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HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

二度あることは・・・

2014-12-02 20:49:00 | 日本のロック・ポップス

先日、あるお題を元に、現役第一線の日本の歌手やバンドが歌う「80年代の
日本のロック・ポップスのカバー集」というものを妄想した。妄想である。(笑)
妄想ついでに再掲すると・・・。

   

01 E気持ち / 及川光博
02 ルビーの指輪 / 奥田民生
03 星屑のステージ / ウルフルズ
04 おまえがパラダイス / 山崎まさよし
05 情熱熱風せれなーで / 斉藤和義
06 天使のウインク / 前田敦子
07 北ウイング / Superfly
08 夜明けのMEW / 栗山千明
09 ハイスクール・ララバイ / Perfume
10 気持ちE / エレファントカシマシ

実に素晴らしい。(笑)

自分で書くのも何だが、本当にそんなカバー集があったら「欲しい」と思える
選曲と人選だと思いながら自己満足に浸っていたのだが、そんなことを考えているうちに
またまた、カバー集を編もうと思い立った。誰に望まれているわけでもないのだけど。

あくまで自己満足。中学生の頃から今に至るまで飽きもせずにやっている「俺ベスト」の
一環としての所作である。以前、「日本人ミュージシャンがカバーする日本のロック・
ポップス」という括りで2枚つくったので、今度は「日本人ミュージシャンによる
わかりやすい洋楽カバー」という括りでやろうというわけである。

さて。当ブログでは過去に何枚もカバー集を編んできた。「日本人ミュージシャンが
カバーする日本のロック・ポップス」は、ある意味番外編的な意味もあったので、
それはさておき、基本としてカバーする側で一度登場した日本のミュージシャンは
二度は登場しないという「掟」を作りそれを遵守しているつもりだった。
そのつもりだったのだが、今頃になって一人だけ二度登場している人がいることに
気付いて愕然としてしまった。(笑)
あんなに拘っていたつもりだったのに、あっさり簡単に、しかもとっくの昔に、そんな
「掟」が突破されていたとは・・・。(笑)

それでは過去に「俺編集洋楽カバー集」に登場した日本人ミュージシャンと曲を
振り返ってみると・・・。

ボブ・ディラン・カバー集(2CD)
LIKE A ROLLING STONE / THE GROOVERS

ローリング・ストーンズ・カバー集(2CD)
BITCH / PYG

キンクス・カバー集(2CD)
KING KONG / 21ST CENTURY STARS FEATURING ROLLY

ビートルズ・カバー集(7CD)
I WANT TO HOLD YOUR HAND / モップス
I NEED YOU / ムーンライダーズ
YOU'RE GONNA LOSE THAT GIRL / ザ・スパイダース
NOWHERE MAN / 恒松正敏
I WILL / 原田知世
REVOLUTION / BONNIE PINK
HONEY PIE / 加藤和彦
FLYING / 四人囃子
SOMETHING / 沢田研二
I ME MINE / 野宮真貴 with 花田裕之

ニール・ヤング・カバー集(2CD)
OHIO / GARO

デヴィッド・ボウイ・カバー集(2CD)
REBEL REBEL / 浅井健一

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・カバー集(2CD)
FEMME FATALE / ザ・ルースターズ

ザ・フー・カバー集(2CD)
I CAN SEE FOR MILES / SPARKS GO GO

カバー・ソング100選(5CD)
MY BROTHER JAKE / Superfly
PERFECT / BONNIE PINK

続・カバー・ソング100選(5CD)
EPITAPH / ザ・ピーナッツ
THE COURT OF THE CRIMSON KING / 吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ
ISLANDS / 朝生愛
OPEN MY EYES / パラダイス山元&東京ラテンムードデラックス
HONALOOCHIE BOOGIE / ザ・イエロー・モンキー
START ME UP / DRY & HEAVY

ああ・・・。

まあいい。気分を出してもう一度、である。
もちろん、抜け道は用意してある。
それでは、明日から三夜連続「俺編集日本人ミュージシャンの洋楽カバー集」で
お会いしましょう。

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THAT'S THE MEANING OF LIFE

2014-10-30 21:47:50 | 日本のロック・ポップス

佐野元春のアルバム「VISITORS」リリース30周年を記念して、4枚組のデラックス・
エディションが登場した。実は20周年盤を購入しなかったので、今回は気合を入れて
発売を待っていた。(笑)

到着するや一気にライブを含む3枚のCDを聴いたのだが、84年のリアル・タイムで聴いた
時の感動が数倍にも増幅し、私は多幸感で満たされた。何よりも、当時からあの時点での
元春の最高傑作だと言い続けてきたことは間違いでは無かったことを確認できたことが
嬉しかった。

往年のブルーズやソウル・ミュージックを聴かない人、或いは聴いても「ちょっと難しい」とか
「わかりにくい」なんて思う人が、ビートルズやローリング・ストーンズはたまたエリック・クラプトンを
普通に聴くのと同じことなのだ。83年から84年のストリート・ミュージックの現場がヒップ・ホップへ
変貌を遂げつつあった時に、その「新しいが故の受け入れにくさ」を現場感覚を削ぐことなく咀嚼し、
しかも日本語で歌ってくれた「VISITORS」の革新性は同時に普遍性すら持っていた。

