今日はシネマ歌舞伎「高野聖」の封切り日。2008年7月の初演時の修行僧は海老蔵だったが、2011年2月博多座公演時の撮影なので獅童との共演。それもあって泉鏡花作品三部作の連続上映の中でもこの作品は絶対観たいと思っていた。13日にさいたまスーパーアリーナで医療費還付申告をしてきたついでにコクーンモールのMOVIXさいたまで前売り券を買ってきて、封切り初日が一番行ける可能性が高いので、雨の中、頑張って行ってきた。
この作品は舞台をそのまま撮影した映像だけでなく、別撮りの映像もうまく使って幻想的な雰囲気をよく出していた。冒頭の玉三郎丈が作品への思いを語る場面もよかった。おすすめです!
2008年7月歌舞伎座で観た「高野聖」の記事はこちら
これがコクーンモールで見た美しいものだ。
さて、美しくないものについて以下に書いておこう。
娘の大学入学式までに履きやすい靴を買っておこうと浦和で待ち合わせをしたので、駅に向かおうとしたところ、コクーンモールのイベント広場で見かけたキャンペーンで眉をひそめた。
H社の自動車の年度末決算セールのキャンペーンだと思う。2台の車が並んでいて、白い小型車フィットに親子連れがたむろして、何やら車体を楽しそうになでているように見えた。
近寄ってみて驚いた!赤いジャンパーを着た若いスタッフが親子にクレパスを渡して落書きを勧め、それに応じてクレパスを動かしているのだ。正面に回ると「くるまにらくがきコーナー」という看板もあった。
ムカッとしたが、急ごうと上りのエスカレーターに乗った。その上から黒いスーツ姿のスタッフもいるのが見え、今回の企画の現場責任者だと思えた。若いスタッフに言うのは酷だろうが、責任者には言っておこうと思い直して下りのエスカレーターに乗って降りていった。
以下、私が言ったことを書いておこう。
「ちょっとよろしいですか?
車に落書きをさせるというのは親子連れに車に触ってもらって親しんでもらおうということだと思うけれど、こんなことをして、子どもが車に落書きをしてもいいと思ってしまったらどうするのですか?いくらここではよいけれど普通の時はいけないとか言っても、分別がつく子どもばかりではないでしょう。
天下のHさんとあろうものが、こんな企画をしていいとは思えませんよ。
見ていて嫌な気持ちになりました。今後の企画のためにも、このような企画を見て不快な気分になる人もいるということを、きちんと上の人たちに伝えてください。」
黒服姿の現場責任者らしい男性は、「はい、ご意見を確かに承りました」とか答えて、ペコペコと低姿勢に聞いてはくれましたが、しばらく怒りは収まらず・・・・・・。
ものを売るためのキャンペーン企画の検討で、倫理的にどうなんだろうとかいうチェックがかからないような状況って、今の日本は恥ずかし過ぎるぞ!!
浦和で合流した娘にこの話をしたら、さっそく携帯でmixiのつぶやき機能でさっそくつぶやいていた。悪いことはすぐにネットで広まるのにねぇ。