朝食後、施設から津田医院へ行き、8月の診察を受ける。
先月、採決した血液検査の結果について、説明を受ける。
腎臓に関する数値が、かなり高めであったが、年齢からして、許容の範囲らしい。
老いの身体だから、検査すれば、あれこれ問題点は見つかるだろう。痛いところがなければ結構だと、思うことにしている。
このところ、物事への熱中度が、極端に下降気味である。これは、病院でなんとかしていただけることではない。
意欲低下病に、現在見舞われている。
そのうち、やる気が出てくるだろう、と思っているのだが、果たして希望どおりになるかどうか。
いつの日か、恢復不能に陥るだろうな、とは思いつつ、見通しのたちにくい日々を生きている。
診察を待ちながら、眺めた水槽の熱帯魚?
大小の違いはあるが、同種の魚が、狭い水槽のなかを、ただ泳いでいる。
楽しいの? と、尋ねてみたくなる。
魚の方も、覗き込んで眺めている老婆を、なんと思っているのやら?
珍しい色のバラ。
待合室のバラを撮っていると、「お久しぶりです」と、声をかける男性があった。
咄嗟に、どなたか思い出せなかった。
「土田のSです」と言われ、即座に思い出した。
私が、<花づくり名人>と称していた人である。
ブログを始めたころ、カテゴリーの一つである「散歩道」に、Sさん宅の庭の花を、しばしば紹介させてもらった。
「足がすっかりダメになって……」と言われた。見たところ背筋も伸びて、お元気そうに見えたけれど、よく働かれる人だったので、過労が足に溜まってきたのかも知れない。
歳月は、ひとりでに人を老いさせる。
診察後、帰宅して洗濯したり、溜まっている新聞を読んだり。
ひととき完全な自由を楽しんで、夕方、施設に戻った。
広縁に置いているポトスとオリヅルラン。
枯れずに育ったくれている。