活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

ユニバーサルの時代(2)。

2006-09-05 23:36:27 | Weblog
90年代初頭,カメラ生産量世界一といわれた“隠れた大手メーカー”GOKO
その原動力の一因となったのが,画期的大発明・ユニバーサルフォーカスです。
ユニバーサルフォーカスとは,すなわち「ピント固定のままで遠近両方をキレイに写せる方法」。
???
種明かしをすれば,固定焦点のピントの合う距離を通常撮影時は3m,ストロボ撮影時は1.5mというように自動的に切り替えるのです。
日中は絞られて被写界深度が稼げるし,ストロボ撮影では近距離しか写さないし。
なんじゃあ,そりゃ。
でも,これぞコロンブスの卵。
当時の数多くのエントリークラスのカメラに採用されたそうです。

その後,エントリークラスでもAFが採用されるようになり,ユニバーサルフォーカスは姿を消して行きました。
しかし,さらに時は移り変わってデジカメ時代。
コンデジの短かい焦点距離のレンズを思うに,ユニバーサルフォーカスは使える技術として見直されていいんじゃないかなあ。
いや,知らないだけで,デジカメにもちゃんと採用されているのかもしれません。
輝ける中小企業GOKOの知恵が内蔵されているとしたら,ちょっと気持ちいいかな,と思って。

(この項,終わり)

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