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HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ROYAL STRAIGHT FLUSH

2014-07-08 00:02:24 | 日本のロック・ポップス

             

とりあえず、出来た。やっつけ仕事感満載の「俺ジュリー」。(笑)大体、40枚以上のスタジオ・
アルバム、70枚以上のシングルを出しているスーパー・スターの曲をCDR2枚分だけしか
選べないのだから拷問に近い作業なのだ。それに今回は初めてのトライということなので
タイガースやPYGの曲も選んだのが混乱に拍車をかけた。
それでも、これが今の時点の「俺ROYAL STRAIGHT ROLLING THUNDER JUMPIN'
JACK FLUSH」(笑)である。

とはいっても全てのアルバムを持っているわけでもないので、手持ちの駒の中からの苦し紛れ
というところも多分にある。EMI在籍時のアルバムは現在軒並み廃盤なので、リマスターして
何とか再発してほしいところだ。

それでは、覚書を兼ねて、ここに曲目を記す。

         

DISC1

01 あなたに今夜はワインをふりかけ
02 恋のバッド・チューニング
03 ポラロイドGIRL
04 凡庸がいいな
05 真夏・白昼夢
06 魅せられた夜
07 淋しさをわかりかけた時
08 夜の河を渡る前に
09 おまえがパラダイス
10 太陽のひとりごと
11 恋は邪魔もの
12 風にそよいで
13 睡蓮
14 ダーリング
15 今夜の雨はいい奴
16 書きかけのメロディー
17 怒りの鐘を鳴らせ
18 届かない花々
19 いくつかの場面

        

DISC 2

01 自由に歩いて愛して
02 愛は痛い
03 午前3時のエレベーター
04 一枚の写真
05 SPLEEN~六月の風にゆれて~
06 立ちどまるなふりむくな
07 勝手にしやがれ
08 TOKIO
09 渚のラブレター
10 Pleasure Pleasure     
11 ラスト・スパーク (11月)
12 天使に涙は似合わない
13 花・太陽・雨
14 ひとりベッドで
15 時の過ぎゆくままに
16 公園へ行こう
17 愛まで待てない
18 Good good day
19 我が窮状
20 君をのせて
21 ラブ・ラブ・ラブ

近年のジュリーは、一般的な意味でのポップ・スターの枠を超えた曲を発表し続けている。
リスクを承知の上で、有名人であることを最大限に利用しての創作活動には恐れ入る。

70年にジュリーはこんな唄を歌った。
「人はみんな 偽者(にせもの)ばかりの 幸福(しあわせ)の唄を 聴いているのさ」
これからもジュリーには歌い続けて欲しい。

愛と平和と理解の何が可笑しいというのだろう・・・。
   

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PSF

2014-06-29 00:01:42 | 日本のロック・ポップス

ハイライズの長い歴史をずっと追いかけたわけではないし、アルバムも最初の何枚かしか
所持していない。彼らのファースト・アルバム「PSYCHEDELIC SPEED FREAKS」は84年に
300枚限定LPでリリースされ、ずっと再発されずにいたのだが遂にCD化された。

間抜けな話だが私は時限爆弾制の黄色いジャケのCD(LPは黄色のレコードだったか)を買えば
アルバム「PSYCHEDELIC SPEED FREAKS」の代替品になると勝手に勘違いして
喜び勇んで買った思い出がある。(笑)

それはさておき、待望のCD化である。やっとこれでスタート地点に追いついたという、ただ 
それだけの感慨に過ぎないのだけど。今の耳で聴いて、オーディオ的な見地でこの音を
いい音とは言えないだろうが、ロック的な見地では、ある意味最高かもしれない。

酸素不足に苛立ちながら、それでも窓を開けず、ましてエアコンなんかいれるわけでもなく
車とエンジンの持つポテンシャルを最大限に引き出す、ただそれだけのためにアクセルを
踏み続ける。ガソリンは残り僅か。ブレーキはいらない。ガス欠になれば勝手に止まるだろう。
そういう危険極まりないロックがここにある。

多くの人(といっても分母は小さいだろうが)はアルバムで言えば「LIVE」を好むかもしれない。
私もそんな一人だが、彼らの最初から突き抜けていたことを確認するために、どうしても
この1STは外せない。今回もたった500枚のプレスである。LPの発売から30年、私が
「欲しい」と思ってから20数年が既に経っていた。今回は500枚に間に合ったことを素直に
喜びたい。

