ぶらぶら人生

心の呟き

京都の旅 35 (円山公園の桜)

2008-04-30 | 旅日記
 3泊4日の旅を終えた。
 京都の春を存分楽しむことができた。
 始めの計画には組んでいながら、見ることの叶わなかったのは、醍醐寺の桜である。京都に着いた7日、お天気に恵まれていれば出かけたであろう。あいにく雨が降っていて、諦めざるを得なかった。
 また先の楽しみに、と友人と話し合ったが、心の隅では、先の楽しみがあるだろうかと、すぐ思ってしまう。これが、若い日にはあり得なかった感慨である。
 奥村土牛の「醍醐」という絵画に接して以来、本物の桜に会いたいと思い続けてきたのだが……。
 まだ先があると信じていよう。

 老いるのは人ばかりではない。
 円山公園の枝垂桜も、老いていた。旺盛な美を誇っていた、かつての姿が脳裏にあり、あまりのみすぼらしさに、わが身の老いと重ねて、侘しい思いであった。
 しかし、老いてなお美しい桜ではあった。往年の桜と比べるからいけないのだ。今の美を愛でればいいのに……。
 そんな思いで、旅の最後の稿に、円山公園の枝垂桜を掲げておくことにした。
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京都の旅 34 (二条城のライトアップ)

2008-04-30 | 旅日記
 喫茶店で休憩した後、嵐電の「あらしやま」駅に引き返し、そこから「「らんでんさが」駅まで乗車。山陰本線に乗り換えるため、お花見客とは無縁の、生活を感じる庶民の町をしばし歩き、山陰本線の「嵯峨嵐山」駅につき、そこから京都駅に向かった。

 夕食は、「美々卯」で。
 やっと食欲が普通に戻った感じになった。

 その後、予定通り、夜の二条城に出かけた。「夜間特別公開」開催中なのだ。ライトアップされた二条城と夜桜を見物する。
 ここも大変な人出。春の宵のひと時を楽しもうと……。淡い灯火のもとで眺める風景は、夢幻の世界である。声さえ潜めたくなるような。

 ホテルに戻ってテレビをつけると、野球の中継が行われていた。甲子園には激しい雨が降っていた。
 私たちは雨にも遭わず、二条城を散策できたのは幸せなことであった。
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京都の旅 33 (渡月橋)

2008-04-30 | 旅日記
 かなり歩き疲れていた。
 一休みしようということになって、二階の喫茶店に入った。
 ちょうど窓辺から渡月橋が見えた。歩く人の波が絶えない。
 大堰(おおい)川の流れや嵐山の山腹を彩る桜を眺めて、疲れた心身を癒す。
 対岸は公園らしく、桜並木が見え、大勢の花見客の姿があった。

 いよいよ京都の旅も、終わりに近くなった。
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京都の旅 32 (竹林)

2008-04-30 | 旅日記
 竹林の空間が大好きである。
 嵯峨野の竹林を歩いた。
 ここには、華やぐものは全くないが、亭々と天を突く竹林の小径に佇むと、異次元にいる気がしてくる。穏やかな好天で、さやさやと鳴る笹音もなかった。
 半日でも佇んでいたい思いであった。

 この竹林を奥に進むと、「大河内山荘」に至るのだと思う。
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京都の旅 31 (お地蔵様)

2008-04-30 | 旅日記
 天龍寺を後にして、嵯峨野の竹林に向かって歩いた。
 途中で、お地蔵様に出会った。数体のものもあったが、二体の寄り添ったお地蔵様の前では、ひとりでに頬が緩んだ。
 なんという、たおやかな優しさだろう!
 人間は、一瞬の表情をつくろうことはできても、平素は心の内面にあるものが、自ずから表情となっているに違いない。
 老いてしょぼしょぼになっても、このお地蔵様のように、いい表情をもって生きたいものだが……。
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京都の旅 30 (天龍寺 ⑩)

2008-04-30 | 旅日記
 彩り鮮やかな花々を見たあと、たどり着いたのは、天龍寺大方丈前の「曹源池」。
 嵐山を借景に、いい眺めだ。
 水のある風景は、どうして、こうも心を和ませるのだろう!
 夢窓疎石の作という。
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京都の旅 29 (天龍寺 ⑨)

2008-04-30 | 旅日記
 「庭桜」と、標識には書かれていた。
 この苑には、珍しい花が実に多い。
 わざわざ<庭>という言葉が加えられているのは、あまり大きくならない特色でもあるのだろうか? そんなことを勝手に想像してみた。
 (右上のピンクは、桃の花。)
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京都の旅 28 (天龍寺 ⑧)

2008-04-30 | 旅日記
 花の色に酔っていた目に、新緑が飛び込んできた。
 もう木々の葉も、春を奏でているのだった。
 初々しい緑も、美しい!
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京都の旅 27 (天龍寺 ⑦)

2008-04-30 | 旅日記
 桜と躑躅の競演。ここにも華やかさが満ちていた。
 この躑躅は、山躑躅の系統らしく、花が桜色に近い。

 躑躅にもいろいろな種類があるようだが、小ぶりの花を淡いピンク色に咲かせる山躑躅が、私の好みからいうと一番である。
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京都の旅 26 (天龍寺 ⑥)

2008-04-30 | 旅日記
 これは変わった桜だ。「源平桜」。
 二色の花色が交じり合っている。
 樹上で、源氏と平家が競い合う如く、咲き満ちていた。
 美の合戦には、戦の殺伐さはなく、華やかで、穏やかであった。
 しかし、一木が二色の花を咲かせるとは、不思議だ。
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