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HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

由美子はいない

2017-07-17 20:34:05 | 日本のロック・ポップス

夏バテである。
早くも夏バテである。まだ夏は長いというのに。

そんな夏バテを吹き飛ばすべくパワー漲る音を・・・というわけで取り出したのが
THE MANJIの3枚目のアルバム「TRIPLED」。過去2作はTHE 卍という表記であったが
今作からTHE MANJI表記となった。

様々な側面を持つROLLYであるが、一番ロック魂(笑)が炸裂するのがトリオ形態の
バンドであるTHE MANJIなので個人的には待望の1枚であった。
前作から8年ぶりというのも驚きだが、初のメジャー盤というのも意外であった。
ま、今の時代は、それくらいメジャー云々を意識せずに音楽を聴いているということか、
と改めて思うことしきり。

今作はROLLY以上にドラムスの高橋ロジャー和久の魅力が全開で、パワフルなドラムスと
共に2曲の歌唱(1曲は語り・・・)で笑わせてくれる。ザ・フーのようなサウンドに
のせて同級生の女性の思い出を延々と語るなんていう芸当は、このバンドでしかできまい。
(笑)勿論、今作でも佐藤研二のベースのうねりは最高である。

松本隆のパロディーじゃないけれど、ですます調の歌詞を見て「ああ、ROLLYだ」と
思う瞬間もあるし、サバスやレッド・ツェッペリンのエッセンスを隠し味に使った
曲にニンマリする瞬間もある。

夏は恋の季節。恋をしようぜBABY!といきたいところだが、調子にのって街で
はしゃいでいると怖いお兄さんにでくわすこともあったり。そうやって大人になって
いくのである。ジャケットのイメージから失礼ながら肝試し的なことを想起して
楽しむのもいいだろう。

夏なんです。

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TROUBLE EVERY DAY

2017-07-01 06:03:49 | 日本のロック・ポップス

掲載写真はサンハウスの2枚組ライブ盤「SON HOUSE SHOW 1973 . 3 . 12」。
サンハウス初のワンマンショーを2時間超えの完全収録で、しかも会場録音ではなく
サウンドボード録音で聴くことができるとは、なんて凄いことなんだろう。

コンサートの前に摩訶不思議なオープニングSEにウイリアム・テル序曲が流れるという
演出の部分からしっかり録音されていて、それを聴くだけでワクワクするし、初の
ワンマンショーに対する意気込みというか仕掛けの妙に感心する。オープニング曲が
これまで聴いたこともなかったオリジナルの『サンハウス・ショー』であるのも特記
すべきで、ライナーによるとこの日のみ演奏された曲ということであり、そのことも
今回リリースされたライブ盤が特別なもののような気にさせる。

演奏は二部構成で前半はブルーズ・カバーで、後半はオリジナル曲を16曲演奏し
再びカバー大会となる。長時間のライブで尚且つバンド史上初期ということもあるためか
ここまでまとまったブルーズ・カバーを聴くことができるのは珍しいのではなかろうか。

第二部はキンクスの『TOP OF THE POPS』のMCに続いて間髪入れずにギターが
鳴り響く『キングスネーク・ブルース』でスタート。この演出も個人的には
面白いと思ったのだが、ライナーでは不評だったように書かれている。

オリジナルの曲名を見て、今更ながら思ったことがある。『つらい浮世』という曲名
から思い浮かぶのは、それがマザーズ・オブ・インベンションの『TROUBLE EVERY
DAY』の邦題であるということだ。TROUBLE COMIN' EVERY DAYと最初期は表記され
日本でもシングル盤が出ている。更に『毎日トラブルがやって来る』という曲名から
察すれば、サンハウスの連中もマザーズを聴いていたのかなぁ、なんてことを想像して
ニヤニヤしてしまうのである。

それにしても、数々のブルース・スタンダードと並べてもサンハウスの楽曲が全く
聴き劣りしないのが、このバンドが特別であったことを見事に証明してくれる。
こんなに素敵で歴史的価値のある音源が限定500枚のリリースでいいのだろうか。(笑)

この後、72年の演奏のリリース予定があるようなので、そちらも是非実現させて
ほしいと願っている。

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 77

2017-06-08 08:05:38 | 日本のロック・ポップス

いまでこそ何十人もで構成されるアイドル・グループ花盛りであるが、おニャン子クラブの
登場は革新的であったと思う。どこまで遊び心の裏に大人の悪意があったか測りかねるが
戦略的に優れていたのは間違いない。暇な学生であった私は、割と熱心に(笑)テレビの
帯番組を見ていたものだ。

