ぶらぶら人生

心の呟き

ニンジンボクとホソバオケラ

2023-06-30 | 身辺雑記
 終日、雨模様の一日であった。
 夕方から、当地にも、大雨警報が出た。
 ふと40年前、石見地方に記録的な被害をもたらした集中豪雨を思い出す。

 施設の自室にこもっているかぎり、防音装置が施されていて、雨音は全く聞こえない。ベランダがあるため、雨滴が窓を打つこともない。
 時折、廊下に出て、相当激しく降っているのだな、と確認する。


    ✖️  ✖️   ✖️  ✖️  ✖️


 妹さんの宅で外泊し、施設へ帰って来られた5号室よTさんから、珍しい花をいただいた。


 ニンジンボク(左)とホソバオケラ(右)


    




    ニンジンボクの花

    


         ↓

    



   📕  📕  📕  📕  📕


 午前中、南廊下のテーブルへ新聞を読みに行った折、施設の移動図書から借りてきた本。

     瀬戸内寂聴著『死に支度』


     


 この本は、既読本である。
 家に帰れば、私の書棚にもある。

 机上には、読みかけの本がたくさんある。が、もう少し頭の冴えた日に譲りたい本ばかり。
 寂聴さんのエッセイは、語るように書いてあって、少々疲れ気味な日でも、楽に読める。
 借りてきて、早速読了。

 一昨年の秋、99歳で亡くなられた作者は、私より11歳年長である。
 再読して気づいたことは、91歳を前にして書かれた作品であること。
 前回は、80歳ころ読んだのに対し、今回は私自身も90歳。作者が『死に支度』を書かれた年齢に達し、心理面で身近に感じることが多々あった。

 しかし、死の近いことは自覚しつつ、<死に支度>というのは、なかなか難しいことだとつくづく思う。


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『典子44歳 いま、伝えたい 「典子は、今」あれから25年』

2023-06-29 | 身辺雑記
 サリドマイド被害にあった人のあることは知っていた。が、『典子は、今』という映画に著者自身が出演し、話題を呼んだことも、その25年後に、下掲の本『典子44歳 いま、伝えたい 「典子は、今」あれから25年』(白井のり子著)が、2006年に出版されていることも知らなかった。



   


 実話なので、心傷む思いで読んだ。
 著者は、1962年生まれとあるから、現在、還暦を迎えられたばかり。今もお元気で、講演活動をなさっているのかと思う。
 この本の帯には、
 <両腕のないサリドマイド児として生まれた著者が、結婚、二児の子育てを経て、この春(注・2006年)熊本市役所を退職し、講演活動を開始>
 と、ある。

 ネットで調べ、改めて確認したところ、鎮静薬・催眠薬としてサリドマイドを用いた場合、「催奇形性」(胎児の手、足、耳、内臓などに奇形を起こす)が、生ずるという。
 怖い話だ。
 日本では、約千人(死産を含む)の胎児が推定され、生存した309人の被害者が認定されている、とのこと。
 この本の作者は、その中のおひとりということであろう。

 両腕がないという身体の不自由を、生涯背負いつつも、心萎えることもなく、生きてこられた姿に心打たれた。周囲で支える人たちにも恵まれておられたということであろう。

 老いの日々をあまり楽しめないでいる私にとっては、<あなたなど恵まれていますよ>と、発破を掛けられているような、励ましともなった。

 薬害の怖さについても、改めて考えさせられた。


 この本は、どなたの所持品かも知らないのだが、回し読みの形で、今朝、お隣から受け取り、早速、読了。



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ハゼラン

2023-06-28 | 身辺雑記

 ハゼラン(下掲の写真)は、漢字で書くと、爆蘭とか米花蘭である。
 

    



 その呼び名も、いろいろである。

  サンジソウ(三時草)
  サンジカ(三時花)
  ハナビグサ(花火草)
  コーラル・フラワー
  米花蘭
  サンジノキコウシ(三時の貴公子)
  ホシノシズク(星の雫)
  エドノハナビ(江戸の花火)
  ヨルノホシ(夜の星)
  オシンソウ(おしん草)

 一つの花が、こんなにたくさんの名前を持つというのは、何を意味するのだろう?
 この花の不思議な魅力、そして、この花に接した時に直感する微笑ましい印象が、つぶやきとして語られ、そのまま呼び名となったのではないだろうか?

