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「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

本日の効果音(99)Romantic Again (1982)

2025-04-05 | 閑話休題・本日の効果音

〇3月下旬、仕事の準備で資料を取りに東京に行ったのだが、帰りに少し時間をとって
   
 数年ぶりで根津駅から徒歩で向かうキイロイトリです。
 坂本龍一展は予約が間に合わず、ビアズリー展は久留米に来るまで待つことにして、今回は

         
 弥生美術館の「青池保子展 Contrail 航海のかがやき」これは入らずんばあらず
 (※3月下旬:前期展示)

 
    
 写真撮影可スペースにて。中高生の自分らの人生観なり人格形成に恐らく多大な影響を与えてしまったストーリーの、言わばもはや10代の頃の恩師(かつ必殺仕事人的にヒーローでアイドル)のような少佐と伯爵たちに再会。この絵柄を目にして一瞬にして、当時熟読していた自分の「脳」の感覚に引き戻され、そして彼らの年齢を自分が既に超えており、読んでいた子どもの自分がその頃全く想像だにしなかった仕事(任務)に生きる大人に数十年後の自分がなってしまっていた(いや、自分は、その子どもの頃に考えていた「大人」に、本当になりえているのだろうか?)、ということに気づいて、心底から愕然とする。この美しい原画の数々(結構その多くを、別冊LaLaやプリンセス誌面で見た)の前で、心躍るを通りこして、激しく揺さぶられる心の感覚は喩えようがない。(気楽に懐かしいなどとも言えないものだ。)

 ※まさか青池先生のご出身の下関よりも西の、全く縁もゆかりもなかった九州に、仕事で赴任して生活を長く続けるようになるなんて、これを読んでいた当時の(生まれも育ちも東日本の地方都市の)自分は考えもしなかった。その頃の「絵」に遭遇して脳内の当時の自分の感覚の部分が召喚され、数十年後の現在の自分の境遇に仰天しパニックを起こしているような衝撃度、といってもいいだろうか。


 …なんてことはともかく、現金第一ジェイムズ君にも再会。(キイロイトリとカツオ人間は初対面)
 長期連載のうち「初期」までしか読んでいないらしいので、久しぶりに始めから電子書籍で読み返し始めた。校内暴力とか散々心惑わされてもそれが非常に狭い日常の世界であり自分は自分だと考えて通り抜けて来られた時期、国際的に世界は広いことを教えてくれるこれらの作品に密かに心励まされたものだが、世界情勢も1980年前後とは随分変化した21世紀で、かつ変化している現在の自分の感覚から(当時理解できてなかった部分も含めて)どう読めるのか、試してみる。
 (昭和末期なんで、今でいうとコンプラ的にはいろいろあるだろうが現代史的文献として)
 改めて記憶がつながってくる。映画「鬼滅の刃 無限列車編」とか「裏切りのサーカス」とかを見た時に何となく感じた「既視感」=そう言えばどっかでこういう話や絵の構図を見たような…と思った原因は、どうやら「エロイカより愛をこめて」や「Z」だったようだ。
 (顔が映らなかったカーラを、仔熊のミーシャみたいな奴?と無意識的に脳裏で想像していた…とハレルヤ・エクスプレスで思い出す)


 BGM:ロマンティック・アゲイン / 水木一郎
    (「エロイカより愛をこめて オリジナルサウンドトラック」COLUMBIA CX-7047) 
 君に会うまで忘れていたよ、とは御意。エロイカのオーディオミニドラマとイメージソング入りLPは話題で知っていたが当時の中高生には高くて買えなかった。野沢那智氏・中田浩二氏・森山周一郎氏の洋画吹替的な豪華さと、なぜか水木アニキの歌唱にしてザ・チャープスのchorus(といえば「できるかな」)と、前田憲男&大野雄二の80年代前半的City Popがふんだんに、という貴重な仕様でもある(20250405)
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本日の効果音(98)忘れられないの(2019)

2025-03-28 | 閑話休題・本日の効果音

〇ミャンマーやタイの方面で大きな震災があったとの報で、お見舞い申し上げます。
 昨日のオータム書店もとい秋田書店の元ビル改築現場の火災にも驚いたが。
 今日は朝から強い雨が通過し、ようやく止んだところ(近郊のキイロイトリ)