とっくに卒業した高校のクラスがあんなだったら華やかだったろうに、なんて想像した
私はクソガキであり、当時の大人は脳内キャバクラ(当時キャバクラなんてのが存在
したのかわからないが、似たようなものはあったはずだ)を現出させただろう。

そうはいっても人が大勢いれば自然に好き嫌いや順列ができるのも当然の話で、私はと
言えば、渡辺満里奈が一押しだった。おニャン子クラブが出演していた番組で一週間
かけて次のメンバーになるべく応募してきた女の子をオーディションするコーナーが
あったのだが、そこに満里奈が出てきた時は目を惹いたものだ。本当に純粋なオーディションなのか、
出来レースだったのかなんてことを考えること自体に意味は無いし、どっちでもいい
話であるが、とにかく可愛い子だと思った。

ただ、自称一本気なロックンローラー(笑)であったので、一連のレコードを買う訳も
なく、テレビで歌い踊る姿を見ていただけである。

働きだして小銭ができると悪癖が頭をもたげてきて「7インチくらいなら買ってもいいかな。」
とか訳のわからない理由を付けて何枚か7インチを買い、そうこうするうちに
「中古で安くならCDを買ってもいいかな。」なんて処に行きつき・・・。
ま、普通に欲しい物は買えばいいだけの話なのだが、森高千里の7インチが高額物件に
なっていた頃、私は満里奈の7インチを集めていた。

後付であるが、おニャン子クラブに在籍したどのメンバーより音楽に興味を持っていた
というのも私が彼女の盤を手にする格好の言い訳になった。(笑)例えば掲載写真の盤は
佐野元春の提供曲があるし、金延幸子のカバーもある。大瀧詠一プロデュースというのも
普段は見向きもしない別の客層の購買意欲を煽っただろうし、私なんかはクレジットに
ウルフルズの名前を見つけて喜んだし。

満里奈の音楽的嗜好が音に反映された盤を全て好ましく思うわけでもない。
一般的にそれが人気のある時期の盤だったりするのだが、それこそ目くじらたてず
潮吹かず、である。(笑)

 この7インチが発売のアナウンスと
同時に売り切れたのは驚いた。オ○ケン人気の凄さを目の当たりにしたという訳だが
すぐプレ値がついたのにも驚いた。現在は再プレスされ、終いには値崩れさえ起こって
いるのだから、盤の購入は時にまかせるしかない。あ、私は普通に買えたくちです。(笑)

それにしても、私が好きだったアイドルはどうしてこうも・・・・。以下略す。(笑)

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LIFE'S A GAS

2017-05-30 00:53:50 | 日本のロック・ポップス

昨日の話じゃないけど、またまたテレビを見ていたら・・・。
ウルフルズが、さだまさしの『関白宣言』の歌詞を関西弁に代えて、しかも
アコースティック編成でありながら、チャック・ベリーの『AROUND AND AROUND』を
下敷きにして演奏するという場面に出くわした。これが結構面白くて笑ってしまった。

掲載写真はウルフルズの新作アルバム「人生」。15年の「ボンツビワイワイ」から、
ATLANTICのレーベルマークがCDに印刷されるようになり、今作も金色の盤面に
印刷されたATLANTICのロゴが眩しい。

ソウル・ミュージックを根底に持つバンドなので、レイ・チャールズやウィルスン・
ピケットらと同じレーベルマークが自身の盤に付くというのは嬉しいのではないだろうか。
長年のファンとして、私自身も今の状況を嬉しく思っているのだから。

とかなんとか思いながらCDをセットし、1曲目に飛び出てくる演歌、いや音頭に度胆を
抜かれる。ウルフルズ恒例の、万博記念公園で行われた昨年の「ヤッサ!」で披露された
のをテレビで見た時は「まじか?」と思ったが、まさか新譜のオープナーとは。
で、改めてスタジオ録音のそれを聴くと、これが見事にハマった。これは『ナイアガラ音頭』
以来の笑劇もとい笑撃かも。

続く『もーあかんブギ』は昭和の香りを漂わせつつ、スゥインギン・バッパーズを想起
させるし、『おれを夢中にさせないで』は冒頭に語りを絡ませたブルーズで、個人的には
もうこの3曲だけでO.K.である。