30年経っても、まったく古びない強靭なリズムと瑞々しい歌詞は、当時はもちろん今でも
簡単に追いこせない存在であるし、今の日本のロック・シーンでここまで真摯に時代と対峙する
音を叩きだせるミュージシャンがどれほどいるのかということを考えさせる盤でもある。

個人的に佐野の盤で一番好きなのは「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」なのだが、そこに
至るまでの必然として存在する「VISITORS」の意味は深い。
先日、NHKーBSで放送されたドキュメンタリーは素晴らしかった。当時のラジオ番組での
リスナーの戸惑いを冷静にすくいあげる元春からは一瞬で消費されつくされるような音楽を
つくったのではないという自信が感じ取れたものだ。

大仰な物言いであることを承知で書けば、ディランもスプリングスティーンも通らなかった
道を通ったということを一人でも多くの人に知ってもらうためのよい機会である。
値段は少々高いが、その価値は十分にある。

そして。『NEW AGE』と『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』をカバーしたグルーヴァーズの
センスに改めて感服することしきりの今宵である。

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OT REMASTERS

2014-10-25 22:08:36 | 日本のロック・ポップス

奥田民生のソロ・デビュー20周年記念ということで、過去にリリースされた11枚の
オリジナル・アルバムがリマスターされ、「OT REMASTERS」と題された組物で登場した。

実のところ、熱心に聴いたといえるのは2000年ちょっとくらいまで。
個人的には、ほとんどエクスペンシヴ・ワイノーズといってもいいメンバーがバックを担当した
トラックの音の響きみたいなものが好きだったというのもあった。
アナログ7インチも熱心に買ったものだが、アルバムがコピー・コントロールCDで出た
頃から遠ざかってしまった。民生はアルバムをアナログ盤でも出していたので、そっちを
買えばいいようなもの(事実、「GOLD BLEND」はLPを買った)であったが、自分の中での
気持ちの流れが変わった時期でもあったのだろう。

今回、リマスターされてまとめられたので、一気に遅れを取り戻すチャンスとばかりに
購入を決意。やっと全てを聴き終えた。(笑)20年分を一気に聴くと、流石に声の変化に
気付くが、20年一貫して飄々と人生を楽しみ音楽を楽しむ自然な感じが、どの盤からも
伝わってきて、聴いているこちらもリラックスできる。

過去の様々なライブ映像の中から選りすぐられたDVDも、気が利いていた。
10タイトルを超える映像作品を全て見るのは、今更感もあって辛いところだが、ここに
収められた様々なシチュエーションでの映像は変化に富んでいて1枚もののDVDだと
ちょうどいい。特に広島市民球場や厳島神社での演奏は絵的に面白いし、民生自身が
記録したかった映像でもあるのだろうと思う。

音楽は仕事であっても、趣味であってもいいのだ。当の本人は混同はしないだろうが
単なる聴き手の一人としては、この「感じ」いや「生き方」といってもいいだろうそれは
憧れでもある。こだわりを持って仕事をし、こだわりをもって趣味に生きるのだが、他人には
それが苦労しているように見えないところが、格好Eのだ。

さて。明日晴れたら何をしよう。
釣りには行かないけれど。(笑)

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 32

2014-10-13 00:02:56 | 日本のロック・ポップス

昨日とりあげた「GORO IN ROCK」はA面が洋楽ロックのカバーで占められていたが、
よく似た構成の盤があったな、ということで思い出したのがガールズのデビュー盤「野良猫」
であった。こちらはB面が洋楽カバー、A面がオリジナル曲という構成である。

ガールズのデビューは77年。当時の私はそんなバンドの存在を知る由もなく、3年後の
ジューシー・フルーツのデビュー曲『ジェニーはご機嫌ななめ』でイリアの名前を知った。
可愛らしい人だなあという印象が強かったのだが、いろいろと日本のロックの歴史(笑)なんて
いうものを掘り下げていくうちに、近田春夫のバック・バンドにいたとか、このガールズにいた
なんてことを知り、ゴダイゴの時と同じように「人に歴史あり、だなあ。」なんて思ったものだ。

初めて私がガールズを聴いた時、真っ先に思い出したのはレコーディング・アーティスト
としてのルージュであった。ライブとレコードは全くの別物とよく言われる、あのルージュである。
ルージュのアルバムの内容や録音の是非はともかく、パンクというよりはいかがわしいグラム感、
中域に固まったような音が、ルージュの「ザ・ベスト・オブ・ルージュ」を思い起こさせたのだ。

まあ、それはともかく。オリジナル曲の歌詞が大人の戦略通りの歌詞なのが今となっては
笑えるし、本人たちも納得してやっていたのかどうか気になるところではある。
コンセプトが和製ランナウェイズというところからスタートしているので、自由の利かない
バンドだったと思うが、女性だけでロック・バンドを組んで世に出て、しかもお茶の間にも
進出しようとしたのだから、画期的であったことは間違いない。

