ぶらぶら人生

心の呟き

帰宅

2022-03-31 | 身辺雑記
 コロナの感染者は、一向に減らず、施設での生活では、自由外出が許されない状態が続いている。
 4月を迎えるにあたって、自治会への支払いなど金銭に関わる諸用もあり、また私自身の心身を休養させたい思いもあって、帰宅させてもらうことにした。

 家に帰ってくると、忽ち諸用が多く、それはそれで大変である。しかし、何もかも自分でこなすしかない生き方には、自立しているという満たされた喜びもある。
 また、施設のこじんまりした個室と違って、広々とした生活空間が、くつろぎを与えてもくれる。
 小さくても馴染んだ庭に出て、小木に囲まれて佇むと、ほっとした気分になる。また、周囲の人々に気兼ねすることもない生活が、非常に自由でのどかなものにも思える。

 しばらくの間、家での、完全に自立した形の日々を楽しみたい。 


 以下、帰宅して眺めた庭の景。

    シデコブシの花

  




  



    アンズの花のあと

  




   花壇の花(名前が思い出せない)

  



   キズイセンと多肉植物

  



    背高くなった蕗の薹
 (この季節、みどりがみずみずしい。)

  



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『父の詫び状』

2022-03-30 | 身辺雑記
     向田邦子著

    『父の詫び状』

  [「父の詫び状」など、24篇のエッセイ集]


    


 お正月明け、施設へもどるとき、向田邦子著の本を数冊持参した。

 そのなかの一冊『父の詫び状』を、今日、読み返した。
 私の所持している本は、作者が飛行機事故で亡くなられた1981年・昭和56年に購入したもので、一度読んでいるはずである。が、こうしたエッセイは、幾度読んでも、その都度新鮮である。
 作者の感性で捉えた、さりげない日常が描かれている。一家の人間模様、幼い日の思い出(特に鹿児島での小学生時代)などを描きつつ、人間の機微に触れている。

 読みつつ、私自身も、父母兄妹との過ぎし日々を思い出して懐かしむ。そして、私にも、書き記したい思い出はたくさんあるのだが、と思う。気力があれば、原稿用紙に書いてみたい。(使いきれないほどの原稿用紙が、私の書斎に眠っている。)

 

       今朝の朝陽


 
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水平線へ沈む夕陽

2022-03-29 | 身辺雑記
 今日こそは、水平線へ姿を消す夕陽を眺めることができた。
 黄金色から赤色に変化しつつ、沈みゆく夕陽を、廊下の窓辺に立って眺めた。

 




 



 南方面から飛んできたカラスが、画面に入ったと思ったら、飛行機であった。

 



 東京・羽田に向かう飛行機。

 




 夕食膳を配膳車に返した後、談話室の窓から、日暮れ前の河口を眺めた。
 まだ白鳥がいるのだろうか? 白いものが見える。
 夕波が静かな襞をつくり、水鳥らを遊ばせている。

 今日が、また終わる。

 




 今日の朝日新聞・島根版のお悔やみ欄を見て、?!と思った。
 3月初めまで同じ4階におられ、2階に移られた方(THさん)と同名である。一度も話したことがないので、同一の方かどうかは分からない。が、多分同じ人であろう。住所が<駅前町>となっている。人づてに聞いていた町名と同じである。82歳とある。4階では、一番若い方だったのだなと、改めて知る。
 酸素吸入器をつけておられる様子だったから、持病の悪化かとも思われる。

 高齢者施設にいるということは、こうした悲しみが、非常に身近であり、心穏やかではいられないことが時折起こる。

 私の記した「記録ノート」を開いて、今までご縁のあった人々の動向を確かめると、年の順番とは無関係に、ずいぶん多くの人たちと永訣している。
 最近は、そうした悲報が、いっそう心にこたえるようになった。

