活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

カメラ幼年期の終わりの始まり。

2016-10-31 06:41:38 | Weblog
ま、ネット時代です。ネットに繋がらなくては始まらない。スマホがなければたちまち孤立化。今何が起こっているのか分からなくなります。会社でたまに回線障害が起こるんですが、その時点で仕事はストップ。何もできなくなります。
この先IoT時代とのことですが、これ以上、人間が端末化したらどうなっちゃうんでしょうかね。

えーとカメラですね。最近ちょっと驚いたのが、コダックのスマホEktraとハッセルブラッドのスマホ合体カメラモジュールTrue Zoom
ともに歴史あるカメラの名門ブランドであり(現在は元の企業とは異なっていますが)、今やここまで来たのかといった感じ。
すでにライカレンズのスマホHUAWEI P9やツァイスのスマホ用コンバージョンExoLensがありますから、こういう流れなんでしょうねえ。
5年後くらいを考えるとカメラも普通にIoT化してるんでしょうけど、おじさんにはなんか具体的な想像がつきません。
というか、地元大学の写真部の写真展に行ったら、作品の半分以上がiPhoneでの撮影だったりで、すでにスマホは現代のライカだと実感してます。
うちの子、私のオリンパスペンをせしめて世界各地をカメラ女子していたのですが、ネットにあげるのが不便だからもういいわ、と先日返却されました。時代ですかねえ。

降り懸かるキノコは拂はねばならぬ。

2016-09-17 07:47:51 | Weblog
ネタだろうとタカを括っていたらホントだったライカのインスタントカメラ、ゾフォート爆誕。
が、よく見ればデジャビュで、まんま富士の大人チェキinstax90じゃないですか。
ライカ殿がなりふり構わずここまでやるとは。まあ、過去にはライカR3の例もあるし、それは国際協業ということで。
考えようによっては銀塩の砦を守れということかも知れませんし、それにチェキは富士のデジカメ全体の3倍以上の台数が出ているし、Xシリーズの売り上げも遠く及ばないらしいですから、インスタント参入は市場原理としては当然の選択かも。
価格も34,560円とinstax90の2倍程度ですから、結構売れるような気がします。
そうなったら、他社も黙っていません。
京セラがカメラに再参入して、インスタントカメラを発表。ブランドはもちろんイコンタです。
それならばと、コシナもベッサで便乗。雨後のキノコのように続々と発売され、活況を呈することに。
いずれもオートフォーカスや画像のデジタル保存などを採用して、ゾフォートとは徹底的に差別化を打ち出します。
するとライカも市場確保に努めなければと、ゾフォートの優位性を訴えるパンフレットを作成して対抗する。
てなことにならないですかね(逆夢)。

なんである レンズデュアル。

2016-08-31 21:05:52 | Weblog
アップルがiPhone 7(多分)の発表イベントを9月7日に開催すると発表しました。
いろいろ新機能が噂されていますが、今回の目玉としてデュアルレンズのカメラが搭載されるというもの。
カメラでデュアルレンズというと、コダックのアレ、V570を思い出す方は、前世代のヒトです。
デュアルレンズといえば、コレ、HuaweiのP9ですね。
カラーとモノクロのセンサーで同時撮影し、その情報を組み合わせることで高画質の映像を得るというもので、ライカのズマリット銘であるのことも評判となっています。確かにその効果は絶大のようです。
デュアルレンズは単に画質のみならず、フォーカス速度や撮影後のボケ・ピント調整、暗所撮影等にも威力を発揮しますし、他にもいろいろな可能性をはらんでいます。
じゃスマホだけじゃなく、「デジカメ」でもレンズをデュアルに、となるかというとそうはならないでしょうね。
マーケット的に無駄だし、テクニカルにはセンサーやレンズのサイズ、あとOS関係で無理かな。
ますます置いていかれる「デジカメ」。というか、カメラの本質が変わったということなんでしょうかね。

