「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

補足・注(5)~2002.7-8~

2002-06-30 | SHOCK live1/2

○KinKiKidsCDデビュー5周年記念(7/21)雑感関係→「本日の効果音」(11) 20020721“The Hustle”をご参照ください。

○雑誌記事 開演中および千秋楽後の取材分と思われる記事の例の覚書(堂本光一氏コメントの概略)(8/3)

 ・「アンケートには全部目を通してる」が、前回よりも好評らしいので「ちょっとホッとしてる」。今回のテーマ“ストーリーのわかりやすさ”も理解されているようで。
   ただし、舞台の時間制限の中での転換と衣装替えと新しい趣向の取り入れで、必ず時間不足になるのに苦労した。
   出演者とスタッフの結束力が強くなっていく充実感と、お客さんの反応。今回は「“演劇ファン”と思われる(笑)年配の人が友達同士でたくさん来てくれたから、それは収穫だった」(『SEVENTEEN』35巻14号Vol.1322、2002年8/1・15号)
    ※…大して演劇ファンというわけでもないのだが、アンケートは結構ツッコませてもらった年配の観客である。すまん。が、確かにそういう年配の人は結構周囲の席に多かった(笑)

 ・体力的には一幕はしんどいが、足への負担は二幕の方が大きい
   (『ポポロ』11巻14号、2002年9月号)
  ただでさえ、殺陣とか激しい芝居を取り入れてたから、正直いえばキツかった。フライングの着地は左足からとか、自分なりに工夫はしたけど
   (『MYOJO』51巻9号、2002年9月号)
  殺陣の場面が踊ってるよりしんどかったのは、シーンの間、ずっと息止めてたから(無呼吸運動?)(?)
   (『MYOJO』HP「HISO HISO WEEKLY」2002年8/2)
    ※一幕目の殺陣の覚書で述べたとおり、これは確かに、殊更に「息つく暇もなく」目まぐるしく「動きの激しい」ものに大きく変更したらしい。元々身体の動く人が演る時にさぞ痛快そうな場面だったので、思うに、ベストコンディションならと思う本人が相当悔しかったのかもしれないと理解される。 

○「物語などは、ほとんど同じだが、一部変更箇所も」「いちばん驚いたのは」光一氏がフライングの時の片手だけで飛んだこと。「中国味の変面のシーン」が今回も見事。今回も樹里氏が若い男の子たちに負けないダンスを披露して嬉しい、など
    (小藤田千栄子氏「ミュージカルダイアリー」No.141、『ミュージカル』Vol.211、2002年8月号) 
 
○その後の出演者の動向

 ・樹里咲穂氏、「SHOCK」に続いて、新宿コマ劇場8月公演「シンデレラ」で“宝塚垣越え舞台”に。外部出演には「体当たりでプレッシャーを感じる間もなく」だったとのことで、活躍中。
   (スポーツ報知、2002年7月31日記事)(8/3追記)

 ・今井翼氏、9月11日に滝沢秀明氏とのユニットでアルバム発売予定。「SHOCK」劇中歌(二幕目)ソロ曲「GET DOWN」※もちろん蛙の歌ではないぞ>光一先生(笑)収録予定(8/1よりPVも紹介開始)。(8月1日イベント関係※天神でもやってたらしいが、自分は2日夕方、仕事帰りにそこのテレビスクリーンでPVの一部が流れてるのを見たについてはスポーツ紙各紙2002年8月2日記事参照。(8/3追記)

 ・ショータイム出演のKAT-TUNの曲について
 MusicStation出演分(テレビ朝日、2002年8月9日(金)放送)を参照、曲名「LOVE or LIKE」。テレビ画面での作詞作曲者名クレジットに「赤西仁、SPIN、AKIRA.」などとあり詳細は不明だが、今夏のKAT-TUN LIVEでもナンバーであるらしき由。(8/16)

 
 など。今後の動向、何かあればその際に補足ということで。

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本日の効果音(6) 仁義なき戦い(1973~)

2002-06-29 | 閑話休題・本日の効果音

仁義なき戦い (1973~) 映画ソング 投稿日:2002/06/29 21:27

〔アーティスト名〕 津島利章/他  (東映)
〔どんな時に聞きたい?〕 なんとなくバックミュージックに
〔ここは良かった!〕 東映アクション映画音楽列伝「仁義なき戦い・サウンドトラックコレクション」(1973~1979)(VAP VPCD-81121)
〔ここはいまいち・・〕 (…やっぱり津島利章氏の「仁義」が一番好きかも)

〔このCDの価値は?〕 2000円~3000円
ジャケット☆☆☆ 歌詞☆ メロディー☆☆☆ 総合評価☆☆☆

〔コメント〕
 今朝の「ズムサタ」朝刊チェックで映画の新シリーズ制作決定、というニュースが出ていたので出してきました。「なんとなくBGM」なわけがないし「やる気を出す」前に壊れてキレそうな音がこれでもかこれでもかといっぱい入っているCD。
 津島利章氏というと怪獣映画より、すぐにキンキン主演「美人なんとか殺し」・松尾佳代主演「女たちの華麗な闘い」・近藤正臣主演「神津恭介」とか連想してしまう自分は80年代土曜ワイド育ちです。こんなに昭和な津島ワールドなんですが、テレビの効果音でやたら頻用されまくってる平成の御世って何なんでしょう。映画の内容は全然詳しくないです。成田三樹夫さん(時代劇で時々白塗りでマロだったのとか)が好きです。
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補足・注(4)

