goo blog サービス終了のお知らせ 

HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

怒りと復讐の調べ

2015-04-23 20:17:29 | 日本のロック・ポップス

掲載写真は「歴史からとび出せ」と題された頭脳警察名義のDVD。サブ・タイトルには
「結成45周年記念ドキュメント」の文字がある。

実際に収録されているのは昨年12月22日から28日までの間に5日間行われたパンタの
様々な演奏形態。この時期のパンタといえば、恒例の「UNTI  CHRISTMAS」のライブが
ある。イベントが始まった当初に付けたタイトルの綴り間違いを潔く訂正せず、ライブの
たびに潔悪くも(笑)綴り間違いの説明をする、お馴染のイベントの前後に行われた
ZK45周年記念ライブを含むバラエティーに富んだ演奏を収録している、というのが
正確なところだ。

それにしても何故頭脳警察名義なのだろう。やはり「パンタ」と書くより「頭脳警察」と
書く方が、しかも結成45周年という大義を前面に出した方が商売上良かったという
ことなのだろうか。10年8月に3枚組DVDとなった映画「頭脳警察」を取り上げたが
あの時に感じたことを再び薄らと感じた。まあ、長年のファン(私でさえ30年のファン歴
である)には、大した問題でないのだろうけど。

2枚組DVDで、どちらも収録時間は軽く2時間超え。一気に見たのだが心地よい
疲労が「ああ、見たなぁ。」と意味不明の満足感を誘う。(笑)
1枚目のスタートはパンタのソロ。インタビューを随所に挟み込むことでパンタと
ZKの歴史を振り返る構成なのだが最初の数曲がいきなり完奏しないので
「は?」と思ったのだが他はディスク2も含めて曲はほぼ完奏するので一安心。
ただ、機材や照明の関係からか画質はそれほど優れてはいないし、編集が雑なところが
散見されるのが残念なところか。

それでも、74年にリリースされた当時のラスト・アルバム「悪たれ小僧」録音時の
メンバーである勝呂和夫と石井まさおが参加してのZKの演奏は素晴らしかった。
ジャストなリズムに派手な装飾の音楽に馴染んでいる今の若い衆にしてみれば、ラフで
下手な演奏にしか聞こえないかもしれないが、ロン・アシュトンがいた頃の再結成
ストゥージズと同じようなガレージ・ロックの魅力が炸裂しているのだから、堪らない。

2014年になって、まさかこの面子で『落ち葉のささやき』『真夜中のマリア』と
いった曲を演奏し、それを今年になってDVDで見ることができるなんて想像も
できなかった。本当に残念なのはJOJO広重が参加して大ノイズ大会になった『前衛
劇団モータープール』がインタビューで寸断されることだ。演奏におけるキメのタイミング
が怪しいところもあるが、ここで聴くことができるノイズは美しい。ノイズの中に
美しいメロディーを聴きとった時、その時放たれたノイズは雑音を超えるのだろう、
なんてことを足りない頭で考える。

インタビューでパンタが話す内容のほとんどは、昔何かで見聞きしたことばかりであるが
ディスク2を見るためだけに、このDVDを買ってもファンは満足するだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

WANT YOU !

2015-03-09 00:05:35 | 日本のロック・ポップス

何だか最近は『STAYIN ' ALIVE』ばっかり聴いている気がするが、まあいいか。(笑)

掲載写真はウルトラ・ヴァイヴからリリースされた「夜の番外地 ディスコ歌謡
抱いて、火をつけて」というオムニバス盤。特にこの手の音に興味があったり造詣が
深いわけではないのだが、シングル盤を探すのが面倒だったり今更感があったりする時、
この手のオムニバス盤の存在は役に立つ。

さて、今更ながら聴きたいと思ったのが『「ヒゲ」のテーマ』と『星降る街角』(笑)
であった。前者はテレビ番組でよく見たものの、曲をシングルとして買おうなんて発想は
なかったのだが、数年前に(遅い、笑)元歌であるテディ・ペンターグラスを知って、
今更のように聴きたいと思ったのだ。

ベースとホーンのファンキーさに最初は耳がいくが、簡単なようで正確なカッティングが
難しそうなギターの、キメのワン・コードの素晴らしさに改めて驚く。できれば、
ピート・タウンゼントにも、スタジオ・バージョンに忠実に『PINBALL WIZARD』の
コード・カッティングをキメてほしいものだ、などと余計なことを思ったり。(笑)