ハイライズには、私なんかでは把握しかねる数の限定カセットやビデオが沢山ある。
カセットは限定100本、ビデオは限定20本とかの世界なので、最早何が貴重なのか、そもそも
初めから貴重でないのか判断することの是非すら曖昧に思えるところもある。
幾つかのカセットやビデオのコピーを貰ったことがあるが、今は何処へ行ったやら。
いつかそういったブツの中で良い物が選択されてリリースされればいいなと思える心の余裕は
全て、この1STを手にした安堵感から生まれるのだとしたら、それはそれで素敵なことなのだろう。

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皆殺しのバラード

2014-06-28 00:00:01 | 日本のロック・ポップス

        

        

山口冨士夫関連のリリースが相次いでいる。74年のファースト・ソロ「ひまつぶし」が2月に再発
されたのに続いて5月には83年の「RIDE ON !」と、共にボーナス・トラック入りで登場した。
そして、今月はティアドロップスの音源や映像がグッドラヴィン、ウルトラ・ヴァイヴ、ユニバーサル・
ミュージックの3社同時発売と相成った。

さて。ここから先を読む方は、私が山口冨士夫のファンであることを了解した上で読んで頂きたい。
ダイナマイツから晩年に至るまでのCDやDVDはほぼ全て手中にあるレベルでしかないが。

今月リリースされた3枚のティアドロップスの盤を一気に聴いて思ったこと。
それは、ティアドロップスは余り面白くない、ということであった。まあ、それは昔から思っていた
ことなので何を今更なのだが。

当たり前だがリアル・タイムで接した時代であるから、そう思うのかもしれないが世は浮かれた
バンド・ブームであり、時代はバブルまっただ中。メジャー契約の弊害というのは私個人の
勝手な思い込みだし、「伝説の山口冨士夫」の浮上を快く思わないわけは全くないが多くの
人に届くための解りやすい音というか単純な、もっと悪く言えば深みの無い歌詞と曲調が
当時の私には辛かったし、その印象は今聴いても大して変わらなかった。
今となっては冨士夫の不在というセンチメンタルな気分が、ほんの少しそれを補ってくれるけど。
「NO NUKES」を標榜しながら東芝EMIと契約してしまったところに混沌を見る、というのは
言い過ぎだろうか。

まあいい。ビデオ落としのDVDであろうと、過去に発売された限定盤と6曲も被っていようと
私はこれらのブツを棚に収め、これからも思い出したように時々見聴きし続けるのだろう。
そして、ああでもないこうでもないと戯言を脳内で反復させるのだろう。

それにしても。「LOVE GUERILLA」のDVDは何とかならなかったか。再生中に一瞬、しかし
頻繁に画像サイズが変わるのはどうしたことか。
まあいいや。

できれば販促チラシに、あの二人の名前は使って欲しくなかった。
まあ、いい・・・か。


 

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誰も気にしちゃいない

2014-06-15 00:02:38 | 日本のロック・ポップス

さて、本年度の「俺ベスト盤」最期を飾るのは佐野元春。何だかこっぱずかしいが
長年の佐野元春リスナーであるのは紛れもない事実。 

       

洋の古今東西を問わずミュージシャンはアルバムを出すごとに、キャリアを重ねる毎に
変化する。最初はパーソナルなことが歌詞の大部分を占めていたのが、社会的な内容に
言及するものが徐々に入ってくる。金が出来て余裕ができたとか、有名になってより大きな
社会的責任ができたとか、様々な解釈が可能だがロックンロール・マナーに則って
選りすぐられた言葉で歌われる限り、私には何の問題もない。
成長するってことを誰もが経験するのだから。

長年のリスナーであることは先に書いたが、最早熱心なリスナーとはいえない。
佐野の音をそれほど必要としないことが、大人になったということか?としばし考える。
しかし、若者にこそ聴いてほしい音があるのも事実である。長くなりそうなのでやめよう。(笑)

それでは、覚書を兼ねて、ここに曲目を記す。

       

DISC1

01 星の下 路の上
02 スウィート 16
03 ヤング・フォーエバー
04 99ブルース
05 ボリビア - 野性的で冴えてる連中
06 クエスチョンズ
07 Down Town Boy (RE-MIX)
08 虹をつかむ人
09 彼女はデリケート
10 ワイルド・ハーツ - 冒険者たち
11 So Young
12 Tonight
13 アンジェリーナ
14 悲しきレイディオ
15 どこにでもいる娘
16 恋人たちの曳航
17 誰かが君のドアを叩いてる
18 ジャスミン・ガール
19 君の魂 大事な魂
20 君を連れてゆく