2002-06-29 | SHOCK live1/2

 ○雑誌資料の例(SHOCK2002年6月公演関係に限る)
 
 ・「シアターガイド」2002年7月号(vol.25)

   脚本のJ.喜多川氏のインタビュー記事。摂取してきた米国ミュージカルの影響など。出演者の構成年齢が低いはずなのに、どこか大道芸的懐かしさ(?)が漂う(←あるいは、ショータイムに見る“KinKi歌謡”もまた、そうした色彩に通じるのか?)SHOCKの背景に“昭和史ありき”?

 「現代(幅をもたせりゃ、第二次大戦後?)の、日本人のアメリカ・ブロードウエイへの進出」というSHOCKの劇中ストーリー展開には、あまり殊更に歴史・社会的背景等は盛り込まれていない(ので、多分ずっと年少の観客にはどうでもよいことかもしれない)けれども。 戦中戦後から進駐軍、高度成長期の文化を通過してきているのであろうと思われる(だいたい昭和一ケタ、うちの親父くらいの歳のはずの)脚本作者の米国観を推し量るに、「日本人がブロードウエイで成功する」ことが、どんなに凄いのか、という特別な「思い入れ」みたいなのは、あるのかもしれない。「MASK」(1999)でも感じたことだったので、今回も舞台を見てて思い出した。
  次回また大幅に内容を変えるというのは予想つかず。……例えば、キメのセリフがいっそ「(空手バカ一代ならぬ)ブロードウエイ馬鹿二代、本日襲名」とか、「舞台の神様おりっぱなし」とか(爆)にはならないと思うが、心意気はそんな勢いで?

  ・「ミュージカル」2002年7月号(Vol.210)(ミュージカル出版社)
   カラーグラビア、舞台写真紹介(ジャパネスク、船長、大階段TSUBASA、ショータイム等10)。以下、雑誌掲載の舞台写真は、結構決まった同じ写真が使われていることが多い(例、6月29日日経新聞記事等)。発表用にセレクトしたものだろうか。

  ・「演劇界」2002年8月号(第60巻9号)(演劇出版社)
   白黒グラビア「東京の舞台」に船長他3写真。横溝幸子氏劇信「客席の熱気が熱い」「若さの勝利」などのコメント。

  ・WEEKLY ORICON 6/24号(2002年 Vol.24 (No.23-1151))
   なぜか表紙・巻頭特集11頁に堂本光一氏インタビュー・グラビア。公演中の時点での発売(※私はSHOCKを観に行く日に、空港で買った)、前もって行われた取材であろうと思う。再演に際しての「変更ポイント」については「具体的には秘密(笑)」。体調も「今のところ万全」とある。「ストレスも舞台で発散する」「劇場に舞台の神様がいるらしい」「再演でも変更点が多くて直前までやっぱりばたばた」「ショー部分も前回と変えて」など、語っている。

  ・TV LIFE 8/2号(2002年 No.16、5-16・112、学習研究社) 
    KIKCHY FACTORY(Vol.56)に、CX系「堂本兄弟」きくち伸Pの1Fからの観劇感想。「日ごとに成長」再演・再々演で変化する舞台に期待、とのこと。(この他、FACTORY関係HPでは、土屋氏他、観劇した堂本兄弟関係メンバーの感想なども掲載されていた。)
    また、LOVE2の17歳の頃から23歳まで、きくちPが見てきたKinKiの「印象の変化(光一・仕事人→少年、剛・少年→大人、そして2人のバランス)」の話が、興味深い。
    ※ちなみに、明日7/21は「硝子の少年/A-album」(1997)発売から祝・5周年になる。
 

  ・その他
    女性セブン7/18号(小学館)、女性自身7/16号(光文社)、Seventeen8/1・15号(35巻14号Vol.1322、連載KinKiKidsのDNA、Vol.119) など
     その他、劇評などは以降に出る可能性もあります


 ○7/14放送、NTV系『世代密林』「嘘ついちゃダメですか?」

  6月SHOCK上演中の時のことについて風間俊介氏の談話:「でも僕は知ってますよ、光一君はうそつきです。(足を怪我した時)痛くないって、言い張ってたんだから。かっこよかった、でもうそつき。こーちゃんうそつき」。←光一氏苦笑。

  ※(おまけ)「世代密林(ジェネレーションジャングル)」オープニングテーマ曲について
  →「本日の効果音」(8)にUP。(7/13)
 
 (以上、at 2002 07/20 21:24)

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補足・注(3)

2002-06-29 | SHOCK live1/2

(公式発表の新聞報道の例)
 ※2002年6月公演に関するもの、日本国内に限り。「いつ頃、こんなのがありました」という覚書です。

 ・2002/01/28(月)
  SHOCK帝国劇場12・1月公演千秋楽と6月再演決定(サンスポ、デイリー、スポーツ報知、西スポ、スポニチ、日刊スポーツ、夕刊フジ(29日号))
  ※冬は2ヶ月で延べ14万人動員。海外からの上演要請あり、だそう。千秋楽27日は相棒の剛氏(22)がショーに飛び入り (茶ソフトモヒの頃で数紙に写真紹介あり)。公演中や大階段上の光一氏・翼氏写真など。

