佐伯周子が「20才のシューベルト」を弾く(No.2099)

　今日は、D557　について語る。反論やら、罵倒やら、も多そうだが（爆

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　この曲「作曲開始当初」は「変イ長調」だった。だが、終楽章が「変ホ長調」と決まると、構成順序が変わった。

D557　は、「変ホ長調 Andante →　変イ長調 Allegro moderato →　変ホ長調 Allegro」の変ホ長調ソナタ

　シューベルトは、頭から順序良く作曲するタイプでは無い。ピアノソナタでも、弦楽四重奏曲でも、いろんな混乱を起こしている。「20才のシューベルト」時代は、D570　でも　D575　でも「楽章順とは異なるスケッチ」が残されていることは明白。

D557　は正しい楽章順だと、「速度設定」はベートーヴェンピアノソナタ第14番嬰ハ短調「幻想曲風ソナタ：月光」と瓜二つで、「調性構造」はベートーヴェンピアノソナタ第13番変ホ長調「幻想曲風ソナタ」と瓜二つ

　演奏時間も似ており、「小型ソナタ」である。