ぶらぶら人生

心の呟き

シラン咲いて

2021-04-30 | 身辺雑記

 27日、施設から帰宅してみると、シランが咲き始めていた。横庭の日当たりの悪い場所に、朝ひとときの日差しを浴びて。

 シランという至極ありふれた名前がふと記憶の奥に引っ込んでしまって、なかなか名前が出てこなかった。ネットで調べても、それらしい花を見つけつことができず、諦めてしまったあとで、ふっと「シラン」という名前をが飛び出した。ほっとしながら、老いというのはなんと能率の悪いことかと思う。

 (横庭では、狭い場所に幾種かの植物が混在している。
 シランも2種。)

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

    芍薬の蕾。(わが家の芍薬は、あまり見映えのしない花だが、咲いてくれるだけで嬉しい。昨年より一つ少なく、8個の蕾がついている。)

 

 

  平凡なツツジ。

 

 

 

  額紫陽花の今。

 

 

 

  タンポポの冠毛。

 

 

 

  艶やかな木斛の嫩葉。

 

 

  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆   ☆  ☆

    最近読んだ本、2冊。

 

    高橋一夫 著

   『日本文学と気象』

   

 

 中央公論社から昭和53年に発行された本である。購入後、ずいぶん久しく本棚に並べたままになっていた本。

 読んでみると、なかなか面白い。気象と文学。今までことさら意識していなかった<文芸気象学>の観点から、文学作品について書かれている。万葉集から芭蕉まで。

 日本の生活には、四季折々の彩りが反映される。文芸作品や絵画などにも、四季の移ろいに深く関わりをもつ作品は多い。

 古典の場合は、特に気象との関わりが深い。

 この本の作者は、万葉集、古今和歌集、枕草子、和泉式部、源氏物語、徒然草、そして芭蕉の作品を、気象学の観点から捉えている。

 

    日下 力 編

  ビギナーズ・クラシック 日本の古典

  『保元物語・平治物語』


  

    

 西行を読んでいるうちに、西行の生きた時代や関わりのあった崇徳院のことなどを知りたくなって、楽に読めそうな上掲の本をAmazonへ注文し求めた。古典全集は書棚に並んでいるのだが、活字のぎっしり詰まった、持ち重りする本を読むのは、負担が大きすぎる。初心者向けの本が、今の私にはちょうどいい。

 (史実に基づく物語ではあっても、人と人とが争い殺し合う、<骨肉相食む戦い>というのが、どうも私の好みには合わないのだが……。)

 それでも、語りのリズムに乗せられて読了。


 今日で四月が終わる。1年の3分の1が過ぎ去ろうとしている。

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河口風景

2021-04-26 | 身辺雑記

 4月24日〜4月26日

 

     窓辺からの眺め

   〜 風景と共にいるひととき 〜

 

 

    河口の黄昏(4月24日 16時46分)

  

   

    12夜の月(4月24日 18時48分)

 

  

     (同上)

 

  

    日の出(4月26日 5時48分)

 

  

   14夜の月 (4月26日 18時36分)

 

  

    同上 (19時48分)

 

  

    同上 (20時37分)

 

  

   彼方に、針槐(ハリエンジュ)咲き始めて。

   散歩に出かけるにしては風強く、諦める。

   (「ハリエンジュ」は「ニセアカシア」とも呼ばれる。)   

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海と花

2021-04-24 | 散歩道
 お昼前、散歩に出かけた。
 風も日差しも穏やかで、心地よく歩く。
 河口から海辺に出て、久々に、広がりのある風景を楽しめた。

  

 

  海辺に並んだ車。

 

 

 

  サーフィンを楽しむ人。

 

 

 

 沖の高島、うっすらと。

 (沖に島のあることを知らなければ、見落としてしまうだろう。)

 

 

    流木と釣り人二人。

 

 

 

  岬の灯台も見えず………。

 

   以下、出会いの花々。

 

 

 

 

 


 ミヤコグサ。(上二枚)

 広辞苑にも出ている草花。

 似た花にセイヨウミヤコグサという外来種もあると書いてある。

 はて? と思って、調べてみた。

 多分日本古来のミヤコグサだろうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  毎年、この時期に咲く、気になる植物。(名前不詳)

  可憐な花。


 

 

