「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20110228

2011-02-28 | 矮小布団圧縮袋

○昨日見た映画「英国王のスピーチ」については全く個人的趣味で見る種類の映画だっただけで、こういうのは「シングルマン」同様、普通だと名画座とかKBCシネマあたりで単館上映とかの作品だよなあ、と思ってた(福岡でもうちの近くじゃ2館しかやってない)。それが何かニュースで話題になってるらしいということを知らなくて、見て家に帰ってからネットを見て、ようやく知った。今朝、「アサデス。KBC」で月曜担当のおすぎさんが珍しく何かえらく絶賛していたので、KBCシネマじゃないのに褒めてるんだな、と思いつつ会社に出勤して、昼のニュースでアカデミー賞のことをやっていてびっくりした。
 どっちかというと地味な話で、どう考えても「ハリウッド超大作」って感じじゃ全然ないので(笑)。昨日自分はDMCかとか言ってしまいましたが「イギリス版ベスト・キッドか?」とかもっとすさまじいこと言ってる人もいたな(すげー・笑)。でも逆に言うと、CGでも3Dでもなく、全くアナログな人間の芝居の力が楽しめる。機智に富んだ台詞の洒脱な応酬が次第に緊張したクライマックスに向かう舞台劇のようで、昔だったら「ほんと、神様って、人を豊かに幸せにするために、人を苦労させるんですねえ。そして、それを見る人を、励ますんですねえ」とか淀川長治さんが解説とかで言いそうな、まさしく王道クラシックな映画だったのです。往年のジェームズ・スチュアートが米国の良心の側面の喩えなら、この映画は英国の地味な誠実の側面の喩えというか。わかりやすすぎるといわれればそれまでだし、まだ植民地支配はいっぱい残ってるし、政治的現実だのにしてみればもっとどろどろしたところもあるのだろうが、見終わった後のほわっとしみじみした余韻、そこんところが「映画」なんですね。リーマンショック以降、意外と本音はそういうのを求めてるんかねハリウッドも。 
 ま、この話、微妙にハリウッド的ハッピーエンディングではないはずなんですよ。戦意高揚させなきゃいけなかった事情とか、この後のイギリスの斜陽の大変さとか、ジョージⅥ世のその後とか、歴史上の事実がありますから、それを思うと実はおもろうてやがて哀しくほろ苦いのですな。家に帰ってからyoutubeで「GeorgeⅥ」のスピーチ動画(これ、結構あるんですよ)を見ました(CBSインタビュー画像「Colin Firth as Britain's King George Ⅵ」もあり)。こっちは本物で、ほんとにそういう喋り方で、ちょっと微笑んでもふっと悲しそうにする表情が、そうだったのかとわかると本当に悲しくて胸を打ちます。そういうところを下品なギャグにも悲惨な虐待写実主義にも落とさず、人間の尊厳に対する敬意と品位を持ってかつリアルに(コリン・ファースもちょっと高めの声出してて、演技なはずだがナチュラルによくこういうのができるなあ)、かつヒューモアを湛えて描こうという、難しい微妙なバランスの作品を、よく作ったなと思います。二度目に見るとドラマの中の細かいところの照応や台詞の暗示的意味や伏線がわかると思うので、機会があったらもう一回見てみたいかな(という、モース警部やルイス警部のドラマ風な「偏愛」な感想を小生に言わしめる点において、いかに所謂ハリウッド超大作的でないか、ということを予想されたし)。うっ、予告編見てたらまたシーン思い出してフラッシュバックしちゃってますよ。(とか言ってるくせに、食生活は完全和風な味噌汁と蕪高菜漬けの夕飯だったりするたれぱんだとむすび丸とキイロイトリ)

