ぶらぶら人生

心の呟き

2月最後の落日と十六夜の月の出

2021-02-28 | 身辺雑記
 廊下の窓辺に立って、2月最後の夕陽を眺める。

 早くも、2月が終わる。
 体調すぐれず迎えた2月だったが、このところ、少し調子が回復した。

 たまたま施設の机の上に置いている一冊(『座右の古典』鎌田浩毅著)を取り出し、パラパラめくっていると、以前読んだ際、印をつけている、ウォルター・キャノンのことばが目に飛び込んできた。

 <不安定な状態に陥っても、回復するシステムが人体にある
  <自然治癒力を理解すれば、病院に振り回されない>(<病院に>というより、<自分自身の気分に>と解したい。)

 そうであった!
 私は、体の不調を心で病みすぎている、と気づく。

 3月は、もう少し陽気に生きよう!

 
 以下は、今日の、出会いの景。

  

   6時  1分


  

   6時 2分


  

   6時 3分

  

 今晩こそは、月の出の瞬間に立ちあいたいと、自室のベランダに立って、少しずつ明らむ山際を眺めていた。
 すると、山の稜線に無数の光の点々が煌めき始めた。
 と、間もなく、いよいよお月さまの頭がのぞいた。昨日、一昨日の月の出よりかなり遅れて。しかし、満月に劣らない見事なお月さまである。
 今晩も、居ながらにしてお月見のできる幸せ。
 なんだか贅沢な時間をひとり占めしている感じである。

  

  19月20分

  

  19時21分

  

  19時22分
 (この写真だけ、稜線上に燦く小さな光の玉をとらえることができた。いかなる現象なのだろう?)

  

  19時23分
 山の端に、月のぼる。
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朝陽・夕陽・満月

2021-02-27 | 身辺雑記
 今日は、しばしば空を眺めて楽しむ。
 ただ強風が吹き荒れ、全て窓越しの写真となった。(朝陽と満月は、自室の窓越しに撮影。)

  

  7時26分


  

  17時24分
  (ルーフバルコニーに出られず、最近の暴風雪で汚れた窓越しに……)



   如月の満月
  

  18時12分

  
  

  18時34分

 
  

  18時41分

 今晩は、21時まで、カーテンを開けたまま、お月さまを眺める。
 幸せな気分に 浸りつつ。
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『日本のいちばん長い日』

2021-02-27 | 身辺雑記
   半藤一利 著
  『日本のいちばん長い日』


   

 <降伏か、本土決戦か。
  運命の24時間を再現した
  大ベストセラー
  不朽の名作>  (帯のことば)

 文庫本のカバー下に、<AUG.15,1945>とある。

 ここに描かれた内容は、終戦直前の一日(1945=昭和20年8月14日正午から翌15日正午まで)の記録である。
 私たちの日常にある、ごく平凡な一日ではなく、歴史の大転換に関わる特別な一日が、特に、戦争に関わりのあった政治家や陸海軍兵士らに関わる記録である。
 登場する人たちの行動や心情が、精緻に描かれている。

 
 <その日>について、考えるとき、私自身は、記憶喪失者ではないかと疑いたくなるほど、当時(当日)の記憶が不鮮明である。
 終戦は、女学校に入った年で、12歳の夏であった。
 <その日>から、76年間、私なりに多忙な人生を生きてきたのだが、ふと振り返ると、当時のことが、非常に曖昧模糊としている。<その日>のことが、具体的に思い出せないのだ。
 その日、どこにいて、どんな思いで、天皇の玉音を聞いたのか?
 同じ環境下にあった友人の思いを聞いてみたいけれど、親交のあった友人はみな、今は幽冥界を異にし、語り合うことさえできない。

 肝心な日のことは思い出せないけれど、子どもながらに、戦争は嫌いだった。
 江津に住んでいた幼少期、よく遊んだ石見カルタには、「浜田連隊 強い兵」と記されていたけれど、私は、家前の道路(当時は舗装もされていなかった)を行軍する浜田連隊の兵士を折々目にして、強そうだと一度も思ったことがない。背嚢を背負い、鉄砲を肩に担いで、砂埃の中を行進する姿は、少女の目にはもの悲しくさえ映った。私は兵隊さんはかわいそうと涙ぐみつつ行軍を眺めていた。
 軍服のカーキ色は、あの当時から一番嫌いな色になった。

 石見の片田舎で暮らしていたので、戦火にまみれることはなかったし、疎開生活を体験することもなかった。戦時下らしい苦労は微細なもので、被災地の人たちに比べれば、申し訳ないほどのものであった。
 桑の皮剥、蚕の餌やり、薪負いなど、勤労奉仕の名のもとに、学業を割いての作業をした日々を別に不満に思ったわけでもないけれど、ただ、戦地の兵隊さんに慰問文を書いたり、戦勝祈願に神社へお参りに行くときなど、子ども心にも、なんだか一心になれず、うまく説明できないまま、矛盾のようなモヤモヤした気持ちを抱いていたことを折に思い出す。

