山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

12 ユニチカ(バイオプラスチック)

2011-12-27 23:43:23 | 産業・技術
もう10日も経ってしまった「エコプロダクツ」のご紹介。
今日は、ちょっと気合を入れて見学したものを取り上げてみます。



ここでは、「世界最高のプラスチック」と言われる“Xecot”の紹介をしていました。
「ゼコット」と読みますが、文字の中に「eco」が入っています。天然の「とうごま」という植物の種から作られたプラスチックであり、耐熱温度が310℃と驚くべき高さです。耐熱ポリアミド樹脂というものだそうです。
この写真の、ピラミッドの頂上にあたるところに位置する製品です。一番ランクの高いプラスチックの部類で「スーパーエンジニアリングプラスチック」(略して「スーパーエンプラ」)に属するものです。

「プラスチック」は、この写真にあるピラミッドのようになっていて、一番底辺にあたるものは一般的な「汎用プラスチック」というもので、ポリ袋などになるものです。ユニチカの製品名では「テラマック」というのがあるそうです。携帯電話などに使われているようです。

ピラミッドの中層あたりは「エンジニアリングプラスチック」(略して「エンプラ」)と言われるもので、汎用プラスチックより質の高いものです。ユニチカでは、ポリ尿素のプラスチックを開発しています。このプラスチックは、バイオマス素材と二酸化炭素を原料としてできるので、その製品の中に二酸化炭素が10~20%取り込まれているそうです。
2014年に商品化される予定ですが、そうすると、製品の中に二酸化炭素を年間100トン取り込む見込みだそうです。地球上に排出された二酸化炭素を減らすのに大変役立ちそうです。たとえば、自動車の燃料ホースなどに使われるそうです。

ここでは、なんといっても「ゼコット」が、植物由来の耐熱プラスチックということで、華々しく紹介されていました。LEDや自動車の部品に使われるそうです。



上の写真、左が「トウゴマ」の実です。インドのほうで採れるそうです。
中央と右はトウゴマを原料として作ったゼコットのペレットです。



↑トウゴマの実



↑ゼコット成形品

ゼコットについて、もっと詳しいことはユニチカのサイトをご覧ください。)


ユニチカの各種製品。





「ユニチカ」って昔から聞いたことのある会社名ですが、なんかオリンピック選手が着ているものに、そんな名前が書いてあったようなイメージがありました。
繊維製品も多いようです。



ユニチカのマスコットガール、エリカさんが着ているものも、ユニチカの製品だそうです。ちょっとスケスケ過ぎてびっくりしてしまいましたけどね。
アンケートに答えて、この人のカレンダーをいただいてきました。

カレル・チャペック

2011-12-27 00:52:48 | 読書
「カレル・チャペック」とは、チェコの作家・劇作家・ジャーナリスト。
(1890年1月9日~1938年12月25日)

吉祥寺に“カレルチャペック”という紅茶の店がある。その「かれるちゃぺっく」ということばについては、全く考えたこともなかった。つい最近、そのことばが、作家の名前と同じ発音であることを知った。

12月23日の夕方、朝からずっと家にこもっていた私は、「どこかに出かけなくては、足腰が弱る」と思って、家をでた。
行き先は図書館。
人は、行くところがないと、図書館に行くものだ。

借りていたイタリア作家の本を返して、本棚を眺めていた。今カウンターに返したばかりの本を、図書館員が本棚に差し込んでいた。

ふと、“カレル・チャペック”という背表紙の文字が、いっぱい並んでいるのを見つけた。

カレル・チャペックは、実在する人の名前?
紅茶の店とどういう関係なのかな?

イタリアの本棚の隣は、チェコの本棚だった。

「カレルチャペックの日曜日」より
『身ぶるいする世界』
 今、この瞬間、我が国から何千マイルもかなたの日本で何が起こったのか、詳しいことはわかりません。今までのところ正確な死者の数も知らせてきていないし、これからまだ何千だか何万だか増えるのかどうかもわかりません。・・・・・
1755年、リスボンが地震で崩壊したとき、全ヨーロッパ文明がショックを受けました。太平の楽天主義から目を覚まし、顔を見合わせて存在の未知の恐怖にうち震えたのです。
・・・・・18世紀の人間は神に対して疑問を提示しました。
東京を崩壊させ、横浜を水浸しにし、・・・・・・・・・
20世紀の人間は恐怖に顔を見合わせて、神に対して「在りや、無しや」なんて疑問は提示しません。しかし、人類に向けて「在りや、無しや」を問いかけるでしょう。
・・・・それは人間性の問題ではなく文明の問題です。
・・・・・たぶん――お互いに手を差し延べあいがら――私たち共通の、不可抗力の、しかも弾けつづける惑星のまわりに堅固な鎖をつなぐために、私たち地上の人間の優しい、無限の共通の仕事の資本を集める必要があるのです。・・・・・・・1923.9.6

つまり、これは、関東大震災の時のことであった。
今に当てはめても、共通する部分が多く、驚くばかりだ。

追記:吉祥寺の紅茶のお店“カレルチャペック”は、オーナーさんが、この作家を好きだったからつけたのだそうだ。(お店のHPに載っていました。)