Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

読売日本交響楽団第486回定期演奏会 批評(No.1690)

2009-10-17 22:10:55 | 批評
 標題の件について忌憚ない意見を書く。

大筋は良かったが、「プログラムビルディング」と「細部の仕上げ」に画竜点睛を欠いた 下野竜也


 これまでずーっと、「下野竜也 + 読響」の演奏会については絶賛ばかり繰り返して来た私高本。2009年10月1-2日には、下野は『チェコフィルデビュー』も果たしたばかり!
 期待を膨らませてサントリーホールに聴きに足を運んだ演奏会であった。


 下野竜也が力を入れている作曲家は以下の通り。全て「読響でシリーズ化」されているものばかりである。

  1. ドヴォルザーク
  2. ヒンデミット
  3. メンデルスゾーン

 ドヴォルザークは「交響曲全曲」演奏になると推定される。ヒンデミットは「文化庁芸術祭大賞」に輝いた。メンデルスゾーンは今年読響と「第3番:スコットランド」を除く4曲を振る。


 ・・・で、得意の「ヒンデミット + メンデルスゾーン」を振る演奏会だと言うので、これまでの演奏会の出来の良さを鑑みて期待して出掛けたのだが、はっきり言って「肩透かし」だった。

総じて言えば悪くは無いのだが、「下野竜也 + 読響の魅力」は聞こえなかった演奏会


である。
 どこに問題があったのだろうか?



  1. プログラムビルディングが「バッハ → ヒンデミット → メンデルスゾーン」で焦点が定まっていなかった

  2. 「オケと合唱」のアーティキュレーション」は揃っていたのだが、「パイプオルガンが全部が全部長く引き摺っていた」

  3. 終曲の際も「パイプオルガンだけ、音を垂れ流し」で余韻が台無し


であった。「熱狂的な読響聴衆」も終曲直後は「ブラボー完全に無し」であったのもやむを得ないだろう。


 下野竜也が悪かったのか? パイプオルガン奏者(名前は明記されていなかった)が悪かったのか? はわからない。両者が悪い可能性もあるが、少なくともどちらか1方は悪い。


 明後日、月曜に全く同じプログラムの公演がある。本日の蹉跌は2度と踏まないでほしい。
 次週の「全メンデルスゾーンプログラム」は聴きに行く。万全の演奏を期待している!!
コメント
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