もっとも、こんな曲だけでは世間は許してくれず(笑)普通のラブソングのようなものも
あるが、全体的にみていつものウルフルズで、尚且つ前作よりいい意味で無駄な力が
抜けた曲が多いのが良い。ディスコもファンクもここでは時間を巻き戻してくれたり
進めてくれたりする移動装置のように機能し、音楽って楽しいなぁと思わせてくれる。

人生なんて冗談のようなものだと捉えるのも格好いいが、不器用乍らも前向きに
ポジティブに進んでいくのもいいかな、と思わせる盤である。

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春うた

2017-04-11 12:25:50 | 日本のロック・ポップス

この雨にやられて、桜も散ってしまった。以前も書いたが花は愛でるものの花見という
行為に全く興味がないので、自然の成り行きを憂うこともない。散り急いだ花が路面に
張り付き、雨で流れていく様を見やるのみである。

さて、春なのでスカパーの音楽チャンネルでは例によって「はるうた」特集なんてのが
組まれる。「はるうた?春歌か・・・。ま、定番なら『まっくろけ節』とか『ヨサホイ
数え歌』だよね。」なんてことを思うのだが、そんな歌は誰が歌っていようとオンエアーは
されない。当たり前か、趣旨が違うから。(笑)

掲載写真はなぎらけんいちが74年にリリースしたアルバム「春歌」。音だけは持っていた
ものの、私的に長年CD化を希望していたので今回のまさかの(笑)初CD化は嬉しい。
なぎらのオリジナルが1曲ある以外は、古来伝わる正統派の春歌集である。

ブルーズが持つ猥雑な側面が好きである。ジャンルは違えど綺麗な(?)言葉で遠回しに歌うか、
意味深に歌うか或いは直接的に歌うかの違いはあれど、全てのラブソングとまでは言わない
までもほとんどの歌は近かれ遠かれセックスに言及していると解釈する私は、他人から
みれば頭がおかしいと思われても仕方がない。そんな中、直球ド真ん中の大穴めがけて
マイクを突き刺す、この盤の存在にはド肝を抜かれたものだ。

なぎらの男気を支えるのは、はちみつぱいの面々や村上律、洪栄龍ら名うての強者たち。
スタジオ内は笑いに包まれながらも、ある種ご禁制の物を作っているようなドキドキした
気分があったであろう。アルバム内にはそれ以上に楽しさが満ち溢れ、聴く者を楽しませる。
如何せん、内容が内容なだけに一人でのリスニング或いはヘッドフォンの装着を余儀なく
されるが。(笑)

曲別の解説はライナーに詳しく書かれてあり、非常に勉強になった。邦画好きの私には
痒いところに手が届く内容でもあり、次に映画を見るときの参考にもなった。
今回のCDは紙ジャケで丁寧に作られており、LPと同じようにゲイトフォールド・カバーを
見事に再現している。掛け布団をめくれば歌詞が掲載されているというアイディアは
極めて秀逸である。秘め事は布団の中だけで行われるとは限らないのは、収録された楽曲の
数々で歌われているとおりだが、やはり布団の中というのはいつの時代もストロングスタイルである
ことに変わりはないのだから。(笑)布団をめくれば、やりたいことが山ほど書かれてある
というのが面白いのだ。

万人の理解を得られるとは思っていないが、愛と笑いと人類の繁栄(これはどうでもいいか)
のために、一聴をお勧めする。柴山俊之の「春歌」と併聴して漢気を暴発させるのも
股好し、もとい、また良し。

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ROLLY COMES ALIVE !

2017-04-10 00:04:26 | 日本のロック・ポップス

所謂洋楽のロックが華やかだった70年代の名曲を伝承することに長けていたROLLYで
あるが、近年は日本のロックやポップスの名曲をカバーして現代に蘇らせているのは
承知のとおり。そんなROLLYがリリースした2枚組ライブ盤が掲載写真の「ROLLY COMES
ALIVE !」。今回のジャケットはエルトン・ジョン風の眼鏡をかけて、タイトル通り
ピーター・フランプトンである。ジャケットを一目見て「これはライブ盤だ」とわかる
ようになっている、というかそれだけ「FRAMPTON COMES ALIVE !」のジャケットの
印象というか脳内への刷り込みは強い。(笑)

近頃のライブ盤といえば、複数のコンサートで録音された中からいいテイクを選りすぐり
更にスタジオで修正して出すのが当たり前となっているが、今作は昨年10月18日の演奏を
MCを含めてほぼ全て収録してある。