一家に一台。

2016-07-31 22:03:51 | Weblog
この間の日曜の昼下がり。軒のゴーヤの実の数を数えているとケーブルTVの人が来て、「お宅もケーブルにしませんか」と勧誘されました。
なんでも屋根にアンテナが乗っかっている家は今日日マイナーであり、この一帯は皆ケーブルにしているとのこと(田舎だもんで)。
あー、確かに。ご近所でアンテナが立っている家はほとんどない。
しかし、である。私は正直者。
「あのぅ、うちはまだアナログテレビなんです」
「え?」と身構える。
「DVDレコーダーをコンバータにしてテレビ観てるんです」
(縁側から実機を覗いてみて)「ははあ、珍しいですねえ」
「テレビはほとんど観ないですから。週に2、3回点けるくらいかな」
ちなみにうち1回は「真田丸」。

その昔テレビは一家に1台で、茶の間の中心に鎮座する存在でした(チャンネル争いなんてコトバもあったな)。
時代が進むと一部屋に1台、いや一人に1台かも。風呂でもテレビを観たいとかありましたね。
今はどうなんだろ。そんな熱心なTVウォッチャーは団塊以前の世代だけでしょうねえ。
そういえば、電話もそうですね。昔は一家に1台が原則であり、電話敷設権は資産でもありました。
「親が出たらガチャン」なんで、一人に1台となった現在の若者には理解できないでしょうね。
それに今や携帯を通り越してスマホとなり、電話とは違う別のものとなった感があります。

デジカメは「一人1台」から「一家に1台」に逆戻り?

コンデジの落ち込みがひどいという話はありましたが、レンズ交換式のカメラも着実に黄昏に入っています。
というか、今までがバブルだったんですよね。
CIPAの統計を見るに、デジカメの最盛期は2008-2010年で、総出荷数は銀塩時代のピークの3.5倍くらいまで達していました。
しかしその後は一気に坂を転げ落ちるばかりで、今年は銀塩時代の水準に戻りそうな勢い。
その昔はお父さんしか使えなかったカメラが、ママもボクも1台ずつ持つようになり、時代が巡ってまた一家に1台に逆戻り。
が、見方を変えれば、スマホのカメラは銀塩時代の何百倍にもなっているでしょうね。
一般的なカメラは、もはや「カメラ」とは別のものに置き換わったと言うべきか。

テレビもネットもケーブルTVで一本にできますよと言われ、ならばと導入に傾いたのですが、よく調べてみたらケーブルTVのネットの通信速度はかなり遅い。
そんなもん要らんわ。普通にプライオリティはテレビ<<<ネットですもん。

中判カメラ復興(ルイルイダンス)。

2016-06-30 21:57:25 | Weblog
うちの職場の橋本さんはハッシーの愛称で呼ばれておりますが、ハッシーなんて呼ぶなよと世のツァイス教信者からヒンシュクを買ったのはチョートクさん。
ハッシーとはハッセルブラッドですね。言わずと知れたスウェーデンのプロフェッショナル6×6判一眼レフ。
しかしデジタル時代になってからは、旧システムの延長としてデジタルバックは使われているものの、時代に応じた新規なカメラはない状態で、何をトチ狂ったのか、ソニーの一眼レフやミラーレス機のガワだけをゴージャス(あるいは悪趣味)に着飾った成金モデルを単発的に出したりしていました。
ところがさすがにそれでイカンと思ったのか、ここにきていきなり中判ミラーレス機X1Dが発表されました。
何これカコええ!
しかも、どうせフジのOEMかと思たら、全くオリジナルの新設計らしい。やるな瑞典。
しかもレンズはAF。ただし、ツァイスではなく日東光学製らしい。
コミナーを知ってる人のトシが知れるけど、日東は長野にまだちゃんとあるんですね。
あと名称が1DXと似てるのが玉にキズw

ただこれはイイと思っても、いかんせん高価過ぎる。100万円超なんて一般人には崖から飛び降りても出せません。
まあハッセルブラッドH4Dは300~500万円だし、ライカS2も200万円クラス。それから比べたら、ペンタックス645やこのハッセルブラッドX1Dは安価なモデルと言えるのかもなあ。
総じて中判デジタルは高い。銀塩時代には私のような素人でも中判カメラが気軽に買えたのですがねえ(訂正:ハッセルは高くて買えなかったのでブロニカで我慢した(汗)。
これからは安くて(?)コンパクトなデジタルハッセルをハッシーと呼んでね。

