活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

劇場版 マウントがZ/INFINITY。

2018-01-30 20:37:41 | Weblog
世の中、クルマはEVシフト。そして一眼はニコンもキヤノンもミラーレスシフトです。
ソニーを追撃! 大手2社が高性能フルサイズミラーレス一眼を投入
2018年は、プロ向けのデジタル一眼レフカメラを精力的に展開しているキヤノンとニコンの2社が、撮影性能を大幅に引き上げたフルサイズミラーレス一眼を発表する可能性が高い。
狙いは、ズバリ「2020年の東京五輪で多くのプロカメラマンに使ってもらう」ことにある。

もちろんプロユースだけで商売になるわけではなく、オリンピックはコンシューマー向けパブリケーションの格好の舞台というわけですね。
それでなくても、一眼レフの進化は限界に来ていて、何かと構造的な制約が多い。
今は市場が好調でも、早晩ミラーレスに浸食されていくことは目に見えています。
実際、ソニーのフルサイズαが二強に迫っていて、尻に火が付いた状況じゃないでしょうか。

ニコンのミラーレスは、1型センサーの1シリーズでお茶を濁していましたが(とはいうものの結構アドバンスなのですが)、ここにきてフルサイズのミラーレスの噂が飛び交っていますね。
ニコンのミラーレスカメラには新しいZマウントが採用される?
噂の域ではありますが、新たに採用されるZマウントの内径は49mm、フランジバックは16mmとのこと。
Eマウント(内径46.1mm、フランジバック18mm)より太くて浅い。これはあまり小型化を考えていないということなのかな?
確かに、ミラーレスになったからと言って、ボディは小さくなっても、レンズは小型化が難しく、結果的に全体としてあまり小さくならない。
現状、システム全体のサイズ感はセンサーサイズに規定されてしまいますので、到底マイクロフォーサーズのようなダウンサイジングは無理。
特にプロユースを売りにしているニコンですから、小型化よりも、今後のレンズ性能の確保と過去のレンズ資産の活用のための多様なマウントアダプターへの対応を優先していると言うことかも知れません。
でも・・・そうだったら、あえて新マウントを作らなくても、「不変のFマウント」のままでミラーレス化すればいいんじゃないのか。
つまり、シグマsd QuattroやペンタックスK-01のような方法です。
そうすればオリンピックまでにレンズラインナップを揃えずに済むw ま、当面はアダプターでこと済むんでしょうけど。
ただ、1型はもはやコンデジのカテゴリーに入ってしまったので、一眼エントリークラスには役不足(実際、1シリーズはディスコンしたみたい)。
かと言って、小型軽量が求められるエントリークラスのミラーレスには、Fマウントでは対応が難しい。
これは困った。やはり新マウントしかないのか。

一方、キヤノンはすでにEOS Mシリーズがあるから大丈夫。と、思ったら大間違いでした。
EF-Mマウントは内径47mm(非公開なので推定とか)、フランジバック18mmなのでフルサイズに対応可能かと思いきや、マウント内部に電気接点があるのでダメらしい。
相当おかしなことをやれば物理的に入らないとは言いきれませんが……。
周辺光量が相当落ちるとか、像がどうなるかわからないといったレベルですね。

キヤノンの中の人も言っている。
なので、キヤノンがフルサイズのミラーレスに参入しようとしたら、新たなマウントを設定することになる。
R→FL/FD→EOSと変遷して来て、またもマウント変更か?
と思うのですが、そこは天下の大キヤノン。
キヤノンは3機種のフルサイズミラーレスを開発中?
3機種のうちの最初のフルサイズミラーレスのプロジェクトは、ネィティブのEFマウントだ。
キヤノンは、出回っている100万以上のEFレンズを捨て去ることはできない。

個人的にはこれに一票ですね。
米国や中国では「大きい高級カメラ」が好まれるというのもあるし、小型軽量はAPS-CのEOS Mに任せ、本流はEOSを貫くでいいんじゃないでしょうか。
これならオリンピックも白レンズで独占です。二強はソニーとキヤノンになっているかも。

こうみるとやはりニコンは難しい状況ですね。
不変のFか、未来のZか。マウント、Go!

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