オリジナル曲では『殺人事件』が曲の途中で切れるようなエンディングに驚かされるが、
私の目当てはB面のカバー集である。ランナウェイズやブロンディーのカバーには
驚きはしないが、ストーンズやキッスに混じって何を今更の『ジョニー・B・グッド』が最後に
配されているのが不思議な感じである。しかし、2枚目の「パンキー・キッス」ではレイ・
チャールズやリトル・リチャードのカバーも披露したので、実は本家ランナウェイズより
ロックンロールのルーツに忠実だったのかも、なんて想像するのも面白い。

B面にはカバー曲ではないインストの『トリビアル・マターズ』が収録されていて、ここでの
イリアのギターがフランク・ザッパみたいで、実に格好良い。A面の『北口通り』もそうなのだが
スローな曲での表現力の高さが素晴らしく、結果として個人的にはこの盤のハイライトと
なった。アルバム全体の隠し味がパーカッションであることに気づくには時間がかかったが。

 そういえば、GOROがカバーしたビートルズの
「オー・ダーリン」はこの盤にもカバーが収録されていたな。それにしても、もう少しいい写真は
無かったのか・・・。何か戦隊物みたいな色分けが笑えるのも、あれから35年以上経った
今だからかもしれないが。

デビューの年にいきなりアルバムを2枚リリースし、その後の解散までの2年間に
シングルを1枚しか出してないところに、ロック・バンドであることと芸能界で生きるということの
兼ね合いの難しさや複雑さを感じるのであった。

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GORO IN ROCK

2014-10-12 07:31:38 | 日本のロック・ポップス

新御三家と称された西城秀樹、郷ひろみ、野口五郎の三人の中で、個人的には
野口五郎の印象は希薄だった。男の子だから、男性アイドルになんざ興味がないのは
当たり前だが、明るく激しいロックンローラーの秀樹や中性的で個性的な声のひろみに
比べて今ひとつわかりやすい掴みどころがなかったように感じたのかもしれない。
バラエティー番組での印象は強かったけど。(笑)

記憶というのは適当なもので、三人の中では秀樹の曲がテレビやラジオで一番多く
見聞きできたように感じたのだが、これは逆に興味の希薄な人の歌がテレビや
ラジオから聞こえてきても、意識せずにスルーしていただけかもしれない。

五郎のことを他の二人と違うと思ったのは、ギターを抱えてテレビで歌う姿を見てからだ。
何の曲か忘れたが、イントロの印象的なリフや間奏でのソロを自分で弾いてしまうのが
ロック・バンドのボーカリストが持つギターとは違った意味合いが子供の目にも
明らかだったのだ。

掲載写真は野口五郎が73年にリリースした「GORO IN ROCK / 野口五郎ロックの世界」。
73年といえば『オレンジの雨』や『君が美しすぎて』がヒットした年である。
しかし、このアルバムにはシングル曲が一切収録されず、尚且つレコードのA面は日本語詞での
洋楽のカバーで埋められている。

デビュー3年目、アルバムとしても3枚目で早くも自身の趣味性を反映できたというのは
五郎自身がそれなりに音楽に造詣が深いということを製作者側が理解したが故に
できたことだ。実兄の佐藤寛と馬飼野俊一が曲を手掛けたB面のオリジナルの出来もよいが
ロック者としては、やはりA面のカバー集が気になる。

ビートルズの『オー・ダーリン』を除けば、ほぼ当時のヒット曲である。オープナーの『うつろな愛』は
イントロの細部に至る再現に「おおっ」と思う間もなく五郎の甘い声が被ってくる。私が歌い手なら
この曲を歌う度量は無い(笑)のだが、見事に自身の解釈で歌いきっているのが素晴らしい。
『迷信』というのは、当時のスタジオ・ミュージシャンからみれば「やられた」的な曲であろうから
ここでの演奏も力が入っている。ウイングスの『ハイ・ハイ・ハイ』を取り上げるセンスというのも
なかなかなのではないだろうか。
オズモンズとエルトン・ジョンのカバーは私の趣味ではない。(笑)

このあと、五郎はヒット曲を出しながらアルバムはフュージョン的な録音を残したと記憶する。
他のアルバムまで辿り着けるかどうか自信はないが、何となくヒット曲集みたいなものは
聴いてみようかななんて気持ちにさせる、五郎の声の魅力に抗えない自分に驚いている。

もっとも未だに「GORO」といえば真っ先に思い浮かぶのは小学館からでていた雑誌だけど。(笑)

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6・3・3・4・・・・TO BE CONTINUED

2014-09-27 20:35:51 | 日本のロック・ポップス

掲載写真はウルフルズがEMIに在籍した時期のPVを32曲とライブでの2曲の
計34曲を収録したブルーレイ・ディスク「青盤だぜ!!」。因みに同時にリリースされた
2枚組ベスト盤のタイトルは「赤盤だぜ!!」。ここでもビートルズの偉大さを思い知るわけである。

