HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

極私的血肉音楽 case of HARRY part2

2008-07-17 21:47:28 | ROCK
いよいよ洋楽を中心とする歴史である。
前半10曲は高校時代によく聴いたバンドやアーティスト、続いて
先日記事にした「皮と骨」(笑)、そして90年代に入って日本の
リアル・タイムのロックが洋楽を超えているという事実に愕然としつつ、
いままでそれほど聴いてこなかったアーティストやジャンルを見直す
きっかけとなった曲を選んだ。こういうことを書くと本当にバカのように
思われてならないのだが、笑いの対象としつつもキース・リチャーズさんには
敵わない。(笑)

「極私的血肉音楽 DISC2(66S-003)

01 ANY TIME AT ALL / THE BEATLES
02 TUMBLING DICE / THE ROLLING STONES
03 BABA O'RILEY / THE WHO (掲載写真右)
04 SWEET LADY GENEVIEVE / THE KINKS
05 THE CRYSTAL SHIP / THE DOORS
06 LIGHT OF LOVE / MARC BOLAN & T.REX
07 COMMUNICATION BREAKDOWN / LED ZEPPELIN
08 NIGHT / BRUCE SPRINGSTEEN
09 CLAMPDOWN / THE CLASH (掲載写真左)
10 BEAT SURRENDER / THE JAM
11 OLE MAN TROUBLE / OTIS REDDING
12 MOJO HAND / LIGHTNIN' HOPKINS
13 THE HYMN / CHARLEY PARKER
14 BURNIN' AND LOOTIN' / BOB MARLEY & THE WAILERS
15 VOO SOBRE O HORIZONTE / AZYMUTH
16 ウェイティング・マン / ザ・グルーヴァーズ
17 青い花 / ブランキー・ジェット・シティ
18 LET'S EAT / HATFIELD AND THE NORTH
19 MATTY GROVES / FAIRPORT CONVENTION
20 WHIP IT UP / KEITH RICHARDS
21 L'ULTIMO VOLO ( MONDO CANE O.S.T.)
22 CANNABIS / SERGE GAINSBOURG

バカの時代にアホの時代。100曲も選んでどうすんの?という昨今の
ビートルズであるが、最初に聴いた洋楽がビートルズであるのは紛れも無い
事実であるし、とてつもない魅力に溢れているのは否定しない。
全盛期ではなかったとしても、ストーンズにキンクス、ザ・フーの
ライブを見る事が出来たというのは、自分の中ではある種の目標を達成した
という気持ちがある。今となってはキンクスの再編・来日は難しいだけに
尚更である。

初めて組んだアマチュア・バンドで、何を演奏するかも決めてない最初の
スタジオ入りの日、その日初めて顔を合わすメンバーばかりの中で
いきなりギタリストが弾きだしたのが「コミュニケーション・ブレイクダウン」。
エンディングを含めて一発でバシっと決まった時は、お互い顔を見合わせて
ニヤっとしたものだ。ジャムとポリスを比べると、楽曲単位でもアルバム単位
でも、ポリスを熱心に聴いていたのは明白なのだが、両者が解散した後
スティングのアルバムは最初のソロ1枚を買ったきりだが、ポール・ウェラーの
アルバムは今に至るまで全て購入し続けているので、ここはジャムの曲を
挙げるべきだろう。

グルーヴァーズとブランキー・ジェット・シティは本当に好きなバンドだ。
彼らのビートを聴いていると、当時彼らのリズムに対抗しえた英米のバンドが
どれくらいいたかが思い出せないというのは、大袈裟な表現ではない。

プログレには閉口していたのだが、ハットフィールズをきっかけに徐々に
「誤解」が解けていくような気がしたものだ。フェアポートは必殺のライブ盤
「ハウス・フル」より。私が一番好きなラインナップでの録音で、男気炸裂の
選出曲を聴いていると「ヘヴィ・メタルって何かの冗談だろうか」と
いつも思うのである。

DISC1でも映画で使われたトラックを幾つか挙げたが、「世界残酷物語」の
選出曲の美しさには完全に持っていかれた。(笑)多分映画を見ることは
この先も無いだろうが、選出曲が収録されているというその1点において
このアルバムを所持し続けることになるだろう。
以前も書いたが、もしミュージシャンもしくは音楽業界に携わった人に
生まれ変われるというのなら、私はセルジュ・ゲンスブールになりたい。

2枚のCDに収めるという縛りがあったので、ボブ・ディランやルー・リード
といった重要な人が入っていない。今は全アルバムを揃えているが
高校時代には聴いていなかったという意味で今回の選曲からは外した。
本当に「血肉」になっているのはこうした人達なのだろうけど、こういう処と
折り合いをつけながら選曲するのも楽しかったことを最後に付け加えて
このシリーズを幕としよう。

コメント (2)
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