本日のBGM:
 交響曲 第7番  A dur Op.92  / Beethoven (C.クライバー ウィーン・フィル 1976)
 聴かずにはおれまい(笑)「べと7」。昨日家に帰ってから、家のCD探してシャッフル君に入れて出勤。ちなみに、「のだめ」は見てないからほとんど知らない。映画「英国王のスピーチ」は26日封切されたばかりだったそうで、どういう使い方をしているかを語るとちょっとネタバレになってしまう。これから見る人もいるのだろうからまだやめておこうと思って昨日はMozartの方を語った。だが、やはり本編で重要なのはもちろんベートーヴェンだろうと思う。英国王が、何故敵国の独逸の音楽をBGMに?などという声もネットでちらほら見かけたが、そういうちっちゃい話じゃなく、Beethovenの子供の頃からの伝記、生涯の物語を思い出してみたらどうだろう。彼こそ「もしかすると音楽家なんてなりたくなかったかもしれない」「さぞトラウマだろう」逸話ぎっしりの叩き上げ伝説のコンテクストで読まれてきてる作曲家だもんね。そんな要素がにじみ出てる感じがするような、絶妙な、たまらない佳曲がある。だから眉間に皺寄せる王様に重なってくるのはやっぱりベートーヴェンかな。
 この曲は有名だし、他の映画などでもよく使われている曲だけど、こう来たか!という。この使い方はなかなか憎い。この雰囲気は、もしくはこないだ語った徳川慶喜の時にもでてきた「上に立つ者」の忍耐(それは21世紀の賤民拝金主義の中で全世界的にも欠乏しているように思われる今日的問題でもありますな)。あるいはもっと、権現様の「重荷を負いて遠き道を行くがごとし」の感じかな(ニコニコ動画だったらそんなタグが勢いづいて弾幕のように流れてもおかしくない←絶対嫌。やめて。そんな画像・笑)。
 どちらかというと自分はMozartの方が好きで、Beethovenの交響曲では第6ぐらいしかいいなと思わなかったのだが、今回「べと7」を聴いて、この作曲家がなぜ人々に愛されているのかという本質をようやく実感したような気がする。辛さを解消する音楽なのではなくて、辛さそのものから逃げない人にこそわかる、辛さをがっちり受け止めて「励ます」音楽だったんだな、ベートーヴェンって。不覚でした。映画を見て、そんなご利益もあったり。(20110228)


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20110227

2011-02-27 | 矮小布団圧縮袋

○地震災害など傷ましいニュースの多い中、毎度突貫工事中です。月~金の朝から夜までに限らず、ここ毎週土曜も出張や出勤で休めないので、やっと日曜になって洗濯と掃除をして図書館に本を返しに行って買物して、帰りに大雨になって、映画館に飛び込んで映画を見てきた。(たれぱんだたちはパンフを見ているのだ)