 明治時代に南米から入ってきた植物とのこと。

 午後、2、3時間しか咲かないのも、この花の、思わせぶりな特色である。



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津田医院 そして、日帰り帰宅

2023-06-27 | 身辺雑記
 定期の受診を津田医院で受け、その足で帰宅してきた。洗濯をしたり、五日分の新聞を読んだりするために。

 決して体調は万全ではない。気がかりなところがないわけではないが、どこかおかしいと思えば漢方薬を飲んで過ごしている。90歳にもなれば、万全な体など、あり得ないだろうと、勝手に思っている。
 精神状態にしても、○△✖️で表せば、○の日などはほとんどない。△なら上等である。
 老いの日々が楽しくて楽しくて! などと思う人は、そうたくさんはいないだろう。

 痛いところがなければ、上等である。この度も、格別異常はありませんと報告し、血圧測定をし、その薬をもらってきただけである。睡眠薬のマイスリーは、一日一錠をもらっていたが、半錠しか飲まないので、溜まりすぎ、今はその薬ももらっていない。


    受付の花(アジサイ)

    


 家に帰って洗濯をし、溜まった新聞を読む。そして、夕方には施設へ戻る。

 昨年の2月、一歳年上の方が急死されて以来、隣室の住人が定まらなかった。
 が、昨日から同郷の女性が入居された。
 今朝、廊下に出たとき、偶然会って、挨拶する。戦後生まれの若い方で、過去には、全く接点のない方であった。
 偶然に過ぎないが、4階の住人15人のうち、同郷に関わる人が、5人になった。



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ハゼランを探して

2023-06-26 | 散歩道
 ハゼランの咲いている場所を、今日、教えていただいた。
 細い茎の下方に、葉がついている。脆弱そうに見えて、凛としたところがある。
 夏から秋にかけて咲くそうだから、竹塀のある、この路地に来れば、ハゼランに会える。もう少し密集して咲いているのかと、思ったのだが……。



   



 その他、散歩で出会った花々。


      ルリヤナギ

    



     サフランモドキ

    



      アカンサス ?
 
    



       ルドベキア

    



       アリウム ?

    



      ユリの一種?


   


      背の高いバラ(?)


    


   
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クコの花

2023-06-25 | 散歩道
 昨日、ハゼランという野草を知った。
 その在処を聞き忘れたが、とにかく近辺を歩いてみることにした。明日は雨になる予報が出ているから、今日のうちにと思い立った。
 が、外に出てみると、意外な蒸し暑さである。

 クコの花に会えたことに満足し、急いで引き上げた。
 熱中症になっては大変! と。

    




    




 帰途、花期を終えそうなアカツメクサに気づき、そそくさと摘み採って帰り、ガラス瓶に入れてみた。


     



    ハゼランの花





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6月25日  海辺のレストランで

2023-06-25 | 身辺雑記
 妹の一家と、持石海岸のレストラン「柿の木」で昼食した。


     私のいただいたお膳 






 今まで、「柿の木」へ行く日は、お天気に恵まれなかった。が、今日は梅雨期なのに、晴れて穏やかな一日であった。日本海も、白波のない静かな海原である。
 食事の後、駐車場の空き地に立って、みんなで、海を眺める。
 正面には高島。
 右方向の、突き出ているのは、魚待ち灯台のある岬。
 見慣れた風景が、望洋と広がるだけ。
 船もなければ飛ぶ鳥の姿もない。


    




    



 食後は、施設へ送ってもらって、帰室。

 3時過ぎ、ふと思い立って、散歩に出た。ムッとした暑さ。長くは辛抱できそうにない。
 昨日、この花はなんでしょう? と、隣室のOさんに尋ねられ、Google lens で調べた。その結果、ハゼランであろうと判断した、その不思議な花を探しに出かけたのであった。
 が、場所を聞いていなかったので、途中で諦めて引き返した。

 ハゼランは見つからなかったが、思いがけず、クコの花を見ることができた。
 昨秋、その赤い実に出合い、花の季節を心待ちしていたのだった。


      クコの花
    




    




 昨日、もらったハゼラン。(花瓶の花)
 ハゼランには、幾つもの呼び名がある。

 サンジソウ(三時草)
   サンジカ(三時花)
 ハナビグサ(花火草)
 コーラル・フラワー
 米花蘭
 サンジノキコウシ(三時の貴公子)
 ホシノシズク(星の雫)
 エドノハナビ(江戸の花火)
 ヨヨノホシ(夜々の星)
 オシンソウ(おしん草)
 星月草
 三時の天使   etc

 (明治のころ、アメリカから観賞用として入った花が、野の花となったという。私は、この年になるまで、知らなかった。)


 花の名前にあるとおり、3時になると開花した。


   


                        ↓


   


 
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持石海岸で

2023-06-25 | 身辺雑記
 妹一家と、持石海岸にあるレストラン「柿の木」で昼食。

   
     私のいただいた食膳  
    



 「柿の木」で食事をする日は、概して天候に恵まれないことが多かった。
 が、今日は静かな海。
 高島が見え、魚待ち灯台のある岬も見えている。

    




