備忘簿

日常の呟きを記録する。

ジロボウエンゴサク「次郎坊延胡索」

2006年04月20日 06時50分01秒 | 野草
これもまたムラサキケマンと共にケシ科の多年草なのだ。ただ違うのはムラサキケマンは毒草だが、ジロボウエンゴサクは薬草だという。全草使われるようだが、特に塊茎が薬効が高いという。漢方の「安中散」の主薬でいわゆる鎮痛剤なのだ。
またまた語源遊びだが、次郎坊とくれば対になって太郎坊がある。次郎坊はエンゴサク、太郎坊はスミレだという。それぞれの距を引っかけ引っ張ってその強さを競った子供の遊びから来ているという。私は子供の頃そう言うたぐいの遊びは松葉でしたことがあるかもしれない。さて、延胡索は実は中国の呼び名そのままだといい、本当は玄胡索だったのだが、玄は、玄宗皇帝の忌み名なので延に変えたのだという。玄は黒、胡はいわゆる西域を指し、索は綱だ。さて、三題噺ではないが、エンゴサクという植物はその塊茎が黒く、西域から唐にもたらされ、細い地下茎をずっと深くたどってゆくと直径10mm前後の塊が見つかるということで、その地下茎を綱と見たもの。日本でもジロボウエンゴサクやヤマエンゴサクが代わりに使われているそうだ。これもまた難しい名前を付けたものだ。
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ムラサキケマン「ケマンて何だ」

2006年04月19日 06時48分43秒 | 野草
草地の藪の影にごく普通に見られる花なのだ。夏には枯れて無くなってしまう。さて、ケマンとは仏具の一種で、物の本には、言うなればハワイのレイのようなものだとある。そう言えばテレビで見たのだが、インドでは花を糸で綴ってレイのようにして体を飾るが、それが華鬘と言う仏具となったらしい。ちなみに、鬘とは訓読みではカズラである。広辞苑によれば「蔓草や花などを頭髪の飾りとしたもの」とある。花の形を見ればいずれもうなずけるところだ。しかし難しい名前を付けたものだ。
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シュンラン「ノウサギのサラダ」

2006年04月18日 06時51分29秒 | 野草
シュンランの葉はノウサギの大好物だと言うことを何かで読んだことがある。そう言えばシュンランの葉の先が千切れていることが多い。ノウサギと言わず動物たちが好きなのかも知れない。添付画像のシュンランの葉は全部揃っていたので、食べられずに済んだのだろうか、はたまた、千葉県上総地方の比較的に市街地に近いところにあったので、そんな野生動物もいなかったのかも知れない。
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アカネスミレ「茜色とは言えないが」

2006年04月17日 06時36分43秒 | 野草
千葉県内で撮る。アカネスミレは鮮やかな赤紫色で大変美しいが、茜色というのは確か濃い赤色で、広辞苑によれば赤色のやや沈んだ色で暗赤色、とある。と言うわけで、アカネスミレは茜色ではないと言えるのではないだろうか。まあ、茜さす、と言う枕詞もあると言うことだから、陽に当たり赤く照り映えるぐらいの感じなのかも知れない。数は少ないが、色々なところで見られる。山裾などやや崖地で、陽がよく当たり、最近崩された跡などに咲いていることが多い。柔らかそうな葉がすっくと立っているのもまたよい姿だ。
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ヒゴスミレ「残念!」

2006年04月16日 06時51分18秒 | 野草
千葉県上総地方のとある神社の境内林に咲いていた。すわ、大発見かと思いきや、識者によれば、園芸種だと言うことだった。ここでシハイスミレが見られたという情報をもとに、息子が探しに行ってくれたのだが、シハイスミレは全く見られず、このヒゴスミレを見付けた。私も後日見に行ったのだが、それは大変優雅に咲いていた。しかし、誰が植えたのだろうか。ここは境内林のやや開けたところなので、以前何か施設があってそこに植えられていたのかも知れない。誠に残念。
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ナツトウダイ「夏燈台」

2006年04月15日 06時47分39秒 | 野草
ナツトウダイは夏と付くが、実際には春早くに咲くので、なぜ夏なのか分からない。それはさておき、トウダイとは燈明をとぼす台のことらしい。そう言われてみれば、そう見えなくもない。木か陶器製の高槻の上に皿が乗って油が入れてあり、灯心が燃えている。そんな浮世絵などを見た覚えがある。
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キランソウ「金瘡小草」

2006年04月14日 06時42分52秒 | 野草
広辞苑によれば、又の名を「地獄の釜の蓋」と言うとある。まあ、赤い茎が地面を這うように広がっており、葉もびっしりと地表を覆っている。そして、全体に縮れた毛が生えており、葉腋に濃紫色の花が咲く。これを、見た人が、地獄の釜に蓋をかぶせたようだと思ったのも頷けるところだ。この花を撮ると、なぜか焦点の合ってない画像が多い。うつむいて撮るので無理な姿勢となるし、平らな面に焦点を合わせるようなものなので、手持ちで撮るのは中々難しい。
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ニオイタチツボスミレ「良い香り」

2006年04月13日 06時27分24秒 | 野草
ニオイタチツボスミレもそのままの名前なのだ。良い香りがする。タチツボスミレに比べ花はやや小さいがぽってりとした感じがして色が濃い。中央が白く回りの濃い紫とのコントラストがよい。葉もやや小さく丸みを帯びている。一見してニオイタチツボスミレと分かるのがよい。タチツボスミレほど多くはないが、それでも普通に見られる菫なのだ。香りのする菫はこの菫だけではないのだが、特にニオイと付けたのはどうしてだろうか。まあ、普通に見られて香るからだろうが。
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クサイチゴ「草じゃないけど」

2006年04月12日 06時52分27秒 | 樹木
今頃ちょっとした野山へ行くと、この白い花が地面に広がって咲いているのを見ることが出来る。クサイチゴは草ではない。バラ科の落葉小低木で、れっきとした木本なのだ。ただ、地面を匍匐している様が草のように見えないこともない。花は結構大きくて見栄えがあり、よく見ると中々風情がある。木苺の種類で5月頃には赤いイチゴが見られる。もちろん食用になると言うわけだ。
敗戦後の何もない時代には、野山で色々なものを見付けては食したものだが、木苺達は大変なご馳走だったのを思い出した。その頃、私は飛行場のあった町に住んでいたが、皮肉なことに使われなくなった飛行場の草地に、一面に木苺が群落を作って実っており、私達子供は先を争ってほおばったもので、今から思えば、切ない思い出である。
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カントウタンポポ「きつい冬だったなあ~」

2006年04月11日 06時59分43秒 | 野草
カントウタンポポが咲き出している。ただ、今時の葉は寒さから葉を守るためと、弱い冬の光を少しでも多く吸収できるようにとロゼット様に展開したものだ。寒さに弱い葉の部分は落としてほとんど葉脈だけの葉で過ごしている。だから、この時期の光合成は高能率だそうで、この霜に当たったロゼットは食すれば柔らかく甘く美味しいと言われている。
今スーパーへ行くと、寒じめ栽培されたホウレンソウが出ているが、甘くて大変美味しい。これは、ビニールハウスを開けてわざと寒気にさらすのだそうだ。そうすると葉が締まり甘くて美味しいほうれん草ができるというわけなのだ。
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