HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

センスか体質か学習能力か・・・

2007-01-11 22:55:21 | DAY BY DAY
レッド・ツェッペリンのアルバムの中では1stが一番好きだと
先日の書き込みで記した。17歳の時の判断は今になっても変わっていないのだが
これは後の私の音楽的趣向を考えれば、当然といえば当然なのだなあと思う。
20代前半は、フェアポートなんてかったるいと思っていたのだけど、
結局今では最もよく聴くバンドの一つになっているし、全く興味の無かった
ペンタングルやバート・ヤンシュも然りである。

単純に「グッド・タイムス・バッド・タイムス」「コミュニケーション・
ブレイクダウン」という解かりやすい曲があったし、ブルーズもフォークもある。
アルバムの曲順構成や曲間の詰めかたも含めて、完璧だと思ったものだ。
単純にツェッペリンをハード・ロック、3大ギタリストのレベルで完結する人も
いるだろうが、ほんの少し私は好奇心が旺盛だった。
そのために初期のライブで演奏される「ハートブレイカー」の曲間に挿入されるのがバッハで、元ネタがデイヴィー・グラハムのライブ盤に隠されていることを知ったり、
「ブラック・マウンテン・サイド」のバート・ヤンシュ・バージョンに
感動したりすることができた。
ロイ・ハーパーや、サンディー・デニーに辿り着けないツェッペリン・ファンの方が
大多数だろうが、これはもう個人の資質なので仕方が無い。
ただ、過去を振り返って見て1stをフェイバリットに挙げた時点で、
英国フォークを聴く下準備は出来ていたのだなあと思ってしまうのも事実。
「Ⅱ」や「プレゼンス」で完結しなくて本当に良かったよ。(笑)

本来作者不詳のトラッドや、ブルーズを自分の名義でクレジットしたことで
ジミー・ペイジへの風当たりが厳しいこともある。それが他人が編み出した
変則チューニングを利用したものだったりすると尚更だ。
そういう向きには、ひとつ心を大きく開いて改めて掲載写真右の1stを
聴いてもらいたいし、ツェッペリンで完結している人には掲載写真左の
バート・ヤンシュの「自画像」を聴いてもらいたい。
どちらのアルバムも素晴らしいのだから、単純に楽しめれば一番いいのだ。
そんな思いの私はもしかしたら、英国フォークを聴くには少々粗雑なのかも
しれないが・・・・。

ジミー・ペイジの変則チューニングでの傑作は、敢えてDADGADをスルーして
「Ⅲ」収録の「祭典の日」というのは、今日の気分。
あと、「アキレス最後の戦い」はこれぞハード・ロックという曲だが、
マイナー・コードが多用されているところにペイジのセンスの良さを感じる。
もうすぐ「アールズ・コート」のDVDが出るのだけど、期待していいのかなあ。


コメント (8)
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