 ・2002/03/29(金)
  首都圏版各紙朝刊(朝日、読売、毎日等)に「SHOCK」一般発売広告(帝劇ハガキ応募、JR東日本、チケットぴあ、CN、ローソン、e+)4月上旬から各一般発売のエントリー開始。※会員用応募は〔Ki〕×3会報36号に要項掲載。
 
 ・2002/04/06(土)
  「樹里咲穂、堂本光一と息ピッタリ」(日刊スポーツ関西版・VIVA!!宝塚)再演で樹里氏出演決定の報道。

 ・2002/05/03(金)
   「オリコンより感謝状」記念品バスローブ「さっそく帝劇で着ます」(来月から舞台の光一氏コメント、スポーツ報知) 

 ・2002/05/12(日)
   「11日一般発売開始、即日完売」(スポーツ報知、デイリー、日刊など)。光一氏「身が引き締まる思い」などコメント。なお11日(土)スポーツ報知には岩崎宏美氏のインタビュー記事で今拓哉氏「最近は帝国劇場など東宝系の舞台に」「SHOCKなどに出演」と報じられている。
 
 ・2002/05/24(金)
   23日(木)帝国劇場での出演者顔寄せ・安全祈願。6月4日Wカップ日本初戦と同時キックオフ、6月19日ダイジェストV・DVD発売、今井氏の風間氏・亀梨氏トリプルキャスト予定、38公演7万余枚の応募約24倍、など。(写真は光一氏・翼氏のロゴ前会見、バナナやスイカを前に(爆)手を打って拝む光一氏など) (スポーツ新聞各紙)

 ・2002/06/03(月)
 「ベルギー戦キックオフと同時に開演」(スポーツ報知)。脚本の社長コメント「エンターテインメントをスポーツに負けないものにするのが任務」、光一氏「僕は帝劇で頑張ります(23日)」。

 ・2002/06/05(水)
  「負けないことは大切」4日(火)初演SHOCKの光一氏、日本初戦引き分けを激励(スポーツ各紙)。4日で通算百十五回目公演「毎日初日と思って頑張りたい」挨拶。(写真はジャパネスク、空中を飛ぶ場面など)
 ※負傷の報道は各紙とも無し。初日会場挨拶の情報等は観覧者等による。負傷したらしいという公共電波第一報?は22日(土)ラジオ「キンキラキンキワールド」(RCC中国放送22:30~より。首都圏LF+Rサッカー特番で休み)リスナーとの電話コーナーでの堂本剛氏の心配談話にて。

 ・2002/06/27(木)
  「SHOCK来年早々3度目の再演」26日(木)光一氏・翼氏の記者会見で関係者から発表(スポーツ新聞各紙)。27日で150回目公演、28日千秋楽。7月1日付オリコンでダイジェストDVDとVが1位。4日初日最終リハで光一氏右足靭帯損傷するも「男泣き」Show must go onだったなどのマスコミ公表。(写真は会見中、あるいはジャパネスク浮遊シーンなど) 
 次回について、脚本の社長「内容の2/3を変える」、帝劇「ロングラン希望」など(デイリー等)。

 ・2002/06/29(土)
  「不況と世代交代~商業演劇、新機軸探る」(日本経済新聞朝刊・文化面)。観客層の変化、制作者出演者等の企画の変化・若手起用等の動向を分析。SHOCKの公演状況も例として紹介(写真、ジャパネスク出演中の光一氏)。
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補足・注(2)

2002-06-29 | SHOCK live1/2

(その他のデータ追記)  
 
 ○オープニングでの座長挨拶にて:
  「(クイズ)この公演で、SHOCKは通算第何回目の公演になるでしょうか?」
  (正解)14日(夜の回のみ)で、第131回目の公演になります。だそうでした。

 ○販売されていたGOODSなど

  ・2002年6月公演分パンフレット(銀表紙、一辺約30cmの方形サイズ。¥2000)。カラーで、出演者写真紹介。今回のACT(場面)や曲目のリストがついていました。※主役以外の出演者やショータイムの曲目など、公演の日や回によって多少の変更もあったそうですが、いちおうまとめて掲載されてます。

  ・ショッピングバッグ(銀色、SHOCKの赤いロゴ入りの紙製。¥500)。上記パンフレットが収まる大型のもので、同じくその表紙と同様の柄です。両方ともなかなかぴかぴかして派手です(^^)。

  ・ポスター(¥800)。光一氏と翼氏の二種類があります。〔筒状でもなかなか大きくて、空港の荷物検査で「何ですか」と聞かれて「紙です」と言いました(爆)〕

  ・オフィシャル舞台写真(¥500)。公演期間中によって追加されたりで入れ替わりがあるらしい商品でした。光一氏や翼氏など主要出演者が中心に複数名シーンも含めて、三十~四十種類前後?でしたでしょうか(うろ覚えですみません)各種あります。〔記念に2枚ほど入手しました。〕