 女学校に入ってからは、すでに耕されていた校庭にサツマイモを植えたり、塩田を作るために、バケツに松原湾の海水を汲み、プールまで運ぶ作業をしたりした。私は虚弱だったので、かなり苦痛な作業であったことは覚えている。が、お芋ができたのか、果たして塩が精製されたのかは、何も覚えていない。

 私たちの学年は、入学して4か月で終戦を迎えたので、幸運であったとも言える。
 しかし、本土決戦に備え、護身用の錐を首にかけて登校したり、藁人形を対戦国の人に見立てて竹槍で突く練習をしたりの、いかにも無意味としか思えないことから解放され、自由にのびのび暮らせらようになったのは、とても嬉しかった。

 ただ、戦中よりも戦後、食べるものに困ったことだけは、田舎といえども変わらなかった。女学校で実際にあったお弁当泥棒事件など、悲しい思い出は忘れられない。

 ほっとした気分で、新たな日々を迎えたことは確かである。
 しばらくは、進駐軍の兵士(大方は黒人)のいる光景があたり前になったりしたが、強いられた生活から解放された喜びは大きかった。


 今回改めて史実の詳細を知り、考えさせられることが多かった。
 思想は簡単に統制されることの怖さを感じるし、若い兵士などの心に、強引に叩き込まれた思想や生き方は、容易に変えがたいものであることなど、改めて強く感じた。
 戦時下の子どもであった私なども、奉安殿に毎朝毎夕最敬礼をしたり、教育勅語を丸暗記したりはしていたが、それらは案外簡単に脱ぎ捨てることのできる衣であった。
 が、軍隊で叩き込まれた思想や信念は、そう簡単に片付くものではなく、終戦を前に、死を選ぶという悲惨な出来事も、また本土決戦こそ歩むべき道と決起した若い兵士たちもいて、<その日>には、その日でなくては起こり得ない出来事がたくさん刻まれたのであった。その詳細を作者は克明に書き残している。

 時代が大転換するにあたって、その前後にどんな経緯があったのか、私は詳細を知ろうともしてこなかった。それだけに、今回の読書は、とても意義あることに思えた。また、その史実を掘り起こし、一冊の本に書き残された半藤一利さんの仕事にも、敬意を表したいと思った。
 

 戦中から戦後へと時代が大きく変わる時代を体験した人々の数は、次第に少なくなっている。 
 現に、著者の半藤一利さんも、今年1月に他界された。(その死が、私にこの本を読ませる契機となったのだが……) 

 『日本のいちばん長い日』が、単行本として出版されたのは1995年。文庫本化は2006年とある。以来版を重ね、多くの人に読まれているのは嬉しいことだ。

 若い人にとっては、昭和はすでに<過去の歴史>かもしれない。が、遠いようで近い歴史こそ、しっかり学ぶことが大事であると、私自身、この本を読んでつくづく感じた。特に、若い人たちに勧めたい本の一冊である。

 (今回も、思いを理路整然とまとめられなかった。本論から外れて、私事の思い出を挟みすぎたりして、脱線の多い文になってしまった。が、根気がかなり失せてきたので、要領の悪いまま、擱筆する。)
 
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窓辺の月

2021-02-26 | 身辺雑記
 夕方、カーテンを閉めようとして、部屋の真正面にあかるんだお月さまを見つけた。
 明日が満月。その前夜のお月さま。

 落日は雲に隠れて見られなかったので、お月さまに会えようとは全く期待していなかった。
 僥倖!
 おまけをもらったような、今日の喜びである。

   

  


 今朝は雨が降っていた。が、思いのほか早く雨は上がり、家並みの上にはうっすらと光が注ぎ始めた。ただ、南側の山並みには、しばらく低い雲が漂っていた。(下は、正午の写真。)
  
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2月25日・山と雲

2021-02-25 | 身辺雑記
 お昼前、施設の方へ帰ってきた。
 晴れ渡っていた空に、昼前から雲量が増え始めた。しかし、まだ雨を降らせそうな雲ではない。
 山並みも鮮明である。
 町並みにも、日差しがあふれている。

  

  権現山の見える景。(右側の、三角形の山が権現山。)

  

  平家山の見える景。(右端の、やや台形の山が平家山。)
 左側のかなたには海も見える。

 <夕方には、鉛色の雲が一面に広がってきた。雨が近いらしい。>


 施設の良いところは、風景に広がりのあること。(気持ちも晴れやかになる。)

 食事が提供されること。

 ◉ 読書の時間がたっぷり得られること。

 半藤一利 著『日本のいちばん長い日』を読み始めた。
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遊び

2021-02-24 | 身辺雑記
 写真のアプリを開いて、朝から遊ぶ。
 居間の椅子に座ったままで、左手側と前方の写真を撮る。
 これならいかにも私が描いたように見え、そのうえ居間の乱雑ぶりが、少し解消される?