MCの中でROLLYは、当日はライブレコーディングが行われていることを明かし、尚且つ
複数回のコンサートを録音していいとこを出すのでなく、今日しかレコーディングしていない
のでやりなおしが出来ないなんてことも喋る。2曲目が終わった後の長いMCのあと、「曲が
終わったあとの会場が盛り上がっている様子の素材」として、曲のエンディングと歓声と拍手を
録音しようとして笑わせてくれる。

オープナーの『オートマチック・パイロット』から歌詞を忘れてごまかす場面があるが、
そんなとこも修正なし。正にリアル・ライブ。選曲は2枚出した日本のロックのカバー・アルバム
からのものが中心で、96年のアルバム「ROLLY’S ROCKROLLY」発売20周年ということも
あって、同アルバムから3曲が演奏されている。

それにしてもMCが長い。(笑)CDのチャプターは収録曲数分しかないのだが、曲と
MCのチャプターは分けてほしかったかも。(笑)ROLLYらしい、ちょっとぐだぐだした
感じのMCは嫌いじゃないけど。

頭脳警察の『いとこの結婚式』はスタジオ盤より今作のほうが勢いがあっていいかも。
カバー・アルバムを制作する際に本当は『さようなら世界夫人よ』をカバーしたかったのだが
許諾が下りなかったことが明かされて少々驚く。ヘルマン・ヘッセ或いは日本語訳者の
権利がクリアできなかったということなのだろうか。ま、私は『いとこの結婚式』の演奏の
出来を気に入っているから満足しているし、『世界夫人』にそれほど思い入れは無いから
構わないが。

先の2枚のカバー・アルバムの両方に収録された、はっぴいえんどのカバーが無いのが
意外だが贅沢は言うまい。全体の選曲、流れを含めて実に楽しいライブである。
弦が切れるハプニングを上手く乗り切る場面もあるし、最後をSCANCHの『恋のマジック
ポーション』で締めくくるのが嬉しい。
興奮の一夜を我が家で堪能できる贅沢に感謝、である。

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微熱少年

2017-04-08 07:10:47 | 日本のロック・ポップス



間近に迫ったレコード・ストア・デイであるが、何を何処にオーダーするかで未だに
思案中。赤黒情報が出揃わないのがその一因であるが、ボウイ様の2種は欲しいと
思っている。しかしながら、海外サイトでは既に高値で売り出されるような気配を
感じさせる値段設定がされていたので、そのあたりも考え処である。

そんな中(笑)、タワーレコード限定で鈴木茂の2枚の7インチがリリースされた。
何れの盤も初カップリングによる初7インチ化ということで、喜んでいる方もいるだろう。

特に私は『砂の女 / 微熱少年』のカップリングに唸った。この2曲こそ名盤の誉れ高い
アルバム「BAND WAGON」収録曲中、最高の2曲だと思っていたからだ。ジャケットは
当初カセットのみでリリースされ後にCD化された「鈴木茂&ハックルバック」で
使われたものを上手く流用している。

 これも好きだけど、それでも今回の7インチの
2曲の方が好きなので、よくぞ7インチにしてくれたという思いは強い。

『LADY PINK PANTHER / 8分音符の詩』はセカンド・アルバム「LAGOON」からの
2曲。ジャケットはアルバム・ジャケットのデザインを活かしたもので、雰囲気を
損なわない良い出来である。ファーストとは全く違った趣のアルバムに最初は戸惑ったが
全く別の着地点を目指したのだから、そこでの成果を汲み取るのが本筋と思えるように
なってからは楽しめるようになった。

昨今の7インチは1枚物の輸入盤CDより高い値段であるが、贅沢(笑)をするなら
クオリティーの高さを求めるのは当然であり、今回の2枚はそれを十分に満たしてくれる
リリースである。

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愛は特撮

2017-04-05 00:05:06 | 日本のロック・ポップス

いや、なんとなく「恋は悩殺」に並ぶタイトルかなと思って。(笑)

目が利くわけでもなく、せどり屋でもないのだが、「これは数年後に高額物件になる
のでは?」と思う盤に出くわすことがある。最初に目利きで無いと書いたことから
わかるように大概はそんな思いは外れてしまうのだが、それで悔しいとか思うはずもなく
単純に興味を持った盤を聴く毎日である。掲載写真の盤は久しぶりに「これは後に
高額物件になるかも」と思った盤である。そんなに売れないだろうし、廃盤になったら
次の再発は無いだろうという考え故にである。