かつてウルフルズはPVをまとめた映像商品を3種リリースしていて、その3枚をセットで
売り出したものもある。そこに収録されていた映像を1枚のディスクで見ることができると
いうのは便利この上ないのだが、実際に再生してみるとこれが画質が今一つなのだ。

近年の映像はそうでもないが、90年代半ばころまでの映像は特にイマイチな感が強い。
ちょっとがっかりなのだが、ここに収録されたPVには傑作が多いので映像を流して
気軽に楽しむ分には「まあ、いいか。」と割り切ることにした。

初めてウルフルズのPVを見たのは、いやウルフルズの名前を知ったのは『借金大王』の
PVを見たことによる。このことは11年8月にも書いたのだが、それだけインパクトの強い
映像であった。いかにも青春歌謡的な曲やPVは趣味ではないが、突き抜けたアホさ加減は
他のメジャー展開するバンドには見られないもので、この姿勢はこの先も保ち続けて欲しいものだ。

以前にエレファント・カシマシのPVの中の10選を書いたことがあるが、今回は私が好きな
ウルフルズのPV10選を記して、この項を終わりにする。

01 借金大王
02 サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
03 すっとばす
04 ツギハギブギウギ
05 SUN SUN SUN '95
06 バカサバイバー
07 アホでケッコー
08 かわいいひと
09 やぶれかぶれ
10 ええねん

ジューダス・プリーストとボブ・ディランが同居するセレクションである。(笑)

将来、ワーナー時代のPV集が出ることを願って。


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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 31

2014-09-22 00:02:03 | 日本のロック・ポップス

湯川潮音のことを最初に知ったのは映画「リンダ リンダ リンダ」を見たことによる。
タイトルになった曲もバンドも全く興味が無いのだが、高校生のバンドを描いた
「青春デンデケデケデケ」のような甘酸っぱい感覚も嫌いでない私にとっては、なんとなく
見ておくべきかなと思ったので。

「あんまりピンとこないなあ。」とか思いながらダラダラ見ていたら、『風来坊』を一人で
歌う女子高生が映って「おおっ。」と思わず身を乗り出した。それが湯川潮音であった。
私が高校生の時には細野晴臣はYMOの人という認識しかなかったし、はっぴいえんどなんて
名前は知っていたが聴いたこともなかった。それでも、もし学園祭とか文化祭のような場で
『風来坊』を歌う女子高生を実際に見たら、きっとぶっ飛んだだろうななんて想像しただけで
嬉しくなってしまった。

遠藤賢司の新作でも声を聴くことができたが、そういえばエンケンの06年のアルバム
「にゃあ」で彼女を知った人もいるかもしれない。

  

左の盤は08年の「灰色と私」。ロンドンでクマ原田とレコーディングしたという話も興味を
惹いたが、それ以上に自身の手になる自画像ジャケットに惹かれた。
この絵を見て、なんとなく2枚のアルバムを思い浮かべた私は「これは外さないだろう。」との
心算で手にしたのだが、全く正解であった。

暖かな声と音は私に、「いつまでも「み空」を有難がっているんじゃないよ時代は進んでいるんだよ」
と話しかけているようでもあった。因みに先の話で私が思い浮かべたアルバムはこの2枚。
趣の違うワンピース姿が眩しい10年の「クレッシェンド」のジャケットも好きだ。

  

洋楽好きが手にして驚くのが頭に掲載した09年の「SWEET CHILDREN O'MINE」だろう。
オアシス、ミスター・ビッグ、レディオヘッドからガンズ&ローゼズ、果てはエアロスミスなんて
ところまでカバーされているのだから。彼女のイメージからは、ちょっと遠い位置にあるような
曲が湯川潮音のスタイルでカバーされている。収録された数々の曲は、例え原曲を知らなくても
十分満足できるクオリティーのアレンジが施され、「いい曲だなあ。」と思わせてしまう
ところが素晴らしい。

ガンズ&ローゼズの『SWEET CHILD O'MINE』なんてメリー・ホプキンが歌っているかの
ようだ。

表現は悪いが間抜けな言葉で一括りに表現すると、彼女は所謂二世タレントである。
大物ミュージシャンの娘たちが何人もデビューしてはいるものの、実際のところどれだけの
才能があるのかは疑問なところもある。湯川潮音は、そういった雑音とは無関係な
ところで自身の才能とセンスの趣くがままに、活動を続けてほしいと思う。

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意思下のロックンロール

2014-09-16 00:00:00 | 日本のロック・ポップス

「ライカスパイダー ’88-’89」がリマスターされ蘇った。
カセットでリリースされたものが初CD化されたのが95年。そんなことも露知らず初めて聴いたのは
ほんの数年前なのだが、その時の衝撃というのは今でも覚えている。