  ↑劇場内のロビー1F2Fに、関係商品即売所が設けられています。写真は2Fでのみでした(掲示板の写真の希望番号や枚数等を紙に記入し、それを売場に持参して購入する方式)。入場後の開演前と休憩時間中に販売されていました。時間に限りもあり長い列ができることもあります(殊に写真は種類も多く選ぶのに時間もかかり多く買う人もいるので大勢でした)。

  ・その他
   Jファミリークラブ会員応募分での当選者には記念品がありました(劇場入口内にて。今回はポーチとのこと)。

   雑誌「ミュージカル」等の販売所もあり。CDやDVDの即売所で「SHOCKダイジェスト」(6/19)の宣伝用ビデオが流れていました(チラシもロビー内で配布していたそうですが当日分もすぐなくなったらしいと聞いております)。 

    劇場内には喫茶スペースや売店があり、飲み物やパン等の軽食もあります。当日は日中の仕事のため昼から夕方まで何も食べていなくて夜間空腹で胃が危険かなと思ったので、係りの方にお尋ねしたところ、開演中は絶対いけませんが開演前ならお席でも、とうかがいました(食べ散らかすようなお客様が来るような場所とも思えませんですよね)。しかし、もうすぐそこに出演者も出てくるのに、と思うと、ちょっと緊張して?(小心)、シナモンロール1/3くらいを胃に収める程度で、終演まで大丈夫でした。もうちょいリッチな御食事の後に向かうというのがこのお時間ならば賢明かつ優雅な正統派といったところでしょう。※庶民ですんません。一期一会とは心得ますが万が一幸運にも「この次」がありましたら大名幕の内三段ぐらいのやつを、ってそこまで行くと野望過ぎて不可能(爆)



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補足・注(1)

2002-06-29 | SHOCK live1/2

 その後について。6月26日(水)記者会見・27日(木)各紙及び地上波(ワイドショー等)報道で来年早々の公演予定も発表されたSHOCK、28日(金)には祝・千秋楽とのこと(出演者の方、スタッフの方、観劇した方、皆さんおつかれさまでした)。

 中学2年の頃に友人との交換日記(爆)を停止したのをきっかけに、その後自分一人でA6のノート(5号?)に日々(不定期)の事を書く習慣がついてしまい、以来の人生の痕跡は「紙とえんぴつ」メモだけです。貧乏人です。記憶力はよくないです。堂本光一氏は「えんぴつやチョークのキシキシいう音が非常に苦手(ラジオ談話より)」だそうですが、自分の場合は気にする暇もなく書くのが職業病です(関係ないですが少し濃い芯ではいかがでしょう。私は筆圧が弱いので。手は黒くなりますが)。今回の観劇内容も宿舎に戻って見た公演パンフと当日夜の走り書きを元にしたので、詳細はかなり不正確。人名(亀梨氏赤西氏等^^;;)も覚束ないかもしれず、反省。

 同氏の負傷の具合については記者会見でようやく公式発表されたようですが、ご本人の初日挨拶で触れられており、詳細不明ながらWEB上では聞き知っていました。22日までの「其の壱」~「其の四」は具合についての情報未詳のままの記載で、客席からの言いたい放題で鬼畜(爆)かもしれませんけれども、diaryの機能を生かしてあえて訂正せずにおきます。
  (※注:初出のgaiaxのdiaryの機能のこと。最初の投稿日時が改訂後の日時に入れ替わってしまう。本blogへの転載の際、初出の日時を反映させています。

 筆舌に尽くしがたく想像を絶する苦痛や苦労があると思われる世界ですが、事実はどうかというより、総力を賭けて「いかにその瞬間、観る人を気持ちよく騙すか」が芸道の(おそらく演者自身もやめられない)本意だろう。だから尊重したい、と考えるからです。「(その程度の情報のみ得ていた上で)その夜、このように騙してもらった一観客」の目撃した見聞、を記すことで、氏の快復を心から祈念したいと思います(敬意の表明としては非常にささやかですが)。

「どこまでほんとでどこからほんとでないのかよくわからないところ」〔=「LOVELOVEあいしてる」番組内、「KinKiKidsのどこがいいのか」に対する森光子氏の出演回における回答(正確ではないかもしれない、およその大意)〕。
 特にリスペクトな意味は無い。しかし非常に本質的なことを突いている指摘であると思われ、記憶に残っている言葉なので、引用する(そう指摘される「曖昧」の部分が最初から欠落しているような対象に対しては、自分は興味をほとんど持たない)。 
 オーディエンスの側のこの「余裕」の有無が、感興を了解できるか否かの根本的な原則であろう。だが同時にもちろん「頭ではわかっていても…」な、その非常に微妙な「あわい」の部分に不覚にも真剣に興奮してしまい泣く人あり笑う人あり商売もあり放蕩もあり、な世界なところがたまらない(ちょっと今拓哉氏調な台詞になってしまった・笑)。

 綺麗事だけでもないし、だから幻滅するということでもないと思う(観客としての自分は、たぶん舞台裏の事の何十分の一も知らないんだろうな、と思いながら)。いろいろ聞き、なぜそういうことが起こるのだろうか、といつも考え、知らないながらも、しみじみと静かに、何か凄まじいものがあることは、充分感じ取られる。ふつつかながら「覚書」に記すに至ったのは、素人の立場の観客がその時「どう見て、どう思ったか」を書いておくのも別にいいんじゃないかなと思ったからに他ならない。←昨今のWEBサイト界隈を眺めての若干の私見もこめて(蛇足)。

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本日の効果音(5) Schafe konnen sicher weiden (1713?)