ロック・パイロットはGSブーム終焉後の所謂ニュー・ロックの先駆けとなるべく
登場したバンドであったと思う。71年のデビュー・アルバムは豪華作詞・作曲陣で
固められた外注の曲を収録しているが、強烈なユニゾンのボーカルと的確な演奏とユニークな
アレンジで今聴いても「素敵だ」と思える瞬間を多く含む盤であった。

しかし、72年に発表された「みんなのアイドルTVマンガ大行進!!」は当時のアニメや
特撮物をロック寄りのアレンジで演奏するという企画物であった。どういう経緯でこういう
盤を録音することになったのか知らないのだが、いろいろと想像することはできる。
当たっていないかもしれないが、そこにはネガティブな要素はあったはずだ。

今なら「アニソン」なんて言葉は一般的だし、声優が集って開くコンサートの客の入りが
上々なこともあるし、否定的要素は少ないかもしれないが72年にこういった盤を出して
ロック・ファンの支持を得られるとはなかなか考えにくい。話題つくり、或いはこれで
売れたら次は好きなことができたかも、なんてことも考えたかもしれないが、歴史を
辿ればロック・パイロットの歴史は同年に終焉をむかえている。

選ばれたアニメ・特撮の主題歌は全12曲。ロック・アレンジが似合う勇ましい歌や
気分が高揚する曲もあるが、「え?」と思うような少女漫画からのものや、個人的には
子供っぽすぎる曲も選ばれていて、その揺れ幅に驚くが私好みの曲は少ない。
それでも、あの時代に所謂アニソンをロックのアレンジで演奏したというのは、
画期的な出来事なのではなかったかと思う。

正確に時系列を書けばロック・パイロットがこの盤をリリースしたのが72年2月で、
6月17日のコンサートを最後に解散。もし、バンドがあと暫く存命していれば、そして
この企画物のリリースが72年の暮れであったなら、彼らはデビルマンを取り上げて
くれただろうか・・・。

CD化は無いだろうと思っていた「みんなのアイドルTVマンガ大行進!!」が
まさかの初CD化である。快挙を喜び、先に書いたような不埒な想像をし、ついでに
自分の好きなアニソンや特撮ソングを思い起こしてみる。
時代が何重にも廻った今、この盤の果たした特異な役割に思いを馳せるのも
一興である。

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45RPM

2017-03-21 00:03:12 | 日本のロック・ポップス



勢いというものは恐ろしい。店頭でこれを見かけてたとしても、その値段に腰が引けて
即決とはいかないかもしれないが、帰宅後に繋いだPCで情報を知ると値段云々でなく
その付加価値というか限定4500という文字に釣られて速攻でオーダーしてしまった。
昨年は12月9日の話である。

届いた箱を開いて順に一通り7インチを聴いて、CDをiPodに取り込む。
それだけの作業を終えて箱をとじる。別に熱心な信者でもないのであるが、7インチ
愛好者であるというのと、限定物好きであるというそれだけの理由でこれを手にした
わけだが、これは所持していることを嬉しく思えるアイティムであるのは間違いない。
いちいち、ステレオがあーだ、モノがこーだとかいうのは誰かが既にやっているだろうし
私には他にやることが沢山ある。(笑)

それでも、『ナイアガラ音頭』のB面に収録されたカラオケ『あなたが唄うナイアガラ
音頭』の破壊力に度胆を抜かれ、『青空のように』のB面に収録された『Cobra Twist』
が、アントニオ猪木に捧げられたものであることがジャケ裏に書かれているのを読むと
嬉しくなるものだ。

市販された『青空のように』のジャケに「DJ COPY ONLY」のシールを貼り、B面に
同曲のインストを収録したプロモ盤には胸が高鳴った。

今回の箱に収録された7インチはどれもジャケットを含む装丁が丁寧に復刻されて
いるのが好感が持てる。もちろん、音もいい。

 コレがあまりいい装丁での
復刻でなかったことを思えば、その完成度の高さは特筆すべきかもしれない。

今回の7インチ・ボックスには収録された9枚の7インチの18曲を順に収録した
CDが添付されている。冒頭に掲載した写真右側の7インチ・サイズのジャケットに
CDは収められている。よくあるダウンロード特典とかでなく、CDという形に
してくれたのは本当に嬉しい。

