ぶらぶら人生

心の呟き

槿花一日之栄

2006-07-13 | 身辺雑記
 木槿の花が咲き始めた。
 かなり長期間、花を楽しむことのできる木だが、一つの花そのものは、一日だげ咲いて夕べに凋萎する、儚い花である。したがって、「槿花一日之栄」と言われるのだろう。

 我が家の木槿は、底紅の種である。白い花弁の底に、鮮やかな紅が滲んでいる。
 「底紅」という表現は、歴然とした季語、木槿の別称として用いられるらしい。

 一昨年、パソコンを習い始めた当初、専らワードの活用を主目的としていたのだが、ペイントの画面で、絵も描けることを知って、幾枚かの花を描いた。
 木槿も描いたはずだと、古いフォルダを開けてみた。
 下手な木槿の花と下手な文字入りの絵が出てきた。
 あの頃は、マウスが、私の意思どおりに動いてくれなかった。
 小学生並みの絵や文字になった。それでも、結構楽しんで描いていた。
 随分昔のような気がする。が、まだ二年ほど前のことだ。

 今日は、木槿の開花を記念して、以前に描いた絵を添付しておこう。
    「槿花一日之栄」という文字入りの、底紅の花。

 <寸感>
 下手を自認しながら、それを恥ずかしいこととも思わなくなったのは、年を重ねて厚かましくなったせいだろうか、あるいは、自らの限界を知った諦念のせいであろうか。
コメント (2)
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