HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ムスタング / ゲルピン・ロック 

2010-03-02 22:17:20 | THIS SONG
先日の放送をハード・ディスクに録画しておいた「GSワンダーランド」を見た。
一番の目的は、栗山千明である。一般受けするタイプの女優ではないが、私は好きである。
10代の頃に好きになった同級生に似ているというのが一番の理由であるが(笑)、
一筋縄でいかなさそうなところが好きなのかもしれない。
相方には嫌がられるが、G.S.は割と好きで、あの名コンピレーションCD「カルトGS
コレクション」のCDは全て所持している。

「グループ・サウンズ」としてデビューしたのはいいが、レコード会社の思惑に
踊らされ、メンバー達の意思を超えたところで物事が進んでいくという図式は
メジャー・カンパニーにいれば多かれ少なかれ今も昔もそんなに変わらないだろう。
元々、「レコード会社の思惑」でデビューできたのだから。
それでも、今ならCDを聴いて笑って確認できる、何でもありの迷走ぶりは当事者にも
訳がわからなかっただろうし、気の毒な感じもする。

映画は配役が良かったことと、当時のディテールの再現度の高さ、それに映画用につくられた
オリジナルの曲の出来の良さの3つが揃っていて、十分楽しめた。
レコード会社の社長役である岸部一徳が、タイガースの「銀河のロマンス」のシングルを
見ながら「凄いねぇ。67万枚だってさ。」と会議で呟くのは最高だ。

タイガースやスパイダースのシングルが格好良いのはともかく、GSのコンピ盤を聴いて
一発でぶっ飛んだのが掲載写真のシングル。ムスタングは今ではマスタングと言うのが
正しいのだろうが、アメリカのスポーツ・カーから名前をとったであろう日本人のバンドが
ドイツ語(?)に由来する言葉をタイトルにした歌を歌うというのが可笑しい。
いやいや、本当に曲を聴いて単純に気に入りました。(笑)
正当派のロックンロールなのに、曲の途中にやたらと入る合いの手がいちいち面白いし
だいたい、車や飛行機の効果音を楽器で無く口で表現するという馬鹿馬鹿しさが
強烈だ。水木一郎が歌う特撮ソング『超人バロム1』には敵わないけれど。(笑)

ムスタングはこのシングル1枚しかレコードを残していない。このシングル並みの曲が
12、3曲入ったアルバムの1枚もあれば、もっとその名が後世まで知れ渡ったであろう。
それだけに、これはGS好きには忘れることの出来ないシングル盤である。
コメント (4)
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