   
 写真は3月中旬の梅と菜の花だけど、先日からの高温で近所の桜の方が急に綻び始めている


 BGM:忘れられないの / サカナクション (「834.194」NF Records 2019.6.19. )
 ラジオ番組の最終回で、この曲の最も効果的な使用方法に密かに感動した。改めて歌詞にも聴き入って、卒業式くさい歌などよりもリアルに春愁の本質が表現されていてなおかつ非常にfunkyという。これが実に「3月」の歌だったのだ、ということを了解した、と言ってもいい。なぜ今まで気がつかなかったのか。と不思議に思ったが、調べてみたら2019年の春のCMの歌だったので納得した。2019年3月下旬といえば、自分は緊急手術を受け一週間ほど入院していた頃で、テレビを見ている余裕どころじゃない春だったのである。気候的にはちょうど今頃の季節だ。そこから生き延びてこれを聴ける春を過ごしているのだな、と感じながら聴いている今の自分がいる。(20250328)
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本日の効果音(97)Maputo(1986)

2024-05-15 | 閑話休題・本日の効果音

〇また作業が重なっているうちに日が過ぎてしまったので連休の時の写真でつなぐ(写真:古町通りから柾谷小路に出てきたバス停前のキイロイトリ)
 
 下の美術館の方から新潟駅行きバス停を目指して歩いてきた。ちょっと暑かった日。

 
 本日のBGM:Maputo / Bob James & David Sanborn (「Double Vision」)
 自分のDAPの中に「音声チェック用」に常備しているアルバム音源の一つがDouble Visionだったりする。その中の多分一番有名かもしれないDavid Sanbornさんのサックスの調べの一つ。
 smooth jazzなんて言葉はまだなかったと思われる頃(今でも、その言葉には違和感がある)、芝浦インクで見たMarcus Millerさんが今風に言えば多分マーカスミラーニキとか呼ばれてもおかしくない頃で、1988年の仙台の泉パークタウンでやってたLive Under The Skyの野外で、サンボーンさんを初めて生で見て聴いた。その時のラインナップがMARLON JORDAN QUINTET、SELECT LIVE UNDER THE SKY SPECIAL QUARTET(パット・メセニー、Ernie Watts、チャーリー・ヘイデン、Paul Wertico)、DAVID SANBORN GROUP(デイヴィッド・サンボーン、リッキー・ピーターソン、ハイラム・ブロック、STEVE ROGAN、テリ・リン・キャリントン, ドン・アライアス)、SUN RA ARKESTRA、MILES DAVIS GROUPだったようで(※Wikipediaによると)。野外の会場で出演待ちの間、観客席の後ろの露店で雑談して仲良くなりビールをおごってくれたお兄さんがPat Methenyの渋めのカルテット目当てで、Sanborn Groupは派手すぎてちょっとねえ、と言っていたのを覚えている。その時のサンボーンさんは確かに「Close Up」の頃で、その勢いで黄色い歓声を浴び、一番「きらきら」ばりばりに華やかだったと思う。ともかく自分の中のSanbornさんのイメージというと、その時のが強く焼きつけられた感があり、smoothなどというよりも、非常に「強い」何かだった。
 今日のニュースの訃報を聞いて、午後の作業の休憩時に手元のDAPを取り出して再び最初の一曲目のMaputoから聴き始めた。これから暑くなる季節、夏の夜に偲びたい音楽だ。その後でもうちょっと強めのClose Upの(古い表現をすると、これも当時は借りてダビングしたカセットテープがまさに擦り切れそうなくらい聴いたやつの)SlamやCamel Islandを聴くと、曲名は忘れていても曲は覚えているという記憶の再生が起こる。ともかくSanborn奏法というかまぎれもなくこの人な「Saxの吹き方」の先生みたいなところが明らかにその後の奏者の奏法に多大に影響している、というのは納得できる。
 奇しくも「帰ってきた あぶない刑事」(2024)なる映画が上映されるとのことだが、ドラマ「あぶない刑事」の頃と聞くと、こういう「きらきらした」Hi-Fiな音色が巷に蔓延していたから、脳内にはまだビーパップな勢いで軽かった仲村トオルさんたちの絵柄と、この手の音がミックスで流れる。Bryan FerryのDon't Stop The Danceやベイト・ノワールと、「翼を拡げて~open your heart~」も一緒に。(20240515)
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本日の効果音(96)Photograph (1983)