        

DISC2

01 夜のスウィンガー
02 ビートでジャンプ
03 C ' mon
04 僕にできることは
05 世界は誰の為に
06 ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
07 ぼくは大人になった
08 君のせいじゃない - Cry
09 ヤングブラッズ
10 インディビジュアリスト
11 Rain Girl
12 誰も気にしちゃいない
13 だいじょうぶ、と彼女は言った
14 世界は慈悲を待っている
15 新しい航海
16 ロックンロール・ナイト
17 ルッキン・フォー・ア・ファイト - ひとりぼっちの反乱
18 ガラスのジェネレーション
19 New Age

誰も気にしちゃいないさ。

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男は不安定

2014-06-11 00:03:53 | 日本のロック・ポップス

坂本慎太郎の新譜「ナマで踊ろう」は期待通りのアルバムだった。ジャケットに
描かれているようにラップ・スティールを取り入れてハワイアンのような雰囲気を
出した曲でも、それが実は極寒の地のスタジオ内に「ハワイ」を現出させたような
違和感というか居心地の悪さを感じさせるのが面白い。

       

ゆらゆら帝国への私の想いというのは、10年4月の当ブログに記した。その想いは今でも
変わらない。今の御時勢は、少々突飛であっても変わり者であっても売る側の思惑が
働けば簡単にメジャー・デビューできる。ただそれがいつまで聴いた者の心に残るのかは
甚だ疑問だ。

坂本慎太郎は全ての面で突き抜けていた。素面でドアを突き破ったと言っても
いいだろう。酩酊していない状態で固い物を殴るのは痛いはずだが、その痛みと引き換えの
快楽というのを私は楽しんだ。若い女性の聴き手を多く惹きつけたバンドであったということも
素敵なことだと思う。

今回の「俺ベスト盤坂本慎太郎編」はゆらゆら帝国とソロ・アルバムから選曲。

それでは、覚書を兼ねて、ここに曲目を記す。

       

DISC1

01 できない
02 ズックにロック
03 昆虫ロック
04 すべるバー
05 夜行性の生き物3匹
06 太陽の白い粉
07 星ふたつ
08 なんとなく夢を
09 太陽のうそつき
10 バカのふり
11 思い出が消えてゆく
12 ナマで踊ろう
13 フランキー・ティアドロップ
14 発行体
15 男は不安定
16 ミーのカー

       

DISC2

01 ゆらゆら帝国で考え中
02 アーモンドのチョコレート
03 はて人間は?
04 冷たいギフト
05 悲しみのない世界
06 傷とともに踊る
07 義務のように
08 つぎの夜へ
09 時間
10 彼女のサソリ
11 ラメのパンタロン
12 頭異常なし
13 EVIL CAR
14 ドア
15 空洞です
16 まともがわからない

私が解っているのは・・・。
この世はもっと素敵なはず、ということ。そして、狂っているのは君のほう、ということだ。

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WAITING FOR THE LIGHT

2014-06-08 00:42:38 | 日本のロック・ポップス

映画「ナイン・ソウルズ」を見るより前に、映画のサントラはよく聴いていた。サントラを
担当したのがdipだったからCDを購入したのだが、後に映画を見て音と映像のかみ合いが
上手くハマる場面には思わず唸ったものだ。

       

以前、当ブログでこんなことを書いた。
90年代の日本のロックを云々する時、或いは日本のロックの中でサイケデリックという範疇を
云々する時、dipもしくはヤマジカズヒデという文字は大文字で記されなければならないと常々
思っている、と。これは訂正すべきだろう。「90年代の日本のロック」ではなく「日本のロック」に。

今回は前身バンドではなく、dip名義の盤から「俺ベスト盤」を編むことにした。dipには自身の
曲を再録音したものが多々あるが、そういった曲は全て最初のスタジオ録音から選出。

それでは、覚書を兼ねて、ここに曲目を記す。

       

DISC1

01 9souls
02 It's too late
03 SHOULD I WAIT OR SHOULD I OUT
04 Spider In My Hair
05 MIRRORS
06 Waiting for the light
07 13階段への荒野
08 ディレイ
09 ウォーターカラー
10 lilac acordion
11 Fly By Wire
12 CHAINSAW
13 seed
14 melmo
15 DARJEELING

       

DISC2

01 Hasty
02 COLONNA SONORA
03 nowhere to go
04 Mole Soul
05 SUPERLOVERS IN THE SUN
06 空に揺れたい
07 Fire Walks With Me
08 Saturnine
09 corbusier
10 不規則な断片の反復の地下鉄
11 NO MAN BREAK
12 fun machine
13 6/8
14 TOO FAR TO WANT
15 Final song

そういえば、いつ頃のライブか思い出せないが、ヤマジが『BORN IN THE U.S.A.』を
歌った音源を聴いたことがある。あれは一体何だったのだろう。(笑) 

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WHO ARE THE BRAIN POLICE ?

