HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

PSF

2014-06-29 00:01:42 | 日本のロック・ポップス

ハイライズの長い歴史をずっと追いかけたわけではないし、アルバムも最初の何枚かしか
所持していない。彼らのファースト・アルバム「PSYCHEDELIC SPEED FREAKS」は84年に
300枚限定LPでリリースされ、ずっと再発されずにいたのだが遂にCD化された。

間抜けな話だが私は時限爆弾制の黄色いジャケのCD(LPは黄色のレコードだったか)を買えば
アルバム「PSYCHEDELIC SPEED FREAKS」の代替品になると勝手に勘違いして
喜び勇んで買った思い出がある。(笑)

それはさておき、待望のCD化である。やっとこれでスタート地点に追いついたという、ただ 
それだけの感慨に過ぎないのだけど。今の耳で聴いて、オーディオ的な見地でこの音を
いい音とは言えないだろうが、ロック的な見地では、ある意味最高かもしれない。

酸素不足に苛立ちながら、それでも窓を開けず、ましてエアコンなんかいれるわけでもなく
車とエンジンの持つポテンシャルを最大限に引き出す、ただそれだけのためにアクセルを
踏み続ける。ガソリンは残り僅か。ブレーキはいらない。ガス欠になれば勝手に止まるだろう。
そういう危険極まりないロックがここにある。

多くの人(といっても分母は小さいだろうが)はアルバムで言えば「LIVE」を好むかもしれない。
私もそんな一人だが、彼らの最初から突き抜けていたことを確認するために、どうしても
この1STは外せない。今回もたった500枚のプレスである。LPの発売から30年、私が
「欲しい」と思ってから20数年が既に経っていた。今回は500枚に間に合ったことを素直に
喜びたい。

ハイライズには、私なんかでは把握しかねる数の限定カセットやビデオが沢山ある。
カセットは限定100本、ビデオは限定20本とかの世界なので、最早何が貴重なのか、そもそも
初めから貴重でないのか判断することの是非すら曖昧に思えるところもある。
幾つかのカセットやビデオのコピーを貰ったことがあるが、今は何処へ行ったやら。
いつかそういったブツの中で良い物が選択されてリリースされればいいなと思える心の余裕は
全て、この1STを手にした安堵感から生まれるのだとしたら、それはそれで素敵なことなのだろう。


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2 コメント

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TK (TK.)
2014-06-29 14:40:01
ハイライズは自分も思い出しては聴いて何かの折にうってしまったりするのだけど、時々とても欲しくなる音ですね。
これも、買いました。
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Unknown (ハリー)
2014-06-29 16:55:43
TKさん

常用は出来ない常備薬(笑)、といったところでしょうか。
1枚1枚、スプレーをかけて作ったジャケというのが
またいいですね。
返信する

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