相場(あいば)英雄は1967年生まれの小説家。2005年に小説デビュー。経済小説と言うジャンルで活躍している。
その最新刊「ガラパゴス」は2016年1月刊行。上下2巻。日本の3分の一が非正規労働者という現実。
田川信一は,東京桜田門の警視庁捜査第1課継続捜査班の刑事。同僚の木幡に頼まれ,行方不明の死亡人を調べているうちに,殺人事件に遭遇する。2年前に都内足立区の団地で亡くなっていた。
残された部屋で見つけたメモ。「新城 も」「780816」。田川は,中学で沖縄を離れた1人の男性,昭和54年生まれの仲野定文と突き止める。派遣労働者として,各地を転々としていた。
派遣労働の実態に触れ,問題点をあげる。,
また,田川は,家の車の事故で,「トクダのスーパーハイブリッド車 エクセスL」を配車される。妻の里美は,新潟に住む一人娘との行き来で,乗り心地の悪さとカタログ燃費と実際の燃費の差に唖然とする。
同じ警視庁捜査1課の特殊歯犯捜査係の鳥居勝。あくの強いキャストだ。人材派遣会社のパーソナルの社長,森とは名古屋の同郷でつながっているという配役。その森はトクダの松崎社長とつながっていた。
上巻では,田川が仲野殺人でパーソナルの森を訪ねるまで。田川の影におびえ,森に証拠隠滅を図らせる鳥居。森とトクダの松崎の親密な関係。派遣の実態やハイブリッド車のからくりに遭遇する田川。
事件に関わる事実を次々と積み上げながら,それに関わる主要なキャストを登場させる。
これらがどう絡み合い,さらなる事実が現れるのか。下巻に移っていく。今に直結する経済の仕組みを犯罪に絡ませる相場の手腕。緊張と後味の悪さに,あっという間に読んだ上巻。
その最新刊「ガラパゴス」は2016年1月刊行。上下2巻。日本の3分の一が非正規労働者という現実。
田川信一は,東京桜田門の警視庁捜査第1課継続捜査班の刑事。同僚の木幡に頼まれ,行方不明の死亡人を調べているうちに,殺人事件に遭遇する。2年前に都内足立区の団地で亡くなっていた。
残された部屋で見つけたメモ。「新城 も」「780816」。田川は,中学で沖縄を離れた1人の男性,昭和54年生まれの仲野定文と突き止める。派遣労働者として,各地を転々としていた。
派遣労働の実態に触れ,問題点をあげる。,
また,田川は,家の車の事故で,「トクダのスーパーハイブリッド車 エクセスL」を配車される。妻の里美は,新潟に住む一人娘との行き来で,乗り心地の悪さとカタログ燃費と実際の燃費の差に唖然とする。
同じ警視庁捜査1課の特殊歯犯捜査係の鳥居勝。あくの強いキャストだ。人材派遣会社のパーソナルの社長,森とは名古屋の同郷でつながっているという配役。その森はトクダの松崎社長とつながっていた。
上巻では,田川が仲野殺人でパーソナルの森を訪ねるまで。田川の影におびえ,森に証拠隠滅を図らせる鳥居。森とトクダの松崎の親密な関係。派遣の実態やハイブリッド車のからくりに遭遇する田川。
事件に関わる事実を次々と積み上げながら,それに関わる主要なキャストを登場させる。
これらがどう絡み合い,さらなる事実が現れるのか。下巻に移っていく。今に直結する経済の仕組みを犯罪に絡ませる相場の手腕。緊張と後味の悪さに,あっという間に読んだ上巻。