Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

シューベルト中期のピアノソロ作品群一覧(No.1668)

2009-07-12 22:11:53 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
 昨日号を編集してみよう! グループ内の前後関係は維持しながら、グループ間の位置を決め、作曲年を少し絞り込む。

  1. 1819.11.12作曲 Ms.33 「9のドイツ舞曲」変イ長調D365

  2. 1819末-1820作曲? Ms.34 「20のレントラー」D145L,D970

  3. 1820.05作曲 Ms.35 「6のエコセーズ」D697

  4. 1820.10-12作曲 Ms.38 「8のレントラー」D145L,D980C

  5. 1820.12-1822.02 Ms.28 「5のレントラー」D366,D974

  6. 1821筆写譜 「2のドイツ舞曲」D365 Ms.33の中の2曲を筆写

  7. 1821.03作曲 1824.06.09出版 「ディアベリ」変奏曲D718

  8. 1821.03.08-05.20作曲 Ms.39 「7のドイツ舞曲」D365,D722,D145

  9. 1820.05?,1821?作曲 Ms.40 「4のドイツ舞曲」D145W,D365

  10. 1821.05?作曲 Ms.41 「2のドイツ舞曲」D145W Ms.40の中の2曲を再度自筆

  11. 1821.06作曲 Ms.42 「6のアツェンブルクドイツ舞曲」D145W,D365

  12. 1821.08作曲 Ms.43 「4のドイツ舞曲」D365,D145

  13. 1821.08-09作曲 1821.11.29出版「36のオリジナル舞曲集」作品9 D365

  14. 1821-1823作曲 通称幻想曲(実際は変奏曲)ハ長調(未完成)D605

  15. 1822.08.15作曲 行進曲ロ短調D番号無し

  16. 1822.11作曲 1823.02.24出版 「さすらい人」幻想曲ハ長調作品15 D760

  17. 1822.11作曲 オペラ「アルフォンソとエストレッラ」序曲D759A

  18. 1822.12?作曲 1823.01.10出版「3のドイツ舞曲」D971

  19. 1822.12-1823.01前半作曲 1823.02.05出版「12のワルツ、17のレントラー、9のエコセーズ」作品18 D145

  20. 1823頃作曲 ピアノソナタ断片(未完成)ホ短調 D769A

  21. 1823.01作曲 Ms.44 「12のエコセーズ」D781(D783E を含む)

  22. 1823.02作曲 Ms.45 「17のドイツ舞曲」D779,D146,D783

  23. 1823.02?作曲 Ms.46 「9のドイツ舞曲」D779,D973

  24. 1823.02作曲 ピアノソナタ第14番イ短調 D784

  25. 1823.05作曲 Ms.47 「12のドイツ舞曲」D790(D783D を含む)

  26. 1823秋?作曲 1823.12.19出版 「ロシア風の歌」D780/3

  27. 1823秋?作曲 1823.12.19出版 ドイツ舞曲ニ長調D769/2

  28. 1823年末?作曲 1824.02.21出版 「2のレントラー」D366/6&D146/2

  29. 1823年末?作曲 1824.02.21出版 「3のエコセーズ」D781/4,D782&D781/7

  30. 1823.11-1824.09作曲 Ms.56 「6のドイツ舞曲」D783D,D975,D366,D146

  31. 1824作曲 Ms.50 「4のドイツ舞曲」D146,D769,D783D

  32. 1824.01作曲 Ms.49 「2のドイツ舞曲」D769

  33. 1824.07ツェリス作曲ブラームス筆写譜 Ms.51 「11のドイツ舞曲」D366 ブラウン論文とは違う構成

  34. 1824夏頃?作曲 Ms.52 「4のドイツ舞曲」D783D,D146,D366

  35. 1824.09.02作曲 「ハンガリーのメロディー」D817

  36. 1824秋?作曲 1824.12.11出版 「吟遊詩人の嘆き」D780/6

  37. 1824秋?作曲 1824.12.22出版 ワルツ変ホ長調D366/17

  38. 1824.09ツェリス作曲 Ms.53 「3のエコセーズ」D816

  39. 1824.10ツェリス作曲 Ms.54 「6のドイツ舞曲」D820

  40. 1824.11作曲 Ms.55 「2のドイツ舞曲」変ホ長調D366,D783D ブラウン論文とは違う構成

  41. 1824.11作曲 1825.01.05出版「12のドイツ舞曲、2のエコセーズ」作品33 D783

  42. 1824年末?作曲 1825.02.07出版「トリオ付きドイツ舞曲」D779/8&D779/9


 この順序でほぼ間違い無い! ベーレンライター新シューベルト全集の「汗の成果」である!
 シューベルト中期のピアノ作品の特徴として

  1. 舞曲が多く、同一曲が重複していることが多い

  2. 1823.11-1824.01シーズン用に、シューベルトとしては随分早い時期(1823.01-1823.05)に、舞曲集を3ヶ(Ms.44=D781,Ms.45,Ms,47=D790)を作曲したが、そのままの形ではどれも出版されなかった。おそらく出版に失敗したのだろう。


の2点がわかる。「作品9」が出版されてからは「1823.11-1824.01シーズン」以外は毎シーズン「12曲以上のワルツ集出版に成功」したシューベルトが、1回だけ出版を落としてしまったシーズンである。早過ぎた用意が、出版社との交渉を強気にし過ぎてしまったからだろうか?
コメント
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