Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

「初期シューベルトの名演」は極めて稀である(No.2107)

2012-08-13 22:40:14 | ピアニスト・佐伯周子

「初期シューベルト」の名演録音は、ピアノ曲では「ミケランジェリのイ短調ソナタD537」と「アシュケナージのイ長調ソナタD664」くらいしか「ワルター・クリーンの全集」以外は存在しない!



 これが「シューベルト初期作品」理解を大いに妨げている最大の原因である><

「ブレンデル と ブレンデル亜流」は、初期作品について、ミケランジェリ & アシュケナージ & クリーン の水準で取り組んでいない。これだけは断言しておく



 多くの「シューベルトファン」は「ブレンデルファン」であることが多い(私高本のその1人ではあるのだが)ので、俄には信じられないかもしれない。

ブレンデルは「1822ー1828 こそが シューベルトのピアノ作品の全盛期」を公言しているピアニスト


である。ピアノ5重奏曲「ます」イ長調D667 を 1819年年の作品、と完全に誤解しているのが嘆かわしいのだが(涙


「佐伯周子の20才のシューベルト」は「ワルター・クリーン」同等かそれ以上の水準で全てが用意されている!



が魅力。う~ん、特に。D537 と D575 は唸った。その中でも「これまでの録音が全部スカなD575」は圧巻だった。

佐伯周子 の演奏は、第2楽章の途中から出てくる「16分音符のからみ」が絶妙!


なのだ。これは「前代未聞」の世界。「シューベルトファン」ならば、是非是非逃さずに聴いて欲しい! 
コメント
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