2023-11-03 | 閑話休題・本日の効果音

〇原稿と校正と営業が連続しすぎて10月上旬の出張以外、会社と自宅の往復で全然出かけていない。水曜に一つ提出して一つまた次のが追加されたので、金曜は少し休む。今日は天気がよいので連日缶詰め状態だった頭脳労働は中断し、アクティヴレストに切り換えることにした。
 キイロイトリは朝の鹿児島本線の快速に乗ってきて

     
 久しぶりに小倉に下車し、日常と違う景色を見ながら歩いた。何か所か目的の場所を回り、松本零士先生の宇宙なデザインのモノレールに乗り、帰りに
 
     
 小倉昭和館が復興建設中で、久しぶりに旦過市場でテイクアウトできるグルメを買って帰る。

 
 ミートショップコアさんの煮込みハンバーグと岩田餅菓子店さんのお赤飯がさすがよい材料の手堅い滋味の美味しさで、自分にしては久しぶりに贅沢な夕食に。

 BGM:Photograph / Def Leppard (「Pyromania(邦題:炎のターゲット)」)
 先週のベストヒットUSAでゲストだった時にMVが流れて「!!」と横手を打って納得した、恥ずかしながら「曲名も曲も知っている名曲なのに、誰が歌っているのか自分の中でアーティスト名が一致しなかった曲」の一つだったのである。子どもの頃からFleetwood MacのYou Make Loving Fun的なコード進行で動く歌が好きだったので、この曲も記憶にありながら、誰のだかわからなかった。ようやく苦節〇ん十年にして判明して脳内で反芻している。リック・アレン先生の復活劇など凄まじい話題だったから、当時頻繁に放送もされていたはずで、今思うと、なぜわからなかったのかが不思議なくらいだが。BostonかTOTOかForeignerかと思っていたような気がする。YouTubeといい動画サイト等で、今はわりと検索をかけて探したり視聴したり、がしやすくなった(30~40年前はそういう手段がなかった。探すならレンタルCD屋で心当たりの盤を数十数百回借りるとかしなければならなかっただろう)。便利な御時世だ。ということで、自分が不覚ゆえ、探し続けていて「ひょんなことであっさり」わかることがある。あなどれない。
 このあたりの音楽は、当時はHR / HMみたいな枠で言われていて(多分The Last Rockstarsあたりはこのへんを目指しているのか?と思ったりしたのだが)、自分はモトリー・クルーやラットやこっち方面は雑誌などで見てもそれほど詳しく聴かず、ひとくくりのように思っていて、よくわかってなかった(1988年あたりからなんか当時は産業ロックとか言われて、曲構成も「荒っぽい」ような気がしたりして)。だが改めて聴くと、Def Leppardは楽曲の構成が不易で奥深いと知る温故知新。HMというよりHRの英国のbandだと感じる。このPhotographなどもAメロBメロからコーラスへの展開がまるで一種のバロック音楽のように典雅だと思っている。検索してみていると結構古典的な扱いの曲のようで、HRバンド結成時の練習課題曲的になっているらしい。Vocalのキーも高くまで行くし、どのパートも手が抜けない。ツェルニーか(爆)
 ちなみにデフ・レパード先生たち今日は横浜で絶賛LIVE中だそうである。祝来日祈盛会。(20231103)
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本日の効果音(95)Praying For The Dying -inst.- (1994)

2023-04-29 | 閑話休題・本日の効果音

〇(写真は祐徳稲荷のバス停待合室にいるキイロイトリ2羽です)
 今朝から凄まじい大雨のため、外に出られない。
 数週間ぶりで自宅にいて土曜を過ごしている。壊れた折りたたみ傘の修理や繕い物、家計簿の整理と洗濯と台所の掃除などをしているうちに、週明けに用意しなければならない書類のことが頭にひっかかって不安になる(だいたい、そうして頭の中が一杯になるために、家の片づけが毎度止まってしまうのだった)。小降りになったところを見計らって、一度会社のデスクに戻るか、持ち帰っているUSBのファイルから修正を始めるか、悩む。
 そうこうするうちに、台所に残る保存食料の賞味期限チェックとともに、その消費しなければならないものから使って、昼食を準備する。

