4月になれば、オーティス・レディングの傑作アルバム「OTIS BLUE/OTIS
REDDING SINGS SOUL」が2枚組のコレクターズ・エディションとして
発売される。ストーンズ・ファンの多くがそうであったろうと思うが、
オーティスのスタジオ録音盤の中で私が最初に手にしたのがこのアルバムだ。
ロック者にアピールする曲を多く収録しているというのが、
最初の購入動機だったが、この盤で私はサム・クックへと辿りつくことになる。
タイトルを象徴するような青を基調にした色使いのジャケットに写る
女性の写真も強烈な印象を残した。
さて、「OTIS BLUE」という曲がある。
オーティス・レディングの同名アルバムにはそんなタイトルの曲は
収録されていない。ここでとりあげるのはG.T.ムーア&ザ・レゲエ・
ギターズの「REGGAE BLUE」(75年発表)に収録されている曲である。
「REGGAE BLUE」というタイトルも意味深である。
ムーアのキャリアはヘロンでの活動が最も有名だろう。
レゲエ・ギターズはヘロン解散後の73年から活動を開始し、74年に
1STを出している。ヘロン時代とは趣を変えたレゲエという音楽に
取り組むというのは、後追いファンには「どうしたことだろう」と
思われても不思議ではないが、ヘロンの2枚目にソウル・ミュージックの
カバーが含まれていたことを考えれば、そう唐突なことでもない。
レゲエはソウルの影響下にある音楽だし、60年代初めには英国に
スカは紹介されていただろうから、意識的にしろ無意識にしろ何がしかの
体内蓄積はあっただろう。
ほぼ全編レゲエ・スタイルのアルバムの中にあって「OTIS BLUE」は
異色だ。ソウル・バラッドのスタイルを借りて少々物悲しくも力強く
歌われるこの曲は私のような聴き手に過剰な感情移入を余儀なくさせる。
「音楽が喜びをもたらす。正義と偽りと痛みについて歌って何の足しに
なるかわからないが、君のために歌う」という行にグッとくる。
もしオーティス・レディングが生きていてこの曲を聴いたら、
なんて思っただろう?。
SAD SONG IS ALL I KNOW・・・。
REDDING SINGS SOUL」が2枚組のコレクターズ・エディションとして
発売される。ストーンズ・ファンの多くがそうであったろうと思うが、
オーティスのスタジオ録音盤の中で私が最初に手にしたのがこのアルバムだ。
ロック者にアピールする曲を多く収録しているというのが、
最初の購入動機だったが、この盤で私はサム・クックへと辿りつくことになる。
タイトルを象徴するような青を基調にした色使いのジャケットに写る
女性の写真も強烈な印象を残した。
さて、「OTIS BLUE」という曲がある。
オーティス・レディングの同名アルバムにはそんなタイトルの曲は
収録されていない。ここでとりあげるのはG.T.ムーア&ザ・レゲエ・
ギターズの「REGGAE BLUE」(75年発表)に収録されている曲である。
「REGGAE BLUE」というタイトルも意味深である。
ムーアのキャリアはヘロンでの活動が最も有名だろう。
レゲエ・ギターズはヘロン解散後の73年から活動を開始し、74年に
1STを出している。ヘロン時代とは趣を変えたレゲエという音楽に
取り組むというのは、後追いファンには「どうしたことだろう」と
思われても不思議ではないが、ヘロンの2枚目にソウル・ミュージックの
カバーが含まれていたことを考えれば、そう唐突なことでもない。
レゲエはソウルの影響下にある音楽だし、60年代初めには英国に
スカは紹介されていただろうから、意識的にしろ無意識にしろ何がしかの
体内蓄積はあっただろう。
ほぼ全編レゲエ・スタイルのアルバムの中にあって「OTIS BLUE」は
異色だ。ソウル・バラッドのスタイルを借りて少々物悲しくも力強く
歌われるこの曲は私のような聴き手に過剰な感情移入を余儀なくさせる。
「音楽が喜びをもたらす。正義と偽りと痛みについて歌って何の足しに
なるかわからないが、君のために歌う」という行にグッとくる。
もしオーティス・レディングが生きていてこの曲を聴いたら、
なんて思っただろう?。
SAD SONG IS ALL I KNOW・・・。