圧倒的な説得力を持った馬場紀雄演出、実現した主要3役の ジネーブラ=福田玲子、ジャンネット=松村英行、ネーリ=羽山晃生
東京オペラプロデュース代表に松尾史子が就任して以来、6年半の間に13本の「日本初演オペラ公演」だけを続けて来ている快進撃(怪進撃?)の日本唯一のオペラ団体 = 東京オペラプロデュース である。ジョルダーノのオペラについて言えば、同じく日本初演であった「マダム サン・ジェーヌ」も素晴らしく、期待に胸を膨らませて新国立劇場中劇場に足を向けた。
開演前に舞台を観る。
前10列を撤去した「新国立劇場中劇場最高の音質」の舞台の再現!
いつもよりも「さらに深い」感触のオケピット
最初から「種明かし」のような舞台
が(覗き込まなくても)誰の目にも明らか。さらに言えば、「反響板」が無いので、歌手の負担は相当に(少なくとも第1幕では)大きい、と予測された。