後者は、単にイントロと間奏で入る「WANT YOU !」の掛け声を気に入っているから。
これはストーンズの『JUMPIN’ JACK FLASH』のイントロの掛け声に匹敵する。
実のところ、今になってあの掛け声が「ONE , TWO」なのか「WATCH IT」なのか
悩んでいるところではあるが。(笑)

さて、冒頭に書いた『STAYIN ' ALIVE』は、何とジョーン・シェパードが歌う
日本語バージョン。こういう曲に出会えるのはオムニバス盤ならでは。
他にもとんでもない曲がかなりあって、厳しい篩にかけられてデビューできない
歌手やバンドが沢山いたにも関わらず、安直な企画物が横行したのだなあという
ことを考えずにはいられない。

やめて・・・やめないで・・・・。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

立直・平和・栄

2015-03-08 08:54:05 | 日本のロック・ポップス

羅生門なるグループの名前を知ったのは、98年に「インディアン、死よりも赤を選ぶ」
というアルバムがCD化された時であった。その盤をあまり面白いと思わなかったのだが
同時に彼らには件の盤の前に日本国憲法の条文を歌詞にした「日本国憲法」という
盤があることも知り、そっちは何だか面白そうだなと思ったものだ。

アルバムは71年に発表され、先日やっとCD化された。
う~む、この盤を創ろうと思う発想はどこからきたのだろう。71年は学生運動の
活動が下火になり始めた年であり、殊更「権利」だの「自由」を捻じ曲げて都合の
いいように解釈する者も横行しただろうから、良きにつけ悪しきにつれ、客観的に
日本国民がどのような憲法の下で生活しているかを、ロックのフォーマットで
若者に示そうとしたのかも、なんて想像する。

都合のいい条文だけを抜き出してとりあげるのではなく、第二十七条の、すべて国民は、
勤労の権利を有し、「義務」を負ふという箇所や、第三十条の、国民は、法律の定める
ところにより、納税の「義務」を負ふといった、「義務」もしっかり歌っているのが
公平な感じがして、今聞いて笑われなくて済むといったところだ。

そう、彼らは憲法を歌ったのだ。歌ったというのが凄いのだ。
ポエトリー・リーディングや、平坦な抑揚でラップするのでなく、しっかりメロディーを
つけて歌うということの困難さと、歌われた内容とを合わせて考えれば、実に
画期的な盤であったのだなぁと思わずにはいられない。

私は法学部の出ではあるが、あまり真面目に法律を学んだとはいえない。
当時、この盤を聴いていたら、ちっとは真面目に憲法でも覚えただろうか。
それとも、「やめてくれ」と思っただろうか。今となってはどちらでもいいが・・・。(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 37

2015-03-03 00:04:36 | 日本のロック・ポップス

        

ポスト野宮真貴だのポスト渋谷系だのという、誰がつけたか知らないが個人的には
興味をそそらないキャッチ・コピーのせいで、随分と私は遠回りをしてしまった。
10年に出た野佐怜奈のソロ・アルバムは気になって試聴もしたのだが、なんとなく
売り方が気に入らなかったのでスルーしてしまった。

掲載写真右は野佐怜奈とブルーヴァレンタインズが昨年11月にリリースした7インチ
「スペースカメラ」。左は今年2月にリリースされたファースト・アルバム「LADY
OR GIRL ?」。今回はバンド名義でのリリースということで、私個人が抱いていた
足かせがなくなり風通しが良くなったので期待していたのだが、期待を全く裏切らない
出来であった。

収録された10曲中、ほとんどの曲がアッパーで耳に残るリフを持つ曲であり、
曲が始まってしばらくは洋楽センスを感じさせるのに、あるフックを境に歌謡曲モードに
シフト・チェンジをするのが面白い。まるでジェットコースターに乗っている気分
である。(笑)狙っているのは明白だが、1曲中にあるほんの数十秒の古臭い
メロディー・ラインが若者に受け、爺の郷愁を誘う(笑)のだろう。

野佐怜奈の歌唱も可愛らしいもので、野宮真貴というよりは、森高千里と椎名林檎を
足したような魅力がある。え~と、ルックスも好みです。(笑)バンドのギタリストと
ベーシストも可愛らしいし演奏も達者なので、どんどんアルバムと映像作品を出して
もらいたいものだ。彼女の過去のプロジェクトには・・・・興味はないのだけど。(笑)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追悼 シーナ

2015-02-15 08:18:49 | 日本のロック・ポップス

枯れない花はないけれど・・・。

R . I . P . 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 35

2015-01-26 00:27:33 | 日本のロック・ポップス

昨日からの「ギャル」流れで、今回は黒木真由美。個人的には南沙織とリンリン・
ランランのイメージの狭間で揺らぐ感じで、うっすらと記憶に残っていた程度であった
のだが、今は簡単に後追いでも全体像をつかめる便利な時代である。(笑)

