM '76

2010-10-01 20:47:09 | ROCK
当初、ボウイ様の豪華版「STATION TO STAION」はデラックス・エディションを買う予定で
あったが、諸般の事情でスペシャル・エディションに落ち着いた。85年版のCDの音を今更
聴くのも何だし、音声だけのDVDもいらないや・・・ってなもんで。まあ、正味な話が
潤沢な購入資金がないのだ、というところであります。(笑)

今回の再発の目当ては、勿論ナッソー・コロシアムでのライブ。2008年9月の「追憶の
ブートレグ」で取り上げたように昔から有名な音源なのだが、遂にオフィシャル発売と言う訳で
これが盛り上がらない訳が無い。かつてオフィシャルでは2曲しか聴くことができなかった
音源が遂に皆が平等に聴くことができるようになったのだ。アンダーグラウンドでの
テープはともかく、ブートレグという形ではSTATION TO STATION TOURの音源はそれほど
出回っていないし、その中でも音質良好なのは、この音源しか無いのでオフィシャル盤として
世に出た意義は大きい。

CD2枚組で2つ合わせても90分の尺には届かない。今の感覚からするとライブの時間が
短いように感じるが、この時のツアーはセット・リストに変化が無く、今回収録された曲が
全てである。収録時間が余裕で余っているのに「PANIC IN DETROIT」に挿入された
ドラム・ソロが半分程カットされているのが無粋な気もするが、そのことを知らなくても、
あるいは意識せずに聴けば何の問題も無くスムースに曲は進行するので、全体の流れを
考えれば、いい判断かもしない。

なんとなく高音を強調した感じのミックスのように思えるのは、私の耳が今時の音の
ニュアンスに対応しきれていないせいかもしれない。(笑)
それにしても、アルバムではちょっと小綺麗にまとまった「STATION TO STATION」の楽曲が
瑞々しく躍動感溢れるアレンジで演奏されるのは小気味よい。「STAY」でのカルロス・
アルマーのリズム・ギターには聴き惚れる。ボウイ様の声も若々しいし。(笑)

木目の粗い「DAVID LIVE」とも、狙いまくった構成の「STAGE」とも全く違う、この時期
ならではのボウイ流ファンクとロックンロールこそ、ボウイのライブの魅力を感じる
最短の手立てだと改めて思った次第である。
コメント (2)
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