こういった言葉の乗せ方というのがあるのかといった驚きと共に、剥き出しのギターの
音と語尾を突き放すように投げかけられる言葉が混ざり合った時にみせる、時に冷酷で
時に穏やかな表情の交差がロックンロールの奥深い魅力を感じさせる。
ディスク2のこれまで未発表だったスタジオ・リハーサルやライブ録音も強力だ。

流行の音に慣れてしまった人は聴かない方がいいかもしれない。
長時間使用すると、低温火傷するかもしれないから。

私なんかが、この盤についてとやかく言ったり書いたりするのは全くのお門違いなのだが
とにかく、正式にこの「音」を入手できた喜びは大きい。
80年代以降の日本のロックを云々するとき、素通りしようとする事態や悪しき取捨選択の
場面に於いて、これからも大きな傷を付け続ける「音」である。

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これがお××といふものかい

2014-08-30 11:51:10 | 日本のロック・ポップス

昨年からグリーンウッド・レコーズが「URC最後の蔵出し」と称して、これまで未CD化だった
アルバムを復刻しているのだが、その中で私が最も楽しみにしていたのが、ひがしのひとしの
「マクシム」であった。昨年10月に発売がアナウンスされていながら延期になって
いたものが、やっと世に出た。

延期になった理由や経緯はしらないのだが、とにかく世に出たことは喜ばしい。
残念ながら、当のひがしのひとしは今年の5月に故人となっている。ライナーではそのことに
触れられていないのが、このアルバムが数奇な時間の流れの後にCD化されたことを
伺わせる。

シャンソンなんてジャンルには今も疎いし、それほど興味は無いが、ほんの少し私の扉を
開いてくれたのがエディット・ピアフなのだろうけど、私がひがしののアルバムを聴いてみたいと
思ったのは、フォークのイメージの強いレーベルからシャンソンを歌う無頼漢が登場するってのは
格好いいと思ったのと、なんとなくセルジュ・ゲンスブールとイメージが被ったからである。
実際はちょっと違ったのだけど。(笑)

フランスでは当たり前ながらポピュラーな存在であるが、わが国ではほとんど紹介されていない
ジョルジュ・ブラッサンスの世界を日本語に置き換え、いや自分の言葉と音に置き換えた
この盤の特異な魅力はどうだろう。反骨心とユーモアというのはロックでなくても、かつての
フォークと呼ばれた音楽が持っていたと思うのだが、75年頃には置き去りにされそうになった
それらがここにはある。

フォークやロックと、ポップスの違いは何かと考えるとき、そこに反骨心とユーモアと助平心
(誰でも心の奥底に持ってるはず)が表明されているか否かが、その違いではないかと今更の
ように思う。優れたポップスは「音」で既成の、これまでのポップスに反骨心を示したとか
実験精神を示したという捉え方があるだろうが、折角の日本語がのる歌である。ここは歌詞の
内容に比重を置いた物言いということで。私の中のフォークやロックは、ポピュラー・ミュージックとは
別物なのだ。もっとも、先日の記事のように私の中の助平心に裏打ちされた、アイドル・ソングにも
理解はあるつもりだ。(笑)

オリジナルの歌詞カードの表記が面白い。目についてドキっとする言葉は掲載し、特に
差し障りのない言葉を伏字で掲載した『ポルノグラフ』のユーモアは面白いものだ。
バックの演奏もアコーディオンや古川豪のバンジョーが彩りを添え、一筋縄でいかない
魅力を伝える。

ところで当記事の表題はアルバム収録曲の歌詞の一部を、私がわざと伏字にしたものだが
伏字にすると急に興味というか探求心(笑)がむくむくと鎌首をもたげるから不思議なものだ。

「おへそ」なのだけどね。(笑)

科学の実験から離れて久しい。
マクシム、僕はひとりで青空を見上げることにするよ。

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 29

2014-08-23 08:40:31 | 日本のロック・ポップス

先日、80年代アイドル・ソング・ベスト10の記事を書いたのだが、選出の最終段階まで
候補に挙げていて落としたのが安田成美の『風の谷のナウシカ』であった。
シングルのジャケットが映画のものではなく彼女のポートレイトだったら、もう少し悩んだ
かもしれないが、破壊力抜群の歌唱を選ばなかったことでベスト10の均衡は保たれたと思う。

正直に言って、映画は見ていない。(笑)歌も全く上手くないのだが、ルックスは当時の
アイドルたちのなかでは異色の魅力を放っていた。まあ、今思えば仕込みの効いた
出来レース的要素はあったのだろうけど、それが芸能界と言われればその通りだし。

歌が下手くそでも可愛ければ許されるのかと問われれば、イエスと答える私を
誰が責められるか。(笑)そういえば、川田あつ子も歌が下手だったなぁ。
というか、美人だったり可愛らしい人がカラオケとかで歌が下手だったりする場面に遭遇すると
何だか微笑ましくて、それだけでニッコリしてしまう私自身が悪趣味の塊なのかもしれない。
あっ、それはいかにも「私は歌がうまいんです、ねえ、聴いてよ。」的な態度の女が
鬱陶しいだけなのかもしれないが。(笑)