2014-06-07 08:07:26 | 日本のロック・ポップス

旅の準備は「俺ベスト盤」作りから、なんてことを以前書いたような気がする。単にiPodに
好きな曲を詰め込むのだが、それなら2枚のCDRに1アーティストのシングルやアルバムを
収めてから取り込めば無駄が無いという考えも根底にある。それに「俺ベスト盤」なら
当たり前だがオフィシャル編集盤では到底無理な選曲が可能(笑)になる。
夏休みの長旅に備えて今年も「俺ベスト盤」を何枚か編んだ。

       

かなり以前にパンタの2枚組は編んだが、頭脳警察で2枚組CDRの形態で「俺ベスト」を
構想したことがなかった。15年前、いや25年前ほど熱心な聴き手ではなくなったが
これだけまとめて聴くと、ほんの少しだけ血が騒ぐ。今の私は楽な道を選ぶことになれてしまった。
右側を歩くのは思ったより楽なのだ。左側を歩くことに比べれば。

それでは、覚書を兼ねて、ここに曲目を記す。これもお約束の記し事だが勿論、カーステ対応。

      

DISC1

01 無冠の帝王
02 銃をとれ!~マラブンタ・バレー
03 ふざけるんじゃねえよ
04 飛翔(ひらめく旗の下で)
05 地獄めがけて~「蹴球学」の前奏~
06 今日は別に変わらない
07 詩人の末路
08 時々吠えることがある
09 ピープル
10 軍靴の響き
11 あばよ東京
12 歴史から飛び出せ
13 悪たれ小僧
14 セフィロトの樹
15 俺たちに明日はない
16 悲しみにつつまれて
17 真夜中のマリア(転換の為のテーマ)
18 光り輝く少女

       

DISC2

01 旋律のプレリュード
02 孤独という言葉の中に
03 仮面劇のヒーローを告訴しろ
04 前衛劇団”モータープール”
05 あなた方の心の中に黒く色どられていない処があったならすぐ電話をしてください
06 無知な奴らが舞い踊る
07 さようなら世界夫人よ
08 黒の図表
09 沈黙の中で
10 風の旅団
11 時代はサーカスの象にのって
12 それでも私は
13 うたかたの命
14 パラシュート革命
15 オリオン頌歌
16 万物流転
17 Blood Blood Blood
18 間違いだらけの歌

つまらない事象に振り回されない、つまらないヤツとつるまない、つまらない空気に乗っからない。
理想はそうでありたいが、実際の生活でそれを実践するのは難しい。
かつての私はかつての頭脳警察にそういった理想を重ねていたものだ。

かつての私も、私が理想としたZKも遠い昔話のようになってしまったことに今更のように
気付くが、時の流れを誰が知る・・・。

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 25

2014-05-29 00:01:22 | 日本のロック・ポップス

今だと身長164センチの女性なんてのはざらにいるだろうが、40年以上前だと
やはり「高身長」ということになるのだろう。私は昔から所謂巨乳というものに全く興味が無く
痩せ型で高身長の女性が好みであった。あともう一つあるのだが、それはさておき。(笑)
今ではオール・マイティーな守備範囲の広い男(笑)になったのだが、子供の頃の嗜好というのは
抜けきっていないもので、時折ハッと自分の嗜好に笑ってしまうことが多々ある。

小林麻美を最初に意識したのはレコードではなく、雑誌のグラビアだったはずだ。
しばらくして『雨音はショパンの調べ』がヒットするが、実のところこれは私好みではなかった。
ガゼボのカバーというのがピンとこなかったし、84年の私はまだゲンスブールに出会って
いなかったし。(笑)しかし、アイドル時代のアルバムには好きな盤がある。

掲載写真は74年にリリースされた彼女の2枚目のアルバム「ある事情」。
もうジャケットのデザインだけで100点である。(笑)白のシャツと革パンという出で立ちなのに
清潔感がワイルド感を上回るというのは、ちょっとやそっとの顔立ちでは出来ないのだ。