掲載写真は10年に出た「PERFECT BEST」。03年に唯一のアルバムである「12の
らくがき」がCD化されたが、本盤はそのアルバム全曲とアルバム未収録のシングル曲を
全て収録した文字通りのパーフェクト盤。ジャケットに使われた写真も魅力的だ。

アルバム「12のらくがき」のA面は先にリリースされた3枚のシングルの両面6曲が
収録され、B面がアルバム用の新録音であった。シングルは阿久悠&都倉俊一の黄金コンビの
手によるもので、少女が抱く好奇心や淡い感情をうまく掬い上げた曲ばかりで
今聴いても十分に通用するポップス。

さて、問題はB面である。明らかにシングル用の曲と違ってレッスン(笑)の時間が
少なかったのかレコーディングにそれほど時間をかけることが許されなかったのか
A面曲に比べて音程の危うい場面がいくつかある。
いやまてよ。それは作曲家が指定したメロディー・ラインが複雑なせいもあるから
仕方ないか。

ロック者が注視すべきは『恋人と呼ばれて』『北極回り』の2曲であるのは間違いない。
作曲・編曲のクレジットに目を通さなくても聞こえてくるギターの音を聴いて「あっ」と
思い、流れてくるコーラスを聴いて「やっぱり」と思うはずだ。

そんなこんなを鑑みれば村松邦男のギターというのは、もっと評価されるべきだろう。
そう、この2曲は演奏がシュガーベイブであるのだ。コーラス担当はもちろん、山下・
大貫・村松の3人。この2曲は山下が他者のために書いた最初の曲とも言われている。
いずれにせよ、一聴して紛れもなくシュガーベイブの演奏だとわかるところが素晴らしく
アイドル歌手のバック・バンドとして異様に高いクオリティーを提供している。

因みに私が一番好きな曲は『高原列車』という曲だけど。(笑)
アルバムは75年の発売であったが、76年に出た2枚のシングルも収録していて
本当に有難いのだが、さらにおまけでつけられたギャル時代の曲はこのCDを1枚の
アルバムとして聴き通す際に、流れを壊すようでそれがそのままギャルの「破壊力」を
示すようで邪魔でもあり面白いところでもある。

アイドル歌手として、大きな足跡を残したとは言えないかもしれないが、残した曲に
捨て曲が無い、打率10割の女性として私は記憶にとどめることにした。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

僕の好きなアップルパイ

2015-01-25 08:57:02 | 日本のロック・ポップス

09年から10年にかけてウルトラ・ヴァイヴが「歌謡曲番外地」シリーズとして
リリースした何枚かのCDの中で特に面白かったのがギャルであった。
テレビ番組「スター誕生」で合格してレコード契約を勝ち得たものの、ソロとして
今ひとつの実績の3人を一つのグループにしてしまったという発想が芸能界の胡散臭さを
見事に体現し、大人の思惑通りのコンセプトでシングルやアルバムが作られ、今思えば
どれくらい売る気があったかどうかも含めて面白いと思えたのだ。

掲載写真は、そんなギャルのメンバーの一人である目黒ひとみを含む、ビクターから
デビューした3人のアイドル歌手のシングル全曲(しのづかまゆみは、ビクター時代全曲)を
収録したコンピレーション盤。3人の共通点はともにスター誕生出身であり、シングルは
リリースしたもののアルバムを残していないという点である。

もちろん、当時の各事務所は彼女たちを売り出す気もちは満々だったろう。そうでないと
阿久悠や松本隆といった超一流の作詞家に曲の発注なんかしないだろうし。
このコンピレーションを購入した最大の目的は、先にも書いたが目黒ひとみの曲『アップル
パイが焼けるまで』を聴くためであった。

それにしても。写真からもわかる通り目黒は健康的ないわゆるぽっちゃり体型である。
それを意識してか、作詞家陣も意地悪?なことに食べ物に関することが歌いこまれるパターンが多い。
『スイートポテト42キロ』に関しては体重やスリーサイズまで歌いこまれるの
だから、当時の彼女はどんな気持ちで歌ったのだろうね。

まあ、身長に比して体重がどれくらいか、ということで判断すべきであって私は女性の
体重が50キロを超えていても何の不思議も感じないし、間抜けな幻想も持ち合わせない
のだけど。(笑)

さて、どこで私が『アップルパイが焼けるまで』を聴いたのかさっぱり覚えていないのだが
改めて聴いてみると、やはりポップスの魅力満載の名曲であった。跳ねるベースと程よい
ホーンのアレンジに可愛らしくも積極的な女の子の心模様を表した歌詞の組み合わせが
上手くマッチしている。

まあ、アップルパイも「パンプキンパイとシナモンティー」も通過したのは事実だけど
本当に好きなパイに出会うには、もう少し時間が必要だった。

CHEW ON A PIECE OF YOUR CUSTARD PIE .