掲載写真は安田成美の88年のアルバム「ジンジャー」。84年にアルバムを1枚つくっているが
歌の需要がまだあったことに驚きつつも当時はスルーしたこの盤に興味を持った理由はただひとつ、
ジェーン・バーキンの『思い出のロックンロール』をカバーしていることを知ったからに他ならない。

声量が無い、音程が悪い、音域が狭い。そんな女性が何とか歌を形にする際のもっとも無難な
雛形がジェーン・バーキン・スタイルだと気が付いた時、私は改めてセルジュ・ゲンスブールという
男のプロデュース能力と天賦の才を思い知るのであった。この盤のプロデュースを大貫妙子が
務めたというのも何だか出来過ぎていて素晴らしい。

で、件の『思い出のロックンロール』であるが、聴くたびに「成美さんはここで歌われるミュージシャンの
半分も知らないんだろうな。」なんて思う私は本当に悪趣味なヤツである。
アルバム自体は、アッパーな曲が無いせいか、最後までそれなりに落ち着いて聴くことができる。
今となっては、不思議な魅力を持つ盤であり声だと思わせるのだから、今回ばかりは
時の刻みは優しく流れたということで、良しとしよう。(笑)


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LOVE PEACE AND FREE

2014-08-10 09:05:24 | 日本のロック・ポップス

ロック・フェスへ参加するというのは、ただでさえ出不精の私には最悪に近い億劫な
作業である。仮に参加したとしても、そこで聞くことができる音というのは私の好きな音
ばかりでないのが明白だからである。しかし、フェス自体を否定する考えは全く無い。

チケットの入手や交通・宿泊手段の確保、知人・友人との段取り決め、会場に着いてからの
様々な場所での過ごし方といったものを全て含めて、面倒くさいと思いながらも楽しむ
ことができ、前向きに考えれば普段は聴くことのなかった音の中に「面白い」とか「楽しい」とか
思える音を見つけることができる可能性があるからだ。

稀に出演者全員の音がどんなものか知っている場合もある。こういう場合だと見たくない
人の時は暑い中無理して付き合う必要はない。
04年の「ロック・オデッセイ2004」がその例で、見たいミュージシャンが出るのが午後から
だったのでのんびりと出かけ、ポール・ウェラーを見てB’zの稲葉は退席し、ザ・フーと
エアロスミスを見るという一日であった。この日は洋楽ミュージシャン目当ての人がが多かったが
洋楽のエッセンスを取り込んだ「はず」の日本人アクトの時に多くの人がスタジアムの外に
涼をとりに出たのが印象的だった。

で、行ってきました。ROCK IN JAPAN 2014の第三日目。
誰がどの日に出るかもわからないなか、勝手に(笑)私をメンバーに組み込んで後輩が
チケットを入手したから参加するハメになったのだが、「行くからには何か収穫がないと」と
いう思いがあるのは当然だ。

フェス参加時の私の密かな楽しみに観客のTシャツ・チェックというのがある。
フェスがフェスだけに、邦楽ミュージシャンのものやフェスのTシャツがほぼ9割9分なのだが
そんなのには興味がなく、洋楽ミュージシャンのTシャツを探すのだ。
「何故、貴方はそのTシャツなのですか?」という感じで。

一番多かったのはストーンズ。今年の来日公演で販売されたもののようで(私は行かなかった)
同じようなベロ・マークのTシャツをそこかしこで見たので、「流石にストーンズ者は聴く
音楽の間口が広いなあ。」などと勝手にいいように解釈。(笑)多分間違っているけど。(笑)

数少ない洋楽Tシャツの中でTPO的に一番目を惹いたのがブラック・サバスのTシャツ。
「VOL.4」のジャケをデザインしたもので、着ていたのが50代半ば以降と思しき女性だったのが
また良かった。(笑)

えっ、そういうお前はって?え~と、捻くれ者の私はビッグ・スターのTシャツでした。
着替え用としてソニックス・ランデブー・バンドのTシャツも用意していたが、それの出番は
無かったのが残念。(笑)

音楽の収穫もありましたよ。まず、きゃりーぱみゅぱみゅはステージでの動きが可愛らしい。(笑)
新作が出たばかりのようだが、ほとんどの曲を知っていた自分が怖いというか、それだけ
耳にする機会があったということで、彼女の勢いというものを感じざるを得ないステージであった。

淡々としたリハからほんの少し間をおいて本編が始まったくるりのステージは、サポート・
メンバーの音ばかりに耳が行ってしまい、しばらくアルバムを聴いていなかったこともあって
「ああ、90年代は遠い過去の話だなあ。」なんて思ってしまった。それでも、短い出演時間で
尚且つ「自分たちが本命」という客ばかりでない中で新曲をブチかますところは流石で、
これはチャット・モンチーにもあてはまった。