このアルバムは作詞を安井かずみ、ちあき哲也、橋本淳、松本隆、山上路夫といった錚々たる
面子が担当し単純に明るいだけのアイドルとは一線を画す世界観を形成することに成功している。
曲は全て筒美京平。思わずドゥービーの『LONG TRAIN RUNNIN'』は何年だっけと
思わせるところが流石の筒美先生、なんて瞬間もあるが当時のアイドルのアルバムとしては
水準以上の出来であろう。
あまり声量もなく声域も大きくない歌唱が、かえって可愛らしく思えるのは贔屓のしすぎか。(笑)

小林麻美が出演した映画は「野獣死すべし」と「真夜中の招待状」。前者の儚い美しさと
後者で披露した肢体は記憶に強く残っている。

美しいまま去った人の記憶はいつまでも美しままだ。

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MADE IN JAPAN

2014-05-28 00:01:05 | 日本のロック・ポップス

4年半ぶりの復活を果たし、6年半ぶりのニュー・アルバム「ONE MIND」を発表したウルフルズ。
この「半」という何だか余分というか中途半端なものが引っ付いているのが、何だか
格好悪くて(笑)ウルフルズらしくてよい。いや、本当は格好いいのだけど。

ちょっと気負いすぎという面があるのは久々の復活のせいか、小奇麗にまとまった感もあるが、
大人の余裕が前面に出た割合が大きかったのか、なんて考える瞬間もあった。
だがそこはウルフルズ、遊び心は忘れていない。バンドで音を出す楽しさをミュージシャン自身が
楽しみつくし、それを享受するファンが楽しさを共有できるのだから、素敵なバンドだ。

昔から「国民的なんとか」というのには理解が無いほうだが、もし国民的バンドが何かと
問われれば、私にとってそれはウルフルズである。例えば英国で国民的バンドと呼ばれた
ステイタス・クォーやマッドネスは、高級感はないが庶民が楽しめる要素を備えていた。
ウルフルズの立ち位置を何となくそこに重ねてみるのだが、それほど違和感は無い。
大メジャーなウルフルズだが、それでももっともっと売れて欲しいものだ。
アミューズ所属の、あの5人組が国民的バンドだなんて言うのはやめてくれとマジで思っている。

アルバムの最後に収録された『MADE IN JAPAN』という曲が面白い。エアロスミスの
『WALK THIS WAY』と『大阪ストラット』が合体したようなハチャメチャ感は最高だ。
次々と連呼される47都道府県名にあって大阪だけが、聞き覚えのある抑揚なのも
ファンには嬉しいところだろう。

復活記念ということで限定77,777枚は2枚組仕様で、2枚目は過去のヒット曲を
10曲集めた「TEN BEST」と題されたベスト盤となっている。最新リマスターとのことだが
初期の曲はちょっとリヴァーヴ感が強いというか、過去盤を聴き過ぎた耳には「えっ」と思う瞬間が
ある。まあ、そんなに目くじら立てるほどではないが。

「ONE MIND」に「TEN BEST」か。ん?テン・ベスト?。そういえば「テンペスト」には
大嵐、暴動、大騒ぎという意味がある。
さあ、ワールド杯だ。(笑)

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 23

2014-05-23 07:07:39 | 日本のロック・ポップス

昔から、いや自分が音楽を聴き始めた頃から巷に溢れていた「ニューミュージック」と
いう言葉に違和感があった。語感的に好きでなかったし、何を指しているのかもよく
わからなかったからだが、思い起こせば「ニューロック」「ニュージャズ」なんて言葉もあったし
それほど目くじらをたてるものではないのかもしれない。

その「ニューミュージック」もいつの間にか「J POP」なんて言葉にとって代わられている。
で、その「J POP」という言葉にも馴染めないまま、かなりの年月が経った。
結局、捻くれ者の私は自分が馴染めない音楽やミュージシャンを「ニューミュージック」とか
「J POP」という言葉に私の側から押し込んで、「俺はあんなジャンルの音は聴かない」と
自己暗示をかけ続けてきたのだろう。

例えば掲載写真の渡辺真知子の78年のファースト・アルバム「海につれていって」を
聴くとき、これを「ニューミュージック」と思ったことは一度もないのだが、時代的にも
音的にもミュージシャンの立ち位置的にも「ニューミュージック」というジャンル枠で言及されても
違和感はない。

