今年の納涼歌舞伎で話題の「野田版 愛陀姫」を観るにはオペラ「アイーダ」をDVDなどで観て予習することを決めていた。7月の歌舞伎座千穐楽でオペラにも造詣が深いブログ仲間さんにDVDをお借りしていたのに、やっぱり観劇直前の予習となってしまった(^^ゞ
8/27の千穐楽の直前2日がかりで前半と後半の2幕ずつ、字幕をつけながらしっかり観た。
ウィキペディアの「アイーダ」の項はこちら
オペラ以外の舞台化にもふれてある!①ディズニー製作のミュージカル、②宝塚歌劇団星組の「王家に捧ぐ歌」、③今回の歌舞伎「野田版 愛陀姫」!!
予習で観たのは写真のDVD。1989年10月メトロポリタン歌劇場公演のライヴ収録盤。
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
アイーダ:アプリーレ・ミッロ
ラダメス:プラシド・ドミンゴ
エジプト王:ディミトリ・カヴラコス
アムネリス:ドローラ・ツァーイック
ランフィス:パータ・プルチェラーゼ
アモナズロ:シェリル・ミルンズ
夜ご飯を食べながらしか時間が確保できず、娘に文句を言われながらもつきあわせた次第。母娘とも高校時代に合唱部に在籍したことがあるので、まぁしぶしぶだが我慢してくれたという次第。
一番の文句は「美人役のデブのアップは見たくない」と散々。確かにアイーダ役もアムネリス役も二の腕ムッチリでアップは苦しいが、歌唱は迫力だった。
ラダメスのドミンゴはもともと好きなので馴染みやすかった。
メトロポリタン歌劇場公演ということで豪華で派手派手な舞台装置。凱旋行進曲の場面では本物の馬に引かれた馬車でラダメスは凱旋してきた。
しかし1幕・2幕は話の展開も遅く、特にエチオピアに勝ったエジプト軍の凱旋とそれを祝う王宮の場はバレエなどの場面も入って冗長。睡魔と闘いながら見ていた。
2日目の3・4幕は話もどんどん進むし、登場人物がからんで緊迫しての二重唱なども多く見応え聞き応えがある。アイーダのミッロと父アモナズロのミルンズの場面からぐいぐい引き込まれた。
「アイーダ」という作品は物語としてはわかりやすいが、あまりドラマチックな展開がないと思った。それを祝祭的場面などもあり、音楽的にもいい曲がけっこうあるので全体としては人気があるのだろうと思えた。
今年の2月頃の「アイーダ」のBunkamura公演の宣伝の新聞記事の切り抜きをとってある。野田秀樹がヨーロッパに滞在していた時にオペラをよく観るようになり、「アイーダ」も観たが伝統的な演出では「途中でうとっとなった」と語っている。その時に歌舞伎化の構想にも触れていた。野田秀樹も眠気を催すのだから、私が眠くなっても無理がないとホッとした。
さて、そういう私が「野田版 愛陀姫」を観た感想は・・・・・・後日に続く!
娘さんの「美人役のデブのアップは見たくない」という文句はたしかにその通りの点もあるのですが、この『アイーダ』はメットらしく装置や衣裳にお金がかかっていますから、やはり音のみならず映像もあわせて祝典的な部分も楽しめるのがいいと思います。そして、第三部、第四部に至りその前の伏線がきいて、ドラマチックな展開になりますね。
私も感想記事は少々遅れますので、TBはその後といたします。ご了承下さい。
直前に見たのがよかったです。オペラの歌詞の字幕の記憶が焼きついているうちに「野田版 愛陀姫」を観ることができたので、よくぞここまで台詞にして歌舞伎役者たちが頑張ってしゃべったと感心しておりました。こういう感心できたのがまず嬉しかったです。
そしてまた、ここまで見事にパロディ劇に仕上げてきたかとまた感心。その辺はまたしっかり記事アップしますね。
さて、今月の歌舞伎座で配られていた「シネマ歌舞伎&METライブビューイング特集上映」のチラシに心を動かされています。父の葬儀等がなければ観るつもりだった「ラ・ボエーム」が観たいのですが、9月はすでに8回観劇予定が入っていてこれ以上は無理かなぁと悩んでいるところです。
指揮版も宝塚版もオペラもそれぞれいいですよね。
妹さんの新居にいらしゃる時は御一報をお願いします。(^-^)/
野田さんはロンドン留学の時にオペラをよく観ていたそうです。だから演出も引き受けているんですね。「野田版 愛陀姫」はオペラの舞台のディープなパロディになってましたよ。パロディ部分に反応して笑いをこらえるのが大変なくらいでした。そこをパロディとして楽しめるか、チーピーにしておちょくっていると怒りを感じるかで受け止め方が大違いになると思いました。
hitomiさんの「アイーダ」の記事を以下にご紹介させていただきますm(_ _)m
http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/archive/2010/4/1
新居に遊びに行くだけで新幹線の往復の運賃を払うのが勿体なく思えてきて、御園座の顔見世興行を観るのと組み合わせようかなどと言ってみました。もちろん妹1に呆れられてますが(^^ゞ