で、90年代は遠い過去になったのだが、スーパー・スターは時間や時代を超越することを
思い知ったのが矢沢永吉のステージだった。実は間抜けにも開演前から滅茶苦茶ワクワク
している自分がいた。(笑)キャロル時代こそ全てのアルバムを所持しているが、矢沢の
アルバムはただの1枚のLPも所持していないにも関わらず、何だかワクワクしていたのだ。

事実、矢沢はものすごく格好良かった。自分の音楽体験の初期にジェフ・ベックやミック・ジャガー
(ストーンズではない)といった外タレを見た時と同じ感動が残ったのだ。これは一体何なの
だろう。(笑)矢沢自身が十分に金持ちなのに『黒く塗りつぶせ』を歌っても何のポリシーにも
抵触しない理由がなんとなくわかった気がした。

幾つか、私的には新しめのバンドも聴いた。聴いた時は「あ、いいメロディーだな」とか
「いいリフだな」と思ったものの、別のバンドを見始めたら忘れてしまったので、結局は
大して印象に残らなかったということでいいだろう。

それにしても矢沢永吉である。アルバムを今からそれこそ一から揃えようかな。
まずは、兄貴に相談か?

馬鹿もほどほどに。

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ROCK IS ALRIGHT

2014-08-06 00:03:40 | 日本のロック・ポップス

シーナ&ロケッツの新譜「ロケット・ライド」を買った勢いで、掲載写真の4枚組も
買ってしまった。(笑)

「AYUKAWA SIZE」と題されたボックスには3枚のCDと1枚のDVDが収められている。
84年にザ・ロケッツがリリースした「ROKKET SIZE」、93年にリリースされた鮎川誠の
「LONDON SESSION」と「LONDON SESSION #2」、そして4曲のPVを収録した
DVD「LIMITED DVD AYUKAWA SIZE ONLY」の4枚。

何でコレを買ったかというと、実は「LONDON SESSION」「同2」を持っていなかったから。(笑)
この2枚が出た当時、私の気分は「なんだよ、お手軽な盤を出しやがって。」というような
感じで積極的に聴きたいと思わなかったのと、ジャケットがどうにも好きになれなかったからである。

     

とはいっても、ウィルコ・ジョンスン・バンドにルー・ルイスをバックに往年の名曲を演奏するのだから
聴けば気に入るに決まっているのに、ここでも捻くれ者の性格が災いして、ずっとスルー。
20年越しの出会いと相成ったわけである。

サンハウスの曲もあるが(いや、これがまた格好良い)、基本はブルーズとロックンロールの
スタンダードのカバーなので肩が凝るはずもなく、単純に聞き流してもいいしバンドとの
一体感を感じるのもいいし、ギタリスト鮎川誠の立ち位置の良さを思い知るのもいい。

それにしてもキンクス・カバーの選曲の渋いこと。ああ、随分俺は遠回りしたものだ。(笑)
かつて「真空パック」で披露したジェームス・ブラウン・カバーの再録も最高だ。

      そして「ROKKET SIZE」。

これは、多分私が最も数多く聴いたLPの一つに数えてもいいかもしれない。
オールタイム私的日本のロックベスト10当確の1枚なのだが、LPもそろそろヤバくなってきた
のでCDで持っておくのに良い機会だというのも、ボックス購入の大きな後押しになったことは
書いておかねばならない。

ただ、正直なところDVDは中途半端で、これなら無くても差し障りがないかも。
どうせなら「ROCKET PARANOIA」を丸ごと再発したら良かったのに。

とかなんとかいいながら、嬉々としてカーステ用にカセット・テープ(笑)に3枚のCDを
録音する私であった。(笑)


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恋の歌

2014-07-21 09:51:11 | 日本のロック・ポップス

昨日は日がな一日何をしていたかというと、ずっとプロレスのDVDを見ていた。
何でそんなことになったのかわからないが、たまたま見たミル・マスカラスとアブドーラ・ザ・
ブッチャーの試合に感じ入ったために、次々と見続けたのだ。大好きだったブルーザー・
ブロディーのことを考えていたのも遠因かもしれない。

テレビ放送を録画したり、YouTubeにあがっているものを編集したりのDVDには私が
よく見た時代までのものしか収録していないので、最近のいやここ10数年の事情にはトンと
疎いが、まあいい。プロレスにそれなりのストーリーがあるのは今では周知の事実であるが、
それでも肉体のぶつかり合いと、見る者に「怖さ」や「痛さ」を感じさせるところの「リアル」に
今更のように感心する。

今なら苦し紛れの反則でベルトを防衛するチャンピオンや、両者リングアウトなんてのは
見る側に許されないのだろうが、改めて昔の映像を見れば、今ほど派手では無いものの
肉体の軋みというものは確実に存在した。マスカラスとブッチャー、或いはかつてタッグを
組んでいたスヌーカとブロディーの殴り合いというのは、もうそれを目の当たりにするだけで
非日常なのだから、私にとってこれは紛れもなくロックンロールなのだ。

藤波や武藤(ムタ)の試合運びの上手さや、橋本の男気溢れる試合に今更のように
目を奪われ、今ならわかる猪木の山師ぶりに感心しつつ、気が付けばその猪木に翻弄され続けた
前田にもシンパシーを抱いた10代の自分の思い出を、心の中で反芻していた。