いつか、より多くの人の耳に届くべくCDのみの発売があってもいいかもしれない。
その際にジャケットが変わったら・・・・。その時は買いません。
だから、他に買う物が沢山あるんだって・・・。(笑)

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 76

2017-03-11 19:22:49 | 日本のロック・ポップス

職場の外回りの営業が持ってきた案件で照会事項が発生したので、対象の女性に連絡を
取るよう担当者に言ったところ、「なかなか会えない人なんですよ。この間はたまたま
自宅に居たんですが、自宅での手続きを好まないみたいだし、次は出先で会うことに
なりそうなんです。それなのに二言目には『私は時間に拘束されたくない』とか『私は
人の下で働いたことがない』なんて訳のわからないことを言うんです。」なんて返事が
返ってきた。

担当者も痺れているだろうが、私もこれにはシビれた。二度ほど私も対象を見たことが
あるのだが、いい歳の女性でけばい髪にきつい香水をつけていて一度見たらイヤでも
忘れられないタイプの人であった。

それにしても。時間に拘束されたくなくて人の下で働かない職業って何なのだろう。
「飲み屋でも経営しているのか?」と担当に聞いたら「そんな職業では無さそう。店舗を
持っているふうでもないです。」と言う。もしかして店舗派遣型もとい、自宅待機型(笑)
風俗嬢なのだろか?なんてバカな想像をしてしまった。というか、自宅待機型なんて言葉は
ないだろう。(笑)

枕の文は本文とは関係ありません。(笑)

とはいうものの、掲載写真のジャケットを見たとき、ろくに体験したこともないのに
失礼ながらスナックとかバーのイメージから連想する「昭和の夜」を思い浮かべたのは
間違いない。

掲載写真は沢知美が69年にリリースしたアルバム「人の気もしらないで」。
サブ・タイトルに「沢知美とあなたの夜」とあるので、私の妄想もあながち間違いでは
ないだろう。

11PMのカバーガールであり、数々の映画に出ている女優であるが、私は
このジャケットを一目見てジャケ買いした。勿論、試しに試聴もしたが私が体験することが
できなかった昭和の大人の夜を想像で追体験する絶好のサンプルとして3曲ほど聴いて
購入を決意した。

実の処、歌は上手いと思う。ムード歌謡のマナーに従った歌い方であるとは思うが
抑揚というか感情のコントロールの仕方が堂に入っている。冒頭に配された『知りすぎたのね』の
オリジナルはロス・インディオスであるが、もし彼女が早期に引退せずに
歌い続けたらもしかしたらインディオスと組むこともあったのでは、なんて想像するのも
楽しい出来栄えである。

ザ・ピーナッツの『東京たそがれ』がオリジナルであり、のちに改題された『ウナ・セラ・
ディ東京』も雰囲気満点。CDにはLP当時のライナーが記載されており、そこには
5,6年後にはブルーズの歌い手として成長しているのでは、なんてことが書かれている。
72年に最後のシングルを出して引退するのだが、確かにその後の盤を聴いてみたいと
思わせる人である。

ま、それは叶わなかったので、近日リリースされるコンプリート・シングル集を楽しみに
待つことにする。

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 75

2017-03-10 20:50:22 | 日本のロック・ポップス

のんびりと続いているこのシリーズも遂に最終コーナーを曲がらんとしている。
それでも、今年中に終わらなかったりして。(笑)

先日、エンケンがピアノを演奏した盤を取り上げたが、何となくその次に思い浮かんだのが
掲載写真の盤である。吉永小百合がクラシックをピアノで演奏し、歌も歌い、曲間では
語りが入るという、ファンには夢のようなアルバムである。ピアノ演奏のみの楽曲を
聴いて、演奏が上手か下手かを云々するのは無粋である。吉永小百合がピアノを弾いている
から価値があるのである、なんてことを改めて書くのも間が抜けているが、すべての
芸術行為はそういう側面があるということだ。

幾つか収録された「語り」の中でも、休みの日に何をしているかを語る場面はファン心理を
見事に捉える秀逸なワン・シーンである。相手が芸能人であれ身近な人であれ、それが
綺麗な人や好きな人なら、学校や職場で或いはテレビやスクリーンで会えない日(笑)は
何をしているのか気になるものだから。

