暁斎ナニモノ!?
恥ずかしながらワタクシ、暁斎なる人物を今回の展覧会があるまで存じませんでした。
とりあえず、ポスターに見える髑髏と蜥蜴の毒々しそうなイメージ、一方では滑稽な動きで表情も豊かに踊る人(一休禅師ですが)を見て、おおぉ、これはちょっと面白そう。と会場に足を運んだ次第でございます。
展示室。入って一発目がなんと「九相図」
人が死んで朽ち、骨になるまでの相を描いた図です。
いきなりグロいです。度肝抜かれます。でもめちゃめちゃ惹きつけられるわけです。
ほんでもって、単にグロい絵を描く奇をてらった画家、では終わらないのですよ、この人。
いやいや、まぁ展覧会に行ってきてから時間も経っているし、美術への造詣がうすいワタクシ。。。あまりうまい事は言えませんが。
まぁ、なんと振り幅の広い事!
一発目のインパクトに続くように、妖怪変化や百鬼夜行、逆に風神雷神とか鍾馗様といった神々の絵、挙句の果てには幽霊や刑場の図があるかと思えば、美人画や花鳥図、山水画。またそれが皆なんともうまい構図だったり躍動感が合ったり、日本画の野暮ったいイメージ(あくまでイメージね、実際はちゃいますよー)で見たら驚きの作品たち。と、思えば、少女趣味の物語絵や鳥獣戯画を髣髴とさせる擬人化された動物たちの漫画といった滑稽なもの。それらを見て絵の巧さに驚愕していたところに落書きみたいな手抜き?え、これ上手なん?て思うようなものが現れてみたり(酒席で座興で描いた髑髏だったりするのですが、、、)。更にその対極にある緻密な下絵の展示も。
なんとまぁ、とらえどころの無い。。。
というか、枠がないのだな、きっと。その上に深い。
違う流派の元で絵を修行して、といった経歴的な素地はあるにしても、その枠から出られないのがいわゆる普通の才能でしょう? 河鍋暁斎のそれは、天性の才なんだろうな、と思います。ほら、岡本太郎さんだって、常人の枠では収まりきらない、理解を超越しているじゃない?
#それとは違うなら「それとは違う」と言ってください>芸術系の方
当時の画壇では異端扱いされていた、というのは常人の理解できる範疇を超えていたからですよねぇ?時代の先を行っていたわけだから、そりゃぁ仕方ない。
絵が巧いだけではないのでしょう、味があるのだ。
どこかの解説にもあったように、構図とか、遠近法とか、豪放さの中にもキチンと計算されているのだ。
単に変わっているというのでは人は魅せられない、人の心をくすぐる遊び心がキチンとあるのだ。
でも、綺麗ごとだけでいられるわけではない、人の持つ猥雑さや影の部分も包み隠さず表現するのだ。
羽裏に描いた刑場の絵は、そりゃぁもう生々しくグロテスクな上に、この上無くいやらしく悪趣味。18禁でしょう。フツー。
でも、正直にいうと、今回の展示作品でどれよりも印象に残ってしまった一枚。
ダメですよ、PTAに怒られますよ。
#NHKは協賛しているようです
才気ほとばしるこんな画家が明治期の日本で活躍(?)していた事が驚き。とともに嬉しく思いました。
河鍋暁斎 覚えておかなくては。
恥ずかしながらワタクシ、暁斎なる人物を今回の展覧会があるまで存じませんでした。
とりあえず、ポスターに見える髑髏と蜥蜴の毒々しそうなイメージ、一方では滑稽な動きで表情も豊かに踊る人(一休禅師ですが)を見て、おおぉ、これはちょっと面白そう。と会場に足を運んだ次第でございます。
展示室。入って一発目がなんと「九相図」
人が死んで朽ち、骨になるまでの相を描いた図です。
いきなりグロいです。度肝抜かれます。でもめちゃめちゃ惹きつけられるわけです。
ほんでもって、単にグロい絵を描く奇をてらった画家、では終わらないのですよ、この人。
いやいや、まぁ展覧会に行ってきてから時間も経っているし、美術への造詣がうすいワタクシ。。。あまりうまい事は言えませんが。
まぁ、なんと振り幅の広い事!
一発目のインパクトに続くように、妖怪変化や百鬼夜行、逆に風神雷神とか鍾馗様といった神々の絵、挙句の果てには幽霊や刑場の図があるかと思えば、美人画や花鳥図、山水画。またそれが皆なんともうまい構図だったり躍動感が合ったり、日本画の野暮ったいイメージ(あくまでイメージね、実際はちゃいますよー)で見たら驚きの作品たち。と、思えば、少女趣味の物語絵や鳥獣戯画を髣髴とさせる擬人化された動物たちの漫画といった滑稽なもの。それらを見て絵の巧さに驚愕していたところに落書きみたいな手抜き?え、これ上手なん?て思うようなものが現れてみたり(酒席で座興で描いた髑髏だったりするのですが、、、)。更にその対極にある緻密な下絵の展示も。
なんとまぁ、とらえどころの無い。。。
というか、枠がないのだな、きっと。その上に深い。
違う流派の元で絵を修行して、といった経歴的な素地はあるにしても、その枠から出られないのがいわゆる普通の才能でしょう? 河鍋暁斎のそれは、天性の才なんだろうな、と思います。ほら、岡本太郎さんだって、常人の枠では収まりきらない、理解を超越しているじゃない?
#それとは違うなら「それとは違う」と言ってください>芸術系の方
当時の画壇では異端扱いされていた、というのは常人の理解できる範疇を超えていたからですよねぇ?時代の先を行っていたわけだから、そりゃぁ仕方ない。
絵が巧いだけではないのでしょう、味があるのだ。
どこかの解説にもあったように、構図とか、遠近法とか、豪放さの中にもキチンと計算されているのだ。
単に変わっているというのでは人は魅せられない、人の心をくすぐる遊び心がキチンとあるのだ。
でも、綺麗ごとだけでいられるわけではない、人の持つ猥雑さや影の部分も包み隠さず表現するのだ。
羽裏に描いた刑場の絵は、そりゃぁもう生々しくグロテスクな上に、この上無くいやらしく悪趣味。18禁でしょう。フツー。
でも、正直にいうと、今回の展示作品でどれよりも印象に残ってしまった一枚。
ダメですよ、PTAに怒られますよ。
#NHKは協賛しているようです
才気ほとばしるこんな画家が明治期の日本で活躍(?)していた事が驚き。とともに嬉しく思いました。
河鍋暁斎 覚えておかなくては。