メジャー展開するための誰かが選んだ言葉に気が障っただけだろう、と言われれば
「それは違う」ということを正当に理由付ける言葉が見つからないのが、何とももどかしい。(笑)

以前も書いたが、渡辺真知子の登場は子供心に衝撃だった。それまで聴いてきた歌謡曲と
似ているようだが、何かもうちょっと洒落ている音楽のように思えたものだ。
当然、シングル中心に聴いていたわけで、後年アルバムを聴いた時もシングル曲の出来が
群を抜いているように感じたが、まあそれは聴いた回数の違いがそうさせるのだろう。
全体的に瑞々しい、何度もの再生に堪えうるアルバムである。

当時新しかったものが、長い年月を経た後の今聴いても古びていないと思うのは、
単なるノスタルジーだけではないことは間違いない。

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 22

2014-05-08 00:02:36 | 日本のロック・ポップス

掲載写真は麻里圭子がプティ・マミ名義で71年にリリースした「GIRL FRIEND . . .
BABY TALK」。ラウンジ系というかイージー・リスニング系の音にマミの語りがのる
といったもので、70年代に散見されるこの手の企画物としては有名な盤である。

語りの内容からわかるのは、マミの「語りかけ」の対象は年下の男である。
今の耳で聴けばちょっとトゥー・マッチな語りで、甘え方も愚図り方も70年代そのもので
あるが、それでもマミの色気というか艶のある声に惹かれてしまう。
先に対象は「年下」と書いたが、これを録音した時のマミは22歳である。

今の22歳の女性でこの感じを出せる人は、なかなかいないだろう。
私が18,9歳なら完全にまいってしまったに違いない。ただ、残念なのはアルバム前半で
語り掛けてくれる言葉が単純というか、同じ言葉の繰り返しなので飽きてくるのも事実。
会話が貧相な女性と過ごすのは疲れるものだ。いや、これは年下の男性に対して
可愛い女を演出してみせているのか。う~む。(笑)

途中、歌が1曲入り、それをアクセントにそこからの続きは会話らしくなってきて
面白さが増す。車の音や雨音にシャワーの音といったSEが入るのも私好み。
そういえば、私は視力がよくないのだが、暗がりでもいろいろものがよく見えたものだ。(笑)
ほくろは発見しても数えるものではないことは、10代の頃から知っていたけど。

さて。この手のアルバムの新録音というものには出くわさなくなった。ちょっと色気のある
人には映像の企画が舞い込むだろうから、こういう音で楽しむ遊びには誰も見向きも
しなくなったのだろうか。月日が流れた後にDVD(映像)の復刻というのは、まず無いだろうが
CD(もう、CDの時代でもなくなっているだろうが)というか「音」の復刻の可能性はある。

壇蜜は旬のうちに、CDを1枚吹き込んでおくべきだろう。

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MOPS 1969 - 1973

2014-05-04 00:00:44 | 日本のロック・ポップス

モップス解散40周年という微妙な括りで、彼らの全アルバムが再CD化された。
今回初CD化されたのが掲載写真の「MOPS 1969 - 1973」。バンド存命中に
発売されたアルバムであるが、タイトルがベスト盤のようであったためか収録曲の
半数以上が新曲或いは新録音であるにも関わらず、CD化が遅れていた。
今回のCD化は本当に喜ばしい。

私が最初に手にしたモップスのレコードは「GS オリジナル・ストック5」と題された
ベスト盤であった。ラジオで聴いたことがあった『朝まで待てない』『たどりついたらいつも
雨ふり』を手っ取り早く聴くことを目的としていたのだが、この盤で初めて聴いた
『永久運動』には度胆を抜かれたものだ。今まで編まれたベスト盤CDに同曲が
収録されていたのかどうか知らないが、これでやっと私も同曲をCDで所持できる。(笑)

それにしても、何故「MOPS 1969 - 1973」は今の今まで一度も再発されなかったのか
不思議だ。72年のアルバム「雨~モップス’72」が、シングル曲と既発曲のリメイクの
寄せ集めであっても、こちらはオリジナル・アルバム扱いなのに、ほぼ同じような感じの
掲載盤が軽く扱われてきたのは、やはりアルバム・タイトルが原因か。

今回のCDにはバンドが残した最後の2枚のシングル『晴れ時々にわか雨』のB面と『あかずの
踏切り』の両面がボーナス・トラックで収録されているので、これも嬉しいところ。

