連日、猛暑らしいが、クーラーの効いた部屋にこもっていると、暑さの程度は分かりにくい。
Tさんから、お月さまが出ていると電話があったので、自室のベランダに出てみる。
少々南よりの空で、身を乗り出さないと見えにくい。そこで、南廊下へ行ってみた。
換気のためだろうか、ルーフバルコニーへ出るドアが開いていたので、バルコニーへ出てみる。
宵となっても、相変わらず、むっとした暑さである。
今宵の月を眺める。
確か、一週間先が満月のはずである。
今日の月は、半月より少し膨らんだメロン型である。
ルーフバルコニーより
自室のベランダより
空には薄明が残っている。が、地上は黄昏色である。
川側の黄昏
五木寛之の金沢を描いたエッセイを注文したつもりだったのに、届いた本は、金沢を舞台にした短編小説集だった。
「金沢あかり坂」「浅の川暮色」「聖者が街へやってきた」「小立野刑務所裏」の4編を読んだ。
老女となったせいか、小説よりエッセイがはるかに面白いし、読みごたえがあると感じる。