ぶらぶら人生

心の呟き

ボケの花

2006-03-31 | 身辺雑記
 今日はブログ講習会の最終日。
 二時間ずつ三日、基本的なことについて一通り学んだ。年老いてからのパソコン開始、それもまだ約二年と日が浅い。
 今また新しいことを学ぶということで、いささか老化をきたした脳は四苦八苦、学生時代の真面目な少女に立ち返った感じで、何とか三日間の日程を終えた。
 今日の学習の一つに、携帯電話から写真や文章を自分のブログに投稿する練習があった。
 昨日家で撮ったボケの花を送ってみた。無事成功。
 鉢植えのボケを求めたのは一昨年のことだった。その年は花を楽しむことが出来たが、夏の間に枯死寸前の状態になった。盆栽に堪能な義弟が自宅に持ち帰り、再生させてくれたのが、このボケの花である。
 今年は暫く、可憐な花を楽しめそうである。
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湖のある風景

2006-03-31 | 身辺雑記
 お天気が良いので、急に思い立って松江に出かけた。
 『岡本太郎展』を観に。 岡本太郎の芸術作品に、それほど魅力を感じているわけではないのだが、折角の機会だし、日帰りの小旅行のつもりで。
 エネルギッシュな作風に圧倒されながら、作品を観る。比類のない作品ばかりで、会場いっぱいに、独創性の点では追随を許さぬ世界が構築されている。感動というよりとにかく感心した。
 島根県立美術館には、よく出かけるのだが、常設館を見たことはなかった。今日は時間のゆとりもある。そこで二階に上がってみることにした。小出楢重の花の絵やクールベの「波」を観ることが出来た。更に思いがけず、遠い昔、高校時代に美術を習った恩師の絵にも出遭った。
 展望テラスに上がってみると、宍道湖が一望できた。今日こそは風もなく穏やかな眺めであった。
 私は川や湖のある風景が好きだ。(3月25日のこと)

追記 『岡本太郎展』に行ったとき、文庫本二冊を求めた。
 その一冊「自分の中に毒を持て」(副題として、「あなたは、<常識人間>を捨てられるか」という言葉が添えられている。)を帰りの車中と、帰宅後に読了。
 いかにも岡本太郎らしい思想が綴られている。一般に流布した名言だが、近頃、心に銘記したはずのことを、すぐに思い出せないことが多い。必要に迫られて、本から探し出すのは厄介なので、読後の今、印象に残った言葉をメモしておこうと思う。

 芸術の三原則(根本原則)
  芸術はきれいであってはならない。
  うまくあってはいけない。
  心地よくあってはならない。

 美は人間の生き方の最も緊張した瞬間に、戦慄的にたちあらわれる。

 ぼくが芸術というのは生きることそのものである。人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発する、その生き方こそが芸術なのだということを強調したい。
 <芸術は爆発だ>

 全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッと開くこと。それが「爆発」だ。人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。いのちの本当のあり方だ。
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気象異常 春立つ日の氷

2006-03-30 | 身辺雑記
 今年の冬は異常な寒さであった。雪もよく降った。
 山陰といえば、だれも雪国を想像するらしい。しかし、私の住む山陰西部の海辺では、冬の間、ほとんど雪の降り積むことがない。その上、氷点下の凍えるような冷えも稀である。
 光太郎の詩の言葉のように「冬よ僕に来い」とまでは歓迎しないが、季節の中で冬は嫌いな方ではない。しかし、そんな私にとっても、今年は冬が長く、辛かった。大風邪をひいて、難儀もした。
 珍しく、立春の朝には氷まで張った。水受けの容器の表面が見事に凍っている。粉々に割れるだろうと思いながら、地面に投げ出してみたところ、円形のまま、割れもしなかった。思いの外、厚みがあったのだ。
 こんな経験はめったにない。もの珍しく思い、早速デジカメに収めた。
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熊本県立美術館にて 続き

2006-03-30 | 旅日記
 感動や反省、複雑な思いを抱きながら『ケーテ・コルヴィッツ展』を観終わった後、常設館に移動した。
 ここでも観たい名画があった。それは菱田春草の「黒き猫」。これはこれで文句なくいい。
 細川護立コレクションの絵画・細川家の雛人形、更には「牛島憲之の世界」も楽しむことが出来た。
 の生憎のお天気だったが、満足感のある午後のひと時だった。
 館内の喫茶室でいただいたコーヒーも美味しかった。
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熊本県立美術館にて

2006-03-30 | 旅日記

 先日熊本を訪れた際、県立美術館本館で、『ケーテ・コルヴィッツ展』を観た。

 パソコンで検索するまで、その美術展のことも、画家の名前も知らなかった。が、熊本へ行くことを心に決めてからは、時間を工面してでも、是非美術館に行き、ドイツの女流画家の絵に接したいと思っていた。

 女の人が複数の子供たちを必死に抱きしめている、このリトグラフには、「種を粉に挽いてはならない」との題名が付けられている。私はこの絵の前で、動けなくなった。1867年に生まれ、1945年(終戦の年)に78歳の生涯を閉じた画家の一生を思うとき、この絵の意味することが直截に伝わり、心を揺り動かされたからである。自分の信念に基づいて、画業を貫いた一人の画家に、いささか大げさではあるが、打ちのめされたのだった。

 平和が本物かどうか、またいつまで平和が持続されるかさえ疑わしい今、この展覧会の作品が、多くの人々に鑑賞され、ケーテ・コルヴィッツの訴えに心を傾ける人々が多くなることを祈りたい。

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