まあ、正直に言えば各オリジナル・アルバムにシングル・オンリーの曲を小出しに収録するなら
それらを一まとめにした盤でも出してもらえれば有り難かったというのはあるけれど。
解散40周年ということでの今回のCD再発が行われたということは、もうボックスとかの
企画は無いということなのだろう。

アニバーサリー・イヤーなんてどうでもいいから、次は未発表ライブ盤とか映像集を
出して欲しいものだ。できれば早急に・・・。(笑)

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 21

2014-04-26 00:02:25 | 日本のロック・ポップス

11歳というと小学生なのだが13歳というと当たり前だが中学生で、ちょっとは
大人びてくるというわけで。

掲載写真はハーフのモデルであった当時13歳のクリスが84年に発表したアルバム
「プードル」。鈴木慶一がプロデュースを担当し、ムーンライダーズが演奏を担当したことで
その筋のファンの捕獲対象として有名な1枚。

舌足らずで危うい歌唱はロリータ・ポップス好きにはたまらないものがあるだろうから、
そっち方面のファンも対象か。え~と、私はPANTA提供の曲が2曲あるということで、
この盤を所持することをお許しいただいている。(笑)

例によってこういったアイドル物を製作する時は、スタッフ・サイドの姿勢しだいで
後々まで聴く価値のあるものか、一時的な商品として消費しつくすかがわかれるのだが
ここは勿論、前者である。

何しろアレンジは凝りまくりで曲調も様々、歌詞を担当する人が多岐にわたるのに
アルバム全体を貫く統一感というのは、しっかりとした企画ありきということなのだろう。
それにしても、柴山俊之にしろ近田春夫にせよプロ中のプロと思わせる歌詞を
提供しているなと、まじまじと歌詞を読みこんだ間抜けな私。(笑)

更に間抜けな私は何を想像したかというと・・・。
ま、プードルと言われて、すぐにかわいい子犬なんてことを頭に思い浮かべるほど私は
純粋ではない。というか、私は歪んだロック者である。
プードルなんて言われると、すぐにフランク・ザッパの『THE POODLE LECTURE』を
思い起こすわけで。(笑)

当のクリスがそんなことを思うことが無いのは当たり前なのだが、アルバム・タイトル
でもある『プードル』の歌詞には深読みできなくもない箇所がある。ゲンスブールが
フランス・ギャルで使ったあの手法を、まさか隠れて楽しんだなんてことはないだろうが。
全て、私の頭がおかしいということで、この箇所は御容赦願いたい。(笑)

フロント・ジャケでは大人びた写真が使われているが、リア・ジャケを見るとまだまだ子供。
でも、子供でも考えていることはジャンルによっては十分、大人。
それは私が13歳の時も同じだったわけで、微妙な時期の美しい部分を上手く表現した
アルバムだといえるだろう。

その後のクリスがどうなったのかは私は知らないのだが、それはどうでもいいことだ。

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 17

2014-04-17 00:33:37 | 日本のロック・ポップス

57年の『バナナ・ボート』のデビュー・ヒットとともに登場した浜村美智子。
私が浜村のことを知ったのは、まだミュージック・マガジンを読んでいた頃だから、
20年くらい前になるだろうか。音楽はともかく、そのルックスに釘付けになったのだ。

往年の名女優とかモデルとかの写真を今見ると、時代を感じさせるというか、人の
顔立ちというのはメイクのやり方や流行も含めて、変わってきていることを痛感させられことが
多いが、浜村の往年の写真を見ると現在でも十分通用するルックスであるのに驚く。
当時の浜村をテレビやグラビアで見た人は、その美貌に驚いたのではないだろうか。
ヌードも披露していたのだから、その衝撃度は想像を絶する。

掲載写真は03年に出た25曲入りの編集盤CD「カリプソ娘」。
「ファドの次はカリプソかよ」と言わないでいただきたい。(笑)レゲエ前史というか、その源流の
一筋にも通じるジャンルであると思うが、私が「カリプソ」といわれてすぐに頭に思いうかぶのは
スティール・ドラムの音だったりするから、とてもその本筋を理解しているとはいえない。

もっとも、日本でもハリー・ベラフォンテ経由の輸入であるから、リズムの解釈の了解は
あったとしても雰囲気一発の気分の方が大きかったはずだ。元々はあらゆる事象を歌にする
コミュニケーション・ツールであった「カリプソ」であるからか、そういう側面を抜きだせば
このCDに収録された『カリプソ娘』の歌詞はカリプソと呼ぶに相応しい歌詞かもしれない。