    



 かなり前、Amazonへ注文し、万歩計を求めた。が、届いた品物は、その活用方法が分からず、放置していた。

 参加者のうち、幼な子は10歳のTOMOKIちゃんひとり。その小学生が、使用できるように設定してくれた。
 老女は、若い世代についてゆけない。

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野道を歩く

2023-06-24 | 散歩道
 歩かなければ脚力が弱る! そんな心のつぶやきが聞こえ、勇を鼓して階下へ下りる。
 日差しの濃くないのが幸いである。ひどく蒸す感じでもない。

 桜並木の小径へ向かう。
 畑の傍に、インドハマユウが咲いていた。


    




 桜並木の小径で気になるのはアケビ。
 四つ二つと、かたまって見える。心なしか実が大きくなったような気がする。

 (カラスウリは、どのサクラの木に絡まっていたのか、見当がつかなくなった。)


    




    




 下掲の実をつけた木を、Google lensで調べると、ヤマモモと出た。
 あのヤマモモ? と、子どものころ高い木の枝を揺り動かして実を拾った、あのヤマモモ? かしらと、しげしげ眺める。
 写真を撮ろうとしているとき、傍を通りかかられた方に、確認したところ、ヤマモモとのことだった。
 「公園にもある」
 と、教えてくださったが、どこの公園だろう?
 雪舟園近くの公園かもしれない。次の機会に、確かめてみよう。


    



 Google lensで調べた結果は、
 キバナノコギリソウ


    



 ナスの花に似たこの花の名前は?


 [追記 ジャガイモの花ではと、Remさんからコメントいただきました。
 ああ、そうだ! と思いました。本来、畑にあるものを畑以の場所(畑の土手)で見ると、その名前を思い出せないということは、真底からジャガイモの花を理解していない証だと思いました。]


    



  ニワゼキショウが二つ並んで。


    




 Google lens によると、ロシアンセイジ。


    



      ザクロの花と実


    


         ↓

    



 大サボテンの上にくっついているのは
何かしら? 花の後の実でもないような?

 (花が咲いているかもしれないと、見に行ったのだが……。)







 ネムの花は、見ごろを過ぎてしまった。



  



 [別項 昨夜は、不思議な夜であった。いつものように、10時半になったので、就寝。
 が、うまく寝つけない。マイスリーは飲んだはずだが……と、半身を起こして、机上を確かめてみたり。

 最近、とみに老いを感じる。自分のしていることに確信が持てず、???の連続である。認知症に至るプロセスなのでは? と思案したり。

 11時になり、11時半になっても、一向に眠くならない。結局、12時近くなったので、飲んだつもりは勘違いかもしれないと、半信半疑のまま、マイスリー(0.5ミリ)を飲んだ。
 明朝、目が覚めなかったら大変なので、目覚まし時計を6時にセットして。

 いつもは、目覚まし時計に頼ることなく目が覚める。今朝も、無事起床できた。
 その上、いつも襲われる昼間の眠気も起こらない。理由は、全く分からない。

 とにかく、私はかなり多忙な過ごし方をしている。自分では楽しんでやってるつもりだが、少々老いの身に、負担をかけ過ぎているような気がし始めた。

 そこで、生活改善!
 まず、数独は一問だけにする。
 ブログも、無理をしないこと。
 天声人語の書き写しも、適当に。

 何もかもいい加減になりそうだが、老いには、老いに合った生き方が大切だと思い直して。]


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『朝のあかり』 石垣りんエッセイ集

2023-06-23 | 身辺雑記
 朝日新聞(2023・6・10 土)の読書欄に、<売れてる本>として、下掲の

    石垣りん 著
   『朝のあかり』
    石垣りんエッセイ集(中公文庫)

が、紹介されていた。(文・蜂飼 耳)



    



 Amazonへ注文して入手し、昨日から今日にかけて読んだ。

 石垣りんの詩は、しばしば読んできた。が、エッセイは初めてである。
 1920(大正9)年生まれの石垣りんが亡くなられたのは2004(平成16)年。
  1933(昭和8)年生まれの私と重なり合う時代もある。
 が、20世紀は、戦前・戦中・戦後を含む移ろいの激しい時代だったので、そうした激変を幾歳のころに迎えているかは、それぞれの生き方に、かなりの差異を生ずるもののように思う。

 作者は、このエッセイで、ご自分の生き方やものの見方・考え方について、いささかの粉飾もなく、ありのままに書いておられる。詩人の感性が文章にも生かされて、味わい深いエッセイとなっている。

 その生き方には芯があり、主体性がある。それでいて、やさしさもあり、さらに衒いのないユーモアもあって、心地よく読めるエッセイであった。



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