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後に見る夢

2014-12-28 00:03:55 | 日本のロック・ポップス

渚にてが、前作から6年ぶりのアルバム「遠泳」をリリースした。
11月の話だけど。(笑)

13曲71分と、どう対峙するか聴く前から「とまどい」があり、もし期待外れ
だったら嫌だなあという不安もあった。

一聴して、しばらく考える。「これは過去の盤と比べて、どうなのだろう」と。
3回、5回と聴くうちに全ての誤解が溶けていく。ああ、単純に過去盤と比べて
聴く回数が少なかっただけの話なのだ。当たり前だけど。

10回聴いて、最早すべてが私の中での「渚にてスタンダード」。
全てが美しい。スタイルの違い云々はあるが、日本のロック・バンドの中では誰も
到達できない、真似できない幾つもある頂点の中の一つであることは間違いない。

タイトルこそ『フジオ』となっているが、山口富士夫とケヴィン・エアーズに
シンパシーを抱く歌詞に涙腺が緩み、はたまた『けものみち』で読み取れる直接的以上の
ロマンに過去を重ねる。

泳ぐのは得意ではない。
しかし、遠くまで行くには常に飛ぶことだと思っていた私の選択肢に「遠泳」が加わった。

敢えて、今年の新譜ベスト10に選ばなかった特別な1枚。

ハルモニアの「DELUXE」に映っていたのは果たして朝日なのか、それとも夕日なのか。
人生は暇つぶし、か・・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OUR SONG

2014-12-10 21:37:40 | 日本のロック・ポップス

       

それにしても。何故「赤」と「青」なのだろう。洋の東西を問わず様々な
ミュージシャンが2枚のベスト盤を出すときの色分け或いは呼称が「赤」であり
「青」であることが多々あるのは、あのビートルズの2枚のレコードが「赤」と「青」
だったとに起因するのは承知している。

いや、私なら「紫」と「橙」にするのだけど。(笑)ま、単純に私の好きな色が
その二色であるだけの話で、皆が皆「赤」と「青」でなくてもいいのに、という思いは
強い。

ウルフルズは「赤盤」「青盤」なんてタイトルのベスト盤を出すべきではなかった。
『バカサバイバー』であり『アホでケッコー』なのだから『バカ盤』と『アホ盤』に
するべきだったのだ。それじゃ、ファンが許さないか。(笑)

掲載写真は原田真二のベスト盤二種。左は77年から79年までの第一期フォーライフ時代、
右は83年から87年までの第二期フォーライフ時代の代表曲やシングルB面曲を収録。
間のポリドール期はこの2枚ではフォローできないが、それはさておき、この2枚の
ベスト盤は手っ取り早く、早すぎた天才の軌跡を確認するにはもってこいの2枚である。
暖色系と寒色系か、と思わずドキっとしたが、それもまた良し。(笑)

アイドルのように扱われつつも、曲の良さと演奏スタイルやアレンジの良さで勝負し続けた
男気が素敵だ。初期の歌詞の多くを松本隆が書いているとか、演奏をティンパンアレイ
人脈が担当している曲があるとか、そんなのは特に大きな意味を持たない。そんなことに
気がいくのは、アイドル歌手のルックスに現を抜かしていたくせに、曲の提供者や編曲者の
名前に重きを置き、気が利いていると勘違いする間抜けと同じである。

真二自身の声と作曲能力、自前のバンドを早くから持ちピアノやギターを弾きながら
茶の間にも登場した革新性こそが本当に注目すべきことなのは明白であろう。
私自身、ごく初期のシングルの瑞々しさ以上に自らが作詞も担当し始めた『OUR SONG』
『MARCH』といった曲の方に強く惹かれたのだから、何をかいわんや、である。

正直なところ、間のポリドール期はあまり記憶にない。(笑)再び真二を意識したのは
83年に出た2枚のシングル『雨のハイウェイ』『愛してかんからりん』を聴いた
時である。