しかしです。中判と称しながら、センサーサイズは43.8×32.9mm。面積比でフルサイズの1.7倍しかない。
これで100万かよ。でも、APS-Cからは3.9倍(キヤノンなら4.3倍)あります。
ちなみに、APS-Cに比べて、フルサイズは2.4倍となります。
じゃ、銀塩ではどうだったかと言うと、35ミリ判に比べて、セミ判で2.7倍、6×7判で4.5倍、6×9判なら5.4倍もあったのです。
ということで整理すると、EOS 7Dを使っている人がX1Dを買うと、ライカM6を使ってた人がマミヤ7を買った時の気分になれるということですね。
うーん、このコスパ納得・・・できるかな。
当方、その昔、フジGS645Sを買った際はそのコンパクトさと高画質に感動しましたが、同じ思いはフルサイズでできそうなので、「中判」はいいです。昨日はバイバイなのさ。

組写真もあります。

2016-05-31 07:23:32 | Weblog
地元大学の大学祭へ行ったら、写真部の写真展をやっていたので観てきました。
テーマがコンサバとかサイズが小さ過ぎとか仕上げが雑とかあったのですが、それよりちょっと驚いたのはiPhoneで撮った作品が多かったこと(タイトルラベルに撮影データがついている)。
なるほどねえ。正にiPhoneは現代のライカだよねえ。

もうひとつ。会場入り口の立て看板に「組写真もあります」と大書きしてあったので、なんじゃろと思っていたら、一つのフレームを区切って複数の写真を1枚ものに組み合わせた「組写真」でした。カメラの組写真モードとか画像処理ソフトにあるやつですね。
なるほどなあ。若者にとって、組写真とはこういう概念なんでしょうかね。なんかコヂンマリしている。
改めて組写真て何?と考えてみると、定義は「一つのテーマで複数の写真を構成し、編集したもの」といった程度。英語では、a (photographic) montage; a set of photos combined to represent a certain themeとのこと。
だから、これでいいのだ。が、少し違うような気もする。
大学写真部の頃は80年代の路上だったおじさんは、そのまま置き去りにされているのかもなあ。

水素プラズマ細胞はあります。

2016-04-01 22:20:32 | Weblog
ソニーによる「プロトンパック」の開発成功のニュースが話題になっています。
研究開発には30年以上を要したとのことですが、まさかこんなに早く実用化するとは。長生きはするもんだ。
成功のキモはやはり水素プラズマ細胞で、結果的にはバイオリアクター方式が正解だったわけです。
量子置換法(正オルゴン)で開発中のメーカーもあるそうですが、確かに出力面では有利だけど、共振と加速の同調性に問題があります。
ところでプレス発表では、サイバーショットRXシリーズに採用されているスーパースローモーション機能によって、毎秒960フレームの高速動画撮影に対応。被写体の動きを正確に記録します、とありますが、プロトンパックのビームロッドにはカメラらしき装置の類が見当たりません。これは一体どういうこと?
これはつまり、心霊体の動きを可視的光学的に記録するのではなく、水素プラズマ細胞自体を共振させて記憶させるということなんですね。念写みたいなものです。
そして共振増幅装置RFアンプによって、細胞内の水素水に量子キャビテーションで記録された信号を映像化して示すということが可能になりました。
これぞプロトンパックにおける画期的なイノベーションであり、日本が誇るソニーの技術力なんですね。
バイオセンサーとRFアンプは次のサイバーショットRXシリーズにも搭載されるかも知れませんね。
ちなみにプロトンパックのプロモーション映画「ゴーストバスターズ」が米国で上映封切りだそうです。
夏には日本でも公開とか。楽しみですねっ。