歌手・吉永小百合を楽しむのなら別な盤が適しているであろうが、多面的に理想と憧れと
妄想を抱かせてくれるのはこの盤かもしれない。

と、ここまでつらつらと書いてきたが、私は年齢的に言っても熱心なファンであるはずも
なく、単に綺麗な女優さんの「音の記録」が好きなだけで、こんなことを書くとそれだけで
倒錯していると思われかねないが、それもまた事実。(笑)女優なのでフィルモグラフィー
を追いかけるのが筋なのだろうけど。

ところで。小百合という名前はこの女優のイメージから清楚な印象を持つ人が多いかも
しれない。しかし。私が小学5年生の時に同じクラスにいた小百合さんは人一倍成長が
早かったせいか、おませさんで奥手なクラスメートに早くも子供が生まれる仕組み(笑)を
教えたり、同じく奥手な私(笑)に様々な挑戦的でチャレンジングなことを仕掛けて
きたりして、不思議な子であった。

できれば、あと5,6年遅く出会いたかった人でもある。(笑)

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REAPERS OF THE NIGHT

2017-03-06 19:23:47 | 日本のロック・ポップス

また買ってしまった。(笑)

このところ、場所塞ぎになるのも構わずアナログ盤を愛でる機会が増えているのだが
こんなものまで手にするとは・・・。

山のように出続けたラリーズの灰色盤CDは、何か気になる処があるかセンスの良い
装丁の廉価(これ大事)の組物でない限り購入は見送ってきたがアナログ盤は時々
購入してきた。CDは簡単に作れそうだが、アナログ盤は制作に手間がかかりそうで
そこにブートレガーの心意気を感じる(?)からである。

そうは言うものの、酔っぱらって尚且つ「ま、いいか」程度の気分でオーダーすると
CDとLPを間違えたりすることもある。

 これなんか正にそう。
LPを購入したつもりがCDが届いて驚いたのだが、間違いなくCDをオーダーした
履歴が残っていた。(笑)
記事冒頭に掲載の盤はLPのみでの発売なので間違いようがなくて助かった。

何度も繰り返して再発される「TACHIKAWA 77」であるが、昨年リリースされた
2枚組LPは真っ黒なジャケットに魅力を感じなかったのでスルー。そういえば
数年前に購入したLPは水谷孝の写真をコピーした紙をプレーン・ジャケットに
貼り付けただけだったが、それでも当時はワクワクしたものだ。だってアナログ盤
が出るだけで嬉しい時期だったのだから。

今回のLPはコピー&ペーストではなく、普通のLP盤のように綺麗にジャケットが
製作されているのが肝である。要するに所持して嬉しくなる一品なのだ。
収録時間の関係か曲のエンディングがオリジナルCDのようにはいかないのだが
それでも、この装丁の魅力には抗えないし贔屓の引き倒し上等で言えば、エンディング
の処理もそれほど気にならない。あれ、『記憶は遠い』はちょっといただけないなぁ。
やっぱりこれも今一つ?(笑)

もし、オフィシャル盤の3枚がオリジナル・ジャケットでLP再発されたら、例え
それがブートレグだとしても買ってしまうかもしれない。ああ、何とか軌道修正して
正気にならなければ。(笑)

明日こそは軌道修正を・・・。

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BEST OF GIRL FRIENDS

2017-03-03 21:55:08 | 日本のロック・ポップス

以前も書いたことがあるが、私は職場の若い衆から「瞬間最大風速的好きな女性ベスト5」
を問われることがある。それならよかった。そう、5人なら・・・。

昨年、テレビで放送されたドラマ「黒い十人の女」を見て以来、私の頭の中では「5」
ではなく「10」という数字で好きな女性を選ぼうとしている。市川崑監督の映画版を
見た時は出演者が私よりかなり年上(当たり前か)の方々だったので、そんなことを
想像することすらなかったのだけど。で、この「10」というのが結構大変で、「7」
くらいまではつらつらと浮かぶのだが、いつも残りの枠を決められない。聞かれるのは
「5」なので、追加した名前を言う必要は無いのだが、頭の中の妄想でさえもが遅々として
進まないのは精神衛生上よくない。(笑)

掲載写真はウルフルズのデビュー25周年を祝うトリビュート・アルバム「BEST OF
GIRL FRIENDS」。女性のミュージシャンのみが参加していて、これはもしトリビュートの
対象が私(笑)だったら、こんなに嬉しいことはないというくらいの盤である。
再度書くが、トリビュートされるのはウルフルズであるが。(笑)

