○先日の外食で久しぶりに食べたのが「ぱらりとしておいしかった」ため、以来「チャーハンが食べたい」という欲求に駆られたのだが、そう毎度毎度外食で遠回りできる気分でもない。また外食の場合「入ったところで当たり外れがあるかないか」が不明なこともあるし、ラーメン屋さんはおいしいとはいえ、やはり他所様の場所、落ちついてゆっくり食べながら精神的にぼんやりしているには気がひけるような回転スピードを感じる。ちなみに平日の昼食はいつも手早く朝詰めてくる手弁当で、ごはんは夕方家に帰れば残っている。台所に野菜も具も卵も調味料もある。問題がどこにあるのかを落ちついて考えると、家のフライパンがだいぶ古くなっていて、焼くとくっつき「卵をぱらりと炒めるのが困難である」ということに帰結する。それなら、以前にテフロン加工の新しいフライパンを買っておいてあるのを、「下ろす」ことで解決するじゃないか?と気づいた。
家に帰って早速開始。ベランダのわけぎの葉も残り野菜もちくわなんかも細かく刻んでおき、パンを強く加熱して油を引いて待って、卵をじゃっと落としてごはんを投下、炒めて刻んだ具の類を投下。おお。くっつかないから、塩と胡椒で味を調えているうちにごはんに熱もいきわたり、卵もうまくぱらぱらに混ざる(って当然か)。ということで、一品完成。さらに野菜を投下した残り味噌汁に、昨日漬けた蕪と白菜の浅漬けをつける。たれぱんだとキイロイトリも見にきた「デキタ?」明日から営業できるというほど驕る気はないが(爆)チャーハンは、卵もごはんも「ふわぱら」っとして塩加減もちょうどいい。これなら、わざわざ寒い中ラーメン屋に行かなくても、家でゆっくりと熱いものが食べられるではないか。やってみればできるのだ。
いやしかし、恥ずかしながらこの夏休みあたりから精神的余裕がなく、とにかく面倒くさくて台所に立つ時間が本当に少なかった。外で食べるか買って帰る(要するに買い食いだ)のが、病的なほどだったんじゃないかと思う。そこで秋になって「おにぎり作り」くらいからリハビリをはじめ、ようやく普通の「自炊」のローテーションに自然に戻ってきたところだ。まあ、ごはんを朝炊いて味噌汁があって、あとはおかずをその時々にどうにかすればいいだけのことなのに、この夏は非常に鬱屈した精神状態で、それができなかった。そういう期間も、時々ないとはいえない。こういう時に陥るたびに自分でも悩んで落ち込んでいたものだが、もう最近では、不調なときの自分に対して無理をさせずにいられるなら無理をしない、というスタンスでいくことにした。そのうちだんだん、作れる気分になるから、大丈夫だ、と思っている。はたして作ってみれば作れるし。
本日のBGM:
チェンバロ協奏曲 ニ短調 BWV1052 / The Deutche Kammmerphilharmonie Bremen, David Fray (pf.& direction) (EMI Limited Edition)
夕方の残業中にyoutubeで演奏中のを聴きながらやっているときは、画面を最小にして音だけにしておく。演奏は実にすばらしいのですよ。だが画面とかを見るとついおもろくて、わろてまう(笑)上に、仕事の手がすぐお留守になってしまうから。いや、すまん(^^;;)。(20111125)