   

   

 テレビの画面に出てくる星型のものと、額の中に映る天井のライトは消せないものか?(スマホの扱いに強いAYAちゃんに会ったら、教えてもらおう。)
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梅と水仙とホトケノザ

2021-02-23 | 散歩道
そ 近くの畑の傍に、咲いているはずの梅の花を見に出かけた。
 (赤い八重の椿も、そばに咲いていた。)

 梅は、賑やかに咲いても控えめで、自己主張をしない花だと眺める。

   

  

  

 
 唐音の水仙公園に出かける体力はなくなったので、梅見のついでに、野辺に咲く水仙の花を愉しむ。楚々と咲く花。群れてよし、個でもよし。


  

  

  


 ホトケノザが群がって咲いていた。
 まるでお伽話の世界のようだ。
 よくよく見れば、一つ一つの花のなんと可愛らしいこと!
 

  

  

  
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22度の暖かさ

2021-02-22 | 小庭の四季
 午後の裏庭に出てみる。
 日差しが濃い影を作っていた。

 花数の増えた白い椿を眺めているとき、傍にあるピンク色の存在に気づいた。シデコブシが衣を脱ぎ始めているのだった。大方の蕾の先端が、かすかに色づいている。長いあいだ、殻の中に潜んでいた花弁が、温かい日差しに促され、今こそ出番到来と伸び上がろうとしているのだ。かよわい花なのに、生気に満ちている。

  

 杏子の蕾も目立ち始めた。開花まで、あと幾日?

  


 白の八重椿は、日を追って花数を増やしている。

  


 椿の花弁は、傷みやすい。白色の花弁はたちまち薄茶色に汚れてくるし、ピンクの椿も、完璧な美しさを保つのは須臾のことである。
 今日、久しぶりに、ほぼ汚れのないピンクの花に遭遇した。

  


 5時前、Amazonから本が届き、玄関へ出て受け取った。
 ついでに前庭に出てみると、青い空に、白い雲が軽やかにただよい、上弦の白い月が、いっそう風情を添えていた。


 今日、AYAちゃんに、写真を加工するアプリの使い方を教えてもらったので、早速、「夕月」と、文字を入れてみた。練習のつもりで。(この写真のためには、無用の長物と思いつつ。)


    
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定期の受診と外食

2021-02-22 | 身辺雑記
 津田医院で定期の検診を受ける。
 体調には好不調の波が激しいけれど、成り行きに任せて、生活しようと思っている。
 昨日は、完全な休養日として、一日を過ごした。そのせいか、今日は朝から調子よくスタートできた。
 津田医院では、待合室に、診察を待つ人があふれ、私の呼び出しまでに、予想外の時間がかかった。
 今日はバッグに本を入れて出なかったので、待合室の書棚に並べられている文藝春秋の一冊を取り出して読んだ。樹木希林さんの生き方を称賛しているエッセイほか、数篇を読んだ。
 待ちくたびれることはなかったが、それにしても受診者の多い日であった。明日が祝日のせいもあるのだろう。

 予定していたバスには間に合わず、タクシーを呼んで街に出た。妹とJ子さんとAYAちゃんの三人に会い、一緒に食事した。
  
 食事処は<栗栗珈琲喫茶店>とあらかじめ決めて、予約して出かけた。
 いつもは、コーヒーとケーキなのだが、今日は昼食が目的。

 メニューのなかに、<焼き飯>とあるのが目にとまった。
 迷うことなく焼き飯に決定。

 家では全く食欲がないのに、人の手になる料理は、実に美味しくいただける。胃病などではないらしい。

 美味しいと思いながら飲食できる時間は、全く至福のひととき!
 

  

  


    


 食後、スマホの扱い方について、AYAちゃんからいろいろと教えてもらった。特に、写真アプリの活かし方について。
 一度聞いただけで、早速応用できるかどうか?!
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朝陽の輝き

2021-02-20 | 身辺雑記
 帰宅の朝。久しぶりに山の端に昇る朝陽を眺めることができた。
 季節が巡って、太陽の昇る位置が、ずいぶん移動した。私の部屋の方向に近づきつつある。
 今朝の位置は、右方向・権現山の左肩辺り。

  
   7時04分

  
   7時11分

 昼食をいただいたあと、タクシーで家に帰る。
 帰宅と同時に、雑用で多忙となる。
 まず、火曜日から今日(土曜日)までの新聞を読む。 etc.
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