活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

たづばあちゃんにデジカメを。(バリアフリー編)

2010-09-19 09:24:21 | Weblog
たづばあちゃんシリーズ第五弾。
トイカメラのVivitarが、新しいターゲット層に目をつけたようです。その層とは、じぃーじ&ばぁーば。
その名もNEW! 35mm Film Camera(どうも無銘みたい)。
えっ?どこがNEWなんだ?見かけ、普通のチープなフィルムカメラ(実際、2台で10ドル)。
つまり、デジタルに馴染まないお年寄りには、デジカメのちまちました操作は面倒で、かつ敷居が高い。それに、どうせ自分でパソコンとかプリンタ出力とかもできない。
それよりもカンタンで気軽に撮れるアナログなカメラの方が、バチあたりなデジカメなんぞより100倍よいのじゃ。
と、いうことをロバートもリンダも言ってるようです(ちょっとウソ)。

しかし、実際その通りで、わが国でも60、70以上になると銀塩率はごく高い。理由は洋の東西を問わず全く同じ。
こういうシニア層のためのデジカメをどうして作らないのかなあ。
NEW! 35mm Film Cameraにしたって、光学ファインダーを大きめにしてあるみたいで、それなりのデザインを感じます。
実はキヤノンが高齢者を意識して大型光学ファインダーを搭載したコンパクトカメラBFシリーズを出していたことがありました。
が、ほとんど評判にならず仕舞い。
新商品のステークホルダーは若者とか女性とか趣味なら本気とかのイメージでなくちゃダメなんでしょうかねえ。
敬老の日を前に、単に安価な機能省略型のモデルではなく、たづばあちゃんのピッカリコニカのようなデジカメを切に望むものであります。

増山たづ子(1917-2006年)
岐阜県揖斐郡徳山村(現・揖斐川町)出身のアマチュア写真家である。
ダム建設で水没する徳山村の記録を残したいという思いから、写真を撮り始める。じつに60歳を過ぎてからのアマチュア写真家誕生であった。村を離れるまでに撮った写真は7万枚に及ぶという。
愛用したカメラはピッカリコニカ。カメラ店に「素人の自分でも写せるカメラはないか」と相談したところ、「猫がけっとばしても写る」と勧められ、当初はフィルムの入れ方すら知らなかったという。
増山が撮影した徳山村の一枚が畳二畳ほどの大きさに引き伸ばされても映りがよかったので、ピッカリコニカはレンズに手抜きをしていないという証明として、度々コニカ開発者が講演のネタにしていた。
(ウィキペディアから転載)