ここで想起するのが佐野元春である。元春はアメリカに行って現場のストリート感覚に
溢れるリアルな音を届けたのに対し、真二は逆に日本の良い部分に気づいたという。
一見正反対のように見えるが獲得目標というか到達点は同じようなものではなかったか。

9回ツー・アウト、ランナーはニ塁、カウントはツー・ナッシング。
元春はランナーが居ようが自信を持ってワインド・アップから直球を投げ込み
バッター・アウトを取った。真二はクイック・モーションで二塁に牽制球を投げ
ランナー・アウトを取った。つまり、方法は違うが到達点は同じだった。

同じはずなのだが、真二の評価が今に至るまで明確でないのは、偏にオリジナル・
アルバムがきちっとした形でカタログに残っていないからだと強く思う。
幸いなことに、二枚のベスト盤は今なら税抜き925円である。早すぎた天才を
確認する期を逃してはならない。そして、これを機会にオリジナル・アルバムが
カタログに復活することを強く願う。

自分だけのものを自分のかたちで自分以外のために。

優れたポップス、優れたロックはこうあるべきだと思うのだけど、自分と近似値的な
ものを見つけて安っぽく共感し、或いは自分より低く小さいものを見つけて安堵できる
ような言葉や音が多すぎる。気のせいならいいのだけど。(笑)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ALWAYS ON MY MIND

2014-12-08 22:28:23 | 日本のロック・ポップス

誰が選曲してもどんなふうに並べても、「あれが足りない」「こうじゃない」と
言われるのがベスト盤というもの。それが大瀧詠一のような人の場合だと尚更熱心な
ファンの思いが交錯するだろう。掲載写真のベスト盤は今までになかった大瀧の全キャリア
から万遍なく選曲された盤である。

以前から書いているのだが、私は大瀧の熱心なファンではない。まして「なんとかラー」とか
いう人達のことなど、どうでもいい。それは、これも何度も書いているが「大瀧なら
オマージュで、あの人やその人ならパクりなのか。」という憤りに近い感情が常に心の
中に渦巻き、いうまでもなく「あの人」や「その人」のファンであった(か、過去形)から
これはもう、ほとんどやっかみである。(笑)まあ、いいのだけど。

初登場のミックスや初CD化の数曲が話題を呼ぶのは当然だし、私もその数曲が目当てで
これを購入し気軽に聴き進めた。2枚のCD共に収録時間の余力を残しての収録なのが、
意外と良かった。ギリギリまで曲を詰めこむのでなく、LPが少し長くなった尺(ディスク
2は60分超えだけど)なのが、品があっていいのだ。

個人的に曲によっての思い入れの有る無しは仕方がない。だが「この盤から始まる大瀧詠一」
という役割に十分応えるベスト盤であるのは間違いないだろう。
とかなんとかいいながら、今頃になって『それはスポットライトではない』と『最後の
夜汽車』の共通項に気がついて「あの人」の盤に手が伸びようとしているのも事実
なんだけど。(笑)

『君は天然色』を聴くと時代は一気に30年以上巻き戻り、気分は高校1年生の夏に
なってしまう。海岸や神社の境内で寝ころび、波の音や蝉の鳴き声を聞きながら
無駄に時間を過ごしたあの夏に。神社か・・・。おっと、次の日曜は選挙だぜ。(笑)

そういえば。先日の朝日新聞土曜日版の「beランキング」は「史上最高のホームラン
バッター」25人であった。25人中24人はなんとか名前が出てきたのだが一人だけ
どうしても名前が出てこなかった。相方が打撃ポーズを真似しても、である。
どうしてもわからなかったので、「名前の頭か最後の一文字を教えて」というと
「なんとかラ」というではないか。

「カブレラ」だったのね。あぁ・・・。(笑)

個人的には大瀧の大きな足跡に眩暈がしつつも、それを前面に出さず公的に(笑)は
皮肉に満ちた何の関係もない話で終わるところが俺らしくて、良しとするか。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 34

2014-12-07 00:03:05 | 日本のロック・ポップス

昨日とりあげたエルザのシングル『父よ』を作詞したのが、真理アンヌ。
掲載写真は先日リリースされた真理のキング時代のシングルを集めた「キング・イヤーズ・
シングル・コレクション」。単純にこの美人のCD(レコードなんて手に入りません)が
欲しいと思っていた私にはうってつけの企画である。

真理アンヌという名前は随分いい年になってから知った。子供の時に見ていたウルトラマンや
ウルトラセブン、仮面ライダーといった特撮番組にレギュラーでなくたった1話だけの
登場であったのに強烈な記憶を残した女性がすべて同一人物であったのだから話が出来すぎ
ているというわけで、それらを何度目かの再放送でみた20代後半くらいに名前を
覚えたものだ。