 それにしてもまだBDの修理交換をせず一か月近く経つまま、「テレビを録画しない」と、こんなにテレビを見る時間が減るのだ、ということがよくわかった。録画するとHDDダビングの間何かを付けたり再生したりするから、その分、使用時間が長くなる。だがダビングしたものも、それをこれから見る時間が、今後の人生でどのくらいあるのか?と思うと、そんなに要らないのだろう、という客観的な考え方にたどりつく。先日の「隣の男はよく食べる」やら、来週はDepeche Modeの新譜らしいベストヒットUSAとか、今までだったら留守録しとくところだったが、まあ成り行きによるな、という気分になっている。テレビを見ない分、netとラジオから天気予報とニュースを確認したり、音楽を聴いたりしている。夜そうして早く休むと、昼間の仕事が朝から動ける。
 ちょっと3月末から4月があまりにも繁忙すぎ、手が回らなかった。やはり24時間の中で脳が動く分、仕事が多すぎる上にnoiseが入ると回りにくくなる。少し「関わるものの絶対量を減らす」べきだったから、ここへ来てこの展開なのかもと思うことにした。


本日のBGM:Prayer For The Dying (instrumental)*bonus track / Seal (「Seal Ⅱ」W PCR-40 1994. ZTT Records LTD.)
 Level 42「Forever Now」とかSealⅡなどは、1994年頃に流れてきて聴こえてきた記憶の中の英国音楽だったとしみじみ感じる。同時期のPrince(途中で一時Ƭ̵̬̊)よりもメロディックだったという印象もある。Kiss From A RoseにしてもベースにはJazzyなものやJoni Mitchelle 的なものがあるらしい(なんとIf I Couldのコーラスに参加も、とか)と聞く上に、いろいろな音楽の要素が取り込まれていそうだ。この「Seal Ⅱ」のM2は詞のすごさももちろんだが、bonus trackのinst.だけでも楽曲の良さがじわじわきて、改めて「Seal」と「Seal Ⅱ」を通して聴き進んでしまうと、同時期的にはBryan FerryのMamounaとか沙粧妙子最後の事件(岩代太郎)などにも共通するtrackの贅沢さと、複雑にして良質なコードとフレーズの畳みかけの快感があって、酔う。2010年代だと林ゆうき・橘麻美の「嘘の戦争」のサントラの「復讐の轍」のギターの使い方とかも、こういう感じで。これらの音楽には90年代の爛熟した(軽薄になってしまう前の)sound構築の華の系統のようなものを感じたりもする。もしかして楽曲的にはアニメのサントラの作者などを含めた、現在の日本の音楽のcomposersへの影響も大きかったりするのではないだろうかと疑っている(20230429)
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本日の効果音(94)探偵の宿命(2022)

2022-11-26 | 閑話休題・本日の効果音

BGM:探偵の宿命~さあ、おまえの罪を数えろ! / 中川幸太郎、鳴瀬シュウヘイ(「風都探偵SPECIAL CD-BOX」AVZD-63363~5 avex trax *DISC3)
 (「風都探偵」#9 BS11 11/26 22:00~)
 
 手の込んだ作りようで、自分的にまさかの展開だがBGM音楽が瀟洒でついBOXのをgetしてしまう。DISC1が歌でDISC2と3がサントラ。カツオ人間&キイロイトリ「イロイロ ハイッテルノ」
 このモチーフがいろいろ変奏されていく中で「さあ、おまえの罪を数えろ!」のラテンぽいのがちょっと1970年代の洋画調だったりしてよい。これは羽田健太郎的にスコアが出回って吹奏楽コンクールとかで演奏されそうなやつだな。「コーヒーを飲みながら」「事件の概要」「調査開始」なんかでも、全体的なホーンセクションとJazzyなところとか、リズムギターとハモンドオルガンみたいな音色が入ってくるのとか、20世紀と21世紀の連続感が心地良い。元々「仮面ライダーW」から音効のコンセプトがスタッフ的にも引き継がれてるのも世界観のぶれない秀逸さの要因だろう。この作品「舞台」化もされるらしいのだが、サントラのナンバーを使うのかな?コミックを見ずにネタを知らずにアニメから見始めたので、#9まで見たところで3巻を買いに行こうかと(20221126)
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本日の効果音(93)初恋の悪魔(2022)