本日の映画:「英国王のスピーチ(The King's Speech)」(2010)
 ※それにしても「原題主義」なのかもしれんが、The King's Speechつーのはわかるけど(※実は、映画の中の人物の台詞にもややそこんところとひっかけた洒落が出てくるしね)、邦題はなんかちょいと粋なやつ考えらんなかったんかね?という…
 個人的には毎週自宅のお茶の間で見ているCSの英国ドラマの延長線で、おなじみの顔がたくさん出そうだわ、という勢いでチョイス。コリン・ファース(Colin Firth)も自分の中では「Another Country」とか「ひと月の夏」「アパートメント・ゼロ」の時が第一印象なので、やんちゃそうでも結構ナイーブな「お兄さん」な俳優な気分、なはずだったのだが、もう本当に素敵な紳士である。というかColin Firthによく似たお父さんだなあ、と思ったら、25年後の本人だったとか(爆)そういうノリに近い←なんてこったoh my god><(←そんな自分だって25年老けてるんだぞ!)。去年のKBCシネマの「シングルマン」jは上映期間中に行く時間が全然無かったので(反省)、こういう映画は、気づいた時にすぐ行っとくしかない!と思って飛び込んできました。
 さて本編は、もちろん英国のクラシック調なドラマ映画ですからロケーションや画面の質感、美術と音楽などいつもCSで見ている気分で老舗の安定感のある制作です。そして内容は、自分の中のノリとしては(東宝系の同じ上映館だったからってわけじゃないが・爆)、前に見た映画版「デトロイト・メタル・シティ」のテンポを思い出した(英国王室にももーしわけないっ・笑)。いや、お下品な言葉のギャグが、では全然なくて、人間の中の自己認識のズレと心の傷の「克服」的な展開が、それも歴史的実話もので、ってことで←この展開はある程度予告編やCMからも予想されてたけど、詳しくは本編でお楽しみに。しかし、コリン・ファースって人は有名だし、自分の中でも普通の時はどんな声でどんなしゃべり方かわりとわかる人(※ルパート・エヴェレットがちょっと囁く若僧系声だとすると、コリンの方はちょっと張りのある明朗な大人声)なのだが、そのしゃべり方から思うと考えられないようなこんな役も演じちゃって、そうなっちゃうんだな、という。わりと「化けちゃう」感の人なんですよね(そっか、そういえば「ひと月の夏」の時も、トラウマありそうな若者だったか)。その上、伊丹十三でも伊藤雄之助でもないジェフリー・ラッシュ(Jeoffrey Rush、最初は「シャイン」でたまげてパイレーツオブカリビアンでわろた・笑)が、こりゃもうなんにでも「化ける」人ですから、出てきちゃったらただですむとは思えない(笑)。結束信二の用心棒シリーズじゃないけど、こん人たちの味な応酬が秀逸なんですな。英国映画といえばみな皮肉屋で口は悪いしとりすました貴族的な一癖二癖ある奴らがじたばたするので、じわじわ来るわけです。出オチじゃないけどティモシー・スポール先生登場とかね。これは字幕付きでもいいから英語で聞いた方が絶対、いい台詞とか洒落とかわかって面白いはず。細かいエピソードのシーンが実は無駄なくつながってたりしてね(モース警部じゃないけど、この手の英国なドラマはテレビなら録画しといて2回目3回目に頭から見ていくと、意味がわかってきてまた笑える)。どっちかというと観客席はストレートな爆笑じゃなくて、いかにも英国映画ファン?だなあという感じのくすくす笑いが連続(これはもう、“これ”系が好きな大人が見に行く映画ですね)。世代的には近いはずのヘレナ・ボナム=カーター姐様はいい感じな「夫人」になってるし(うう、みんなこうして歳…もとい円熟していくのね…涙)、あのNHKシェークスピア劇場のリチャード二世の時にどきどきしたデレク・ジャコビ先生(なんで子供の時からこーゆーのが好きなんだよ自分…)が大司教(!)だったのはびっくりした(でもよく見ると確かにそうだわ)。つくづく浦島太郎のような日曜の昼下がりであった。
 ちなみに、お茶の間で英国映画とドラマを趣味で見ているわりにはハリー・ポッターもナルニア国も映画を全然見ていない(※喩えるならば時代劇が好きなのに忠臣蔵物はいまいちこれという好みの作品がなくてちゃんと見てない、みたいなもんか・爆)自分であるが、今度、見てみようかな?と思う。シャーロック・ホームズとポアロとモース警部とミスマープルの全話あたりから英国音楽のPVに至るまで、だらだら見ているうちに、本当に「顔は見たことあってしゃべり声も覚えてるのに、名前が全然わからない」俳優女優が脳内にたまってしまっていて、もしかしたらファンタジーものであっても、そういう興味で「イアン・マッケラン先生キタ━━━ヽ(∀゜ )人(゜∀゜)人( ゜∀)人(∀゜ )人(゜∀゜)人( ゜∀)ノ━━━ !!!」とかそういうふうなノリで見られるかもしれないからである。(←やだなそんな観客…^^;;)

雨の中、そんな帰りのBGM: クラリネット協奏曲 A dur K.622/Mozart
 イギリスものはほんまにようクラシックを使わはるのだが、印象的な美しいオリジナルテーマ(これはぜひオリジナルサウンドトラック盤希望ですね)の他に、有名なクラシックの定番が幾つか、映画の中で効果的に用いられていて心を打つ、その一つ。「うお!K622イントロキタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!」と脳内一人実況状態。ちゃんとシャッフル君にもmp3音源が入っているのでBGMにしながらジョージ6世の気分で今日も帰る吉宗であった、by若山弦蔵(ってちがうか) (20110227)