女性が歌うということ、お祝いであること、という側面があるのでウルフルズの楽曲の
幾つかに見られる笑いの要素は少ない。どちらかというと青春歌謡的な側面が前面に出た
選曲であるが、これもまたウルフルズである。

私が好きなBONNIE PINKとSuperflyも参加している。といってもこれはまあ、所属する
事務所が同じだからなのだろうけど、それを差し引いても私の好きな女性が参加していて
嬉しくないわけがない。選曲には触れないけれど。(笑)

チャットモンチーやハンバートハンバートは私の好きな曲を取り上げているだけでなく、
アレンジが楽しくて気に入った。ふくろうずが取り上げた『バンザイ~好きでよかった』は
歌詞中の男と女を入れ替えて歌っているのだが、女子(笑)の頭の中が本当にこんな
ふうなら、それはそれで世の中ワンダフルである。木村カエラの『ガッツだぜ』で締める
のも何だか元気が出てきて、いい感じである。

さて。このトリビュート盤に参加している女性ミュージシャンは11組。「11」かぁ。
サッカー・チームを編成するつもりで、今夜は寝床の中で「黒い11人の女」選びに
挑戦してみたいと思う。といっても、最近は疲れているせいか酔っぱらいのせいか、
寝つきが異様にいい(笑)のだ。

課題は明日になれば忘れているだろう。

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追悼 ムッシュかまやつ

2017-03-02 18:25:10 | 日本のロック・ポップス

昨年5月に肝臓がんが見つかり、闘病生活をおくっていたムッシュが3月1日に亡くなった。
享年78歳。

私が初めてムッシュの曲を聴いたのは、中学の時に遊びに行った友達の家で『我が良き
友よ』の7インチをかけてもらった時である。古くさいような気がしつつも、妙な男気が
格好良く思えたのだが、B面に『ゴロワーズを吸ったことがあるかい』が収録されている
ことには全く気がいかなかった青い時代であった。

カントリーからロック、ポップスへと移行し日本のロック黎明期の牽引役であったばかり
でなく粋人であったことが、私なんかからすれば追いつけない大人の魅力というものを
感じさせてくれた人でもある。TVに代表される芸能界側とロック・サイドのどちら側に
いても、聴き手楽しませてくれる稀有な人であったと思う。

安らかに、ムッシュ。


コメント (2)
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空気が曲がった日

2017-02-26 18:45:19 | 日本のロック・ポップス

掲載写真は渚にての9枚目のアルバム「星も知らない」。実に清々しいジャケットである。
はて、これは何の星なのだろう。名前を特化する必要なんてないのだろうけど。

東の空に輝く明けの明星だろうか。明けの明星が輝くころ、西の空に一つの光となって
帰っていった傷だらけの勇者に思いを馳せ続ける私であるので、この星は明けの明星だと
勝手に思っている。それに・・・。明け方に見える星は、夜の出来事を知らないのだから。

見開きジャケットのリアは前作「遠泳」のフロント・ジャケットを容易に想起させる。
夜を泳ぎ切った後に向かえる夜明けはきっと美しいはずだ。

およそ駄作の無い渚にてのアルバム群であるが、これも当たり前のように傑作。
何がどうとかこうとか、具体的に思い起こそうとすればするほど、具体的であればあるほど
その行為が間抜けに思える。それくらい素敵だ。

「渚にて」は「泣」いている。悲しいからではない。笑顔は嬉しい時か自虐的な時にしか
つくれないが、悲しくても嬉しくても涙は出るし泣けることはできる。

「渚にて」は「潤」っている。リズムもメロディーも瑞々しく、そこにのる歌詞も十分な
クオリティーで聴き手を「満」たす。贅沢なまでにすべてを備えている。

「渚にて」は「濡」れている。柴山伸二の歌を聴いて感じ入らない女性は不幸かもしれないし
竹田雅子の歌を聴いて感じ入らない男性も不幸かもしれない。守るものがあろうと
抱えているものが大きかろうと、それらを凌駕し世間的に言うところの正しい判断を
狂わせる刹那の魅力が「渚にて」にはある。その迷いこそが美しいと時に思うことがある。

自分でも書いていて何だかよくわからなくなってきた。(笑)
「渚にて」を聴くとき、私は日本に生まれてよかったと思う。
一人でも多くの人にこの幸福感が行きわたりますように。

コメント (2)
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