   

   上の花を拡大して撮影。


[追記 4月25日 妹から「マンテマ」らしいと教えてもらった。ナデシコ科の植物のようだ。]


 

  下の二枚は、花壇の花。よく見かけるのに、名前を知らない。


 [追記  4月25日  

    上・オオツルボ 

    下・セキチク

  両者とも、花色の異なるものがあるようだ。]

 

 

 

 

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『西行』

2021-04-24 | 身辺雑記

   白洲正子 著

   『西 行』

 

  


 題字は白洲正子(1910〜1998)さんの<書>だという。味のある字と言えるのだろう。

 上掲の本は、西行が庵を結んだ地を実際に訪れて、そこで詠まれた歌をとりあげ、作者の感慨を綴られたエッセイである。<後記>に≪昭和63年 秋≫と記されている。白洲正子さん、70歳代後半のエッセイということになるのだろう。

 70代後半…と、心で呟きつつ、私の場合をふりかえる。遊びとしての旅ならできた。が、大切な目的意識をもって旅をし、例えば、この本の場合のように、西行に想いを馳せ、エッセイにまとめるという作業など、到底無理だっただろうと思う。白洲正子さんの場合は、それまでに蓄積された西行観はお持ちであっただろうけれど、実際に西行の足跡をたどり、さらに確信を深めて西行を論じておられる。

 西行ゆかりの地・庵のあった場所は、かなり不便な地も多い。そこをいちいち訪れ、このエッセイは書かれている。それが、「空になる心」に始まり、「虚空の如くなる心」で終わる20のエッセイである。その折々で、西行歌が多数紹介されている。いつか耳にした歌もかなりある。

 「讃岐の庵室」と題されたエッセイのなかに、

 <西行は宗教家である前に「詩人」であり、詩人である前に自分の魂の行くえをどこまでも追求しようとした「人間」であった。>

 と、書かれている。そのとおりであろう。だから歌人でも宗教家でもない、一般の読者も、西行に、そして、西行の歌に惹かれるのであろう。


 西行に関する3冊の本を続けて読んだ。

 評論・小説・エッセイと。順序としては、辻邦生著『西行花伝』を読む前に、白洲正子著『西行』を読んだ方がよかったのかもしれない、と思っている。

   

  

 (左から岩波新書•新潮文庫・新潮文庫)


 それにしても、私はなぜ西行に惹かれるのだろう?

 山頭火にも惹かれる。

 私の心の片隅に、昔から、一所不住の希いがある。しかし、それは容易にかなえられることではない。せめて西行や山頭火の歌や俳句の世界に浸ることで、それを充そうとしているのかもしれない。

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ミネラル飲料水を入れて

2021-04-23 | 身辺雑記
 本を読み始めると、中断がむずかしくなる。興の向くまま、自由な時間がみな読書に費やされる感じである。
 昨日も今日も、散歩にも出かけなかった。
 特に施設では、時間がくれば三食が自室に運ばれるので、まるまる読書の時間になってしまいがちである。心身のためにはいいことではないと思いつつ。

 今日は、白洲正子著『西行』を読了。
(明日のブログに感想を投稿の予定。)

 部屋に、エッセンシャルオイルの香を漂わせ、ミネラル飲料水をコーヒーカップで飲みながら。(写真では、ミストや湯気が見えなくて残念。)


 

 

 最近は6時を待たずに朝陽が昇る。夜明けがずいぶん早くなった。

 そこで、今朝は5時半に起床。自室から朝陽を眺めようと。しかし、今朝は見事な朝陽を拝むことはできなかった。(下の写真)

 早起きは三文の徳とか。確かに、朝食までの時間がたっぷりあるので、朝のならいで、まず数独を一問解き、最近になって再開した『天声人語』の写しも終えた。

 それでも朝食までにかなり間がある。なぜ? と考えてみると、30分早起きしたことで生活のリズムが狂い、朝のラジオ体操を忘れていたのだ。(この<間抜け具合>が、老いの実態である。)


 

 

 

 

 

 

 


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『西行花伝』

2021-04-22 | 身辺雑記
 

   辻 邦生 著

   『西行花伝』

 

 