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20110220

2011-02-20 | 矮小布団圧縮袋

○ここ2週間ぶっ続けで突貫工事中。ご無沙汰しています。会議と業務と出張とでスケジュールが完全に詰まっている中、「影の軍団Ⅳ」は始まったし、バレンタインデーの大雪警報の深夜の事件「NHK守衛さん実況」には、偶々なぜか天気予報を見ていて全く予期せず気がついたらついちょっとだけ参加してしまったり(うう、AAができちゃうところまで見ちゃったじゃないか…次の日睡眠不足で会議がきつかった…我ながらアホです)。写真は、先日の出張先で慌てて外食で腹ごしらえしたキイロイトリ。留守録もどんどんたまっているのだが、感想を一つずつ書いている時間が全然ないのである。今日の「ルイス警部」も、本当はもうタイマー録画しといて、その間にあと3本、書類の分冊を明日朝までに読んで、面接用の原稿を作っておかなければならないのだが…しまった。まずい。見ちゃった(号泣)。気づくと夜22時。これから朝までに自室で作業して、睡眠時間がとれるかどうか…

本日のBGM:
 オックスフォードミステリー ルイス警部 #12「蘇った伝説のロッカー」(チャンネル銀河 2/20 20:00~)
 先週の「#11 許されざる嘘」は「ちょっとそれは絶対許されないだろー」とラストで誰もが思うに違いないキツさだったのだが、今週のもなかなか強烈だった。その上、ちょっとネタ的にも捨て置けない(爆)。なんかスティーヴィーニックス風とボーノ風のファッションの不良団塊老人がしょっぱなから一杯出てくるから、見ないつもりで見ちゃったじゃないか!(何のパロディかとオモタ)さて、モースだったらクラシック音楽で謎を解くところが、ここで昔バリーマニロウに彼女を誘ってフラれ、奥さんとエスメのライブに行ったルイスが70年代ロックの教養で謎を解くのだね。始まって前半の「池」のシーンで「…誰かの死亡フラグか?」と悪い予感がして、でもってラストやっぱりいつものサスペンスとなり(こう毎週、「間に合うか?」だと、オックスフォード警察も大門軍団の西部警察並みにスイッチ押すと後ろからジェットが噴き出す特装車両を装備すべきなんじゃないか?と余計な心配をする視聴者)。だがあわやスプラッタかと思ったところ、ほっとしてまた一転(爆)。 その上、全編にわたって業界にありがちな無法な連中の35年後の末路のパターンが続々と、というとこがなかなか毒っぽくて、しかも元マネージャーのオックスの話もひっじょーーにどっかで聞いたことあるし(爆)やっぱこういうのってありがちなのかあ。日本のテレビのドラマ制作じゃタブーで避けるんじゃないかなこの話題は(電通とか芸能事務所あたりがうるさそう)。でも、これをテレビの2時間ドラマで映画みたいにさらっと作っちゃうところが世界的にも冗談が非常にキツい英国のテレビなのかもしれん。チャンネル銀河という非常にシニアくさい局を見ていて思うことなのだが、日本の地上波テレビってドラマもニュースもバラエティも、35年前と比べて本当に無菌培養化されてる感じがしてくるのだ、という毎度の苦言。だが、今日の話はわかりやす過ぎて笑えた。ハサウェイにしたらただの老人ホーム、ってところがよかった。ロックミュージシャンなんてあまり崇拝し過ぎないでそのぐらいがちょうどいいと思うんだ確かに。
・おまけ
 panther、って英語でも「しなやかに登場」の喩えに使うんだね。勉強になります。しかし、ついそのテレビの画面の字幕に反応して「おとこのいか~りかあ~♪」を歌っちゃう自分(爆)。←そういうところがまたもやチャンネル銀河(多分、NHK衛星+時代劇専門チャンネル+ミステリーチャンネルあたり)の視聴者層的な嗜好を見透かされているような気もするのであった。
(もちろんBGM: 江戸の黒豹 / 杉良太郎   ※参考文献 「江戸むらさき特急」) 
う、こんなことしてる場合じゃないぞ! でも、今ちょっと精神的にも脳内的にも高揚した刺激になった気はする(いいわけ)。これでもって、続きやるか。(20110220)