2002-06-23 | 閑話休題・本日の効果音

Schafe konnen sicher weiden (1713?) クラシック 投稿日:2002/06/23 20:58

〔アーティスト名〕 J.S.Bach/ Was mir behagt,ist nur die muntre Jagd (Jagdkantate) BWV208 〔どんな時に聞きたい?〕 リラックスしたい時
〔ここは良かった!〕 Nikolaus Harnoncourt/Concentus Musicus Wien「Bach: Jagdkantate/Bauernkantate」(Teldec 1998録音→Warner WPCS-21142)(2002) ※(「羊らは安けく草はむ」/「狩のカンタータ」より)
〔ここはいまいち・・〕 (人によって声質にはすききらいあり?)

〔このCDの価値は?〕 選択してください~1000円
ジャケット☆☆☆ 歌詞☆☆☆ メロディー☆☆☆☆☆ 総合評価☆☆☆

〔コメント〕
 某「ねむねむ寝顔」テレビCM(未確認。御紹介に感謝)に遠く思いをはせつつ敬意を表して(爆)。……いつも春、ぽかぽかな日に列車で田園地帯を眺めながら聴くのが最高な、ねむねむ「ぽわぽわ羊さん」の曲。聴きながら風景を見ていると、この世が異様に美しく見えてくるようで自分にとっては不思議な曲です(世界滅亡の日にも聴いてるかもしんない)。言わずと知れたNHK FM「あさのバロック」の番組テーマ。ううう眠い…こんな楽曲を創っちゃうBachって凄いですね(そればっかやな;;;)。(就寝寸前……ほら、ねたらあかんがな!)

※(2005年3月追記:注)↑意味不明なコメントなので補足すると、2002年6月当時、大阪で放送されていたドコモ関西CM・堂本光一さんversion(寝て起きたら携帯電話に情報が…などというiアプリか何かの宣伝←今思うとたった3年かそこらしかたってないのに技術的にも非常に懐かしい)の画像をメールか何かで知人にお知らせ頂いた時の模様。
 なおこの曲を聴いているとつい「ひのなおこです」と口走ってしまうほど長寿番組の「あさのバロック」であったが、2005年現在NHK-FMで「バロックの森」早朝放送中。

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平成十四年六月十四日伏魔劇場覚書(其の四)

2002-06-22 | SHOCK live1/2

…………………「其の参」からのつづき。



〔19〕著作権問題。今回の興行者(伊藤昌一氏と思う)は声に凄みがあり、なかなか怖くてGOOD(この人、前半で病院のお医者さんだったようだが)。かっこよい(渋)。結局「肖像画の裏」の文書で危機を脱する。(ところで、咲穂さんが持ってた著作権用書類にはワイヤーがついてたんだけど、空中を飛ばなかった。事故?)

〔20〕TSUBASAが心配だ、と日本へ帰ろうとする風間JunとKOICHIの言い争い。咲穂氏ナレーションで二人の舞い(←Millennium SHOCKの時でもつよしくんがネタにしていた「喧嘩でいきなり踊り出す」が展開)。ナレーションのバックのイメージとしてのダンス、という照明の具合で、シーンの意味もわかる(こっちもだんだん慣れてきた)。でも「俺が続けることが、翼の力になればいい」てのはわかるけど、やっぱ唐突かなあ(笑)

〔21〕TSUBASAが病院から飛び出し、海辺のコテージ?の2Fのバルコニーのようなところへ。車椅子。今井氏のこの場面の歌(ちょっとスパニッシュ調?)がなかなか佳曲の感。海に現れる「白い鯨をもし見たら、踊れるかも」と待っている、というのも象徴的。

〔22〕そこへKOICHI兄(黒髪・白服)、落ち着いた歩きぶりで再び登場。下から「飛び降りてみろ」とたいがい随分な罵詈雑言を怒鳴りつけ(これも前回も思ったが結構唐突だ(笑))、かっとなったTSUBASAが飛び降りて歩けるようになり「良かった」と喜ぶ兄(おいおい・笑)。一方、NYのKOICHIも幼い頃兄と踊った昔を回想している。

〔23〕TSUBASAもGET UP(?か何か)のダンスでいよいよ復活、NY公演ではKOICHIがLet's Go to TOKYOで成功している。バックステージで再会を喜び合うKOICHIとTSUBASA。「足は治ったのか」からまたも地獄のアドリブギャグコーナー(爆)。「もう大丈夫さ、ちょっとバク転が曲がったけどな」「TSUBASA、しかし背中がお地蔵様のようだなあ(笑)わけわかんねえや」(←意味不明。いっぱいいっぱいか?)「さっきのTSUBASAの歌のげろげろげろって何だ?その後でしゃけしゃけしゃけって言ってたろ。いや新しい蛙の歌とすし食いねえかと思ったよ」(爆)とKOICHI(そりゃGET UPとかGET OUTとかshake itとかそういうやつだと思います)。

