「ヴィヴァルディ協奏曲」を満喫できた アンサンブル de ヨコハマ
パッヘルベル → ヴィヴァルディ協奏曲5曲 → バッハ協奏曲 → バッハ「アリア」(アンコール)で構成された演奏会だったが、『メイン・ディッシュ = ヴィヴァルディ協奏曲5曲連続演奏』が ヴィヴァルディの魅力をたっぷり堪能させてくれた名演であった。
ファゴット = 吉田将
ヴァイオリン = 小森谷巧
の「ソロ協奏曲」3曲では「技巧を聴衆にたっぷり楽しんで頂く ヴィヴァルディ のサービス精神あふれる名演」であり、「弦楽オーケストラのための協奏曲」2曲では、バッハ「ブランデンブルク協奏曲第3番&第6番の先駆者」たる弦楽器同士の旋律の「受け渡しの妙」を聴かせてくれた。年に4回という少ない公演数の団体だが、息が合っていたことは特筆しておきたい。
また、プログラムノートがとても面白く、聴衆の興味を引き出すように書かれている。在京オケのプログラムノートでも、ここまで面白いモノは少ない。
最後の バッハ「ブランデンブルク協奏曲第3番」で「第1ヴァイオリン=3本、第2ヴァイオリン=2本、第3ヴァイオリン=2本」でぶ厚く響かせた演奏は私高本は初めて聴いた。バッハ指示通り、各1本の方が「協奏曲」らしい演奏になると思われる。