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20110208

2011-02-08 | 矮小布団圧縮袋

○本日のBGM: 
  TIME / KinKi Kids (どんなもんや! 文化放送 2/7 24:45頃)
 これはつよしの前口上によると“最近にしては”「KinKiらしくない」曲、なのだろうか? はたして、そうかな?もしかして、ここ数年のフジテレビ化きくちP化または吉田建化された、またーりポップ懐メロ調バラードの方がKinKiらしいと最近のファンは思っているのか?そりゃ先入観じゃないか?自分は最近の「なんかアレンジがやわいなー」な「万人向けの安全牌か?」な微温化したシングルの按配に対して、俺が約14~5年前に突然はまったKinKiはそーだったんじゃない、そんなのはらしくないぞ、と思っている。むしろ、まだ全然オリコン成績とか全く無関係だった1990年代のCDデビュー前のliveの無節操で過激な和洋東西トンデモきらきらセットリストとか、今でもドームの毎度しょっぱなでカマしてくれるようなお楽しみ出オチの生KinKiのごりごり尖ったLive音源とか、そーゆーのが俺達のKinKiだと思ってるんだ(そうでないと面白くないでしょ。だからテレビは留守録しといて時々見る程度になっているが、生Liveの機会は1クール1度はとりあえず行きたいと思う)。だから、今回のこーゆーのは充分「KinKiらしい」んじゃないか?元々KinKiは懐メロじゃなくて、こういうメーター振り切って「なりきる」系のヒロイック音源だっただろ?と思う。やっとこういうのに戻ってきたか、な気分。初聴きがAM波でモノラルで、しかも1コーラス程度の長さのさわりだけなのでまだ全貌はわからないが、これだったらもう浜崎あゆみ的にFerry Corsten先生を呼んできてサラウンドでごりごりテクノなトランスにしちまおうぜ(^^;)ぐらいの勢いの個人的提案。(20110208)
 
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20110206

2011-02-06 | 矮小布団圧縮袋

○…ちょっと取り込むとすぐに残業が溜まってしまい、毎年毎年、年度末に向かって怒涛のような作業わんこそばで消化不良に陥る季節である。そして帝国劇場では今年もSHOCKが始まっているが、2~3月は完全に抜けられない状態なので、折々の風の便りを伺うことにする。この「別室」も、一日12~13時間労働の合間に、こっそり家の中で楽しめる程度の範囲で、完全に趣味の世界で語る場所になりつつあるので、カテゴリーを別立てした方がいいのかな。と思う今日この頃である。

 本日のBGM:
 番組予告CMで「東西探偵対決!」とか声が聞こえてくるから、テレビの画面を見たらジェレミー・ブレット VS 風間杜夫の銭形平次、ってなんなんだ(><)。最近とみにチャンネル銀河が著しく「ミステリーチャンネル化」している気もする。ともかく「大人向け」なCSだということがよくわかるレギュラー番組を↓。視聴率が取りたいらしい地上波局は、テレビを見なくなった「若者や子供の嗜好」を捨てて、ここまで「中高年にシフトした」選定をする勇気が、果たしてあるかな?でも、若者や子供だって、このくらい真剣に作っている番組なら見るぞ。自分だって子供の頃、大人の背中に怖くて隠れながら、どうなるか目が離せなくて覗き見ていたのだから。

ドラマ人間模様「新 事件」 わが歌は花いちもんめ(最終回、2/6 10:00~) これもリアルタイムで見たことがあるシーンだ。鬼気迫る演技、っていう感じになっていくケーシー高峰が気になってラストまで見てしまった。子役の人は斎藤こず恵さんの妹さんのようだ。沼田曜一さんの語りは反則だ。恋愛ドラマだと全然泣けないが、こういうのには来てしまう。自分の涙腺が子供の頃と比べて弱くなっているのを感じる。歳なのもあるが、意味の迫り方が30年前と違うからだろう。この事件で全員が重苦しく涙した気持ちそのものがもし21世紀の現代の社会でそこまで完全に欠落している感覚だというならば、そっちの方がつくづく恐ろしいことに思うのだが。(欠落してるんじゃなくて、無いことにしようと社会全体が無理しすぎているのではないのか?)