〔24〕足の回復ぶり、というか「頭が良くなったかの回復ぶり」を見せるためのTSUBASAの「オレに不可能は無い!」一発芸シリーズ。(1)「UCカードCMの堂本光一のふり」編。Jun「つよしくんの、パンツの中にあるカード探してんだよね」。KOICHI「おまえらよく知ってんな」(笑)
(2)冷蔵庫編。TSUBASA「ああ、喉が渇いた。ぷしゅ」(缶を開けて飲む)「おつまみは」冷蔵庫を開けて「でっけえ豆だな。よっこらしょっと」マメマン……「古い。お前、いろいろネタ持ってんな」(KOICHI)※既に宴会芸の域に達している。

〔25〕さてNY公演恒例ブロードウエイダンス。(赤坂→錦戸→)今回はRyo東新のステッキダンスレビューから東新・翼・光一・咲穂4氏のステッキダンスへ。

〔26〕バックステージ。さっきのUCカードネタの続きでJun「あのCMかっこいいよな」「カードでおごってくんないかな」背後からKOICHI「じゃあお前も加入しろ!」と登場(爆)。KOICHIの謎解き「つよしくんからマツジュン、マツジュンからオレ」「じっちゃんの名にかけて!」(爆)以下説明。でっちあげられた「不評」で命を絶った兄と、その張本人。仕組まれた事故。「成功の頂点まで人間を導いて転落させる」のが楽しいという「悪魔」の正体がばれ、自殺?と思いきや高所の追跡格闘劇。(←今回は横から見てスタントがわかったぞ!・笑)

〔27〕RyoとNYに残ることにした咲穂さんのソロ「NY・NY」やはり素晴らしい声(今回、拓さんとのDUETはなし。このくらいの音量で全員決めたいよね←無責任な客の発言・笑)。「Ryoは悪魔の子なんかじゃない」を力説するKOICHI「だってJunとモグラがやっちゃったとしても人間の子が生まれるはずが…」「いや、いくら目が細いからって…」←いまいちかな、ギャグ(笑)

〔28〕階段登場、左端のKOICHI兄が昇天する「ONE」の見せ場。(上がる光一氏がやっぱし痩せたんかな、細い感じがしたのは気のせい?)※関係ないけど東新という人が結構小柄だな、と改めて気づく。青い服で戻ってくるKOICHI。

〔29〕待ってました大統領の大階段フィナーレ、天晴Let's Go To Tokyo。ほんっとにうれしそうですよねKOICHIさん(格別)(笑)。一回ずつ幕が上下して階段上に色とりどりの布が広がるのも綺麗。

〔30〕ショータイム。

(1)カナシミブルー。実際近くで見るとテレビで見るより激しい踊りである。KATTUNと光一氏、ラストの藍色のライトが非常に綺麗。
(2)翼氏ソロ(FIVEとJrと)
(3)KATTUNの曲(側壁から)。結構黒っぽくて佳曲なコーラスっぽいナンバー(CD出ませんか?ちょっと希望)

(4)アンダルシア。光一氏(slow)→翼氏(fast)+カルメン咲穂氏→光一氏→男装咲穂氏、という咲穂さん早替えが楽しい。※今回光一氏の足の具合、自分はショータイムラストの挨拶の時再認識したが、ウエストサイド付近ではバク転まで回復し、アンダルシアではバク宙は控えて台上で決めていた。「満身創痍」はKOICHI=光一氏でもあったのだが、全体を通して遜色はなかったと思う。
(5)情熱。(「腰の踊り」のところ、ちょっとやってくれました。生だとよろしうございますね。ところで、今回光一氏、髪の毛伸びてます→日曜の堂本兄弟と比べるとかなり)

(6)僕の背中には羽根がある(付、ロープ姐さん。おっと、KOICHI氏「布」で飛ぶのは、申し遅れましたがジャパネスク付近)

(7)夏の王様(謎の巨大銀色ボール出現!Jr.と女性のダンス。翼氏参加。途中で変な方にボールが動いてJrの子が転んだかなんかして光一氏が「だいじょぶ?」って笑って声かけてた)

(8)ジェットコースターロマンス
(9)やめないでPURE(黒人のMAURICEさんたちがラップ調で入ってきて、会場拍手で参加)
(10)愛されるより愛したい(このへんになると光一氏、声がすごく伸びてくるのだ)
(11)雨のMELODY(もうおはこ状態)
(12)愛のかたまり(バラードバージョン)。動きがゆっくりの場のせいか、このへんで右足の調子がちょいと不調か?と見るが、光一氏の紫の衣装、女性舞踊ともに優美。こういうアレンジ好きなんだろうなあ。ここで座長のご挨拶。いえいえたいしたもんですぜ旦那。ごくろうさま。※自分の席は右端なので左の舞台袖に待機する亀梨先生が見える(笑)
(13)硝子の少年。舞台総出演者の歌唱と客席のスタンディングオベージョン(外周から客席1F中央へじわじわ、最後全員)。


……という感じで全幕終了。18:00過ぎ開演、大体21:30前頃に終演(前回よりもまとめられた印象、というのはここでも)。やっぱり帰りしなに1F舞台を確認(この段階で、「せり」の部分は上がった状態になっているのだ)。めったに来れるところではないので、触ってしまいますです。ぺたぺた。アンケート投入後退場。

