HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

SKIN AND BONE - case of BRASILIAN MUSIC

2008-07-12 18:18:49 | DAY BY DAY
当時は全く意識していなかったが、後付承知で言えば夜11時にFMから
流れてきたアジムスの「VOO SOBRE O HORIZONTE」こそ、私がブラジル音楽に
触れた最初ということになる。午前1時の「BITTERSWEET SAMBA」はまた
ちょっと違ったジャンルということになるのかな。

ブラジル音楽というと「サンバ」とか「ボサノヴァ」とかが一般的に
想起されると思うが私は「ボサノヴァ」というのがダメだった。
もう偏見以外の何物でもなかったのだが、血気盛んな10代の時は
「こんなのは、こ洒落た音楽を聴く小賢しいヤツの為のもので、俺には用は
ない」と思っていたものだ。下手をするとジャズに対しても同じような
考えを抱いていたかもしれない。
諸悪の根源は『イパネマの娘』であり、ヴァーヴから出た「GETS/GILBERTO」
だと思っていたのであるが、「イパネマの娘」を征服すれば(おお、何と
いやらしい響き)道は開けるかなとも思っていた。

2000年に「イパネマの娘」という映画のサントラがCD化されたので
それを買ってみた。私が頭に描いていた『イパネマの娘』という曲は
映画のスコアのようにアレンジされ、これを気に入ってしまった。
他の収録曲もほとんどオール・スター・キャストのような布陣で
バラエティに富んだいて、妙に納得してしまった。
いや、本当のところは白い水着の女性に幻惑されただけなんだろうな。(笑)

で、自分の「骨と皮」を形成するブラジル音楽のアルバムを10枚、
思い浮かべたのだが、なんとなくロック寄りであり、SSW寄りである。
私の中で、フュージョンと言われそうなものでもブラジル物なら聴けて、
アメリカ産のものは何で未だに聴こうとしないのか、という謎があるのだが、
言葉を含めた根本的なリズム感の違いということで、手を打ちたい。

私の「骨と皮」を形成するアルバムは下記の10枚
(ABC順)

01 AFRICA BRASIL / JORGE BEN
02 ORGAN SOUND / JOSE ROBERTO BERTRAMI(掲載写真左)
03 CONSTRUCAO / CHICO BUARQUE
04 GILBERTO GIL(1971) / GILBERTO GIL
05 MODO LIVRE / IVAN LINS
06 ...E DEIXA O RELOGIO ANDER! / OSMAR MILITO
07 A DIVINA COMEDIA OU ANDO MEIO DESLIGADO / MUTANTES
08 ACABOU CHORARE / OS NOVOS BAIANOS
09 MARCOS VALLE(1970) / MARCOS VALLE(掲載写真右)
10 SINGLES / CAETANO VELOSO

ジョゼ・ホベルト・ベルトラミのアルバムは今年になって世界初CD化
されたもの。後にアジムスを結成するキーボード奏者の初ソロ・アルバムで
アジムスを起源とする私にとって、アジムスのアルバムより琴線に
触れる内容だったので、ここに取り上げた次第である。

コメント
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