さて、真理アンヌという名前を憶えて最初に思ったことが私らしいというか、間抜けな
話で。真理アンヌはマリアンヌなわけで、「マリアンヌ」はマリアンヌ・フェイスフルから
想起できるように女性のファースト・ネームであるのだが、この場合だとフル・ネーム
である。

「俺はマリアンヌを抱いている」という、あの歌詞は女性のフルネームだったのか。
全く阿呆である。(笑)まあ、それと同時に「アンヌ隊員は何でアンヌなんて名前
なんだろう」という「アンヌ」という言葉の響きに対する違和感も消えたのだけど。(笑)

初めて聴く曲ばかりで、意外にパンチの効いた歌唱であるのが顔に似つかわしくないと
いうところが却って気に入ったりして。(笑)『太陽ハント』はレナウンの有名なCM曲に
フルサイズの歌詞をつけて歌ったもの。これを聴いて今更のように気づいたのが
かまやつひろし作の『いま、ボブ・ディランは何を考えているか』はココからきているのか
ということであった。レナウンのCM曲自体をかまやつが歌っていたことを知っていた
はずなのに、ここでも間抜けを露呈する羽目になるとは。(笑)

話戻って、真理アンヌ。彼女の写真で最も強烈に記憶に残るのがこの写真だ。

  

有名なコンピレーション盤シリーズのジャケットにもなったこの写真は、映画「殺しの烙印」のワン・シーン。
さあ、もう一度映画を見よう。

その前に、スコッチを用意しなければ・・・。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 33

2014-12-06 19:38:20 | 日本のロック・ポップス

掲載写真はエルザが75年にリリースしたファースト・アルバム「HALF & HALF」。
ポーランド系アメリカ人の血をひくハーフで、72、3年ころにはCMやグラビアで
活躍した人なのだが、私はリアル・タイムでは全く覚えていない。

何故この盤を手にしたかといえば、至極明快な回答が出てくるわけで、つまりは
ジャケ買いである。(笑)気負わずに聴いたのだが、これが一筋縄ではいかない盤で
あった。魅力的な美貌とボーカルである以上に単純なモデルやアイドルが歌う盤とは
重みが違ったことは、初めて聴いた時から今に至るまでその印象は変わらない。

芸能界に入ったのは音信不通の父を捜すためであったという。アルバムのリア・ジャケには
父がいないことが書かれていて、もうこれだけで単に歌わされているだけの人の
レコードではないことが容易にわかる。モデル出身なのに(という表現もおかしいが)
デビュー・シングルの契約先がエレックであったというのも妙に意味深な気がする。

セカンド・シングルは『父よ』のタイトルでトリオからリリースされ、アルバムも
トリオから出た。CD化の際にシングル『父よ』の両面がボーナス・トラックとして
追加収録され、作詞だけでなく作曲もできた人なんだということを知る。

収録された曲はバラエティーに富んでいる。穏やかなフォーク・ロックがあれば
ブルーズ調のものあるし、ブギーもある。アルバムは全体に「喪失」をテーマにしたの
ではと思えるようなトーンで貫かれている。今あるものが無くなること、初めから
無かったものといった違いはあれど、穏やかに時に皮肉交じりの毒が効いた歌唱は
心地よく傷跡を残す。一つ残念なのは曲としてはよくできているはずの『唄は私の
小さな人生』の後半が、個人的には最悪なフォークのコンサートでよくある
エコーソング的になるのが残念で仕方がない。

「何年かかるかわからないが、君の笑い声が泣き声に変わる時がくる」

エルザがそう揶揄した天才少女とは一体誰なのだろう。天才少女が誰でその末路が
どうなったかわかりもしないが、この後アルバムをもう1枚つくりエルザ自身も
おそらくはそれを見届けないまま表舞台を去った。その退場を早すぎると思った人も
いただろう。かくいう私も「HALF & HALF」を聴きながらそう思う一人である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

優しくカバって - その3

2014-12-05 20:03:33 | 日本のロック・ポップス

いよいよ全三回の「解り易い洋楽カバー」の最終夜。
気分としては、「やっぱり女性だけのCDは編めなかった。(笑)」である。
タイトル(原題・元歌のミュージシャン名)/ カバーしたミュージシャン名の順で表記。

     