このCDでは浜村が様々なスタイルを表現豊かに歌いこなしたことがわかる。
「カリプソ」だけでなく、ワンダ・ジャクスンもびっくりのドスの効いた『監獄ロック』や、本人は
嫌がったとあるが大阪弁の台詞の挿入が面白い『パラダイス』とか、聴きどころは多い。

このCDの最大の売りというか、価値を高めるのは61年に8曲入り10インチでリリースされた
「夜のラテン」を全曲初CD化したということだろう。当時のライナーにある「ほとんどの曲で
電気オルガンを使って一貫した流れを狙った」「同じリズムのくり返しに依る切れ目のない
充実感で歌の土台にした」という編曲者の言葉にあるように、「夜のラテン」で聴くことが
できる曲のリズムやアレンジは面白い。ジャンプ・ナンバーこそないものの、アルバムの
タイトル通りの大人の夜のアルバムであることを強く印象付ける。

10インチ収録の8曲の中には『タブー』と『ハーレム・ノクターン』がある。何というか、
この2曲を美人の女性が歌うというだけで、私は痺れてしまう。
当時の映像を集めたDVDとか出ないかなあ。(笑)

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TALIKING ABOUT YOU

2014-04-14 00:02:18 | 日本のロック・ポップス

   

やたらとDVDのリリースが続くルースターズ。掲載写真は13年10月7日と8日に
京都磔磔で行われたライブを収録した2枚組DVD「ALL THESE BLUES」。
13年の演奏は2月16日の福岡サンパレスのものもDVDになった。

立て続けの2本のDVDだが、どちらもリリースの意味がある内容だと思う。サンパレスの
ものはオリジナル・ルースターズが、メンバー・チェンジ後の曲を含むオール・タイム・
ルースターズをレパートリーにしたということ(新曲もあった)で斬新だったし、今回のものは
それほど広くないハコでの濃密な演奏を捉えたという意味合いで価値がある。
場所が磔磔であるというのも、私の購買意欲を掻き立てた。

ルースターズは正式に2004年に解散し、その時のドキュメンタリーと「ラスト・ライブ」は
2枚組DVDとして世に出た。その時のタイトルは「RE・BIRTH Ⅱ」。つまり復活である。
つまり、あれで燃え尽きたのではなく大江の体調やモチベーション、メンバーの集まる
タイミングの一致があれば、断続的に継続するのだろうなと思ったのだが、事実今に
至るまでルースターズは何度も結集している。

これには様々な意見があるだろうが、英国のフェアポート・コンベンションのように
毎年大々的に「復活」するバンドもあるのだから、ルースターズもそれでいいんじゃないかと
思っている。オリジナル・メンバーでやるも良し、歴代メンバーが参加するも良し、である。

今回のDVDを見て改めて思ったのは、ルースターズのコピーは難しいだろうということだ。
何だか阿呆の極みのような感想(笑)なのだが、ギター2本の絶妙な絡みは勿論だが、
池畑・井上のあの鉄壁で複雑なリズムというのは、余程のセンスがないと細かいニュアンス
までの再現は難しいだろうし、絵的にもメンバー全員がスタイリッシュなので、この格好よさも
なかなか醸し出せないだろう。

大江の歌唱は04年以降ずっとそうだが、聞き取りづらいところもあるが、もうそれさえ
ある種の「味」になっているし、スライドを含めてギターを演奏することに積極的である
ところが昔からのファンには嬉しいところではないだろうかと思う。

磔磔という場所はメンバーにとっても思い入れのある場所のようで、2枚目の頭には
メンバーそれぞれの思い出が語られる。井上は「磔磔では悪い演奏をしたことがない。」と
語るが、この2枚のディスクに収められた演奏も見ごたえがあって、あっという間に
2日分の演奏を見終えてしまう。初日と2日目でセット・リストが7曲も違うのも良い。

初日は大江が歌詞を忘れたり、池畑が『ニュールンベルグ』でスティックを落とすといった
ライブならではのハプニングもあるが、それすらも生ものの面白さ、バンドの面白さである。
両日とも演奏されたオープニングの『LITTLE RED ROOSTER』に痺れるし、花田が
歌う『SHE DOES IT RIGHT』を磔磔という場で見ることができたファンは、それだけで
幸運で素敵な体験をしたのだろうなと思う。

いやぁ~、またまた中学生以下の感想だが、めちゃくちゃ格好良かった。(笑)

コメント (2)
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