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大塚 6度目の春

2022-03-29 | 散歩道
 大塚の桜も、日々花の数が増えている。木によって咲きどきに差があり、まだ花の乏しい木もある。
 午後、散歩に出かけた。
 今までは、桜並木の奥まで歩いたことがない。人気のない小径を辿るのは、薄気味悪くて、途中から引き返していたのだ。
 大塚散歩にかなり慣れてきて、今年はずいぶん、初めての道を大胆に歩いている。高津大橋まで歩くとか。
 今日は、桜並木の果てまで歩いてみようと、歩き続けた。舗装されていない、昔ながらの田舎道を懐かしみながら、奥に進んだ。
 


 


  下掲の写真は、行き着いた先の風景。ここで道は途絶えた。
  施設を出て歩いた歩数は意外に少なく、1000歩であった。
  右手に向かって舗装された道があったので、そこから、また初めての道を歩く。
  行き着いた先は、しばしば歩いている大塚神社の通りであった。


 


  以下は、足を止めて眺めた桜。


 




 




 


   桜の古木に絡まっていたアケビ。
   これも、桜並木を歩いたことによる収穫である。
   明日のことは分からない身であるが、アケビの花や熟した実に出会える
   ことを願っている。

  

  




  


  地面から丈高く、花をつけていた椿。
  この椿との出会いも、初めて。


  



   カナメモチ(?)が赤く燃えていた。(これはよく通る道の垣根)


 



  菜の花。


 



   大塚花壇の花(ヒナギク?) 咲き満ちて地面が見えなくなった。


 


  
  同じく大塚花壇の花。


 



   花壇前から眺めた風景。
   右端にうっすら見えるのが津和野の青野山。


 


 
  施設前の桜。
  これも、オオシマザクラであろう。
  花と同時に嫩葉がのぞいている。
  桜餅に使われるのは、オオシマザクラの葉とか。
  この木の花に出会えたのも、今年が初めて。


  




  

 

  
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ひだまりパークの桜

2022-03-28 | 身辺雑記
 施設の車で、お花見をする。
 午後の参加者は二人だった。C17号室のOさんと私。
 行き先は<ひだまりパーク>。
 こんなに桜の木の多いところがあったのかと驚く。
 グランドゴルフ場の周辺に、計画的に植樹された様子。
 ぐるりと周遊できるようになっていて、施設の方の運転で回って下さった。二か所で下車して、花を眺めたり、写真を撮ったりする。
 菜の花も咲いていて、のどかな春の眺めであった。

 欲をいえば、最高の見ごろには少し早かった。
 私のもっとも好きな眺めは、そろそろ花吹雪の始まる時期のような気がする。
 が、今日は今日の桜を楽しむ。


 <ひだまりパーク>の桜樹は、まだ若い。今後、一年ごとに華やぎを増すであろう。


         以下は、私の撮った、今日の桜。


 




 




 




 




 




 




 




 



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朝雲と夕雲が似て

2022-03-27 | 身辺雑記
 空は、ひとときも同じ佇まいを保つことがない。実に変幻自在だ。
 だから、見飽きることがないのだろう。

 ただ、今日は朝と夕の雲のたたずまいに、似たところがあった。
 鰯雲のような雲が、朝の空にも夕べの空にも広がっていた。
 このような現象が起こるわけを、気象に詳しい人に聞いてみたい。

 『空の名前』(高橋健司著)は、折々開いてみているのだが………。


 




 




 




 





    


 昨日は蕾だった花瓶の桜が、今日は開花していた。
 テレビのニュースによると、東京や博多では、桜が満開の由。
 旅でもして、心を解放したい気分。
 現実は、椅子に腰かけて、眠るでもなく目を閉じている時間がやたらに多い。

 心が多少弾んだのは、カープが三連勝したこと。
 今日も、だらしない一日を過ごしてしまった。気分が重い。

   
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嵐模様

2022-03-26 | 身辺雑記
 防風林の松並木が、終日大きく揺れていた。
 雨は比較的早く止んだ様子。しかし、雲の重たい一日だった。


  

   海上の雲の層が、雲色ではなく、快晴の空のように蒼く見える。
   


 廊下中央のカウンターに、花が活けてあった。
 蕾をつけた桜と、キズイセン、リナリアだろうか?