01 SUNDAY MORNING ( VELVET UNDERGROUND ) / フラワー・メグ
02 COME ON LET'S GO ( THE McCOYS ) / 近田春夫&ハルヲフォン
03 TIGHTEN UP ~しまっていこう~ ( ARCHIE BELL & THE DRELLS ) / ウルフルズ
04 MOVE ON FAST ( YOKO ONO ) / メスカリン・ドライヴ
05 GOOSE - STEP MAMA ( THE RUTLES ) / 少年ナイフ
06 LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS ( THE BEATLES ) / パフィー
07 LITTLE BILLY ( THE WHO ) / シンバルズ
08 IN THE FLESH ( BLONDIE ) / ガールズ
09 BUS STOP ( THE HOLLIES ) / キャンディーズ
10 うつろな愛 ( YOU'RE SO VAIN ・ CARLY SIMON ) / 野口五郎
11 MATERIAL GIRL ( MADONNA ) / ペティ・ブーカ
12 リラ駅の切符売り ( LE POINCONNEUR DES LILAS ・ SERGE GAINSBOURG ) / 堀内美紀
13 ジュテーム ( JET'AIM ... MOI NON PLUS ・ SERGE GAINSBOURG ) / 辺見マリ
14 馬鹿者のためのレクイエム ( REQUIEM PUR UN COM ・ SERGE GAINSBOURG ) / EPO
15 想い出のロックンロール ( EX-FAN DES SIXTIES・ SERGE GAINSBOURG ) / 安田成美
16 まじめに愛して ( SERIEUX COMME LE PLAISIR ・ SERGE GAINSBOURG ) / カヒミ・カリイ
17 CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE ( QUEEN ) / 木村カエラ
18 SWEET CHILD O' MINE ( GUNS N ROSES ) / 湯川潮音
19 DE DO DO DO DE DA DA DA ( THE POLICE ) / 荻野目洋子
20 DISNEY GIRLS ( THE BEACH BOYS ) / 岩崎宏美
21 セルロイドの英雄 ( CELLULOID HEROES ・ THE KINKS ) / 鈴木祥子

     

01は、本盤の17で登場する木村カエラもカバーしている。不思議と女性を惹きつける
魅力がある歌なのだなぁ。04は勢いのある演奏を聴くたびに力が漲る。

今回編んだ3枚のCDRの中で、私にとってのニュー・ディスカバリーである10を
どうしても使いたかった。しかし、その配置に困った。今回の選曲だと、どうしても
9の後ろに置くしかなかった。もし、10の存在が無かったら私史上初の女性のみの
コンピレーションの作成に成功したかもしれない。(笑)ミキ推しの私であったが
ここはスーちゃんに敬意を表して。

12から16は、ゲンスブール・セクション。17は本来なら『愛という名の欲望』と
いう邦題があるのだが、木村カエラの盤にはその表記がなかったので原題のみを表記。

最後は20で夢見がちに終わるか、と思ったがここはキンキーにいかないと。(笑)
フィルムのヒーローたちは決して死ぬことはない。
音盤に刻み付けられた曲たちもまた、決して死なないだろう。

というわけで、優しく縛って、もとい優しく終って。(笑)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

優しくカバって - その2

2014-12-04 19:40:27 | 日本のロック・ポップス

昨日に引き続き、、全三回の「解り易い洋楽カバー」の第二夜。
気分としては、男気爆発、である。(笑)
タイトル(原題・元歌のミュージシャン名)/ カバーしたミュージシャン名の順で表記。

     

01 RAW POWER (IGGY & THE STOOGES) / フリクション
02 MISIRLOU (DICK DALE) / サーフ・コースターズ
03 I GOT YOU , I FEEL GOOD (JAMES BROWN) / シーナ&ザ・ロケッツ
04 BRAND NEW CADILLAC (VINCE TAYLOR) / ポンティアックス
05 WHAT IS LIFE (GEORGE HARRISON) / コレクターズ
06 ノックは無用 (KEEP A KNOCKIN' ・ LITTLE RICHARD) / 内田裕也
07 MEMPHIS TENNESSEE (CHUCK BERRY) / キャロル
08 悲しき街角 ( RUNAWAY ・ DEL SHANNON) / ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
09 SUMMERTIME (ABBIE MITCHELL) / テンプターズ
10 HOLIDAY (THE BEE GEES) / 加橋かつみ
11 LADY JANE (THE ROLLING STONES) / ジャガーズ
12 ALL IS LONELINESS (JANIS JOPLIN) / フラワーズ
13 SKY PIROT (ERIC BURDON & THE ANIMALS) / バーンズ
14 TOUCH ME (THE DOORS) / スパイダース
15 AFTER THE GOLD RUSH (NEIL YOUNG) / ヤマジカズヒデ
16 俺は電気 (DON'T TOUCH ME I'M ELECTRIC ・ BILL NELSON'S RED NOISE) / RCサクセション
17 嵐からの隠れ家 (SHELTER FROM THE STORM ・ BOB DYLAN) / ニューエスト・モデル
18 THE GROOVER (T . REX) / ローリー
19 STARMAN (DAVID BOWIE) / 布袋寅泰
20 LOVE ME TENDER (ELVIS PRESLEY) / 友部正人