主任警部モース (毎週土曜 16:00~)
 一応留守録しておいて、夜中にデスクワーク中に毎週見ている。#1~#9あたりは去年のAXNミステリーで見逃したので、今回初見の話もちらほら。最初の方は80年代だからまだムービーの色調が古い。思うに、ジョン・ソウとケヴィン・ウェイトリーの刑事コンビっていうのは、(若い頃は凄い殺陣で鳴らした)若山富三郎と(歌も歌える)まだ若い藤田まことが刑事コンビになってるみたいな勢いなのかもしれない。で若山富三郎が途中で亡くなってしまってショック、みたいな(それなら、みんな見るわ確かに)。最初の頃はまだルイスが若くて出ずっぱりでもないのだが、モースにあれこれしごかれながらじわじわと回を重ねて存在感を増していくようである。それにしてもイギリスでは80年代から既に晩婚化非婚化と少子化、移民問題、高齢者問題、等等…が深刻な社会問題になってたんだなあ、というのが「Morse」 「Lewis」を見てるとよくわかる。現在の日本社会が抱える様々な歪みと似たような問題がほとんど先取りされている末世なイギリスなこともわかる(そしてそれに見合う世俗音楽が流行してたってことだね!)。Morseはただの刑事推理物ってだけでなく、今40代の人が見てもmidlife crisisというか結構こたえるところがあるので、それが全世界で異常な高視聴率を得ている原因なのではないかと思ったり。(独身中年キャリア女性ってのはそんなにアルコールに走るのかな?とか)

オックスフォードミステリー ルイス警部 #10シェークスピア殺人事件 (2/6 20:00~)
 ローレンス・フォックスを日本の男優に喩えるなら誰あたりなのかはまだよくわからない。今回の演劇部の事件の話は、絡む連中も犯人もあんまし魅力的じゃないというか同情できなくてちょっと集中度を欠いたが、どちらかといえば、みんなルイス夫人殺人事件(?)の展開の方に夢中になってしまってるんじゃないだろうか。「…君が止めるからだ!」には泣けた。 (20110206)


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20110205

2011-02-05 | 矮小布団圧縮袋

○本日のBGM:「わたしの好きな洋楽 ×IKZO remix」の例(youtube、ニコニコ動画より)
 2008年頃のものが多いが、やはりSoulとの相性が抜群な吉幾三as「青森のエミネム」←誰だ名づけた奴あ(爆)
・ Turn Me Loose, I'm Dr. Feelgood (James Brown) ×IKZO いいグルーブ感。ちょっといけない高齢者問題を先取りしている、というわけではあるまいが、JBのダイナマイトなSex Machineぶりが反映されているともいえる。
・September (EW&F)  ×IKZO あまり凝ってはいないが、Happy感はまずまず。Septemberのカラオケでやってみたいような。
・I Want You Back (Jackson5) ×IKZO左右サラウンドの走り方といい構成の凝り方加工の巧みさといい、作っている人がプロなんじゃないかと思うほど。Happyな高揚感は喩えようも無い。人生の辛く苦しい時にあっても人の心を温めるまさにSoul music。空耳で「パクヨンハ」って聴こえるそうだが、パクヨンハさんにも聞かせてあげたかった。
・Two Months Off (Underworld)×IKZO この間Underworldのライブ音源を聴いていて感じた「盆踊りみたいな音楽だな」という気分を、まさしく幾三の掛け声がそのまま表現していた。だいたい跳び方がねぶたのはねとのらっせーらーみたいだもんな。(20110205)