掲載写真はデビュー45周年の遠藤賢司の新作「恋の歌」。
もう、ジャケットの美しさにやられてしまった。

全ての歌は恋の歌だという思いで作られた盤が美しくないわけがない。
中学生の頃であろうと、相方がいる今であろうと誰かに何らかの好意を持つという気持ちに
変わりはないし、おそらくはそのほとんどはこちらの思惑通り都合よくいかないところが
また美しいのかもしれない。純粋な気持ちも不純な気持ちもそれを抱いた自分の正直な
気持ちに他ならないのだから。

エンケンはかつて「プロレスを八百長と言うヤツは、人生において八百長をしていないと
言い切れるのか。」という思いで『輪島の瞳』という歌を作った。当たり前だがプロレスを
八百長だと思ったことは一度もない。プロレスも人生も大河ドラマなのだ。終わりを迎える
までに訪れる何百何千もの荒波を如何にかわしていくか、という意味合いで同義かもしれない。

今回のアルバムはアコースティック・ギターとピアノの弾き語りであるが、バンド編成で
エレキをかき鳴らす音と比べて何ら聴き劣りすることのない、優しさと力強さが溢れている。
カーステ向きではない(笑)が、何度でも聴き返したいアルバムだ。

タイトル曲『恋の歌』で歌われる正直さには本当にヤられた。そして『小さな日傘と大きな日傘』に
込められた想いを自分のものとしたい、と思った。

そして、今年もエアコンは買わないことに決めた。



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NANCY

2014-07-15 00:03:06 | 日本のロック・ポップス

掲載写真は浅井健一の新作「NANCY」。今作は今までのアルバム以上に
バンドではなくソロであると感じる。バンド特有の一体感あるいは疾走感といった
感覚が希薄ということではなく、それ以上にバンド名義では出来ない部分の
面白さがあるのだ。

コンピューターでのプログラミングもそうなのだが、多用されるコーラスというのは
長年のファンとしても何か新しい発見をしたような気になって、少し嬉しい。
浅井自身が声を重ねたものも、女性の声を重ねたものも上品に曲にはまっていて
聴くたびに、ハッとさせられる。

実は最初に一度聴いただけではピンとこなかった。それは私が鈍いからなのだろうが
三回、四回と聴くうちにのめりこんでしまった。(笑)

比較的静かな曲が多い印象があるのだが、逆にそれがここに収録された11曲の
或いは10のストーリーのリアリティーの増幅に一役買っている。マイナーコードを
多用してもあくまで曲調はロックであり、差別用語としての「フォーク」とは一線を画す
ことができるのは今更ながら凄いセンスだと思わざるを得ないし、今までと少し違った
歌詞の変化も素敵だ。

格好いい浅井健一というのは、まったくもって最高で無敵だ。



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刹那のうた

2014-07-12 08:54:24 | 日本のロック・ポップス

EGO-WRAPPIN'というバンドとは、ほとんど無縁な音楽生活を続ける私(笑)なのだが
稀に好きなテレビ番組の主題歌を担当しているために、一瞬の邂逅を果たすこと二度。

一度は02年に「私立探偵 濱マイク」の主題歌で出会い、そして今年になって「リバースエッジ
大川端探偵社」の主題歌、エンディングテーマを担当したことで再度出会う。
思い起こせば、どっちも探偵物ですね。(笑)

4月から6月にかけてのクールは本当にドラマを良く見た。
「極悪がんぼ」「花咲舞が・・・」「BORDER」「アリスの棘」「ルーズベルト・ゲーム」「MOZU」
挙句の果てに「死神くん」や「ファースト・クラス」(笑)までも見ていた。こんなにテレビばかり
見ていて音楽を聴く時間が削られるのが勿体ないと思うこともあるのだが、いかんなあ。

そんななかで一番熱心に見ていた「リバースエッジ大川端探偵社」が終了した。
7月に入り他のドラマが終了して新ドラマが始まる中、W杯で飛んだ週があったとしても
マイ・ペースを貫き通すテレビ東京に拍手である。

ドラマと主題歌、或いは劇中歌やエンディング・テーマの関係というのは今更ながら
重要なもので、EGO-WRAPPIN'が演奏する『Neon Sign Stomp』と『サニーサイドメロディー』は
もうズッパマリで、ドラマ共々好きになってしまった。

浅草という土地柄と夜の世界、そして探偵という職業の怪しさのミックス感が絶妙な主題歌も
さることながら、虚しかったり切なかったりホロっときたドラマの余韻を残すエンディング・テーマが
素晴らしい。ドラマでは交わることのない小泉麻耶とオダギリジョーという二人のキャラクターの
どちらにも感情移入できる曲でもある。

『サニーサイドメロディー』、早くも私的「2014ソングNO.1」かも・・・。
7月からのクールは・・・・。あまりテレビを見ないことにしよう。(笑)

コメント (4)
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