 上掲の『西行花伝』を読了。

 文庫本といえ、800ページに及ぶ本は、老女のやせ腕にはかなり持ち重りの感を否めなかった。それに喉(ページの綴じ目に近い部分)を読むときには、両手に力を込めて開かないといけない。頭だけでなく、体力も少なからず消耗する読書となった。

 西行を主人公に据えた小説が面白いから読み終えられたが、読みつつ語彙の意味を確認したり、歌を音読したりするので、ずいぶん時間を要した。元来、速読が下手な上に、理解力も衰えているのだろう、よけいにに時間をかけてしまった。


 念入りな構成で、西行の一生が描かれている。作者の辻邦生(1925〜1999)さんは、西行がよほどお好きだったのであろう。特別の思い入れなしには描けない大作(1995年作)である。

 長編『西行花伝』は、

 「序の帖」 藤原秋実甲斐国八代庄の騒擾を語ること、ならびに長楽寺歌会に及ぶ条々

 に始まり、

 「一の帖」〜「二十一の帖」 秋実、慈円と出遇うこと、ならびに弘川寺にて西行寂滅に及ぶ条々

 に及ぶ膨大な構成で、西行が描かれる。西行に関心がなく、筆力の乏しい作品であったら、きっと途中で読みやめていたであろう。

 読みやめられない魅力があった。西行の魅力であり、作者の筆力の魅力でもある。 

 西行については、私なりにある程度は知っているつもりだったが、それは実に微々たるものであった。この作品を読むことで、西行像がずいぶん膨らみを帯びたものとなった。

 西行を描くことは、西行の生きた平安末期を描くことでもあり、その表現から当時の歴史を生きたものとして感じることにもなった。かつて教科書で学んだ歴史は、事項や人物が点としてしか存在していなかった。が、小説を読むことで、西行の生きた激動の時代の実情や周辺で生きた人々が、現実感をもって作品の中に存在し、肯かされらことが多々あった。

 書きたいことは沢山あるけれど、ここで擱筆。

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十日のお月さまと

2021-04-22 | 身辺雑記
 夕食前(18時)、ふと、お月さまは? と思い、ベランダに出てみた。
 空を仰ぐと、白い夕月が高くのぼっていた。
 暦を確かめると、十日のお月さま。

 

 

 

 昼間、読書の合間に、エアプランツの無事を確かめる。と、花芽かな? と思える紫色が見えた。

 ネットで、<エアプランツ>について調べてみて、驚いた。

 <エアプランツ>とは、植物名ではなく、<栽培方法>の意と知る。それなら、この植物名は? と調べてみたが、この種の植物の種類は結構多く、結局よくわからないままに終わった。

 施設の個室に存在する、唯一の植物。

 

 

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一週間ぶりの落日

2021-04-21 | 身辺雑記
 久々に眺める落日の景。
 一日の無事に安堵しつつ………。
      <施設・自室前の廊下より。(夕食を終えて)>

 

    18時26分。

 

 

 水平線上の雲に沈む夕日。(18時38分〜18時40分) 

 

  

 

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陽に映える木々

2021-04-20 | 小庭の四季

 陽に映える木々の葉が、今年はことさら美しく思える。

 雑用に追いかけられながら、ひととき、贅沢な美しさに浸る。

 

 

  裏庭のカエデ2種は、それぞれの色に。

 

 

  前庭のカエデの耀き。

 

 

 横庭のカエデは若緑。

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ジャガの花咲く

2021-04-16 | 小庭の四季
 今日の庭。

 シャガの花に気づく。今日の喜び。(ただ、次々咲いてくれそうな気配がない。)

  

 


 [追記 5月27日

  妹に植えてもらったピンクの花を、Google lensで調べたところ、バーベナ。(ヴァーベナとも。ビジョザクラとも。)

 

 


 ムラサキゴテンの葉にも春の色。

 


 キキョウも、紫色の茎を伸ばす。 

 

 

  シコンノボタンが正月明けの寒さで枯死、ジンチョウゲも葉をつけなくなり、もちろん花も咲かなかった。理由はわからないが、こちらも枯死したらしい。

 サルスベリも? と案じていたら、嫩葉が生じてほっとする。

 

 

 ツツジの花数は順調に増えて、目を楽しませてくれている。

 

 

 妹から、メールで届いたオオデマリ。「大分白くなりました」と。 

  

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