2022-08-14 | 閑話休題・本日の効果音

〇昨日のお寺参りの後の買物の途中でバイクでぐるっと回ってくる。さすがに夏休みの朝らしい景色をblog用に撮影しとこうかと思って。海岸でハ釣り客もちらほらいる。キイロイトリ「クモッテ キマシタ」
 
    

 BGM:初恋の悪魔 / SOIL&"PIMP"SESSIONS (『初恋の悪魔』#5 FBS 8/13 22:00~)※2022.7.20.配信
 お盆の13日の夜、寝る前にたまたま玉置浩二シンフォニックコンサート2022(BSP、8/13 21:00~)を聴いて、それで既にお腹いっぱい気味でテンションが上がり、そこで留守録タイマーにして休めば体力的によかったのかもしれない。そうでなければ普通の土曜22時ならBS11の「神クズ☆アイドル」をはしごしながら「不覚にも声出して笑ってしまうタイム」なのだが。こともあろうかそのまま、22時で切り換わった地上波の方の画面の「初恋の悪魔」#5をリアルタイムで見てしまった。(余韻がひどく残ってしまったため、仁淀くんたちの新曲の方を再生して見たのはだいぶ遅くなってからだった。鈴之介とか瀬戸内ヒカルとかこんがらがった奇妙なメガネの人が多い。おかげで変に疲れて睡眠不足)
 先日の星新一ドラマでも充分何かやばい感じだった林遣都さんが、このまま長じて「もう一人の平成の怪物」安田顕さんのように変態的な「もう一人の令和の怪物」になってしまうのではないか、と心配になってくる(誉め言葉)くらい、この顔といい眼力といい濃い感じのエキセントリックな2人が密室に閉じ込められる画面の暑苦しさとねっちり感(爆)。そこから最後まで次々といろいろな因縁の話が入ってきて、大量に畳みかけてくるスリルで、所々おかしくて失笑で噴いてしまうのに背中がぞっとするという、なんだこれは。屋上のシーンのカメラの撮り方の角度さえ怖かった。室内のセットやロケのカメラの風景一つ一つがどことなく偏執狂的に印象的で、はまる人は「入ってしまう」類のように思われる。
 夏休み企画かどうか茶の間にいながら劇場の舞台劇を見せてもらってるような濃さ。坂元裕二脚本というだけでなく太賀さん柄本佑さん安田さんというと映画「追憶」を思い出したのもあるし、この安田さんの敵か味方か謎の立ち位置で「第一章」なんて言ってるのの既視感…これは…チームバチスタ3 アリアドネの弾丸なあれ?なやつかよと思ったり。
 そして次回どうなるんだ??という動揺の中でどっと流れ込んでくるEDテーマのJazzナンバーが秀逸で、誰の何て曲?とサントラを探しかけたらすぐ公式YouTubeがあってわかった。MVの場所がよいw。危険な関係のブルースとか死刑台のエレベーターみたいにタイトルが即曲名になる感じだろうか。この音楽でドラマを締める隙の無さ。最終回まで行って見解が固まってから書いた方がよいのかもしれず、ほんとにこのテンションで最後まで行くのかどうか不安と期待と恐怖(現在形)。今夏の移動用BGMに追加(20220814)
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本日の効果音(92)偏西風(1997)

2022-04-22 | 閑話休題・本日の効果音

〇4月に入って基本3週連続で新年度突貫工事状態でしばらくぶりで失礼しているキイロイトリです。
 柳生博さんというと大泉洋さんのレパートリーがまた一人去ってしまったと思い出しつつ
 
 