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20110203

2011-02-03 | 矮小布団圧縮袋

○本日のBGM: Starry Sky IKZOLOGIC Remix (ニコニコ動画
 マッシュアップといえば以前流行った吉幾三の、傑作である。通常は「幾三が食う」ことの多いあまたのIKZO Remixの中で、この作品はそうではなくて、他の要素の3つが強いから負けることなく恐るべきバランスで「不思議と絡み合う」のも凄い。何度見てもIKZOのファンキーな「合いの手」の「あ、よいしょ」に笑ってしまい、そしてBeastie Boysのラップ(プロテストな訳詞?風の字幕)と中田ヤスタカ的なループなコードの絡むとこを見るたびに、不覚にもほろりとくる。自分は上京者でもないし出身者でもないし県内に親類もいないのだが、これが琴線に触れるのは、10数年前に青森に住んでたからだ。いきなり就職で単身赴任したのが青森だった。その年の4月に赴任してすぐの時、夕方のローカルニュースでいきなりアナが「人口減少対策」の話をおっぱじめたのを見て、俄然この地方で生活するとはどういうことかという意味をかみしめ始めたのだった。冷害もあったりして厳しい自然条件だったとはいえ、しかし、やたら周囲にいた人々がほんとに親身で熱かったのは忘れられない。ちょっとうざく当惑するくらいに熱く感じられて、だから自分は都会で孤独なのではなく、青森にいた時だって孤独だった、といっても過言ではない(どこに行ってもなんやかんやと、人付き合いの悪い奴である)のだが、離れた今も便りがあるたびに、その人々の温かさを思い出す。この動画の「弘前高等学校」「ラピア」「中三」「RABニュースレーダー」「日本原燃」「伊奈かっぺい」とかの集中的弾幕の勢いは、まさに「青森の本気」のその勢いなのだ。確かに太宰治や寺山修司の文学の風土だったことを思い出す。この弾幕を見るたびに、現地の恩人や友人たちを思い出して励まされるように泣けてくる。たいしたものである。ちなみに、NHKだのニュースで当地の報道の時、現地の人のインタビューで、日本語だし聞き取れるし一生懸命標準語しゃべっちゅんず、そん位で字幕出すんじゃね!と思うことは多い。そんな新青森まで、ついに、新幹線が通るというのである。よく作ったな。まだ八戸だって古い駅の時だった頃、盛岡で「はつかり」に乗り換えてからの、その先が遥かに続く本当の冬の北の風景が思い出されて目に浮かんでくる。暦の上では立春&旧正月とはいえ、まだまだ厳寒のはずである。(20110203)


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20110202

2011-02-02 | 矮小布団圧縮袋

○本日のBGM:
・あらびき団SP(2/1 24:26~、RKB ゲスト堂本剛他)
  思うにキュートンのポージング芸とは本質的に視覚と聴覚のマッシュアップというかMADムービーみたいなものだから、「元々の何か」の既存の意味の重なりの微妙なブレのところにツボがあるわけで、何のタイアップでもなく純粋にオリジナル曲でかっこよくするっていうのは、そこんところをわかってないというか、このポージングの「笑い」の趣向そのものからは、ずれてる企画だよなあ、と先週の予告の時から思っていた。そしてそこのところは予想通りだった(もし笑いを狙うんならむしろ既にKinKiかENDLIの何かの曲で、しかもそういう使い方をするとは全然思いつかないようなものを、超意外な用い方で効果的に使えばいいのである)。だから音に「合わせない」で別の要素を盛り込んできたキュートンは、逆に「仕返し」してきたのだと思う(にやり)。そしてそのオチとしてはテキトーな感もまたつよしなり、って感じです。
・それじゃ、そのマッシュアップというか笑えるMADの一例を挙げてみるか(youtubeより)
  「マイケル・ジャクソン 無責任一代男」
   ラストまで注目。マイケルも一周忌すぎたからお許しくださいませ。
  「IKUZO ikzo Michael Jackson Thriller」
   これは、おととしあたりの「幾三祭り」のやつね。「そうしましょったらそうしましょ♪」
 …緊迫する世界情勢にもかかわらず、瞬間芸的にはこういうのを見てなごむ。末世である。
                              (20110202)