シャープさん、フラっとする。

2016-03-31 23:51:25 | Weblog
シャープが鴻海に買収されるのが正式決定とのことですが、この1カ月の迷走状態からすると先行き不安が拭えません。
結局、切り売りされて会社は解体、知財は流出なんてことにならなきゃいいけど。
液晶で一時代を築いたシャープ。どうしてこうなっちゃったんでしょうかねえ。
そのシャープですけど、デジカメ黎明期には、それなりに製品を出していたんです。
例えば“液晶デジタルビューハンター”VE-LS5(1996年)。38万画素で3倍ズーム。これで当時118,000円したんですよ。
レンズ部スイバルのVE-LC1(1997年)はグッドデザイン賞受賞のスグレもの。
音楽用MD(死語)に記録するMD-PS1(1997年)なんてのもありました。
そして、多分、最終モデルとなったのが、やはりスイバル機のVN-EZ1(1999年)。mpeg-4動画が撮れるということで“インターネットビューカム”という呼称でしたが、今からするとペトリコンピュータ並みに恥ずかしいネーミングかも。でも、このモデルは、2代目(1999年)、3代目(2000年)も発売されて、130万画素まで行きました。
当時はサンヨーーや東芝、三菱、ビクターとかエプソンにもデジカメがありましたからねえ。
思えばワクワク元気な時代でした。

日本が電器をリードする時代は過ぎ去ってしまいましたが、カメラは今のところ安泰です。
というか、カメラが唯一の分野になってしまった観があります。
でも今後どうなんでしょ。ニコンやキヤノンがシャープの二の舞となる日が来ないことを願うばかりです。

新しい時代を作るのはガンレフではない。

2016-02-23 20:43:40 | Weblog
おやおやついにシグマのミラーレスsd Quattro
と、思たら、何これヤダこれ、SAマウント。
つまり、ペンタK-01と同じで、一眼レフをそのままミラーレス化したものなんですね。
だからsdなわけか。おかげでガタイがえらく大きい。
だったら、SD1 Merrillを一眼レフのままSD1 Quattroにしておけばよかったようなものの、やっぱ時代はミラーレスだっちゃと言うことなのでしょうか。
実際、一眼レフであれば、二大ブランド以外は売れないですからねえ。

そのような成り立ちのせいかどうなのかよく判らないのですが、sd QuattroはEVFの接眼部が凄く右側に寄っているのが気になります。
これ、覗きにくい&グリップしづらいで、絶対使い勝手がよくないと思う。
この手のレンジファインダー型のボディは、(それこそ基線長を稼ぐ必要はないのですが)M型ライカのように左端に接眼部があるのがベストであり、右眼でも左眼でも覗きやすく、ホールドもよいと思います。
この点、ソニーやフジ、オリ/パナは心得ているんじゃないでしょうか。
ま、奇抜な形が売りのクアトロシリーズですから、これはこれで納得かも。

なお、この「一眼レフそのままミラーレス化」作戦はそのうちEOS Kissでもやる、と睨んでいるのですが。
というか、EVF搭載のK-02はどうなった?

これはペンです。それはペンですか。そうですか。

2016-01-15 22:06:31 | Weblog
2000年前後のクラカメブームの頃、カメラ誌に「復刻して欲しいカメラ」ランキングというような企画がよくありました。
そして決まって、ライカM3、ニコンF、オリンパスペンFがランクインしておりました。
まあ、デジタルが普通と言うかそれ以外はなくなった今、そのような懐メロ企画自体がなくなってしまいましたが、それでも変わらない夢を見たがる者たちがはびこっているのか、またまたオリのオハコ芸「ペンFの復刻」です。※谷さんが泣くよ、全く。

で、そのデジタル・ペンFのリーク画像がネットに絶賛アップ中ですが、これ、ホンモノ?コラじゃね?一体どこが「ペンF」なんだ?
デザインがゴジャけていて、スッキリしていたペンFに比べてコレジャナイ感が満載。
特にEVFの円筒の弧形がボディ上面にはみ出ている様がカッコ悪いと思います。
しかも背面の可動液晶モニターは、チルト式ではなく、バリアングルタイプですね。レンジファインダー型でスナップ向きのペンには適さないと思うがなあ。
EVF内蔵のペンに期待していた当方としては、がっかりポンです。
そして、さらにもしパナ留美GX8みたいなサイズだったら・・・。もうM4/3は見限ろうかと、手持ちの機材のヤフオク行きをシミュレーションしてしまった次第です。
ま、とりあえず正式発表を待ちましょう。