    



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桜と海

2022-03-25 | 散歩道
 気分は冴えないけれど、せめて近くを散歩してこようと、午後、施設の外に出た。
 昨夜は、スマホからの電話をかけることも受けることもできなくなり、余分な心配をしたので、一層疲れ気味である。
 朝、施設の人に相談したところ、<一度電源を落として再起動してみたら>と言われ、そのとおりに試みると、簡単に回復!
 しかし、昨夜の疲れは、今日に残った。


 外は、春日和。
 近くの桜を眺め、海辺を歩いてきた。

 オオシマザクラだけが満開。
 嫩葉も、色鮮やかに伸び始めている。


 




   



 その他の桜。
 一部開花。大方は蕾。


 




 




 




 




 




 施設の入り口にある桜。
 これも、オオシマザクラであろうか? 


 



  スノーフレークを見つけた。
  うつむいて咲いている。


    


 
     高島は、春がすみのなかに。


 



   高島の灯台は見えないのに、魚待ち岬の灯台は、肉眼でとらえることができた。
   かすみのかかり具合が、場所によって微妙に異なるのだろう。


 



  大塚海岸には、作業場もある。
  乗用車で釣りや遊びに来る家族もある。


 




 



 コンクリート製品の置き場。


 



  寄港する小型漁船。

  漁船は、いかにものろのろと進行しているように見える。が、河口に急ぐ私の歩みに比べると、ずいぶん速く、船影は目の前をたちまち過ぎ去った。

 (私の歩む速度の方が、気づかぬうちに遅くなっただけなのかもしれない ?)


 




 今日も対岸に白鳥がいるらしく、白く点在する鳥影と、その近くに佇む人影もあった。


 


 
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懐かしい味

2022-03-24 | 味わい深い表現
 焼きたての草餅を、向かいのJさんにいただいた。 
 一つだけと思ったのに、あまり美味しいので、二個ともいただいた。
 が、いくら好物でも、一度に二個は、老いの胃腸にはこたえるらしい。今晩も、胃腸薬のお世話になる。     


  



 
 夕食膳が部屋に運ばれたとき、開けられたドアからの日差しが部屋中に溢れた。
 下掲の写真は、その折、(廊下には出ないで)ドアの位置から撮った夕陽。

 太陽は、まだ海上の遥か上空にある。いつの間にか、昼間の時間がのびてきた。


 


 
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本との出会い

2022-03-24 | 身辺雑記
 本との出会いは、さまざまである。
 下掲の2種類の本は、最近読了したものである。

 いずれも、残念ながら、私の好みには合わなかった。

 白崎秀雄著『北王子魯山人』上・下 は、Amazonへ注文して求めたもの。
 上下とも、400ページを超える大作。
 過日読んだ『孤高の人』も、上・下各々400ページ余の大作であったが、同じように、一人の人物を描く小説であっても、その描き方、文体は、当然のことながら、非常に異なるものであった。読み進めることに興味こそあれ、苦渋を覚えることはなかった。

 北王子魯山人についての関心があって、求めた本であったが、その書き方が私の好みに合わなかった。
 この小説的な評伝の作者(白崎秀雄)については、その名も知らず、予備知識がなかった。
 文体が重厚且つ古風であり、資料に忠実すぎて、登場人物があまりにも多すぎるなど、興味半減。
 途中で投げ出さずに読了はしたが、滋味乏しく、楽しい読書とはいかなかった。

 読書の成果は、(人間は誰しも多面的で複雑だが)、北王子魯山人ほど、芸術家としての魅力と、人間性との乖離の甚しかった人は、そう多くないのでは!? ということであった。
 また、かの有名なゲーテにも、魯山人に似た特殊な一面があったらしいことを、この本で知った。



       



 下掲の本は、施設の書棚から借りてきたもの。
 作者について調べてみると、著名な方であった。

 しかし、読了した文章からは、教師臭ふんぷん。
 頗る常識的な女性論。
 「品格」という言葉が、くどくどと出過ぎる。
 等など、私の好みには合わないことが多すぎた。

 (藤原正彦著『国家の品格』を興味深く読んだのは、いつであったか? 家の本棚にはあるのだが、今、手に取って確かめられないのが残念である。『国家の品格』においては、「品格」という言葉に、全く違和感を感じなかったのだが……。)


      


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