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20110201

2011-02-01 | 矮小布団圧縮袋

○故・恩師の愛した「ラミー」とともに恩師をしのぶ真冬の季節となった。最近、新しく明治の「Melty Kiss」の“くちどけラム&レーズン”という製品が出ているので、食べ比べてみる。ラミーの方はラムレーズンの粒がハードなチョコの中に直接入ってる感じであるのに対し、Melty Kissの方は中のガナッシュが柔らかいながらラムレーズンの味はちょっとドライ(辛)めな感じがする。値段は同じ位なのだが。もちろん晩に家に帰ってからいただくもので、昼間は食べられない。
 むすび丸ピンク子「うーい♪」
 キイロイトリ「タベスギジャナイノ?」
 たれぱんだ「………(※もうちょっと食べたいと思っている)」

本日のBGM:『徳川慶喜』 #48「恭順謹慎」(時代劇専門チャンネル、2/1 23:00~)
 「上に立つということは、理不尽を生きるということじゃ」
 確かに。この台詞と同じようなことを、この1~2年の最近、うちの社長が来て5年目位になって、見ていてしみじみなんとなく感じるようになった気がしている。前はそんなこと考えなくて、とにかく酷い石頭だと喧嘩する方だったんだけどね。自分もきっと、こうして、中年の境地に熟していくのだろう。
 いまいち話が盛り上がらず全然面白くない感のしていた『徳川慶喜』を、実はリアルタイムで全然見ていなかったが、ここ最近、平日に残業帰りで帰宅する頃にテレビをつけるとちょうどやっている時間(もう、影の軍団Ⅲの時間にも間に合わない・涙)なので、なんとなく風呂上りの髪をドライヤーで乾かしながら、ながら見で時々見てたりする。無理なトレンディドラマ的脇のサイドストーリーがつまんなかった(トイレタイムか、ニュースか天気予報へチャンネル移動タイム)だけで、篤姫なんかよりも圧倒的にやるせなく重苦しく救いようのない感じもするとしても、わりと史実的なところの要所要所のシーンで耐えるもっくん(本木雅弘)は、なかなか渋い存在感を持っていることがわかった。昨日の「朝敵」だかで、来日した西洋人からしごかれてついに日本女性が初めて?演奏技術を習得したピアノソナタ?の旋律が、大政奉還して京から船で江戸に逃げ帰る時、ふと流れてくる場面の、茫然とした慶喜公が、不思議に幻想的だったのである(確かに湯浅譲二っぽいムードではある)。
 翻って思うのだが、だからといって大河ドラマってそう毎度「楽観的ぱんぱかぱんな爽快感」ばかり求められていいのだろうか。朝の連続テレビ小説じゃないからなあ。幕末→明治は要するにクーデターだし、たった150年位しかたってなくって、まだまだ「つい最近」だし、立場によって全然人物像が違うから、信用できないよね♪それでもって、なぞなぞ。Q「篤姫ではいい人、龍馬伝では微妙な人、で、徳川慶喜ではすっごい悪役の人、ってだーれだ?」…答:西郷隆盛(←※渡辺徹である!)

 ちなみに、今の日本において、本当に貴重で必要なのは、もっくんの慶喜が云おうとしてるところの「聡明で、先が見えて、見えすぎるくらいで苦しいのに、逃げない」人なんじゃないのかなあ。でも、自分が頭がいいとか聡明だとか自分で思いこんでる人ほど実は無責任で厚顔で、卑怯にも「先に逃げる」。そして、みんな、やたら「龍馬には、なりたがる」。そういうのがかっこいいと思ってる。そういう風潮が、軽薄で、嫌だ。(ま、自分は左幕派とは限らんが、どうしても東日本人だからね。)(20110201)

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