〇晴耕雨読というより、天候が回復するとつい、うずうずと外出したくなってしまう。宿題がいっぱいあるので、家にいてもしなければならないことはたくさんあるのだが。
先週末はよく晴れたので、今度は国道3号線から赤間道(県道29号線)経由で遠賀川方面へツーリング。ウォーキングでもランニングでもサイクリングでもないが、一応アウトドア(?)な趣味になるのかどうか。
前に木屋瀬に来たのが2011年だ。その後、2013年に映画を見に中間に来たのは電車だから、バイクで来たのは数年ぶりである。最初に来る時はまず土地勘が皆無で、地図を見ながら迷いつつ進むため、かなり遠い気がするものだが、何度か来て道がわかってくるとわりとスムーズに着けるようになる。あ、でも帰りの鞍手町方面では、結構迷ってぐるぐる回ったけどw
(遠賀川沿いの近代化遺産を見る)
JR筑豊本線の遠賀川橋梁。筑豊鉄道の若松―直方線で明治24年(1891)から設置。明治43年から鉄橋化され、現在のトラスの鉄橋は大正12年(1923)のものだそうである。
中間市のマンホールにはこの鉄橋のデザインが入っているのだ。
ちょうどタイムリーに「明治日本の産業遺産」のイコモス勧告のニュースが昨日から賑やかなことになっている。
最近そのランドマークの一つ的な扱いの、新日鉄(八幡製鉄所)遠賀川水源地ポンプ室〔明治43年(1910)〕。遠賀川沿いにある。現在も製鉄所に実際に水を送っている、国内最古の稼働ポンプだそうだ。現役(!)なのであり、観光施設ではなく中に入れないから、ニュースや観光パンフに載っているような写真と同様のアングルからは撮影できないが、離れたところからその質感を。
そのポンプ室からほど近い、新日鉄(八幡製鉄所)遠賀川水源地取水塔。こっから水を取ってるということですか。同じ明治43年頃に出来ているものらしく、これもデザインが河畔の謎の城のような佇まいを見せているが、なぜか緑色。
こうしていると田舎の日常の風景に溶け込んでしまっていて「何の変哲もない」感じではある。わが「別室」的“近代化遺産”ツーリングとしては、そういうのが楽しくて、あんまり人の混まないところで撮ってきたわけだが。ほんとに世界産業遺産などになったりしたら、見に来る人で混んじゃったりするのかな?
折しも、子どもの日・端午の節句も近いとのことで、遠賀川岸の鯉幟が壮観。
キイロイトリ「コイガ イッパイ イル♪」
映画「三丁目の夕日」のロケにも使われたという鉄橋の夕日。明治の最初の第一次トラスは英国式だったそうだ。ちょうど産業遺産のニュースと同時に、英国の王女誕生のニュースも流れている。
本日のBGM:
Goldfinger(instrumental) / John Barry (「Goldfinger original motion picture soundtrack」)
シャーリー・バッシーの歌が有名なゴールドフィンガーだが、サントラが「いかにも007」の音のイメージを確立させた代表作ともいわれている通り、この外連味。(20150505)
ポンプ室からほど近い、新日鉄(八幡製鉄所)遠賀川水源地取水塔ですが、
30年程前は、古い石の建物のような風化した石に、みどりのコケがうっすらと付いたような感じで
、とても絵になる光景でした。
その後、何年後かわかりませんが、気が付けば緑色のペンキで塗られてました。
見たときは、とても残念におもったのを覚えてます。
ご教示ありがとうございます。
昔は緑色ではなかったのですね。
自分が最近近くを通ったのが昨年3月で、もう1年ほど前になります。“遺産”指定後、多少は周辺の整備がされていたりするんでしょうか。
素朴でも、よい形で残っているとよいのですが。
ペンキで塗られたのが大学の時に実家に戻った時か、就職して実家に戻ったときか忘れまして。。
で、つい先日、遺産に指定という記事を見つけ、ここにたどり着いた次第です。
今は県外で、ぜんぜん見てませんでしたが、写真を拝見すると
「いい具合に色が剥げてきたな」
と、懐かしく思いながら安心したところです。
遠賀橋ですね。
自分は福岡市の方なので、中間に行く用事といっても
年に数回程度ではあるのですが
今度通る機会があったら、また見てきたいと思います。