 本日の効果音:偏西風 / Lacryma Christi (「Ivory Trees」POLYDOR PODH-1358 1997.5.8.)
 KOJIさんの訃報を悼んで。年齢的には安田顕さんとか大泉さんとか稲垣吾郎さんとかのアラフィフのあたりなんでまだまだ若い方なのだ。惜しまれる。ラクリマというとうちにあるのはメジャーの最初の方の8㎝シングルCD盤(!)であったりする。これもかなり以前に(今見たら十数年前だった)書いたことがあるとおり、福岡に越してきた頃RKBラジオで月~木10分番組でやってたKinKi Kidsどんなもんヤ!の前番組でやってたラクリマ・クリスティーのラブパレードをしばらく聞いてたから、そこでこの曲を知ったんだと思う(ついでに、「織田ゴム長」っていうネタも確かこの頃ラクリマのラジオで知ったんじゃないかと)。1997年の発売だがラジオがきっかけだから1998年頃のことで、ちょうどうちのたれぱんだが家に来る少し前くらいの頃でもある。それこそパール兄弟のバカヤロウは愛の言葉的に「突然ラジオから流れてきてガツンと一発殴られたような」インパクトだったため、音源が欲しくて当時のCDを買ってしまった(うちにあるのはこっちだけなので、今聞くとアルバムバージョンの方も聴きたくなる)。vocalと耽美的な歌詞の世界観はもとより、ポップなサビと泣かせるメロと思いきや、イントロから周到にして中間からアウトロまで絡み合う変拍子とひたすら鳴り歌い続けるツインギターとベースとドラムスの緊張感が凄まじくて良い。リアルタイム的にみて自分はL'ArcのCDを買うよりこれを先に買ってるんだった(L'Arcはむしろ後から爆発的遡及的に一気聴きしてるし)。未来航路とかForestとか以降がわりとメジャーコード路線ぽく感じたのでそれ以上持ってないのだが、偏西風はともかく絶対大多数の人が密かに(密かでもないか)支持している佳曲であろうとして記しておきたい(20220422)

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本日の効果音(91)Seeds of Life (1992)

2022-03-31 | 閑話休題・本日の効果音

〇年度末の日もあいかわらず作業で、朝から結構雨。そして夜になるとまた少し冷える。服の調節が面倒くさい。今年も送別会等はなしで個々の工房で残業している状態。県内の感染者数も減らないし、4月から値上げだというし、スタグフレーションかいな。という雲行きの年度末。
 
  
 写真は先日の夕方、葉の花が広がってた国道沿いにてキイロイトリと買い物帰りの時の。この時は曇り空。

 BGM:Seeds of Life / Jan Hammer (「Beyond The Mind's Eye」BMG Video VHS 1992 )
 なんとなく検索していた時、ふとしたきっかけで突然わかった。こんなのがひょっと出てくるとは、凄い時代になったもんだ21世紀とは。気になり始めてから実に苦節十数年~20年位にしてようやく知ったといってもいい。
 以前から書いていたとおり、ずっと何のフュージョン系の人だろうかと疑問で、それこそ高中さんや松原さんや鳥山さん的なギタリストの人か、小曽根さん的なキーボードの人のオーケストレーションなのか?と謎だったが、実はキーボードでギターシンセロック的なアプローチの人だったわけだ。それで番組開始時に音源にできる頃の成立とすると、シンセやドラムの音色的にも1980~90年代前半あたりの曲だろうと想定しつつ…誰だろう?と。長さ的にはあまり長くないインストで、オープニングでもループして使われているし。でもこれだけ何十年と聴き続けてきていて飽きない上にタイトルコールとぴったり合ってて(この曲を選んで加工してあてはめた人の技がすごい)、もはや「KinKi Kidsどんなもんヤ!のオープニング・テーマ」としか言いようがない定着ぶりだから、いずれ名のある手練れの作者の原曲であろうとは思っていたのだが。
 なんとヤン・ハマーでしたか。そういわれてみればマイアミ・バイスの人かと。そこ来たか。80~90年代海外ドラマ的軽快感だったのに納得。大御所でした。このOPは大切にしてほしいな。本当に長年不明で気がかりだった謎が解けた。呪縛がとけて目が覚めて肩の力が抜けてしまったような意識だ。明日から大丈夫だろうか自分。と思うくらい、うちの「別室」としては非常に重要な問題だったので、記念に「本日の効果音」に残しておこう。
 世の中には、ずっと探し続けていけば、それをやめなければこれから何かのきっかけでわかることもあるに違いない。辛く混迷を極める社会情勢も大変だが、生きていればこういうこともあるから、毎日をまだまだあきらめてはいけない。物事をあだやおろそかにはできないもんだなと思った今日。(20220331)
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本日の効果音(90) LET'S MUSIC -inst-(2021)

2022-01-31 | 閑話休題・本日の効果音

〇午前中から会議の緊張が連続して週明けから疲労の度合いが高い。夕方は残業せず比較的早めにまっすぐ帰宅して、19時台に自宅で夕食がとれる。ほんとはそういう食事の取り方をすればよいのだ。
 いつも帰りが21時頃になって、ここ最近は昼食用と夕食用におにぎりを各1個ずつ用意しておいて、分けて夕方六時頃に会社のデスクで夕食をとる(夜に家に帰ってから鍋物のスープとおかずだけいただく)、という生活になっている。去年の秋頃からほぼ毎日そういう夕食だった。
 それで19時台に夕食をとる時にテレビをつけたらやっていた

 
 BGM:RUN / Sexy Zone (「帰れマンデー見つけ隊!!」KBC 1/31 19:00~)
 寡聞にして未詳だったがしょりそうというそうだ。こないだの路線バスの時の河合くんといい、さすが運動部の人たちは基礎体力が違う。自分はスポーツに全然興味がない方の、根っからの不健康な方の音系サークル育ちだが、年齢を経るごとに、走らなくてもいいからこの手のどこまでも歩ける体力が欲しい、と思うようになった。さすがにグレイトトラバースまではやらんが。
 
 
 そして本日の効果音(試聴中のエリザベスとキイロイトリ)
 LET'S MUSIC -inst- / Sexy Zone (「LET'S MUSIC」JMCT- 15003)
 ノリ的にはちょうど一年前の、本日の効果音(82) 始まりのファンタジア(karaoke ver.) と同様に、作業中BGM用のbacking track欲しさに、シングル通常盤をつい入手してしまった。あるいは二十数年前にHey Hey おおきに毎度ありのシングルCDをkaraoke ver.欲しさに初めて買ってしまった時の感覚に近いかもしれない。王道CHOKKAKU先生も嬉しそうにノリノリである。
 デビューの時のあまりにも小中高生っぷりが強烈なイメージだったのだが、長年かけてというかあっという間に、こんな感じになってきた(昔から出てるからもっと年かと思ったら意外と若かった)。最近の作品を某所で部分的に試聴して知って、どうせまた外出自粛になるんだったら家で聴く用に入手しとこうと思って探したところ、なんとこのご時世なのに、今風にデジタルでダウンロード、とかいうのが全然できないのだ(!)。由緒正しくCDを、買物帰りにまとめて買ってきた。サウンドが気になるので曲数の多い方の通常盤で(最初の写真:買物途中のキイロイトリ)。
 気がついたら一気聴きしてしまった。この事務所の「最初から5人組企画」てのはきっとJackson 5から来てるんだろうな、と思ってたのだが、ある意味作品的に一番それが出来てったのはこの人たちだったのだろうか、と思わせるナンバーがアルバム曲にも結構入っていて、油断ならんかったのである。意外と歌う声が高めなのに、ユニゾンのバランスと分配が周到で、よく出来ている。もしSMAPが6人全員とも森君レベルぐらい歌えたらこんなんだったんだろうかと思ったり。おそらく知る人ぞ知るグループの作品なんだろうなと感じた。制作陣が人知れずこてこてな、これでもかというくらい濃ゆいのを作ってきてて、それをまたこの人たちは歌いこなしてしまうというようなところがあなどれない。SMAPなら 006か007か、KinKiならCかDあたりのやつを。そんな感じで、L'ArcとKinKiを見ようと12月のMステのクリスマスSPを留守録していたのを、念のために最初から録っておいたおかげで、このテレ朝のLIVEも録れていてよかった(20220131)
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