※ところでなぜ「伏魔劇場」なのか。退場後、ハンカチを紛失したことに気づいて一度戻ったのに出て来なかったからです。消えました(笑←巣鴨の慈眼寺で芥川龍之介の墓に詣でた時にも同様の現象あり)。光一氏曰く「帝劇には神様がいる」(weekly oricon6/24号)らしいので、こういう落し物が「出て来ない」時は「そこにいるらしい」神様か何かに差し上げたと思ってしばし諦念。拾った方、使う場合はお洗濯をしてから使ってください(笑) 
             (まずもって了)

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平成十四年六月十四日伏魔劇場覚書(其の参)

2002-06-22 | SHOCK live1/2

……………………「其の弐」からのつづき。


〔9〕その公演も終了し、一同NYへ「客船で練習しながら向かう」ことに、と波止場の風間Junの話。もう出発、とのことでJunには別にバナナボートの用意が、などのギャグ?のあと、KOICHIが再び登場。「いやあJun、目開けろよ」「開けてるよ、いつも」(このネタ続くなあ…)船内での群舞練習?がJr.の見せ場。ここでYaYaYahなども参加(歌は声がよくとおると思ったが、なにぶん非常に幼少に感じられる)。客席にも幾分サービス?あり。

〔10〕渡航の船内で眠るKOICHIの悪夢「白鯨」。こちらも趣向に変化。船長役がKOICHI、側壁のナレーション?がTSUBASAである(前回はこの位置が逆)。無表情に銛を船長に手渡す「拓さん」の船員、執念で夢(悪夢?)の鯨を命を捨てて追い続けるKOICHI、「白い鯨の目はやさしかった、傷つけたのはあなただ」と諭すTSUBASA。象徴的でしょ? この今回の人物構図によって若干前回と「意味」が変わったようにも思うが、事故からのくだりで「白鯨」が「そういう意味だったのね」と横手を打てた箇所。

〔11〕前回のTSUBASA船長の内的葛藤、の時よりも、今回の場合は話全体がKOICHIに集約されてくるという点での判りやすさの効果があるように思う。海中漂流のシーンではTSUBASAがぐるぐる(これは前回以来、TSUBASAのおはこ?)、木片につかまり辛うじて助かる(これも後半の好転の暗示?のように読めなくもない)。そして「鯨と運命を共にする」KOICHI船長の「銛を撃て!この化物を殺せ!」←殺陣同様熱演。前述したがこういうところで光一先生のツキヌケぶり(=楽しそう)を個人的に感じたちょっとおいしい一品(笑)。

〔12〕NYに到着、米黒人系出演者とYaYaYahの人が歌唱。第一幕終了。休憩。

〔13〕大顔「ようこそ」の先生登場。過去回想シーン……KOICHIの兄(二役)は今回、黒っぽいかつら(おかっぱ?な、やや長髪)を使用、差別化を図った模様。「これがわたしのムーンウォーク」どこか東山調(笑)で、歩き方や動作なども弟KOICHIよりやや落ちついた雰囲気か。シアター内の怪異現象コーナーの後に絞首台出現、兄の落下。運ばれる兄に「兄さん!」と客席内から駆け寄るKOICHI(そりゃ客席も大騒ぎ)。趣向は前回を踏襲。

〔14〕NYでのカンパニーの練習が始まる。JrやKOICHIと黒人ダンスメンバーとのダンス合戦の様相。自分はKelby氏(スキンヘッド風?)のKOICHIとアイコンタクトする悪戯っぽい目(恋に落ちたんか?みたいな・爆)が楽しい(笑)シーンだったっす。

〔15〕I・G・シアターでカンパニーを迎えるおばあさん(拓)、ボーイキュートを紹介。必死の笑顔で英語を話そうとするKOICHI(最近ラジオでも「英語勉強しときゃよかった」ってのはネタなのかマジなのか・笑)。ボーイキュート「君は思ったより背が低いんだね」、KOICHI「なんだ日本語しゃべれるんじゃん(汗)」

〔16〕NY公演のステージ。Ryo役は東新氏でJr.や劇団員とタップやストンプ?披露。「愛されるより愛したい」インスト(来たぞ)から恒例のロープ姐さんと、回転KOICHI先生(おいおい、片手で回ってるぜ)、さらにウエストサイドへ(これがまたきついんだ)。

〔17〕数えてみたのだが着地からウエストサイドのにらみ合い(速度を所々落として決めるダンス)が16小節くらいしか無いんでないかい?これで次の激しいフリへの態勢を整えるってのは骨ですな、と改めて驚嘆。フェンスTSUBASAも健在(笑)。最後に残されるKOICHIのソロ「光る朝の影…」のところ、この音量をもひとつがっちり決められたらもっと凄いんだろうなという感も(でも体力的には限界か?劇中劇だからいいのか?それとも音響の問題?)。←見る方が言うだけはタダ(爆)

〔18〕ショーの成功、記者会見。「大変だ」慌てる口上役が下嶋兄氏(大抜擢←と隣の席の御婦人がつぶやく)。風間Jun「お前のしゃべりは落語なんだよ」(爆)(※ラストの階段踊りで下嶋氏はしかし緊張の面持ちだったように思う、もっと笑ってもいいよ^^。)
 ここでJunの歌。軽快。


…………〔19〕につづく。

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平成十四年六月十四日伏魔劇場覚書(其の弐)

2002-06-22 | SHOCK live1/2


………………「其の壱」からのつづき。

〔6〕恐らく今回最大の改訂はストーリー構成上の各キャラクター配分だと思う(再三申し上げるが以下も展開内容に触れるため、未見の方御注意を)。


 公演Tourの中で「車では遅い(?)ので、バイクで行こう」と提案し2ケツを誘うのが、今回KOICHI自身である、という趣向。免許のないTSUBASAが躊躇するのだが、JunとKOICHIが「バイクの良さ」を教えて説得する。恒例?のアドリブギャグシーン。ヘルメット(原付用みたいな半球状のやつ)をかむり「ヘッドライト(自爆)」なKOICHIが台に馬乗りにうつ伏せてまたがり、腕=ハンドルを背側に上げて“人間バイク”に扮し、JunがTSUBASAを煽る。「さあ!乗ってみろ、鍵穴はお前次第だ」(…ぎりぎりなネタのような気がする・爆)ためらうTSUBASA。※ちなみにJunはバイクの座席を「サドル」と称していた。横で突然アドリブを振られて困惑する亀(梨)氏。TSUBASA曰く「こんなサドルは、やだ」…結構いっぱいいっぱいな人々(笑)。

〔7〕「追憶のハイウエイ」?バイク走行(FIVE側壁登場)。Junは渡り、後から渡るタンデムの2人が谷底へ転落。…心理的展開は、今回の方がKOICHIとTSUBASAの二者に焦点が絞られており判りやすいと思う(事故→TSUBASA足動かず→自責の念に駆られながらもKOICHIがそれでもShow must go onでNYを目指す→残されるTSUBASAの落伍感、落胆と失意)。このシーンで、次の展開を「そうか」と予感する。

 ストーリーが読める、ということは「三秒に一度の衝撃」と矛盾するかもしれないが、作品として納得できてきた、ということでもある。もちろん「再演」だから練られている(Act・Themeリストともにパンフレットに既に掲載)ともいえるのだろう(個人的には「驚かせりゃ何でもあり、ってなもんでもなかろう」な派なんで…)。

※Millennium SHOCK(2000)の場合、「四天王」4人分の配役の必要上AKIRAのような「向こう見ずな転落役」がいた。昨年度のSHOCKの転落シーンも(「悪魔」の存在は新しかったとはいえ)その延長上にあるような気がしていたのだ。

〔8〕負傷にも関わらずShow must go onの舞台「ジャパネスク」。こちらも前回と異なる。台詞の多い「ハムレット」はない。全体的に火炎・仮面ときて殺陣立ち回りの、動的身体表現を専らとするSHOWで攻める。とにかくこのシーン、殺陣の皆さんとKOICHI先生は休むことなく疾走する(早替りで入れ替わっているがそう見える)ところが見もの。(ちなみにヤマタノオロチ調の怪物は舞台右袖にハケると自分の席からは隠れて見えないなどという椿事も。)
 
 五条橋をイメージしたと思われる階段のセットが回り、田中氏(牛若?)笛で登場の後、長刀弁慶のKOICHI、途中から剣劇へ。ざんざん斬りまくり斬られまくり(なんか火縄もどきで撃たれたりするのは時代考証的にはOKなのだろうか?でも許す(笑))の末、KOICHI先生階段上に果てると思うとカルミナプラーナ(またも恒例)で運ばれて見栄を切る?のであった。

 ※観劇していて、ハムレット等の台詞芝居は(そこに何らかの展開上必然的な意味を置くのであれば必要としても)舞台上の演者の肉体的な「動き」のスピードがどうしても遅くなるものだ、と改めて思い出す。殊にMillennium Shockで東山=父王の貫禄を目撃してしまった自分は、昨年度ShockのKOICHI二役に「まだ、細いかな」という正直な印象を拭いきれないという感覚があったので、今回の「殺陣中心」は見せ方として正解かも、と個人的な感想。

 堂本光一氏の「動く」キャラクターによるところもあるだろう。元々市川雷蔵好きな近所の年配の某御婦人の意見によると、細く腰高ながらの立ち回り(ついでに黒ぶちメガネで背広だと、金髪で無ければ一見すごく普通の人に見える点)で、ぴかいち君が気になる(もちろんdancingな殺陣であるから比較対象外としての個人的意見である)のだそーだ。ほおお。光一氏本人も結構好きで案外やってみたいんじゃないのかなあ?「薄桜記」(1959、大映)みたいなグレイトヒロイックな御最期(この手のやつって好きな人はかなり好きかと思います・笑)。こういう時のKOICHI先生は、体力的には非常に大変だとは思うが、素人目にも見ていて「実に楽しそう」に見えるのであった(そのことについてはまた後述の予定)。

かくして「満身創痍」ながらも「Show must go on」、な本編のテーマともあいまった象徴的意味の展開をジャパネスクに見た感あり(いちおうKOICHIも事故ってるということで。これについてもまた後述する予定)。



  …………………〔9〕へつづく。

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