     

男気爆発なので頭からトばすことを念頭に。フリクションの選出盤にはストーンズ・カバー
も収録されているのだが、やはりこれのほうが破壊力が強い。06から08の流れは
必然。テンポを落とした裕也バージョンの格好よさは特筆すべきだろう。

09のオリジナルが誰なのかは意識する必要はないのだろ。ベッシー・スミスが
ポピュラーにしロック者にはジャニス・ジョプリンの名唱で知られる曲をテンプターズの
松崎が歌うのだが尺は短いもののアレンジを含めていいバージョンだと思う。

09から13まではサイケなGSの演奏の中で記憶に残るものを選出。10はタイガース
脱退後のライブ。原曲とは似ても似つかない歌唱の14は賑やかしということで。

16は仲井戸麗市の歌唱。何故この曲をとりあげたのか知らないのだが、今思えば
異色で面白い。私にとっては後から原曲を突然知って驚いた曲の代表的なものという
意味での記憶も強い。

18はT.レックス・トリビュートの名を借りたクイーン・トリビュートで、ほんの少し
『SOMEBODY TO LOVE』と、かなり大胆にとりいれた『NOW I'M HERE』の
メロディーを同時に楽しめる。

最後は優しくカバって、もとい優しく愛して、ということで。(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

優しくカバって - その1

2014-12-03 09:01:35 | 日本のロック・ポップス

タイトルは「優しく構って」でも差し障りは無い。(笑)
というわけで、全三回の「解り易い洋楽カバー」の第一夜。
タイトル(原題・元歌のミュージシャン名)/ カバーしたミュージシャン名の順で表記。

     

01 GROOVIN' ( THE YOUNG RASCALS)/ 山下達郎
02 MY CHERIE AMOUR (STEVIE WONDER) / THE M
03 WHAT'S GOING ON (MARVIN GAYE) / 柄本明
04 A DREAM GOES ON FOREVER (TODD RUNDGREN) / カーネーション
05 つめたく冷やして(DON' T BE CRUEL・ELVIS PRESLEY) / 細野晴臣
06 HEY POCKY A-WAY (THE METERS) / 久保田麻琴と夕焼け楽団
07 SHE'S ABOUT A MOVER (SIR DOUGLAS QUINTET) / オレンジ・カウンティ・ブラザーズ
08 KEY TO THE HIGHWAY (CHARLIE SEGAR) / 憂歌団
09 DAYDREAM (THE LOVIN' SPOONFUL) / 有山淳司
10 YOU'VE REALLY GOT A HOLD ON ME (SMOKEY ROBBINSON & THE MIRACLES) / 柳ジョージ&ザ・レイニーウッド
11 RIDE ON PONY (FREE) / ティーヴ釜萢 & ムッシュかまやつ
12 TWENTY FIRST CENTURY SCHIZOID MAN (KING CRIMSON) / フラワー・トラヴェリン・バンド
13 SUNNY (BOBBY HEBB) / 勝新太郎
14 NEW YORK STATE OF MIND (BILLY JOEL) / 青江三奈
15 それはスポットライトではない (IT'S NOT THE SPOTLIGHT・GERRY GOFFIN) / 浅川マキ
16 I SHALL BE REREASED (THE BAND) / トゥー・マッチ
17 THE WEIGHT (THE BAND) / フレンズ(瀬川洋)

     

01は映画「限りなく透明に近いブルー」に収録のバージョンで。03は96年に出た
コンピレーション「キャラメル・パパ」に収録されているのを初めて聴いて驚いたものだ。

05は76年の中華街ライブ。今回の表題はコレをもじることにした。(笑)
08のオリジナルが誰でその出来がどうかを気に留める人は私を含めてそれほどいない
だろうがブルーズ有名曲の代表ということで選出。

遂に組み込んでしまった13。ここからの3曲は私的には渋い流れだと思っている。(笑)
ニュー・ソウル、ニュー・オーリンズ、ニュー・ロック。ニュアンスは違うが
三つの「ニュー」を意識して、この盤は選曲した。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする