ジェノワーズ(スポンジ生地)は、卵に沢山空気を抱き込ませる。
メレンゲも、卵白に空気を含ませる。
だから、スポンジ生地は膨らむのである。
なぜ卵に空気を抱き込む力があるのかは、また別の機会に・・・。
では、なぜシュー生地は膨らむのだろうか?
メレンゲや、スポンジ生地の様に、空気を抱き込ませるワケでは無い。
シュー生地の材料は、水(牛乳の場合もある)、塩、バター(油脂)、小麦粉、卵。
作った事がおありになる方なら、卵は溶いただけの状態、空気は含ませないで使用する事はご存じだろう。
作り方は、水分、油脂、塩を鍋で沸騰させ、火から外し、粉を一度に加え手早くかき混ぜる。
ひと塊りの餅状?になったら、デ・セッシェと呼ばれる作業を行う。
もう一度火にかけ、粉に含まれるでんぷんを更に糊状にしていくのである。
ここでのポイントは、水分をしっかり沸騰させ、でんぷんが糊になる状態を作る。
そして、粉は一度に加え手早く混ぜる事。
分けて入れたりすると、温度が下がってでんぷんが完全に糊になってくれないから。
小麦粉でんぷんの湖化温度は、ジャガイモのそれよりかなり高いので、
温度が高いうちに混ぜてしまわなければならない。
だから、粉を分けて加えるのは、温度が下がる元で、失敗してしまうのだ。
だけども、そんな風にしてやってしまった場合は、回避の方法もあるのだけれど・・・。
それから、更に生地に火を入れ、糊状にして行く。
これがオーブンの中で、生地をしっかり膨らませる事に繋がるのだ。
なぜなら・・・
まず、シュー生地を風船だと考えて欲しい。
袋から開けたばかりの風船は、膨らませる時、耳の後ろが痛くなる位、固くて膨らませにくい。
だけれども、風船を膨らませる前に、しっかり手で引っ張って何度か伸ばしたりすると、伸びやくなる。
これが、生地を炒める事なのだ。
次に生地を絞って、高温のオーブンに入れる。
市販の本によく、焼くときにオーブンの扉を開けないようにと書いてあるが、
なぜならば、シュー生地は、生地中の水分がオーブンの熱によって蒸発する時に、
生地を押し上げて空洞になるからなのだ。
だから、扉を開けてしまうと、庫内に冷たい空気が入るので、熱によって蒸発する力が弱まり、膨らんでいた生地も、しぼんでしまうのである。
生地を炒めて糊状にする事は、蒸発する時に、しっかり伸びる生地を作る条件の一つ。
そして、水分がしっかり蒸発してくれる為には、オーブンは開けないこと。
出来れば生地は、しっかりと糊状になって膨らみやすくなっている状態、
温かいうちに絞って、焼成するのが望ましい。
そして、後は、材料。
水分は水が一番生地が上がる。柔らかくもなりやすいけれど、しっかり膨らませたい人や、
シュ・アン・シュプリーズ(パイシュー)などには、これが向く。
パイ生地に火を入れるのは、時間がかかるので、焦げにくい水が適している。
こちらの生地は昔懐かしい味がする。
更に膨らませたい時には、ドレではなく、霧を吹く事をお薦めする。
ドレ(塗り卵)だと、たんぱく質である卵は熱凝固を起こすので、
生地の表面を固めてしまい、膨らむ力を妨げてしまうから。
水だと、まず表面が熱によって乾かないと、焼成し始めないので、
多少でも、ドレよりは焼き時間がかかる事になる。
霧が乾くその間にも、オーブンの下からの熱で生地を押し上げて、膨らむ力を助ける事が出来るのだ。
しかし、今の流行は、牛乳が混ざったもの。
少し固めに、厚めに仕上がる。
こちらの生地には、ドレの方が向いていると思う。
何かご質問のおありになる方は、いつでもどうぞ♪
メレンゲも、卵白に空気を含ませる。
だから、スポンジ生地は膨らむのである。
なぜ卵に空気を抱き込む力があるのかは、また別の機会に・・・。
では、なぜシュー生地は膨らむのだろうか?
メレンゲや、スポンジ生地の様に、空気を抱き込ませるワケでは無い。
シュー生地の材料は、水(牛乳の場合もある)、塩、バター(油脂)、小麦粉、卵。
作った事がおありになる方なら、卵は溶いただけの状態、空気は含ませないで使用する事はご存じだろう。
作り方は、水分、油脂、塩を鍋で沸騰させ、火から外し、粉を一度に加え手早くかき混ぜる。
ひと塊りの餅状?になったら、デ・セッシェと呼ばれる作業を行う。
もう一度火にかけ、粉に含まれるでんぷんを更に糊状にしていくのである。
ここでのポイントは、水分をしっかり沸騰させ、でんぷんが糊になる状態を作る。
そして、粉は一度に加え手早く混ぜる事。
分けて入れたりすると、温度が下がってでんぷんが完全に糊になってくれないから。
小麦粉でんぷんの湖化温度は、ジャガイモのそれよりかなり高いので、
温度が高いうちに混ぜてしまわなければならない。
だから、粉を分けて加えるのは、温度が下がる元で、失敗してしまうのだ。
だけども、そんな風にしてやってしまった場合は、回避の方法もあるのだけれど・・・。
それから、更に生地に火を入れ、糊状にして行く。
これがオーブンの中で、生地をしっかり膨らませる事に繋がるのだ。
なぜなら・・・
まず、シュー生地を風船だと考えて欲しい。
袋から開けたばかりの風船は、膨らませる時、耳の後ろが痛くなる位、固くて膨らませにくい。
だけれども、風船を膨らませる前に、しっかり手で引っ張って何度か伸ばしたりすると、伸びやくなる。
これが、生地を炒める事なのだ。
次に生地を絞って、高温のオーブンに入れる。
市販の本によく、焼くときにオーブンの扉を開けないようにと書いてあるが、
なぜならば、シュー生地は、生地中の水分がオーブンの熱によって蒸発する時に、
生地を押し上げて空洞になるからなのだ。
だから、扉を開けてしまうと、庫内に冷たい空気が入るので、熱によって蒸発する力が弱まり、膨らんでいた生地も、しぼんでしまうのである。
生地を炒めて糊状にする事は、蒸発する時に、しっかり伸びる生地を作る条件の一つ。
そして、水分がしっかり蒸発してくれる為には、オーブンは開けないこと。
出来れば生地は、しっかりと糊状になって膨らみやすくなっている状態、
温かいうちに絞って、焼成するのが望ましい。
そして、後は、材料。
水分は水が一番生地が上がる。柔らかくもなりやすいけれど、しっかり膨らませたい人や、
シュ・アン・シュプリーズ(パイシュー)などには、これが向く。
パイ生地に火を入れるのは、時間がかかるので、焦げにくい水が適している。
こちらの生地は昔懐かしい味がする。
更に膨らませたい時には、ドレではなく、霧を吹く事をお薦めする。
ドレ(塗り卵)だと、たんぱく質である卵は熱凝固を起こすので、
生地の表面を固めてしまい、膨らむ力を妨げてしまうから。
水だと、まず表面が熱によって乾かないと、焼成し始めないので、
多少でも、ドレよりは焼き時間がかかる事になる。
霧が乾くその間にも、オーブンの下からの熱で生地を押し上げて、膨らむ力を助ける事が出来るのだ。
しかし、今の流行は、牛乳が混ざったもの。
少し固めに、厚めに仕上がる。
こちらの生地には、ドレの方が向いていると思う。
何かご質問のおありになる方は、いつでもどうぞ♪